馬見塚デンタルクリニック
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初めてインプラントの手術を受けた方は、その後どうなったのですか?



実は、現在は亡くなられてしまったのですが、お口の中では、最後までインプラントは機能していたようです。

実際には、インプラントの手術をした時に、今のような手順が確立されていいたわけではなく、何と近年になり行われるようになった早期加重も試されており、残念ながら最初に埋め込まれたインプラント体の一本はしばらくして、問題が起こって一度取り除かれ、その後にまた新たに埋め込まれたりしたのですが、40年以上にわたり使い続けられたのです。

 皆様からの質問をお受けしています。御質問のある方はこちらへどうぞhttp://blog.118.md/category/1209586.html

ブローネマルク教授②.png
前回のブログでお話ししたことで訂正があります。
私は、今まで皆さんにブローネマルク教授は自分の研究である骨髄内微小循環観察の目的で、ウサギの脛の骨にチタン製の顕微鏡を埋め込んで観察した後、その顕微鏡を外そうとしても、骨とくっついて取れない事を発見しました。それは、
1952
年のことでした。とお話ししていました。この事は数多くの歯科医師がいろいろなところで教わってきたことでしたが、大きな間違いがありました。
先日、私が、師と仰ぐ歯科医師によるインプラントの講習会があり、参加をしてきました。この先生は、本当に先生と呼ぶに匹敵する方で、知識、技術、そして人間性もすばらしい方です。ブローネマルクシステムを日本に導いて下さったパイオニアといえる方です。その講義の中で、明らかにされたことなのですが、
1952
年とは、ブローネマルク教授が大学に入った年であり、チタンが骨とくっついて取れない事を発見したのは、
1956
年以降が正しいということでした。
今まで何も考えず信じていた自分が恥ずかしく思っております。今後はこのようなことのないようにもっともっと勉強をしていきたいと思います。
さて、それでは前回の続きです。
チタンが骨とくっついて取れない事を発見した後ブローネマルク教授は約
10
年近く、「なぜ骨とチタンがくっつくのか」「どのような条件の下でくっつくのか」と基礎研究、動物実験を繰り返しました。そして
1965
年人体におけるインプラント手術が行なわれたのです。
1965
9
29
日は、初めて人の口にインプラント手術が行われて成功した日といっても過言ではありません。
古代から様々なインプラントが試され、
20
世紀にはいっても、失敗が繰り返される中、インプラントの不幸ともいえる歴史を大きく変える記念すべき日となったのです。
皆様からの質問をお受けしています。
御質問のある方はこちらへどうぞ
もう少し詳しく、ブローネマルク教授の発見とブローネマルクシステムインプラントの歴史について教えて下さい。
ブローネマルク教授はスウェーデン、イエテボリ大学の解剖学教室の医師で、当時、自分の研究である骨髄内微小循環観察の目的で、ウサギの脛の骨にチタン製の顕微鏡を埋め込んで観察した後、その顕微鏡を外そうとしても、骨とくっついて取れない事を発見しました。それは、
1952
年のことでした。
ちなみに私が生まれる前の事です。
そして、ブローネマルク教授が凄いのは、ただ、発見した事にとどまらず、何故、骨とチタンがくっつくのか、それはどういう条件のもとに起こるのかを研究し始めたことです。
そして、
1952
年にチタンが骨と直接くっつく事を発見してから、
13
年にも及ぶ基礎研究(デザイン、動物実験等)を行なったのでした。
皆様からの質問をお受けしています。御質問のある方はこちらへどうぞ
日本で、このブローネマルクシステムはいつ頃導入されたのですか?
日本では、
1983
6
7
日に、来日されていたブローネマルク教授自らの手により、一回目の手術が行われました。ブローネマルク教授滞在中の二週間で、
8
症例の手術が行われました。
昨年は、それから
25
年目の年だったのです。
余談ですが、この時、ブローネマルク教授は、手弁当で参加されたそうです。今となってはとても考えられないようなことですが、その当時の日本は、インプラントに対して懐疑的な目を持っていたこと、それからブローネマルク教授と教授を日本に招待された歯科医師は、自分たちが造り上げたインプラントシステムを広く普及させるために尽力していた姿がうかがえます。この努力なしに日本での近代インプラントの普及は考えられません。
前回からの続きです。
現在、世界中で広く行われているインプラント治療の技術は、
1952
年、スウェーデンのブローネマルク医師によって発見され、
13
年もの研究を重ねて、確立されました。
そして、
1965
年人体におけるインプラント手術が行なわれたのです。
1965
9
29
日は、初めて人の口にブローネマルクチームにより、インプラント手術が行われて成功した日なのです。
いまから、
40
年以上前のことになります。その後も、改良は加えられましたが、基本的なコンセプトは全く変わらず、現在でも行われています。
現在あるブローネマルクシステム以外の多くのインプラントシステムも、この基本コンセプトを応用しています。
つまり、現在行われている近代インプラントの歴史は、約
40
年になるわけです。

歯科インプラントの歴史的背景を教えてください?

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《インプラントの歴史》



インプラントの歴史についてお話しします。


過去には様々な時代に世界各地で動物の歯、石、象牙、乾燥した骨などがインプラントの材料として試されていた記録があります。



古くはインカ帝時代にインプラント治療と考えられるものが行われたことを証明する、歯が抜けたところにエメラルド製の歯根が植えられたミイラが、南米ペルーのマリ市博物館に、展示されています。



現存する世界最古の成功した(科学的に検証された上で)と言われるインプラントはハーバード大学Peabody考古学、人類学博物館に保管されています。1931Willson Popeoe 博士夫妻によりホンジュラスで発見されま


した。


大昔、古代マヤ文明時代のもので、なんとそのインプラント体は真珠貝製です。数本分のインプラント体が埋められていて、レントゲン撮影によってインプラント体と骨との結合が一部認められたことから、『成功していた』と科学的に証明されているインプラントです。



その後もおそらく世界中で様々な形のインプラント治療が試行錯誤のうえ繰返されましたが、ほとんどが良く噛むことができず失敗に終わっていたようです。このようなことが、1960年代まで繰り返されていました。

皆様からの質問をお受けしています。御質問のある方はこちらへどうぞ

 昨日、ブログの更新ができませんでした。新年早々からすみませんでした。

さて、新年、はじめのインプラント治療Q&Aになります。

そこで、今回は一度基本に戻ってみようと思います。

そもそもインプラント治療ってどんな治療法ですか?

インプラント治療とは、歯科治療だけではなく医療では良く行われる治療です。人工の医療材料や医療用部品等何らかの人工物を体内に入れる治療のことを表します。例えば、良くお聞きになるものとしては、外科治療で、骨折した部をボルトでつないだり補強したりする事や、関節を人工関節に置き換える治療を表したり、心臓のペースメーカーなどを埋め込むこともインプラントといいます。

そして、歯科におけるインプラント治療とは、歯のない場所のあごの骨の中に、人工の歯の根っこを埋め込み、それを土台にして、独立した歯をつくることを表します。人工臓器の一つといえ、現在、臨床応用されている人工臓器の中では、最も完成度の高いものであると考えられています。

自分に合ったインプラント治療と医者選びのチェックポイントとは?

いつも申し上げることですが、どのような治療法であっても、欠点、あるいはリスクはあるものです。 

 ですから、担当医と十分に話し合うこと、あるいは話し合える環境があることが大切です。インフォームドコンセントとよく言われていますね。日本語では説明と同意というふうに理解されることが多いようですが、同意するには、理解が必要であり、理解するにはわかりやすい説明が必要です。

スマーフ15.jpg

 ひとつの指標ですが、ご自身が十分理解できるまで説明してくれることが歯科医院選びでは大切ですね。ただし、私たちも時々困惑する事があるのですが、患者さん側が、ご自身に都合の良いことだけを理解してしまって、それで納得されてしまう事がある場合があります。これは、もちろん医療者側の説明が不十分なこともあると思うのですが、場合によっては、患者さん側が強い固定観念を持ってしまっていたり、全てを理解したつもりになってしまう事もあるようです。やはり、よく話し合い、お互いが理解できることが大切だと思います。

 このブログでも何度も出てきたことですが、欠点のない治療法はありません。ですから、利点だけに惑わされずに、その欠点も十分に理解できた上で医院、あるいは治療法を選択されることが大切ですね。

 現在では、インプラント治療は、きちんと治療が行われれば安全で比較的長期にわたりほぼ自分の歯と同じように使えるものになっています。

 しかし、インプラント治療が必要だということは、一度、何らかの理由で歯を失っているということになります(ごく稀に先天的に歯がないという事もありこれは例外です)。

 何よりもまず、歯を失った原因をきちんと究明し、それを解消することが大切となります。それが不十分だと、たとえインプラント治療を受けたとしても、また今度はそのインプラント自体を失うことになりかねません。

 そして、術前のX線やCT等の画像診断などの検査を入念に行い、正確な治療計画を立て、患者さんが十分に納得した上で、治療が始まるべきだと考えています。

 また、インプラント治療を長持ちさせるためには、治療後のメンテナンスもとても大切になります。このような事項を事前に十分説明してもらえることが大切ではないでしょうか。

 また、今回掲載したようにインプラント治療にはいろいろな方法があります。それらについてもそれぞれの利点欠点の説明を十分にしてもらう事が大切です。

 これもよくお話ししているのですが、利点だけにとらわれるのではなく、その欠点に目を向けそれを受け入れることができるかどうかもよく検討されることが大切ですね。もちろん、必要があればセカンドオピニオン(こちらの下段のほうにもセカンドオピニオンについて掲載していますので、どうぞご覧下さい。http://www.118.md/qa.asp#3)を取るべきでしょう。

 後悔しないようにきちんと見極めていくことが、大切です。 

バイキング2.jpg
先生のお考えでは、骨が少なくインプラントを通常の方法で手術するのが難しい場合は、どのような治療方法を選択していくのですか?
まずは、
3I
テクニックの様な方法が選択出来ないか、つまり多少長さが短くなり、インプラントの方向が傾斜したとしても、この方法を第一選択として考えます。あるいは、ショートインプラントを選択します。短くすることで、インプラント体自体がゆるみやすいというリスクはあるかもしれませんが、骨移植よりは、こちらを第一選択とします。また、インプラント体自体の長さを少しでも長いものを使用するために、ソケットリフト
http://blog.118.md/article/13349914.html
を次には、考えます。
そして、これらの選択が、不可能な場合、インプラント自体をあきらめ、義歯あるいはブリッジも選択肢として考えて頂くか、やはりどうしてもインプラント治療を選択されたいような場合は、骨移植
http://blog.118.md/article/13346603.html
(基本的に自家骨のみを使用する)を選択していただくようになります。
バイキング.jpg
昨日は、スタッフとともに日帰りで、大阪までインプラント治療の研修を受けに行ってきました。二週間前にも、大阪で研修があったため、ちょっと大阪づいております。二回の講習会で得られた知識を少しでも日々の臨床に活かしていきたいと思っております。
本来は、金曜日にアップする予定のブログなのですが、予定を変更させて頂き本日アップしました。どうぞご覧になってみてください。
前回お話ししたショートインプラントとは別な方法で、可能な限り歯がないところの周辺の骨を
CT
等で調べ、現存する骨を利用し歯が埋まっていた方向とは、違う方向に、たとえば、見た目上は傾斜させてインプラント体を埋め込むことで移植などを避ける、
3I
テクニックと呼ばれているものがあります。
手術後の見た目、つまりレントゲン上では、方向が違ったように見え、傾きが大きく見えることで違和感はあるかもしれませんが、実際問題人間の歯の根はけしてまっすぐではありませんし、特に奥歯の根は何本かあり、それぞれがいろんな方向を向いています。
ある有名な論文などからも、インプラント体を意図的に傾けたとしても、インプラントの成功には何ら問題がないという事が解っています。最近注目を集めている、オールオンフォーコンセプトもこの、意図的にインプラント体を傾斜させて埋めるという方法を取っているのです。
この方法のメリットは、移植というプロセスが避けられることです。デメリットとしては、骨の量が少ない場合が多いため、短いインプラント体になる可能性があるということです。また、技術的なものが要求されるため、術者依存度(先生の腕による部分)が高い方法となります。

骨造成をしないですむなら他の方法を選択出来ないか検討するとはどういうことですか?  

 骨を新しく作るわけではないのですが、他にも最近注目されている方法がいくつかあります。ひとつはショートインプラントという考え方です。読んで字の如く、短いインプラントを埋め込むというコンセプトで、基本的にはある程度骨が存在していたとしても、あえて長いインプラントではなく短いインプラントを選択的に使用していくという考えです。これを応用し、骨が少ないところでも可能ならば、無理に移植などせずに短いインプラントを積極的にしようしていこうというものです。研究によるとインプラントが、咬む力に耐えるのは、インプラントの入り口に近い部分の骨の存在が最も重要であり、入口の数ミリ程度の骨が力の負担をほとんどになっていることが解ったために、それなら長いインプラントをあえて使用する必要はないのではないかという結論に至ったということです。臨床的にも良い結果が報告されていますが、これとは相反するように、過去の研究の中にはやはり短いインプラントは成功率が下がる傾向があるというものもあります。実際のところ術者依存度(先生の腕による部分)があるのかもしれません。実際問題、メリットは、移植というプロセスが避けられることです。デメリットとしては、短いインプラントが何らかの問題で緩んでしまい結果として使えなくなる可能性が、長いインプラントよりも頻度が高い可能性があります。  

スマーフ14.jpg
先生は、インプラント治療に際し骨造成をすることに対してどう考えているのですか?
今まで、様々な骨を増やす方法をお話してきました。これらの方法は、現在広く認知されているものがほとんどです。しかし、その施術には、まだまだ慎重になるべきだと考えております。
実は、骨造成をした部分へのインプラント治療の成功については、
2000
年以前、
1980〜1990
年代は、成功率が低いとされる報告が多かったのです。しかし、
2000
年以降になり、たとえ骨造成をした部分へのインプラント治療でも、高い成功率を示す。あるいは成功率に違いがない。という報告が見られるようになってきています。これが、治療方法の進歩等によるものなのか?それとも、こちらに良い解釈をしてしまっているものなのか?はまだ分からないのです。基本的なインプラント治療に比べ、骨造成をした部分へのインプラント治療の研究は、経過観察の期間が短いといえます。
ある歯科大学のインプラントシンポジウムのコンセンサスでは、骨造成の目的は、インプラント埋入手術時に既存骨だけではリスクの高い症例に対してリスクを軽減するためのものであり、長期的に骨量を維持することを目的にしたものではない。したがって審美性の改善を目的とした骨造成術の長期的な予後には疑問が残る。
インプラント前手術として行われる骨移植術において、移植された骨は経時的に減少する。この骨吸収は移植後から始まり、同部にインプラント治療を施した後の咬合力の機能下においても継続する。
とあります。
つまり、現時点でも可能な限り骨造成に頼らない方法をとる方が成功率は高い可能性がありますが、骨造成がすべて問題を起こすわけではけしてありません。
私としては、慎重に検討する事が大切だと考え、骨造成をしないですものなら、ほかの方法を選択できないかを検討します。
スマーフ12.jpg
骨の深さはあるのですが、幅が狭くこのままではインプラントができないので、骨を移植するか、リッジエクスパンジョンという方法で骨を広げたほうが良いと言われたのですが?リッジエクスパンジョンとは、どのような方法なのですか?
リッジエクスパンジョンは、ソケットリフトと同様に、基本的には骨を移植するのではなく、特殊な器具でインプラントを埋め込む場所の骨を押し広げることで、特に骨の幅を物理的に増やすものです。
また、明視野(直接目で確認しながら)で行う事ができるため、安全性は低くはなく、それほど難易度は高くありません。しかし、確実性に多少の問題がある場合もありますし状態によっては押し広げた部分に骨を移植する必要があります。また骨が薄すぎると骨折を起こすこともありますので、これも、ある程度の熟練を要する処置といえます。

もうすぐ12月。1年があっという間に過ぎようとしています。ここ数日、とっても寒くなってきました。

先日、ホットカーペットを出して、ゴロゴロと過ごしていたら案の定眠りについてしまい風邪をひいてしまいました。みなさんは体調を崩さないように気をつけて下さい.

さて今回は、「インプラント手術は痛いと聞いたので心配です。また、手術後も痛みが続くのでしょうか?」という質問にお答えしたいと思います。

インプラント治療に限らず、手術と聞いて、痛みを心配されるのは当然のことと思います。

今回は、実際に当院でインプラント手術を受けられた方の感想をもとに、お話をさせて頂きます。

はじめに、手術はどうでしたか?という質問に対しての感想です。

「手術前に聞いていた通り、手術中は寝ていて、ほとんど分かりませんでした。痛みを感じることもなくリラックスして受けることができました。」

当院のインプラント手術では、お口の中に行う局所麻酔と腕から点滴を採って行う静脈内鎮静法を併用して行います。局所麻酔は、虫歯や歯を抜く治療の時と同じ麻酔法です。静脈内鎮静法は、できるだけリラックスした状態で手術を受けて頂くために行なう麻酔法で、感想の中にあったようにほとんどの方が、手術中は寝てしまっています。手術が終わると目を覚まし、手術中のことは全く覚えていないか、断片的にしか覚えていないとおっしゃる方がほとんどです。

全身麻酔ではないので、意識がなくなるわけではありません。手術中に強い痛みがあれば寝ていたとしても、痛みでとびあがることでしょう。実際には、みなさんが考えているように、手術中に痛むということはほとんどないと思います。

次に、手術後に痛みはありましたか?という質問に対しての感想です。

「歯を抜いた時のようなうずく感じがありましたが、痛み止めのお薬を飲むほどではありませんでした。手術後は、うちでのんびりしていましたが、いつも通り過ごしました。」

手術後、痛みが強くて我慢ができないと言われたことは一度もありません。ただ、手術をしたところよりも、器具でひっぱっていた唇が痛いと言われたことはあります。これは、大変申し訳ないのですが、安全にインプラント手術を行うためには、必要なことなのです。狭いお口の中で、手術をおこなうために口を大きくあけて頂いて、唇をひっぱったりしなければなりません。ただし、

数日のうちに改善しますので、ご安心下さい。

以上が、患者さんの感想をふまえた回答です。ご参考になれば幸いです。

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骨の量が十分でなくインプラント手術ができない人でも、人工的に骨を作成することで手術を可能にするソケットリフトと呼ばれる方法とは、どのような方法ですか?
ソケットリフトと呼ばれる方法は、基本的に上顎の奥歯の部分に骨が足らない場合、応用されるものです。基本的には骨を移植するのではなく、特殊な器具でインプラントを埋め込む場所の骨を押し広げ、押し上げ、特に骨の深さを物理的に増やすものです。比較的安全性は高く、それほど難易度は高くありませんが、明視野(直接目で確認しながら)で行うわけではないので、その場で結果の確認が正確に出来ない為、確実性という点で多少の問題があります。ある程度の熟練を要する処置といえます。

 本日の質問です。

「骨移植とはどのような方法ですか?」   

スマーフ6.jpg

 

 骨移植には考え方として基本的に二つの方法があります。一つは自家骨移植で、ご自身の骨を移植します。多くの場合、下顎の一部から採取しますが、場合によっては、腰骨や脛の骨の一部を採取する場合もあります。

ご自身の骨を使うため、安全性はもちろん高いのですが、手術をする時に採取するところと、移植するところの二か所を手術しなくてはならないことが、最大の欠点です。また採取する量によっては、術後に採取した部位に若干の後遺障害が出る可能性があります。

 もう一つの方法は、人工骨を使用する方法で、今現在は、多くの場合自家骨と混ぜて行うことが多いです。この場合自家骨の採取量が少なくて済むために、術後に採取した部位に後遺障害が出る可能性がほとんどないというメリットがあります。

この人工骨の材料は、海外で広く使用され、問題がないとされていますが、薬事の未認可のものが多く出回っているという問題や、本当にこれが安全なのかというところに疑問が残るような動物由来の骨を材料にしているものが主流であったり、残念ながらまだ疑問が残るものが多いといえます。
スマーフ5.jpg

 今日は、ハロウィーンですね。でも、日本ではいったい何をしたらいいんですかね。なんとなくメディアに踊らされて、無駄な買い物をするのが関の山でしょうか?

さて、今日の質問です。 

「人工的に骨を作成する手術方法のGBRとはどんな方法ですか?」

GBRとは、比較的小さな窪みのような骨欠損に対して行われる、骨再生法です。特殊な膜(シートのようなもので、ゴアテックス製)を窪みを覆うように骨の上におき、その上に歯茎を戻して、空間を維持させそこに骨が出来上がるのを待つ方法です。

比較的簡単な方法ですが、欠点としては、その膜を確実に歯茎で覆うようにしなくてはならず、場合によっては膜が露出して感染を起こしてしまうことがあります。また、膜には二種類のものがあり、ひとつは吸収性の膜で、これは一回で手術は済みますが、このもの自体が吸収されるということは、身体に対してまったく無害なのかどうかが、問題と思えます。もちろんメーカーは、無害であると言っておりますし、認可も受けているのではありますが・・・

また、もう一つのものは、非吸収性の膜で、こちらは吸収されないため、中で骨ができた後、もう一度膜を取り出す手術をしなければなりません。

スマーフ2.jpg

さて、本日の質問です。 

「骨の量が十分でなく手術ができない人でも、人工的に骨を作成することで手術を可能にすることも出来る方法があるというのは、どのようなものですか?」

  インプラント治療を行う上で、重要な事は、インプラント体を埋め込む部位に必要十分な骨が存在することです。しかし、時として患者さんがインプラント治療を希望してもその場所に、十分な骨が存在しないということがあります。このようなとき本来なら断念せざるを得なかったものが、そこに人工的に骨を作ることで対処することができる場合があります。

 現在広く用いられている方法として、GBR,骨移植、ソケットリフト、リッジエクスパンジョン等があります。

本日の質問です。

「先生の答えからするとオールオン4という方法は、患者にとって良いことばかりのような気がします。欠点はないのですか?

 いつも申し上げていることですが、欠点のない治療法は私の知りうる限りありません。オールオン4も例外ではありません。

 以前のブログでもお話しているように、オールオン4は、基本的にフラップレス手術で、即時加重を行いますので、それらの方法にある欠点が存在します。

 そして、オールオン4は、基本的に4本のインプラント体を埋め込むことで、上下の片方の顎全部の歯を作ります。しかし、日本人の様に、幅が広く奥行きが短い顎の骨格では、場合によっては(比較的高頻度で)出来上がったインプラント義歯の奥歯が足りなく、咬み心地に不満を覚えることもあります。

 また、起きてはいけないことですが、将来的にインプラント体に問題が起こり、そのインプラント体を抜き取らなくてはならなくなった場合、残りのインプラント体だけでは、とても咬みにくい状態となり、ご不自由をおかけしなければならないことが考えられます。

 今日は、本来なら体育の日でしたね。

 やはりというか、不思議というかよい天気になりましたね。確か10月10日は晴れの特異日だったような気がします。なぜこの日を体育の日に決めたのか私は知りませんが、何か不思議なものを感じます。それに比べると現在のハッピーマンデーという考え方は、全くもって無粋であり、文化的な背景も感じられませんね。文化や伝統、それは決して古いだけのものではなく、人間が地球という自然の環境で生きていく上でコンピュータも使わずに本来持つ智恵で造り上げたもののような気がします。計算だけでは計り知れないものがあるのではないかと感じます。

それでは本日の質問です。

「オールオン4とは、どのような治療法ですか?」

 オールオン4とは、基本的に上顎、下顎どちらでも、一本も歯がない方に対して、それぞれ4本の人工歯根を埋めることで、すべての歯を作り、咬めるようにするものです。

 現在の主流としては、手術はフラップレスで行い、即時加重をしていく方向になっています。

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15:00〜18:30

休診日:木、日

プロフィール

馬見塚デンタルクリニック院長
馬見塚賢一郎
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