こんにちは。2007年を迎え2回目のブログをお届けします。
皆さんは今年の目標をたてましたか?
オリコンの2007年目標ランキングでは、1位が貯金、2位がダイエットでした。また、昨年の流行語大賞は「イナバウワ−」でしたね。トップ10には「メタボリック症候群」が選ばれたことからも、最近は健康や肥満に関心をもっている方が多いのがうかがえます。
しかし一方で、太ると分っていても甘いモノがやめられないように、健康を害すると知りつつもやめられないモノってありますよね。今回の小言は、このやめられないモノに代表されるタバコと歯周病の関係についてお話ししますね。
歯科では歯周病の原因の1つにタバコが挙げられています。タバコに含まれているニコチンは、体を外敵である微生物から守るために存在する白血球などの免疫担当細胞の働きを鈍くしてしまうのです。その結果、歯の周りの組織のもつ抵抗力を低下させるため、歯周病にかかりやすくなったり、または歯周病が治りにくくなったりするのです。実は、歯周病は喫煙者と非喫煙者の両者を比べてみると、喫煙者の方が数倍もかかりやすいといわれているんですよ!!歯周病は、ただ歯ぐきから血がでるだけではなく、歯を支えている顎の骨が溶ける病気です。歯周病が重度になると、歯がグラグラと揺れ、抜けてしまう事もあります。もう1つ怖い事に、ニコチンの影響により、炎症(出血や腫れ)が出にくくなります。昔、俳優の加山雄三さんがハミガキ粉のコマーシャルで、「リンゴをかじると歯茎から血が出ませんか?」と言っていましたが、タバコを吸っていると、そのような症状が出にくくなり、知らないうちに歯周病が進行していることがあるのです。(う〜〜ん、怖いですね)
歯周病は生活習慣病と呼ばれ、日常生活と深く関わりあった病気の1つです。あくまでタバコは、歯周病を進行させる原因の1つですが、お口の健康だけでなく、お身体の健康も考えると控えたほうが良いですね。
お口の中を含め、健康な体を目指すに為には、まず日常生活で少しずつ改善することから始めましょう。タバコはすぐには止められないことが多いと思いますので少しずつ本数を減らす努力をして下さいね。
それでは今年もまだ始まったばかりです。皆さんの目標が達成されることを願っています。