先日、私が利用している東京メトロ東西線の車内でこのような広告を目にしました。
『食べ物をもらうのと、食べ物の作り方を教えてもらうのでは大きく違うと思うのです。私たちの活動を見て下さい。−プランジャパン』
私のような小娘がえらそうではありますが、いいことが書いてあるなぁ〜と同時に、私の仕事もこの広告と同じだなと思いました。
私たち歯科衛生士の仕事で、大きな役割を担っているのは予防です。虫歯予防や歯周病予防、手段は症状や状態・リスクなどにより様々ですが、全てにおいて共通することは私たち医療者側からの一方通行では上手くいきません。患者さんと医療者、お互いの協力がとても大切だということです。
つまり歯科医院に来院して頂いたそのときは、私たちが適切な処置(例えば歯石除去など)やクリーニングを行いますので、一時的にお口の中はきれいになりますが、それでいいのでしょうか?
当医院では、私たちがみなさんのお口の中をきれいにするだけではなく、ホームケアの徹底のために歯磨き指導(適切な衛生用品の選択や使用方法)を受けて頂いています。
私たち医療者側がその場だけお口の中をきれいにするよりも、患者さん自身がご自宅に帰ってもご自身できちんとしたホームケアができる、これが健康なお口の中を維持するために一番大切なのではないでしょうか。もちろん全て患者さん任せにするのではなく、治療の後は定期的かつ継続的なメインテナンスで歯科医院を上手く利用して頂ければと思います。
歯科における2大疾患「虫歯と歯周病」、この予防・治療・メインテナンスには患者さんと医療者お互いの協力が必要不可欠なのです。大げさに聞こえるかもしれませんが、一生涯自分の歯で美味しくお食事を召し上がるための秘訣は、一生付き合っていける歯科医院を見つけることかもしれませんね。
最近では様々な場所や方法で色々な広告を目にする機会が増えましたが、多くの情報から素適な言葉や大切なことを学び取ることも大切ですね。