色々な『卒業式』にまつわる話はいかがでしたか?
単に『卒業式』といっても年代や個人によって様々な歴史があるんですね(スタッフ間で年令差があることがバレたかもしれませんが…)
私たちの班も今号で最後になります。加えて“まみクリ新聞・ブログ版”も、さながら『卒業』といったところでしょうか。
今回は『6つの条件』の
5患者さんのお口や体の状態
6術後の患部への負担
について、お話しましょう。
5・患者さんのお口や体の状態
さて、インプラントの手術は誰でも受けることが出来る治療だと思いますか?
年齢やお体の具合、状態でインプラント手術は無理かな?と諦めていませんか?
基本的には年齢に関係なく手術は受けられます。例えば全身的な病気を伴っていても医科の主治医と十分に相談してケアーすることで、ほとんどの場合可能になります。
ただし、放射線療法を受けた場合は骨の質が変性してしまうためインプラントと骨がくっつきにくくなるので手術が難しいとされています。
もっとも重要な条件は顎の骨の状態です。つまり、インプラントを埋めるために十分な骨の幅や厚みがあるかどうかが大切になります。
そのために通常のレントゲン写真や場合によってはCTなどを使用して検査を十分行い、手術が可能かどうか診査します。
6・術後の患部への負担
インプラントと骨がくっつくための最後の条件は、術後、顎の骨に負担をかけないようにすることです。
では、いつ咬むことが出来るのでしょうか。
本来なら歯がないために行う手術です。すぐにでも咬めるようになれればと期待してしまうかもしれません。
しかし、例えば骨折した場合ギブスをつけて出来るだけ動かないようにしますよね。インプラントも同じなのです。骨の治りを待つことが大切なのです。その期間は上あごで4〜6ヶ月、下あごで3〜4ヶ月くらいは必要になります。
骨に負担をかけないことでインプラントと骨のくっつきをより確実にします。
『インプラントと骨がくっつく為の6つの条件』は、少しでも理解していただけたでしょうか?
読んでいて気付いた方もいると思いますが、実はこの『6つの条件』は私たち医療者側が守らなければならないことなのです。
みなさんは何も知らなくてもインプラント治療は受けられます。
しかし、このようなことを知ってこそ、より安心した治療を受けられるのではないかと私たちは考えています。
そして、そういった医療情報をみなさんに正確にお伝えする事も、私たちの役割だと思っています。
桜も開花し、新しい春が訪れました。
みなさんの毎日にも何か新しいことが訪れる事を願いながら“健康歯考”を念頭に私たちも日々精進していきたいと思います。