昨日は、スタッフとともに日帰りで、大阪までインプラント治療の研修を受けに行ってきました。二週間前にも、大阪で研修があったため、ちょっと大阪づいております。二回の講習会で得られた知識を少しでも日々の臨床に活かしていきたいと思っております。
本来は、金曜日にアップする予定のブログなのですが、予定を変更させて頂き本日アップしました。どうぞご覧になってみてください。
前回お話ししたショートインプラントとは別な方法で、可能な限り歯がないところの周辺の骨を
CT
等で調べ、現存する骨を利用し歯が埋まっていた方向とは、違う方向に、たとえば、見た目上は傾斜させてインプラント体を埋め込むことで移植などを避ける、
3I
テクニックと呼ばれているものがあります。
手術後の見た目、つまりレントゲン上では、方向が違ったように見え、傾きが大きく見えることで違和感はあるかもしれませんが、実際問題人間の歯の根はけしてまっすぐではありませんし、特に奥歯の根は何本かあり、それぞれがいろんな方向を向いています。
ある有名な論文などからも、インプラント体を意図的に傾けたとしても、インプラントの成功には何ら問題がないという事が解っています。最近注目を集めている、オールオンフォーコンセプトもこの、意図的にインプラント体を傾斜させて埋めるという方法を取っているのです。
この方法のメリットは、移植というプロセスが避けられることです。デメリットとしては、骨の量が少ない場合が多いため、短いインプラント体になる可能性があるということです。また、技術的なものが要求されるため、術者依存度(先生の腕による部分)が高い方法となります。