急に冷え込んできましたね。皆さんお風邪などひかぬように注意してください。今日から当院のクリスマス飾りの写真を一緒に掲載しようと思っています。
今回は、スウェーデンの木製の人形と一緒です。
さて、本当にブローネマルクの発明は素晴らしかったのでしょうか?ではなぜ、世界に普及しなかったのでしょう?
初めてのインプラントを患者さんに埋入してから12年たった、1977年にブローネマルクチームは『osseointegrated Implant in the Treatment of the Edentulous Jaw.』下顎に1本も歯のない患者さんに対するオッセオインテグレーテッド(骨と直接くっつくインプラント治療について)という研究発表をしました。
これは今見ても素晴らしい内容だと思います。
実はこの翌年にインプラントに関する最初の科学的評価の会議といわれるNIH(National Institutes of Health:国立保健研究所)-Harvard(Harvard大学)会議が開催され、それは、FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)とADA(American Dental Association:米国歯科医師会)から呈された、インプラント治療の安全性と有効性に対する疑問を受けたものであったのでした。
しかし、残念な事に1977年のブローネマルクチームの研究発表はこの会議に反映されなかったのです。
これはいったいどうしてなのでしょうか?
今見ても素晴らしい報告なのに、取り上げられていないのです。
残念ですね。