こんにちは。今、学生達は合格発表の頃でしょうか。今回、私達はインプラントの合格(成功)について書きます。
患者さんから「成功率はどれくらいですか?」「どれくらいもつのですか?」と質問される事が多々あります。まず、何をもって成功と判断しているのでしょうか?
1978年と1988年の2回に渡り、インプラントに関するコンセンサス会議が世界的に行なわれ、その時にブローネマルクのオッセオインテグレーションするという事が成功の前提であると認識されたようです。また、患者のQOL(クオリティオブライフ)の向上をゴールとする医療が求められていく中で、ようやく1998年にアルブレクトソンらによって、インプラントの治療成績を評価するコンセンサスとガイドラインが提示されました。
インプラントの成功基準
1. インプラントは患者と歯科医の両者が満足する、機能的ならびに審美的な上部構造をよく指示している。
2. インプラントに痛み、不快感、知覚の変化、感染の徴候などがない。
3. 臨床的に診査する時、個々の連結されてないインプラントは動揺しない。
4. 機能下1年以降の経年的なインプラント周囲の垂直的骨吸収は0.2mm以下である。
Albrektsson R,Zarb et al.