ご 案 内

 

  • 当医院では、一般の方々向けに健康歯考講座を定期的に開催しております。
    本講座は、健康な歯を維持し、虫歯や歯周病を予防し、お口のQOLを向上するために役立つ知識、考え方、そしてさまざまな治療法に関する正しい知識等を公開している講座です。
    講座の日程、お申込みなどの詳細はこちらをご覧ください。
  • 当院ではご覧頂いている「健康歯考ブログ」の他に、公式ホームページにてインプラント治療に関する「インプラントブログ」、歯科全般に関する「予防治療ブログ」、「PMTC専門サイト」を開設しております。
    よろしかったら、そちらもご覧になってください。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜次回からの内容について〜

 昨年のブログ「歯科衛生士のインプラント歳時記」ではインプラント治療のおおまかな流れについてお話しさせていただきました。皆さまが抱くインプラントに対する疑問に対して、少しでもお答えできるようにと重ねてきたブログですが、私たちからの一方的な内容になりすぎているような気がしています・・・そこで、もう少し分かりやすく疑問にお答えできたらと考えています。

患者様からよく受ける質問「痛くないの?」「なぜ費用が高いの?」「手術が怖いんだけど」など具体的なご質問に対して、ひとつずつお答えしていきたいと思います。よくあるFAQのように、Q&Aをかいして、インプラントの良さのみを理解してもらうというものではなく、実際に皆さまがお持ちになっている小さな疑問やインプラントのデメリット等にも言及していきたいと思います。

その為に、出来ましたら皆さまがお持ちになられてる疑問をお寄せいただければと思っております。全ての疑問に可能な限り対応させていただきたいと思っておりますが、対面という形ではなくブログという形をとらせていただいているため、適切な回答が出来ない場合もあります。

ご質問は、こちらへお願い致します。

名づけて「Q&Aでわかる歯科インプラント治療」です。

 次回からをどうぞお楽しみに!

今年も宜しくお願い致します。

 年明けすぐに、とても嬉しい言葉を患者様よりいただきました。当院でインプラント治療を受けられた患者様ですが、全ての治療を終え、メインテナンスにはいりPMTCで来院されました。インプラント治療を終えて初めてのお正月を迎えられ、お食事はどうされていたかと案じておりましたのでお聞きしましたところ、「何も気にせず、何でも食べています。」とおっしゃっていました。年齢からしても早い時期に歯を失い入れ歯でご苦労されていた方が、何でも食べられるようになり、ご本人の満足された表情を見た時、歯科に携わる者として何より嬉しい瞬間です。

 今年も、当院に来て下さる方に満足して頂ける治療を行うとともに、このブログでは、氾濫する情報の中で、歯科の専門家として、皆さまにとって役に立つ情報をお伝えできるよう努めてまいります。

 本年もどうぞ宜しくお願い致します。 

本年は私たちのブログ「歯科衛生士のインプラント歳時記」をご覧頂きありがとうございました。

 皆様、本年は私たちのブログをご覧頂きありがとうございました。

 私たちのブログが、多少なりとも皆様のお役に立てたかどうか案じております。来年も継続して、皆様に正しい情報を発信していきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 おかげ様で、私たちも本日で年内の診療を無事終えることができました。皆様もどうぞよいお年をお迎え下さい。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れQ インプラントの被せ物が入るまで〜

 今日はインプラントの型どりから被せ物ができるまでの流れをお話させて頂きます。
手術が終わり、翌日は傷口の確認を行います。1週間から10日後に抜糸をし、この時に簡単な型を採らせて頂きます。
 その後、精密な型どりをし、噛み合わせをとり、仮り歯を作成し、本歯を作成します。
症例にもよりますが、精密な型どりから被せ物が入るまでは、早い方で約2週間、遅くても約1か月で最終的な被せ物が入ります。その間、2回から4回の来院が必要となります。
 イプラントの被せ物は、精度と噛み合わせがとても重要です。精度の高い被せ物を作成するために、型どりの材料をよりよいものを使用したり、また、噛み合わせの調整をはじめ、全てにおいて慎重に、丁寧に処置を進めなくてはなりません。そのため、症例にもよりますが、1回の処置時間が2時間を越えることもあります。また、処置の途中で被せ物のくるいが発見された場合、やり直しをさせて頂くこともあります。お時間がかかってしまい申し訳ありませんが慎重に進めさせてください。
 被せ物が入ったあとは、今まで歯がなかったところに歯ができるので、インプラントの部分もご自身の歯と同じように清掃が必要になります。インプラントの構造上、ご自身の歯以上にお手入れが複雑になることもありますが、被せ物が入ったら、その被せ物にあったお手入れの仕方について私たち歯科衛生士よりお話させて頂いております。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れPインプラント手術の方法「2次手術について」〜

1次手術が終わったら、2次手術を受けて頂きます。インプラント体と顎の骨が結合するのを待って頂く期間は基本的に上顎で6ヶ月、下顎で3〜4ヶ月です。その間は定期的にPMTCを受けて頂く他は、インプラント治療では何もすることはありませんので、他の歯の治療などを行ったりもします。

なぜ上顎と下顎で治癒期間に違いがあるかというと、上顎の方が下顎に比べ骨密度が低いため、インプラント体と骨との結合に時間がかかるからなのです。

 

  2次手術の時期が近づいたら、1ヶ月程前にレントゲン写真を撮影し、インプラント体に問題が起きていないかを確認します。1次手術と同様、1週間前にはPMTC(クリーニング)を受けて頂き、お口の中の環境を手術のできる状態にします。 

では、2次手術では一体何を行うのでしょうか。1次手術では顎の骨にインプラント体を埋入しました。2次手術では、簡単にご説明すると、歯肉を切開しインプラント体の上につけたキャップの交換を行います。1次手術でつけるキャップは薄く、縫合時に歯肉で覆いますが、2次手術の場合は大きめのキャップに付け替えるため、縫合のあと歯肉から見える状態になります。

 

当院では、1次手術に比べ2次手術は患者さんの負担が少ないため、静脈内鎮静法(点滴)は基本的に行っていません。しかし、どうしても恐怖感が強かったり、不安がある場合、静脈内鎮静法をご希望があれば、行っています。有料にはなりますが、静脈内鎮静法を併用し手術を行うことが可能です。やはり、あの手術室の独特な環境は嫌ですからね。。。 

 

2次手術後は、1次手術後と同じように、翌日に消毒を行い、10日程後に抜糸と1回目の型どりを行います。次回より、いよいよインプラントの補綴物(被せ物)を作成するための型どりに移っていきます。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れO インプラント手術の方法「縫合から抜糸まで」〜

 前回は、インプラント体の埋入のお話しをしました。今回は、縫合についてお話しさせて頂きます。

 

 縫合とは、切開した歯肉を元通りに戻すことが目的で、手術の傷跡(瘢痕)を可能な限り残さないため、歯肉を切開する前の状態に正確に戻すことが基本です。

 インプラント手術の際は、埋入したインプラントが骨とくっつくまでの間、歯肉の中でしっかりと守る目的があります。そのため、縫合はインプラントを守るためにとても重要なのです。

 縫合をすると手術は終わりますが、非常に細かい作業で、術者の技術に大きく関わっています。そのため、インプラント体の埋入と同じくらい時間がかかる時もあります。

 縫合時に使う縫合針の形状は組織に対する侵襲が少ないものを選択します。インプラント手術の際の糸は、第一に感染を起こさないよう、汚れがつきにくいもの、後で緩みを起こしにくいものを準備し、切開の仕方によって最善のものを選択します。 

 手術後の出血を心配される方がいますが、確実に縫合するため、手術後に帰宅されてから「血が止まらずに困った」という方はいらっしゃらないのでご安心ください。  

 

 以前にお話した通り、患者様は静脈内鎮静法という麻酔をしているため、手術後、麻酔がきちんと覚めるまでお休み頂きます。麻酔の覚醒には個人差があり、手術後すぐに覚める方もいれば、1時間近くお休みになる方もいらっしゃいます。

 その後、レントゲン撮影をし、埋入したインプラント体の状態を確認します。手術当日は、これですべて終わりです。

 

 手術の翌日は来院していただき、手術をしたところの傷の治りを確認します。感染予防のため、この日から抜糸をするまで、消毒薬を使ったうがいを行なって頂きます。

 

 手術後、10日から2週間後に抜糸を行います。糸をとる前に、糸の表面の消毒のため消毒薬でうがいをして頂き、抜糸をします。 

 

 以上が、1回目の手術の流れです。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れN インプラント手術の方法「インプラント体を顎の骨に埋める」

 前回はドリリングについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。今回はインプラント手術において次の段階であるインプラント体の埋入についてお話をさせていただきます。
 まず、“埋入”とは埋め込むことをいいます。インプラントを埋入するというのは、インプラント体を顎の骨の中に埋め込むということです。ドリリングで穴を開けたところにインプラント体を埋入します。
 埋入する際、インプラント体は直接その穴の中に入っていかなければなりません。穴の中に入る前に、唇や舌や歯肉などに触れてしまってはいけません。なぜなら、インプラント手術とは、皆さんのお体の中にインプラント体を入れるのですから、移植手術のひとつといえるからです。移植するインプラント体に細菌などの余計なものが付着している状態では、体が異物とみなし、うまく骨とくっつかなくなってしまいます。そのため、埋入するときには他のどこにも触れることなくドリリングで開けた穴の中に入らなければならないのです。
 言葉で言うと簡単なことのように思いますが、手術中、院長をはじめスタッフみんなが一番緊張し、一番慎重になるところです。

明日は「歯科衛生士のインプラント歳時記」をお休みします

 明日は祭日のため休診日となっております。そのため、金曜日のブログ「歯科衛生士のインプラント歳時記」はお休みとさせていただきます。

 来週は手術のお話の続きで、インプラントの埋入についてお話しをさせていただく予定です。

 今週は急に寒くなり、小学校ではインフルエンザが流行っていると聞きました。例年に比べ早い時期なので驚きました!インフルエンザも風邪も予防が大事ですね。体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

 みなさん素適な休日をお過ごし下さい!

 

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れM インプラント手術の方法「骨に穴を作る」〜

 前回はインプラント手術の始まりである歯肉の切開についてお話しをさせていただきました。今日はその続きをお話したいと思います。歯肉の切開の後、インプラントを埋入するために骨に穴を作ります。このことをドリリングといいますが、ドリリングの際に最も気をつけなくてはならないことは加熱による骨のやけどです。以前のブログでも書いたように、骨がドリルで削れるときにでる摩擦熱で骨のやけどが、インプラントと骨がくっつかない原因のひとつになります。その為、加熱をおこさないように骨に少しずつ深く入れ、慎重に慎重に形作っていくことと、加熱をおこさないために充分な注水を行うことが大切です。

そして今回は、少しずつ深さを作るために、どんなドリルを使ってどのように穴を作っているのか、レギュラータイプのインプラント埋入の場合のドリルの種類についてお話します。

 ガイドドリル.jpgまず始めに、先の丸いドリルで埋入位置を決め、

骨にマーキングします。

 

 

 

 

 

2ミリ ツイストドリル.jpgその後、直径2ミリのドリルで埋入予定の

インプラントの長さまで、削ります。

 

 

 

 

 

 

パイロットドリル.jpg次に、2ミリから3ミリに穴を拡大するための仲介のドリルを使います。

このドリルは先の細いところが2ミリで、根元が3ミリになっています。

1ミリ太いドリルを使う前のガイドをするドリルです。

 

 

 

 

3ミリ ツイストドリル.jpgそして、直径3ミリのドリルで2ミリのドリルで削った深さまで穴を作ります。

 

 

 

 

 

カウンターボア.jpg最後は、このドリルでインプラントにあった形態を作ります。 これでインプラントを埋入する準備が整いました。このように文章にすると、簡単のように感じてしまいますが、インプラントの埋入位置、骨の火傷、骨の状態など、色々と考慮しつつ行っているので、とても緊張する瞬間なのです。

次回は、インプラント埋入についてです。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れL インプラント手術の方法「歯肉の切開について」〜

 先週は、インプラント手術の際の麻酔法についてお話をさせていただきました。今日は、実際の手術についてお話しをしたいと思います。

 当院では、「2回法」といわれる方法でインプラント手術を行っています。2回法とは、手術を2回行うという意味ですが、1回目の手術では顎の骨の中に直接、インプラント体を埋入します。みなさんのお体の中にインプラント体が直接入るという、インプラント治療においてとても重要な部分がこの手術です。

 術式を簡単にご説明すると、歯肉を切開し、ドリルで骨に穴をあけ、インプラント体を埋入し、歯肉を縫合するという流れで行われます。今日は、手術の始まりである歯肉の切開についてお話をします。

 歯肉の切開は、その手術の良し悪しを左右するとても重要な手術のスタートです。切開の方法、丁寧さによって歯肉の治り方は明らかに違います。手術をした痕跡すら残さない歯肉の治り方は、歯肉の切開の仕方に大きく左右されます。インプラント治療だけでなく、歯肉の中に埋まっている歯を抜く時や、重度な歯周病に対する外科処置の際にも歯肉の切開を行います。治療の目的によって切開の方法は異なりますが、インプラント手術の際は、頬側の歯肉、上顎の裏側の歯肉、歯の咬む面側の歯肉などに切開をいれる方法があります。どのような切開にするかは、インプラントを埋入する場所と、顎の骨の形態、歯肉の状態、被せ物が完成した時の歯肉の審美性などを考慮して切開の位置を決めます。

 また、切開の際にはメスを使いますが、切開法に合わせてメスの種類を選択します。メスにも様々な形があり、手術部位の状態、用途、目的によって使い分けることで 、最善の治癒が期待できるのです。

 先月、スウェーデンに研修に行ってきました。ハルムスタッドという町の州立病院で、実際の手術を見学してきました。スウェーデン人は歯肉が厚くて繊維質なようで、日本人に比べると頑丈そうに見えました。もし見学させていただいたように、日本人の歯肉を扱ったなら、きっと歯肉がひきちぎられてしまうと思います。人種間の違いもあり、研修を受けたからといって、すべての人を同じように手術をするのはとても危険なことなのです。個々の状態に合った、ベストな方法で手術を行うことがとても重要なのです。

 前回から、麻酔や切開と痛みや怖さをイメージするお話が続きますが、みなさんには見えない部分なだけに、手術がどのように行われているのかを知っていただけたらと思っています。次回も、手術についてお話しをしたいと思います。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れK「インプラント手術での麻酔について」〜

インプラント52.mini.jpg当医院では、インプラント手術に際して2種類の麻酔法を行っています。

1つは、局所麻酔という麻酔法です。これは、手術を行う部分に直接注射をして痛みを感じなくさせる麻酔です。虫歯の治療や歯を抜く際に行う麻酔と同じです。

もう一つは、静脈内鎮静法といって、静脈より点滴を行ってその中にお薬を流していく麻酔です。この麻酔は、患者様の意識を保ちながら、治療に対する不安感や緊張感を和らげ、リラックスして手術を受けて頂くためのものです。リラックスした状態で手術を受けて頂くことで、不安や緊張などによる血圧の急激な変化やショックなどを予防することができます。この麻酔法は、意識を失うことはないので全身麻酔に比べ安全で、手術中、患者様はぐっすりと寝てしまわれることが多く、手術を行ったことを覚えていない方、所々覚えている方など個人差はありますが、みなさんリラックスして手術を受けて頂いております。 

先日、当医院でインプラント手術を受けた患者様から言われたのですが、手術後半になって徐々に静脈内鎮静法が覚めてきた時、痛くなってしまうのではないかと心配になってしまったそうです。しかし、先ほどお話したように、静脈内鎮静法は痛みを取り去るものではないので手術後半に少しずつ覚めても、局所麻酔を行っているためお痛みがでるわけではありません。また、静脈内鎮静法は、ライセンスをもった歯科麻酔医が担当し、術中はこの麻酔医が患者様の血圧、心電図、脈などのお体の状態を常に管理しながら麻酔を行っています。手術が終わる時間に合わせて静脈内鎮静法が覚めてくるように調節しておりますので、どうぞご安心下さい。

このように、インプラント手術では2種類の麻酔法を併用して手術を行っています。それぞれ役割は異なりますが、どちらも患者様に苦痛なく手術を受けて頂くための麻酔です。皆さん安心して手術を受けてくださいね。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントの感染管理の研修で北欧のスウェーデンに行っていました〜

インプラント51.JPG 先週、院長とインプラント班は「Infection Control Training Course in Sweden」という感染管理の研修ツアーに参加するため、北欧のスウェーデンに行ってきました。

 日本からスウェーデンには、デンマークのコペンハーゲン経由で入国します。今の季節は日本と同じ秋なのですが、北極圏に近い国なので最低気温が5℃、日中でも10℃以下という日本では真冬の寒さでした。国土面積は日本と同じくらいですが、人口は東京の人口とほぼ同じだそうです。また、国土の半分ほどが森林に覆われていて湖が多い国と聞いていましたが、飛行機の中から緑の多さを眺めることができました。

 この国でブローネマルク教授がインプラントを生み出し、インプラント治療が世界的なものとなっていったのです。その地に足を踏み入れられるというだけで、行く前からとてもワクワクしていました。

 今回のツアーでは、スウェーデンの南部にあるハルムスタッドの州立病院、ハルムスタッドの北に位置するイェテボリのブローネマルククリニックとイェテボリ市立歯科医院で研修を行ってきました。このコースを修了すると、修了証書が与えられるのですが、私たちは記念すべき第一回の証書を授与されました。

 研修の内容については次の機会にお話させていただきたいと思います。

 

 

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜「お留守番中☆」インプラントチームは研修でスウェーデンに行ってます!〜

インプラント50.jpgインプラント班は講習会のため、スウェーデンにいっております。スタッフが4人ぬけると医院は結構寂しいものです。。。帰国後のお土産話がとても楽しみです。

講習会が行われているスウェーデンの今の季節の気温は、最高気温8℃、最低気温が4℃だそうです。北海道と同じくらいの気温、風邪を引いて帰ってこないかと心配です。東京も寒い日が続いてます。みなさん風邪には十分気をつけてくださいね!!

 

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れJ「インプラント手術前の準備」〜

インプラント49.jpg今まで10回に渡り、手術前の流れをお話してきました。今回は今までの話を簡単にまとめさせて頂きます。

 

まず本題に入る前に、以前テレビで名古屋にある行列のできるラーメン屋さんの特集をやっていたのを見ました。そのラーメン屋さんのこだわりは、熟成庫で3日間ねかした自家製の麺、12時間じっくりと煮込んだスープ、長年かけてできあがった秘伝のたれ、1週間たれに漬け込んだジューシーなチャーシュー。この4つがこだわりと店長さんはおっしゃっていました。お客さんがおいしく食べるために、これだけの下準備があってこそ、おいしいラーメンが完成し、また行列ができるほどの人気がでてくるのでしょう。

 

さて本題に入ります!!インプラント治療も準備があってこそ、きちんとした結果がでます。

インプラント治療の準備は、患者さんの現状を把握する為、できる限りのデータを集めます。問診をとったり(身体の状態)、歯型取りやデジカメでお口の中を撮影(口腔内の状態)したり、パノラマ・デンタル・CTなどのレントゲン撮影(骨の状態)を行い、患者さんのデータを集めます。これらの資料があって初めて、インプラントの埋入位置や被せ物の完成予想が立てられるのです。

そして、事前に手術に携わるメンバー全員でミーティングを行います。そこでは、患者さんの情報を全員が把握し手術に備える為に、患者さんの身体や精神状態や、口腔内の情報を共有しています。

また、手術の前日に顎の模型でインプラント埋入手術のシュミレーションを行い、手術当日に備えます。最後に忘れてはならないのは、感染予防です。当院のブログで何度もでてきているクラスBの滅菌器で手術に使用する器具を滅菌します。

また手術室の隅から隅までの消毒を行い感染予防を行っています。 インプラント治療を安全に行うためには、予め起こりうることを予測し、それに備えることです。そのためには、これらの準備が必要不可欠だと考えています。

 

次回からは、手術当日の流れを数回に分けて話させて頂く予定です。

また来週は院長とインプラント班は海外研修に参加してきます。今回はデンマークとスウェーデンでの感染管理についての研修に参加してきます。現地病院で実際に行われている感染管理を見られるとあって、とても楽しみにしています。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れI「解剖学の面から留意すること」〜

インプラント48.jpg 今日は、インプラント手術を行うにあたって、解剖学の面から留意する点についてお話しをしたいと思います。さる9月30日の健康歯考講座で「インプラント治療の安全性」をテーマにお話しをさせて頂きましたが、インプラント治療を安全に行う上で、解剖は大変重要なことです。すこし難しい内容になりますが、ご参考になればと思います。

 インプラント治療に限らず、虫歯や歯周病の治療の際にも、歯の形態や根の形態など口腔解剖を理解していなければ、治療を行うことはできません。インプラント手術の際には、それに加えて顎の骨の形態、神経や血管の走行など留意しなければならないことが多くあります。 

 例えば、下顎には太い神経が走行している管があり、犬歯より奥側の奥歯がないところにインプラントを埋入する際には、神経を傷つけないよう十分に注意をしなければなりません。神経が傷ついてしまうと、口唇に麻痺をおこします。上顎には上顎洞といわれる空洞があり、その空洞にインプラント体が貫通しないよう注意をしなければなりません。(以前から、貫通しても問題はないといわれていますが、基本的にはできるだけ浸襲はない方がいいと考えています。) 

 このような解剖学的な面からインプラント治療を考えた時に、手術前の診査がとても重要になります。術前のレントゲンやCT、画像診断などによって、あらゆる面から診査をします。インプラントをどの場所に、どの方向に埋入することが最善なのかを解剖学的に考え、決定します。ただし、実際の骨の状態によっては、事前の予定が変更になることがあります。いくら十分な診査をしても、実際の身体の状態は若干違う場合があるからです。その点についても予め予測をし、実際の手術では、もちろん事前の計画は考慮しますが、その場で直接判断し、骨に最も適している位置に、最も適した長さのインプラントを埋入します。 

 また、手術の際に血管を損傷する危険性については、歯肉の切開の位置、切開の方法を考慮し丁寧に歯肉を剥ぐなど、丁寧な手術を行うことでリスクを減らすことが可能です。   

 解剖学とは統計的なものですから、個々によって様々であること、レントゲンにも誤差があることを考慮し、単なる予測ではなく、解剖学的な根拠に基づいた予測をすることが重要です。 

 このように手術を執刀する歯科医師が解剖を十分に理解し、インプラント手術を行うのは当然のことですが、アシスタントに入る歯科衛生士も解剖を理解し、術者1人だけでなく複数の目で手術を行うことで、インプラント治療をよりいっそう安全に行うことができるのだと考えています。  

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れH「インプラント手術はいつするの?」その2〜

インプラント47.jpgこんにちは!
明後日、9月30日(日)に第7回健康歯考講座を国際フォーラムで開催します。
今回はインプラントの安全性についてお話しさせていただきます。
ご興味のある方はぜひご参加下さい。

今日は『インプラント手術っていつ行えるの?』の2回目です。
手術をするには、‘お口の中全体’と‘直接インプラント体が入る顎の骨の部分’の両方のコンディションを整える必要があります。前回は‘お口の中全体のコンディションを整える’ということについてお話しをさせて頂きました。
今回は‘直接インプラント体が入る顎の骨の部分’のコンディションを整えることについてお話しをさせていただきたいと思います。

インプラントをされる方は、当たり前ですが歯のないところがあるということです。この歯がないという状況には大きく分けて2つあります。
その状況と状態によって手術の時期を決めていきます。
1つはもうすでに歯がなくて、入れ歯やブリッジが入っていたり、そのままの状態になっていたりする人です。
もう1つは、歯に何らかの問題や病気があり、これから歯を抜いて、そこをどうにかしなくてはいけない方です。

インプラントを埋め込む骨の状態については、歯を失ってから時間が経っている場合は骨の量が充分にあればすぐにでも手術出来ます。
しかし、歯をこれから抜かなくてはいけない場合は基本的にそこが治るのを待つ必要があります。
ではどのくらい待つ必要があるのでしょうか?

まず抜いた事によって、顎の骨に穴が開いた状態となりますが、この抜いた穴が大きく、骨がたくさん減っている場合はその骨が治るのを充分に待つ必要があります。
ブローネマルクシステムでは抜歯後9ないし12ヵ月経過して、骨組織が完治したところにインプラント体を埋める手術をすることが基本ですが、その期間は年々短くなっています。
多くの場合4〜6ヵ月、あるいはそれ以上の期間を要します。抜いた穴が小さく骨が減らなかった場合は、歯茎が治るのを待てば手術が出来るため、6週間前後待つ事になります。

いづれにしてもある程度の期間は待たなくてはいけないわけです。

つまりその間、仮歯や仮義歯を入れたり、歯がない状態が続いたりすることになるのです。

当院の推奨するブローネマルクシステムでは2回法という方法をとるため、最初の手術から歯が完成するまででも約5〜8ヵ月はかかります。それに加え歯を抜いて、その治りを待つとすると時間がよりかかってしまう事になり、それが1つの欠点となります。

実は、現在はその不便さをなくす為に、抜歯後即時埋入というコンセプトがあります。それは歯を抜いてその場でインプラント体を手術で埋め、場合によってはその日のうちに噛めるようにするというものです。
これは、理論上はすばらしいのですが、全ての症例で出来るわけではありません。
また骨の状態によっては補助的な手術が必要な場合があります。抜いた後の顎の骨の穴と埋入するインプラント体のサイズが合わないとインプラント体が安定しないため、骨を補填する材料を入れる手術をするのです。私たちはこれらの物の安全性が確立されるのを慎重に見極めていきたいと思っています。
もちろん上手くいっている症例報告はある程度でていますが、確実性という点でもう少し検証が必要だと私たちは考えています。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れGインプラント手術はいつするの?」その1〜

インプラント46.jpg 〜暑さ寒さも彼岸まで〜 今は1年のうちでもしのぎやすい季節のはずですが、今日、当院にいらっしゃった患者さん達は「今日は暑いですねぇ〜。」とおっしゃっていました。私たちスタッフは日中、室内にいるのであまり感じませんでしたが、、、。
皆さん、もし診療中に診療室内が暑かったり、逆に冷房が効き過ぎて寒かったりと、何かございましたら遠慮なくスタッフまで声をかけてくださいねっ!

毎週金曜日のブログはインプラントチームの歯科衛生士からお届けしています。
今日からのテーマは『インプラント手術はいったいいつ行えるの?』です。
私たちがもし今、あるべき歯を何らかの原因で失っている状態だとしたらどう思うでしょう。大抵は一刻も早く噛めるようにしたい、歯を入れたいと思うのではないでしょうか?

インプラント治療によって噛めるようにするためには、まず、歯のない顎の骨の部分に、手術でインプラント体(歯でいう歯根にあたるものと考えて下さい。)を埋入するところから始めます。

手術をするには、インプラント体を埋める場所のコンディションが整っている必要があります。
その場所とは、‘お口の中全体’と‘直接インプラント体が入る顎の骨の部分’とを意味します。この両方のコンディションを整える必要があります。

何故歯を失ったのかを理解し原因をなくす事が、お口の中全体のコンディションを整えるという事です。
インプラント体を埋入しました、上部構造(歯でいう歯冠の部分)が入りました、一時噛めるようになりました、終了、、、、、ではなく、インプラントや(残っていれば)その周りの歯を永く維持させる事が大切です。そのために歯周病や虫歯の治療をちゃんとすませておき、またこれらの病気が再発しない環境を作り、予防法を確立するべきなのです。
この予防法を確立した時が「インプラント手術をいつ行うべきか?」
の1つの答えと言えるでしょう。

次回は‘直接インプラント体が入る顎の骨の部分’のコンディションについてのお話しをします。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れF「インプラント治療と他の治療法との違い」〜

インプラント45..jpg今日は、前回の利点・欠点に関連し、「インプラントと他の治療法との違い」についてお話させて頂きます。
歯を失った場合の治療法には、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つの治療法があります。これらは、歯を失った場所や、本数などによっても治療が出来ない場合があります。
それでは、この3つの治療法についてそれぞれ特徴を挙げていきたいと思います。

入れ歯 ・取り外し式である
     ・ブリッジでは対応できないような、歯がたくさんなくなった場合にも対応できる
     ・保険の中でも治療を行う事ができる(保険外の入れ歯もあります)
     ・異物感があり、固い物が噛みにくい場合がある
     ・部分入れ歯の場合は、歯にバネをかけなければならない
     ・バネのかかっている歯への負担が大きい
     ・発音がうまく出来ない場合がある
     ・顎の骨がやせる場合がある

ブリッジ・固定式である
     ・ブリッジを支えるため、歯を失った所の両隣の歯を削らなければならない
     ・支えになる歯への負担が大きい
     ・ブリッジの橋の部分の清掃が困難である
     ・基本的には保険の中でも治療を行う事ができる(歯のない所の状態によっては保険で治療
      が出来ない場合があります。また、保険外で治療を行う事もできます。)

インプラント・固定式であり、天然歯と同じように噛むことができる
       ・歯を失った所の両隣の歯への負担がない
       ・歯を失った部分の骨の状態によっては、インプラントが困難な場合がある
       ・構造上、清掃が困難になる場合がある
       ・外科手術が必要である
       ・保険外の治療である
       ・治療期間が長い

このように、どの治療法にも利点や欠点があります。インプラントは他の治療法とは異なり、他の歯への負担がなく、ご自身の歯と同じように噛むことができますが、外科手術が必要であり、また、長期に渡る治療になり、保険で診療ができないなどの欠点もあります。

歯を失った場合の治療法は、インプラントだけではありませんので、どのような治療法があるのか、また、その治療法の特徴を担当医とよく話し合って、ご自分にとって一番よい治療法を選択して下さい。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れE「インプラント治療の利点と欠点」〜

44.mini.jpg 今日は、インプラント治療の利点と欠点についてお話をさせていただきます。利点と欠点のお話しをする前に、患者さんは何故インプラント治療を望まれるのでしょうか?

・絶対に入れ歯をいれたくない
・入れ歯を使っていたが、自分には合わない
・入れ歯よりもよく噛める
・今まであった歯と同じように噛める
・見た目がいい
・入れ歯が入っていることで会話や笑顔に自信がない
・歯に接着するブリッジにすることで残っている歯を削りたくない
・入れ歯を使用することで残っている歯に負担をかけたくない

 このようなことからインプラント治療を希望される方が多いと思います。

 私たち歯科医療従事者がインプラント治療の利点を考えた時、まず第一に、残っている歯を守れるということを挙げます。私たちは歯を1本も失わないために日々の診療を行っています。ですが、残念ながらどうしても歯を残せないケースが少なくありません。その時にはその他の残っている歯を、いかに守っていけるのかを考えます。そう考えた時、ブリッジや入れ歯は歯にかかる負担があまりにも大きいために、インプラント治療を選択する場合が多くあるのです。健康創造型の歯科医療を行っている私たちが、8年前にインプラント治療を取り入れたのも、歯を守るための手段だったからです。現在もこの気持ちは少しも変わっていません。

これに対しインプラント治療の欠点は以下の点です。

・外科の手術が必要なこと
・現在の日本では保険適用外のため費用がかかること
・治療期間が長期にわたること
 
 この欠点を解決するべく、世界中でさまざまなことが行われています。手術の負担を軽減するためのフラップレス、すぐに噛めるインプラント、安いインプラントどれも患者さんだけでなく私たちにとっても多くのメリットがある方法です。ですが、これらが本当に安全で確実な結果が得られる方法なのだということが、充分に実証できているとはいえません。実はまだ証明されていないことが多くあるのに、利点だけがクローズアップされてしまっているように思います。インプラント治療の利点ばかりを強調したり、欠点やリスクのお話しを十分にされないために、インプラントがあたかも夢のようないい治療に思われるている方も多いのではないでしょうか。残念ながら、私たちのような医療従事者の中にも、利点だけを鵜呑みにしてしまっている人達も存在します。
 みなさんが、ご自身のお口の健康を考えた時に、インプラント治療に対して正しい知識をもち、ご自身にとって最善の治療を選択できるようにして頂くために、私たちは努力し続けたいと思います。

インプラント治療に関しては、他にも記事がございますので、こちらをご覧になってみてください。
http://www.118.md/qa.asp

http://blog.118.md/category/1209056.html
http://blog.118.md/category/1173100.html
http://blog.118.md/category/1119484.html

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れD「はたしてインプラント治療は可能でしょうか?適切なのでしょうか?」〜

インプラント.mini.jpg『インプラント治療の流れ』と題して7月から始めましたが、なかなか手術にたどりつかないと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか・・・。先々週からさかのぼる4回のブログで、インプラント治療における禁忌症、適応症、既往歴についてお話をさせていただきました。これらのことを患者さんにお伺いすることを、医療用語では『術前のスクリーニング』を行うといいます。インプラント治療において、この術前のスクリーニングが治療を安全に、そして確実に行う上でとても重要なのです。
 スクリーニングとは、「ふるいにかけて条件に合うものを選び出すこと」「選別」を意味します。インプラント治療における術前のスクリーニングとは、インプラント治療を希望される方の全身的状態、精神的状態、口腔内の状態について診査を行い、インプラント手術(麻酔や外科手術)をおこなうことによって得られる利点と欠点を考慮した上で、インプラント治療が可能かどうか、また適切かどうかの判断をします。必要なスクリーニングを確実に行うことが、インプラント手術を成功させるための第一歩であり、最も重要なことなのです。

 次回は、インプラント治療の利点と欠点についてお話をさせていただきます。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜「歯科医院の感染管理」のセミナーに参加してきました〜

インプラント42.jpegさる8月5日の日曜日に、私達インプラントチームの歯科衛生士全員でセミナーに行ってきました。この日は体が溶けてしまうのではないか!?というくらい暑い日だったのですが、セミナー会場はものすごく冷房がきいていて、私達は寒さに凍えていました。

セミナーは『 歯科医院の感染管理 〜インプラント治療外科的侵襲を伴う治療に必要な環境づくりと世界基準に準拠した機器を使用しての洗浄、消毒、滅菌〜 』というものでした。

その中で、“平成18年6月の医療法改正に伴って、平成19年4月1日より医療機関は医療安全管理体制を確保することが義務づけられ「院内感染防止体制の整備」が新しく義務化されることになった。そういった流れの中で日本の医療機関でも、国際的な基準に基づいた感染管理がとりいられていくだろう”という話しがありました。
(本当にそうなっていくように私達も頑張ります!ただ今回のセミナーに参加したのはたぶん5医院ぐらいだったと思うのですが、5月に参加したラスベガスで開催された1万人規模のインプラントのカンファレンスを考えると、今回のような内容にも、もうちょっと人が集まりそうなのに、と思ってしまうのですが、、、。)

当院でもヨーロッパの厳しい基準に基づいてインプラント手術の環境を作っています。インプラント手術というものは無菌状態の骨膜下に無菌のインプラント体を埋入する処置です。ですから私達は最大限、できうる限りベストで清潔な環境を作るようにしています。
そして、より安全に確実に患者さんへその環境を提供するために、私達は今回のようなセミナーに参加したり院内で勉強会を行ったりして、これからもブラッシュアッップし続けていきます!!

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れC「病気があってもインプラント手術は出来るのでしょうか?」〜

インプラント41jpeg今回は既往歴についてお話します。
既往歴とは過去にかかっている疾患の経過のことをいいます。分かりやすく言うと、現在かかっている病気と過去にかかったことのある病気の症状や経過、治療内容、服用している薬などのことをいいます。私たちは、初診でお見えになった患者さんに、必ずこの既往歴についてお伺いします。ではなぜ、そのようなことを患者さんにお聞きしなければならないのでしょうか?

実は虫歯の治療のような一般的な歯科治療自体が、直接お身体に負担をかけることは少ないのです。しかし、治療に対する恐怖感や緊張によるストレス、そして治療の際に用いられる薬剤やインプラント手術のような外科処置は、高血圧や糖尿病、心疾患などをお持ちの場合、重大な影響を及ぼす可能性があるのです。私たち医療従事者は、治療を安全に行わなければなりません。ですから、皆さんのお身体について現在の状態だけではなく、過去からの既往歴を把握することで、リスクを少なくすることが可能となるのです。また服用しているお薬があればその情報からリスクを少なくする事も可能です。

例えば麻酔ですが、麻酔薬の中には血管収縮薬が入っているので高血圧の方は局所麻酔の注射を受けるだけで血管が収縮され、さらに血圧が高くなる可能性があります。そのため、高血圧の方には血管収縮薬の入っていない麻酔薬や血管収縮薬を倍量に薄めた麻酔薬を使用し、モニターをつけて血圧を測定し、血圧の急激な変動がないかを確認しながら治療をする等の注意が必要です。
麻酔薬にアレルギーがある方は、再び同じ麻酔薬を使用することで、アレルギー症状が重篤にでる場合があるため、事前にお話いただくことが大切です。
院長のブログの中でコントロールされていない糖尿病の場合、感染を起こしやすくなるというお話もありましたね。

このように、みなさんが歯科治療とは関係ないだろうと思われることが、治療に大きく影響することがあります。そのために、私たちは皆さんに既往歴をお伺いしているのです。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れB「インプラント治療における適応症」〜

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前回は、インプラント治療における、禁忌症についてお話ししました。今回は、禁忌症と反対の意味である『適応症』についてです。適応とは「ある環境、その他の条件にそのものの調子がうまくあうこと」をいいます。(日常使う言葉で、適応能力という言葉も同じ意味です。)
適応症のなかにも、絶対的適応症と相対的適応症の2つがあります。インプラントにおけるこの2つの言葉の説明について、例をあげてご説明します。

絶対的適応症:インプラントができる全ての条件(骨の状態、健康状態、経済面、患者さんの精神面など)が揃っている、かつ他に治療法がない症例。つまりインプラント治療を拒む理由が1つもない症例。
相対的適応症:インプラントの他にもいくつか治療方法があり、他と比較させて、治療法を選択する症例。

例えば、インプラントが可能な全ての条件をクリアしていても、患者さんご自身の希望が他の方法だとしたのならば、これは絶対的適応症ではありません。
また、患者さんはインプラントを希望していても、お身体に病気があり、担当医師に手術はできませんと止められたら、もちろん手術はできません。
禁忌症のブログは→こちら

私たちの説明が患者さんに伝わっていない、または説明していなければ、正しい情報を患者さんは得られません。たとえインプラント治療の絶対的適応症にあてはまる患者さんがいたとしても、またインプラントが最善だとしても、患者さんはインプラント治療を知らずに他の方法を選択するでしょう。
インプラントに関してだけでなく、私たち医療従事者は、患者さんが選択できるように正しい情報を与え、かつアドバイスをすることができなくてはなりません。そして患者さんは、その治療を受けることの利益と不利益を考えて、治療方法を選択すべきなのです。選択をする時は、利益にばかり目がいきがちで、情報を出す側もその利点ばかりを強調しすぎている節があります。もちろん得られる利益も大切ですが、そのために引き起こされる可能性のある不利益にも注目すべきではないでしょうか?
この不利益なら自分は受け入れられると思う治療を選択するこで、後でこんなはずじゃなかった、、、と後悔することは少なくなると思います。

来週のブログは、インプラント班がお盆休みを頂いている為、お休みさせて頂きます。尚、診療は暦通り行っております。

では、再来週のブログを楽しみにしていてください☆

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れA「インプラント治療における禁忌症」〜

インプラント39.jpeg7月も終わりに近づいてきましたが、梅雨明けはいつになるのでしょうか。今日は金曜日なので、インプラント班よりブログを書かせて頂きます。来週の更新日には梅雨明けしているとうれしいですね。じめじめした日が続きますが、体調など崩されないように気をつけてくださいね。

さて今回は、「インプラント治療における禁忌症」についてお話させて頂きます。禁忌症って?と思われた方もいるかもしれませんが、禁忌症とは、インプラント治療が行えない場合のことをいいます。
文献を見ると、高血圧症、糖尿病、心臓疾患、喘息、そして血友病や急性白血病などのように出血しやすい疾患などが挙げられていますが、これらの病気の方の全てが、絶対にインプラント治療を行うことができないというわけではありません。治療を行うことで期待される成果とリスクを、治療を受ける患者さんと全身疾患を担当する医師と歯科治療を行う歯科医師が、他の治療法と比較、検討して決めていきます。
例えば、糖尿病の方は、きちんと医科を受診し、HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)のコントロールができていないと、免疫力が低下し、感染しやすくなる場合があります。医科の担当医と直接連絡をとらせて頂き、HbA1-cの数値によっては手術を見送る場合もあります。きちんとコントロールできていれば、手術を行うことは可能です。
インプラント治療だけでなく、その他の治療にも利益と不利益が必ずありますので、その両方をよく理解し、治療を選択していく必要があります。

第7回健康歯考講座 インプラント編『インプラントの安全について』のお申込み受付を開始致しました。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療の流れ@ 「インプラント手術前」〜

インプラント37.jpeg今回から「インプラント治療の流れ」と題しまして、お話をしていきたいと思います。
それでは手術について・・・といきなりインプラントの治療ができるわけではありません。

インプラント治療を始める前には、治療計画などの準備が必要になります。
以前のブログでレントゲンやCTの撮影についてお話をしたことがあります。それをもとに、インプラント治療をすることが可能かどうか、最も有効な方法かどうか、その他の治療法はあるのかどうかを診断します。
インプラント治療も他の歯科治療と同様、あくまでも治療の中の選択肢のひとつにすぎません。インプラントも100%万能な治療法ではありません。その治療のメリットとデメリットの両方を理解することが不可欠です。そして最終的には患者様ご自身で治療法を選択していくことからスタートします。
インプラントが可能な場合にはどの場所に、どのインプラントを埋入するのか事前に充分な診査を行ないます。CTのデータを利用し、コンピューターを使ってあらゆる角度から診査や、治療計画をたてます。
全身疾患やアレルギーなどがある方は、場合によっては病院を受診していただき、インプラント手術を行なっていくうえで問題がないかなどを確認します。これはインプラント治療に限らず、通常の歯科診療を受ける上でも大切なことです。
その後、抜歯、虫歯や歯周病の治療など、インプラント手術を始める前に必要な処置を行ない、手術の時期を決定します。
ここまでが手術前の流れですが、次回からはすこしずつ解説をしていきたいと思います。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜当院ではAED(自動体外式除細動器)を設置しております〜

インプラント36.jpeg梅雨らしい一週間でしたが、今日はお洗濯日和ですね!

当院では、以前ブログでお話したこともありますAED(自動体外式除細動器)を設置しております。
AEDには患者さんの体につける除細動パッドがあるのですが、先日、当院のパッドの2年間の有効期限がきましたので新しいものを購入しました。
当院では2年間、使用する場面はありませんでしたが、いつでも、どこでも、誰にでも、心停止が起きるものと考えて、「これからも気を引き締めていこう!」と新しいパッドを設置しながら思いました。

昨年からはじめた『インプラント歳時記』も早いもので、9ヵ月が過ぎようとしています。読んでくださる方に、インプラントについて正しく理解して頂きたいと始めましたが、お役に立てているのか案じております。
最近のブログを読み返してみると、ちょっと私達からの一方的な内容のような・・・
そこで、来週からはインプラントとは何か、手術では何を行うのか、最終的にどう仕上がるのか、どんなケアをすればいいのか、というような患者様からのよくある質問もふまえお話しをしていきたいと思います。できるだけ分りやすくお伝えしたいと思っておりますので、どうぞお楽しみに!

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜新たなスタート!!インプラントのアシスタントの講習会に行ってきました〜

インプラント35.jpegこんにちは。梅雨だというのに、今年は例年の4割しか雨が降っていないようです。もうすぐ7月だというのに。。。水不足が心配ですね。
そしてラスベガスから戻り、1ヵ月半が経とうとしています。月日が経つのが早く感じます。
私は、2週間前にインプラントを専門に治療してしている医院のアシスタントの講習会に参加しました。この講習会を開いている医院の院長先生は、多くのインプラントの講習会で講演をしている先生です。ラスベガスの講習会でもお話をされていました。そんな先生の医院に学びに行けるので、緊張もしましたが、ワクワクしながら伺いました。
アシスタントの講習会は、基本の基本から教えて頂き、とても勉強になりました。しかし私にとって1番勉強になったことは、今回医院で働いている先生の姿を見れたことでした。常に患者さんの立場にたつということ、言葉で言うのは簡単ですが、なかなか難しいことです。今でも診療の合間に空き時間があれば、その先生は患者さんの座るユニットに座り、患者さんの目線で医院を見渡すそうです。また、インプラントの手術の翌日に患者さんに先生がお電話をし、状態をうかがっていた事からも、先生の優しさを感じました。
今回の講習会では、自分が忘れていた大切なものを教わったような気がします。自分が患者さんなら、どうしてもらいたいか、そのことをもっともっと考えた行動をとらなくてはいけないのだと思いました。インプラントの講習会の中で、先生が1時間もこのお話をわたし達にしてくださったことを感謝しています。その気持ちをこれから先もずっと忘れずに仕事をしていきたいと強く感じました。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術を通して考える環境のこと、私たちに何が出来るのでしょうか?〜

インプラント34.jpeg今週も梅雨の時期とは思えない、よく晴れた日が続きましたね。毎年、この時期は夏が待ち遠しい私も、さすがに雨が恋しくなっております。季節の移り変わりを感じて過ごすことの幸せを、あらためて感じる今日この頃です。

先日、友人から『30秒で世界を変えちゃう新聞』という号外をもらいました。NHKでこの号外について放送があったそうですが、その内容はというと・・・世界が直面している最大の問題である地球温暖化により、このままでいくと10年後には今の生活はできなくなるという様々なデータがでています。その全てが公表されているわけではないでしょうし、想像以上のことが起きる可能性があるのだと思います。今からあきらめて10年後を待つのか・・・その号外のなかでは自分の半径3メートルを変えれば世界は変わる!と書いてありました。割り箸を使わない、みんなで同じ時間に打ち水をする、レジ袋を使わない、近い産地の食品を買うなど身近なことで地球を救えることがたくさんあるのだそうです。
ちなみに今晩は世界中でスローな夜をと2003年に始まった『キャンドルナイト』の日、電気を消して、キャンドルの灯のもと過ごそうというイベントがあるそうです。なんだか素敵だと思いませんか?
この号外を読んで、私はとても刺激を受けました。

私も子供達の未来のために、やれることをやろうと思いました。家では『電気をこまめに消す』『水をむだにしない』ことを子供と約束しました。

インプラント手術の際は感染予防のため、使い捨ての製品を多く使用しています。インプラントの成功のためには絶対に必要なことなのですが、結果的にはゴミを増やしてしまっています。
そこでインプラントチ−ムでも、地球を守る為に何が出来るのかを考えてみます。不必要なゴミをださない、エネルギーを大切に使う、私達も出来るところから始めていきたいと思っています。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜「第5回健康歯考講座インプラント編」へのご意見をご紹介します〜

インプラント32jpeg関東地方も梅雨入りしましたね。
例年この時期は「じめじめする〜、洗濯物が乾かない〜」などと愚痴を言っていたものですが、今年はちょっと違います。雨の日もいいかも♪と感じているのです。
最近、美術館に映画館、それからヨガ教室に行った時、いずれの日にも雨が降っていたのですが、これがとても集中出来るのです。この気候はじっくり考えたりするのに結構向いているのかもしれませんね。
また、ラスベガスに行っている間に一度もかき混ぜていなかった我が家の糠床(若い方には馴染みが薄いかも知れませんね。)の状態が回復してきているのです。我が家の糠にもこの気候が適している様です。

先日も雨が降った日に母と二人で映画を観に行きました。
『ストリングス』(操り人形による映画です!)を観ようと思っていたのですが、時間帯が合わずに断念し、さだまさしさんが原作で松嶋菜々子さん主演の『眉山(びざん)』という映画を観る事にしました。(その他には『名探偵コナン』もありましたが、、、。)
という事で、この映画に対しては事前の情報も無く、特に期待もしていなかったのです。そもそも邦画を観に行くのは『リング』以来で、、、
蓋を開けてみると、、、涙で私の鞄がびしょびしょになってしまったのでした。内容が分かってしまうといけないのであまり書けませんが、タイムリーな事に母と娘の話でした。それから医療に携わる者としては特に深く考えさせられるエピソードもありました。
こんなにもしっとりとした、おだやかな映画を観たのは初めてかもしれません。ぜひ皆さんにも映画館で観て欲しい作品です。

さて前回お話ししたように、今回は「第5回健康歯考講座」に来ていただいた皆様からのご意見やご感想をご紹介いたします。

    *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

◆今日は両親(60才代)も一緒なので、難しい言葉などを分りやすい表現にして頂いての講座で良かった。両親もよく理解できたようです。サッともってきて頂いたひざかけうれしい、ありがとうございました。
前回同様ハートが届きました。あったかくなりました。ありがとうございました。(30代 女性)

◆ 気づかないことまでより丁寧に講演して頂きまして誠にありがとうござしました。高い志の皆様のもと安心してかよっております。ありがとうございます。(40代 女性)

◆ 今日中にブログなどでもおさらいしておきます。ありがとうございました。(40代 女性)

◆ 歯を失う原因『ばいきん』『力』を肝に命じます。手術を受けた後の感染予防についても是非おうかがいしたいです。(30代 女性)

◆ 非常に分りやすく、勉強になりました。(60代 男性)

◆ 大変ウレシイ時間でした有りがとうございました。(70代 男性)

◆ 私も先生の手術のしかたは賛成。ねだんが高い理由はわかった。来て話をきけてよかったです!(50代 女性)

◆ インプラントが永久な治療でないこと、初めて知りました。(60代 女性)

◆歯のことだけではなく、医療を取りまく環境や患者としての心がまえも知ることができおもしろかったです。(30代 女性)
 
◆高額といわれる治療費にも、ふれて頂けると有難いと思います。(60代 女性)

◆ 皆さんの一生けんめいないき方がひしひしと伝わって来て感動しました(70代 女性)

◆ 大変興味深く、気持ちよく講座を受ける事ができました。(60代 男性)

◆ インプラントの現状、貴院の取り組みがよく分かりました。(40代 男性)

◆ ブランケット助かりました。また開催してください。(30台代 女性)

◆ わかりやすくて勉強になりました。介護が必要になった場合、どうすればよいかが疑問です。(30代男性)

    *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

貴重なご意見をいただきまして心より感謝しております。
第5回健康歯考講座を行った日は、梅雨とは無縁の快晴でした。また、朝も早い時間の開催、そして休日であったにもかかわらず、たくさんの方が参加してくださいました。本当にありがとうございました。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜「健康歯考講座インプラント編」を終えて〜

インプラント31.jpegこんにちは。少し汗ばむ季節となりましたが、みなさんは体調など崩されていないでしょうか?
さて、先日、当医院主催の健康歯考講座を開催させて頂きました。皆様の貴重なお時間を頂いてこのような講座が開催できましたこと、心より感謝しております。
大勢の方々の前でお話させて頂くのは、初めての経験でとても緊張しました。みなさんに、きちんとお伝えすることができるのかなと、不安にもなりましたが、スタッフの協力と支えによりやり遂げる事ができました。歯科診療同様、この講座も、チームで行うことでの意味や大切さを再確認できました。
ご参加頂いたみなさんも熱心に聞いてくださり、また、アンケートにもたくさんのお言葉を頂き本当にありがとうございました。次回のブログで、ご紹介させて頂きます。
第五回スタッフ集合写真
これからも正確な情報をお伝えし、また、皆様の疑問や不安が少しでも解消できるようスタッフ一同頑張ってまいります。
次回、7月29日(日)には『親子で虫歯予防』と題しまして講座を開催させて頂きます。みなさま、是非ご参加ください。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜ラスベガスでのインプラント研修を経て感じたこと!!

インプラント31.jpegおはようございます。先週1週間、インプラント班は講習会の為ラスベガスへ行ってきました。私は去年の9月にインプラント班に入り、今回ラスベガスの講習会に連れていってもらえることになり、ワクワクしながら向かいました。海外に行くと和食が恋しくなると言いますよね。例にもれず私も和食が恋しくなり、帰りの空港でお寿司を食べました。日本についてからも、まず和食を食べました。やっぱり日本人は和食ですね!!

日本とアメリカ(ラスベガス)を比べると、日本は繊細でアメリカはダイナミックだと感じました。食物の味やお店に並んだ商品の作り、道路の車線...そして今回の講習会でも何かそれに似た印象を受けました。

今回のインプラントの講習会は、世界規模で行なわれたのですが、日本人の参加者が500人!と2番目に多かったそうです。日本で、インプラントへの関心が高まってきているのがわかりますね。
講習会はとても広いホテルで行われ、会場がいくつもありました。メイン会場での内容は、最新治療の「すぐに咬めるインプラント」「歯肉を切らずに行なうインプラント」のオペのライブ映像が殆どでした。
これを聞くと患者さんはすごい治療だ!と思うでしょうね。講習会でオペのライブ映像を初めて見た私も、すごい!!と思いました。
すぐに当院でも導入できればいいのに、と思ったのですが、後で院長に「最新の治療を、国を超えて大勢の人が見る事ができることが、大きな講習会の良さだけど、その反面、新たな治療の良い点だけがクローズアップされて、必ず考慮しなければならないデメリットについては、多く語られない。これが問題なんだ。」と言われました。
確かに今回の講習会でもその殆どが、利点だけが発表されていたと私も思います。「新しい治療」が「本当に患者さんの為になる治療」と証明される必要があり、そうなるまでには、もう少し時間がかかりそうですね。

この講習会で私個人として得られたものは、「私たちインプラント班が患者さんに提供しているインプラント治療は、今回の講習会のオープニングに出られたブローネマルク教授がいつもおっしゃっている方法にのっとった、基本に忠実で、信頼できるものだ」ということに確信がもてたことです。
また講習会に参加し、当医院のスタッフだけでなく、多くの先生やスタッフの方々とお話ができ、本当に素晴らしい経験ができたと思っています。
その経験を1つでも多く、今後に生かしていきたいと思っております。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントチームは研修でラスベガスに行っております〜

インプラント30.jpeg院長とインプラントチームが、研修先のラスベガスに旅立ってから1週間が過ぎようとしています。数日前に電話がありました。かなりのハードスケジュールをこなしているようですが、充実した講演内容に得るものが大きいとの話でした。
ラスベガス私はラスベガスに行ったことはないのですが、砂漠の中の町を想像しています。外気温は35℃くらいあるそうですが、室温が17℃くらいに設定してあるそうで「エアコンがききすぎてかなり寒い!」とのことでした。
風邪などひかないといいのですが・・・。


帰国後、研修の内容とおみやげ話を聞けることを楽しみにしています。
このブログの中でもお話しをさせて頂きたいと思っておりますので、楽しみにお待ち下さい!

第5回健康歯考講座も6月3日(日)、もうまもなくの開催となりました。
皆様に少しでもインプラント治療をご理解いただけるよう、スタッフ一同、準備を進めております。
まだ若干の空きがございますので、ご希望の方はお申し込みお待ちしております。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜兄がインプラント手術を受けました!〜

インプラント29.jpeg先日、私の兄が当院でインプラント手術を受けました。(このブログは兄に了承を得て書かせていただいております。)
私はいつも通りアシスタントとして手術に参加しました。
静脈内鎮静法のもとで行っているので、手術中の兄は少しウトウトした状態でした。でも、妹である私の声には一番敏感に反応してくれていたのです。
なんだか、ちょっとジーンときました。やっぱり兄妹!『愛』ですね。
でも兄は静脈内鎮静法の効果によりオペ中の事をあまり覚えていなかったのでした、、、、、、。
こうして、自分が納得するものを提供し、そして少しでも役に立てたと感じられて本当にうれしいです。つくづくこの仕事をしていて良かったなと思います。これからも頑張ります!!

‘頑張る’と言えば、明日から私達インプラントチームは研修でラスベガスに行きます。盛り沢山のカンファレンスの内容を受けて、大きな期待とそれを吸収しなければというプレッシャーで、今ドキドキしています。
でも困った事に、まだ荷物の準備をしていないのです。スーツケースの鍵がある事を願うばかりです。
では、行ってきます!

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントチームは研修のためラスベガスに行きます!〜

岡さんの絵 28昨夜はものすごい突風でしたね。今朝も電車が止まったところがあったようで、当院のスタッフは少しの間、止まった電車の中に閉じ込められてしまったそうです。皆様の中にも通勤に影響が出た方がいらっしゃったのではないでしょうか?
目まぐるしく変わるお天気、体調の管理に気を付けないといけませんね。
と言っている私は今年初めての風邪をひいてしまい、ゴールデンウィーク中ずっとグスグスしていたのでした。

ご報告が遅くなりましたが、来週末から8日間、私達インプラントチームは研修でラスベガスに行きます。インプラントに関する大規模なカンファレンスが数日間にわたって開催されるのです。
世界的に活躍されている先生方の話を直に聞けるチャンスとあって、インプラントチームも気合いが入っています!
毎日、朝は7時30分から夕方17時30分まで様々なプログラムが組まれています。インプラントチーム一丸となって知識の向上と共有に勤めます!!

そして学会から帰ってきてすぐに『第5回健康歯考講座』を開催します。
学会で得てきたことも少しお話しできるかもしれませんね。この講座はどなたでもご参加頂けます。お申し込みはこちらまで→http://www.118.md/kouza_05.asp
学会、そして講座と続きますので「体調を崩さないように体を鍛えよう!」と私はジョギングを始めたのですが、、、、、、3回目で前述の通り、風邪をひいてしまったのでした。(もちろん休みあけとともに全快しました!)
皆様もくれぐれもお身体を大切になさって下さい。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントの材質〜

鯉のぼりさて、第5回健康歯考講座まで1ヶ月と近づいてまいりました。今回の内容は前回同様、インプラントについてです。前回の内容に加え、CTによる画像診断についてもお話したいと思っております。
どなたでもご参加できますので、お気軽にお申し込み下さい☆
お申し込みはこちらからお願いします→ http://www.118.md/kouza_05.asp

先週までのブログに“少し内容が難しかった”との意見をいただきました。
とはいえ、今週も簡単とは言えないのですが....今週は『インプラントと骨がどのようにくっついていくのか』という事について書かせていただきます。(不思議に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?)
私が手術に入る時は、手術の準備の段階から、これから書くことを常に頭に入れて行っています!!

DSC_0041.JPGご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、インプラントはチタンでできています。その表面を5000倍(想像のしにくい倍率ですよね。。。)に拡大したものが右の写真です。この写真から分かるように、表面には多くの凸凹があり、骨の細胞が入り込みやすくなっています。

骨は、破骨細胞という骨を食べてしまう細胞と、骨芽細胞という新しく骨を作る細胞の2つの細胞により、常に古い骨から新しい骨へと置き換えられ続けています。この細胞の働きが骨とインプラントの間にも起こり、骨がくっついていくのです。
インプラントと骨との間は、1つの異物をも介すことなく密接にくっついています。
生体はとても繊細なので、生体がインプラントを異物だと判断しては骨とくっつきません。つまりインプラントを骨の中に埋め込むまでにインプラントを汚染させてしまうと、骨はくっつかないのです。だからインプラントを埋め込むまで、インプラントを汚染させないことがとても大切なのです。

お知らせです。
来週、馬見塚デンタルクリニックは暦通りのお休みをとらせていただいております。
インプラント班からのブログもお休みさせていただきます。よろしくお願いします。
それでは皆様、素敵なゴールデンウィークをお過ごし下さい。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントの種類(ショートインプラント)〜

ブログ26こんにちは!それにしても今週は寒かった〜。
春はどこへ?と思っていましたが、今日は暖かくなりましたね。
ほっと一安心したところで、先週のブログのイラストの謎にお答えします。
『スタッフの小言』にも書いていましたが、4月18日は語呂合わせで良い歯(418)の日でした。それにむけて歯之助(しのすけ)も頑張ってブラッシングしていたのです。
今回はピカピカになった歯之助と、おめかしした歯頭(しず)ちゃんが仲良くお出かけです。
お天気になって良かった。

今日は『ショートインプラント』についてのお話をさせていただきます。
POCの2日間の講義の中でも主題の一つでした。これは『どのような場合でも“短いインプラント”を選択する』という考え方のことです。

短いインプラントか長いインプラントか(といってもその差はわずか数mmなのですが)この差を議論することは大変良いことだと思います。
口の中や顎の骨で考えた時に1mmの差は非常に大きいものなのです。
歯科医師がこの数mmにこだわり続けることは重要だと思います。単純に長いか短いかだけではなく、適切な長さとはどうあるべきかが重要なのです。

生体に浸襲が少ないという点で、短いインプラントのメリットはあります。
ただし、生体がどういう反応をするのか、すぐに分からないことが山ほどあります。
そのひとつひとつをクリアにして積み上げて、初めて応用していかなくてはならないと思います。
なかには、少数の研究者達の短い期間の臨床報告のみで製品化されたり、臨床の手技として応用されたりしてしまい、場合によっては世界的なブームになってしまっているものもあります。
今後もより生体への浸襲が少なく、患者さんの負担が少ないインプラント治療へとどんどん改良されることを願いながら、今後の動向に目を向けていきたいと思っております。

ブローネマルク教授は、生体を守ることを一番に考えインプラントシステムを作りあげました。そして、今でもその考えのもと治療を続けています。
教授は、成功したインプラントの話だけでなく“失敗したインプラントの検証をして議論することが必要だ”と話していました。
今回の講演の中では、インプラントの失敗についての報告も多くありました。
今後このような議論が盛んになることを期待します。
私は今回この講演会に参加して「インプラント治療をさらに安全な治療にするべく努力していきたい」とあらためて思いました!

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜安心、安全なインプラント治療とは〜

ブログ25さる3月24日、25日に開催された『Pacific Osseointegration Conference』での講演についての感想を歯科衛生士の視点からお話しさせて頂いております。今回は3回目です。

ブローネマルクシステムの生みの親である、ブローネマルク教授が講演の中で『私達は大工仕事をしているのでは無く、生きている生体(顎の骨のこと)を相手にしているということを常に考えなければならない』とおっしゃっていて、その言葉が非常に印象的でした。
実際に、歯科界では、インプラントを顎の骨の中に入れる事を「インプラントを打つ」と表現されることがあります。まるで板にクギを打っているかのように聞こえてしまうと思いませんか。
教授は決して大工さんの仕事を揶揄するつもりで言っているのではないのです。
例えとして、「生き物でない物にクギを打つ時に注意すべき事と、生体に人工のチタン性のスクリューを移植する時に注意する事が同じではないはずです。
相手が生体である以上は、感染、術中、術後の反応、患者さんのQOL等、様々な事を注意しなければいけない、現在のインプラントを取り巻く環境はその事をわすれてしまってはいないか?」と問いかけているのだと思います。

実際に、現在のインプラントを取り巻く環境では色々な変化が急激に起こっています。おそらくこれはインプラントに限らないと思います。
社会、経済、政治様々な環境で、少し前では考えられなかったようなスピードで物事が変化していますし、それをおそらくは私達も要求してしまっています。
たとえが悪いかもしれませんが、携帯電話やパソコンはヘタをすると3ヶ月もすると古くなってしまいます。そのスピードについていく為に、充分な検証もされず、本当に必要かどうかもわからない改良(改悪?)がされ続けてしまっていることも多いのでは無いでしょうか?

話は戻りますが、インプラントの世界でも様々なコンセプトが次々と発表されており、その中には、確かに短期的には素晴らしい臨床結果を示しているものもありますが、いかんせん研究ならびに経過観察の期間の短いものがほとんどなのです。
新しくより簡便で安価なものを望んでしまう風潮、そしてそれを作り出す商業主義の大きな力に巻き込まれてしまっているのかもしれません。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、ブローネマルクシステムのインプラントは10年以上に渡る基礎研究のうえで臨床に応用され、すでに40年以上の臨床実績がある治療なのです。
そして、今ある多くのインプラントのシステムがブローネマルクシステムを何らかのかたちで模倣しているのですが、それに加えシステムをより簡便で安価なものにしてしまっている物も存在するのです。
教授は「マイナーチェンジをする事が、けして上手くいくとは限らない。」とも言われていました。
売らんがために、やりたいがために、慎重さを失ってしまってはいけません。
たとえ、改良する、模倣するなら上っ面では無く、真髄を理解しその上で行うべきではないでしょうか?
インプラント治療が、みなさんにとって安全で確実なものになってほしいと教授は心から考えていると思います。
けして自分の開発したシステムにこだわっているのではないと思います。なぜなら、教授は、ブローネマルクシステムのパテントを持っている訳ではないのです。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜ブローネマルク教授のインプラント医療に対する考え方〜

ブログ24先週のブログで、さる3月24日、25日に開催された『Pacific Osseointegration Conference』に出席したことをお話しました。今回はその講演の内容についてお話しさせて頂きたいと思います。

この大会の中で、ブローネマルクシステムの生みの親である、ブローネマルク教授の講演がありました。
「インプラント」というと歯を失った部分の治療をイメージされる方が多いと思いますが、その他の治療でインプラントが使われていることはご存知でしたか?
ブローネマルク教授は今回の講演の中で、様々なインプラント治療の症例を見せてくれました。

歯科の中では歯を失う以外に、顎の骨そのものを失ってしまう病気があります。
主に腫瘍が多いのですが、その他に胎児期の遺伝子の異常で顎の骨が形成されずに出生する口蓋裂という疾患があります。失った顎の骨を人工的に作り固定するためにインプラントが使われます。
また顔面領域では、目、口、鼻、耳のほか顔面の骨や頭蓋骨の失った部分にもインプラントが応用されています。
医科の領域では、リウマチの治療で使われていることをご存知の方も多いと思います。人工関節を固定するためにインプラントが使われています。関節だけでなく、義足や義手、一本の指を固定するためにもインプラントが使われています。

ブローネマルク教授は骨とチタンがくっつくことを発見し、それが臨床に役立つかどうかを知る一つの手段として、歯を失った部分の顎の骨にインプラントをいれることから研究を始めました。
そして、身体に応用していく研究を進めていき、現在もブラジルに居を移しオッセオインテグレーション(骨とチタンがくっつく原理)を用いて人々に貢献しています。
ブローネマルク教授は、インプラントを歯に限定することなく身体の様々な部分に応用する事をはじめから考えていたのだと思います。本当に頭が下がる思いでいっぱいです。

実は、私達の歯科界では、インプラントを顎の骨の中に入れる事を「インプラントを打つ」と表現している人達がいます。まるで板に釘を安易に打込んでいるかのように感じてしまうのですが、私達の仕事はそうではないのです。
教授は講演の中で『私達は生きている生体(顎の骨のこと)を相手にしている。私達はこの事を謙虚に受け止める必要がある。』というようなことを言っていて、とても印象的でした。
私には、今のインプラント界に対する苦言のようにも受け取れました。
このお話しは次回に続けたいと思います。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜POC(インプラントの講習会)に参加しました〜

ブログ23
桜
今週末が桜の見頃でしょうか。みなさんお花見のご予定はありますか?週末のお天気が気になるところです。
娘が保育所で教わった歌の中に「桜咲いたら1年生〜♪♪♪』という歌詞がありました。入学式に桜が咲いていたらとても素敵でしょうね。
やっぱり桜はいいですね。春を感じポカポカ気分になれます。日本に生まれてよかった!と、この時期になると思います。

さる3月24日、25日に『Pacific Osseointegration Conference(POC)』の第1回大会が開催され、当院の先生方と私達インプラント班の歯科衛生士が参加してきました。
この大会では歯科医師だけでなく、歯科学生も講義を受けることができました。このことは実はとても珍しいことなのです。
この大会を主催した目的の一つに、「今後の歯科医療界を担う学生に、インプラントに対する正確な知識をもってほしい」というような事があるそうです。(以前ブログでもお話ししたことがあるのですが、現在の日本の歯科大学ではインプラントの教育はほとんどされてないのが現状です。)

大会の中で、ブローネマルクシステムの生みの親である、ブローネマルク教授の講義があると聞き、昨年から大変楽しみにしておりました。残念ながらブラジルから30時間の長旅は難しいとのことで、衛生中継での講義となりましたが、すばらしい内容に感激しました。
ブローネマルク教授は今年で79歳になられます。お気に入りの蝶ネクタイ姿で登場したブローネマルク教授の生の声を聞くことができることは、同じ医療人(おこがましいのですが、、、)として幸せに思います。講義の内容については、今後のブログでお話しさせて頂きたいと思います。

そして昨日は、スウェ−デンでブローネマルク教授から直接師事し、ブローネマルクシステムを日本に伝えられた私達の尊敬する先生のインプラント手術を見学させて頂きました。
その先生とスタッフの方々のインプラントに対する姿勢がクリニック内のすみずみまでいきわたっていて、見学を終えてすがすがしい気持ちで帰路につきました。私達にとってたくさんの栄養補給をできた一週間でした。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における画像診断Cレントゲン検査による放射線の影響〜

hp_scanDS_731523171040.jpeg これまで3回にわたってレントゲン検査についてお話してきましたが、最後に放射線の影響について触れないわけにはいきません。

 レントゲン検査で使用するX線は、放射線と呼ばれる電磁波です。この放射線は人体に対して無害ではありません。人体が放射線にさらされることを被曝(ひばく)と呼びます。大量の放射線を一度に浴びれば身体を形作っている細胞が壊されてしまいます。また頻繁に放射線にさらされればガンや白血病など細胞の突然変異から起こる病気になる可能性が高まります。照射される放射線の強さや頻度(時間)が多ければ多いほどその影響は大きいと言えます。その為に、X線については、様々な研究がなされています。
 では,実際に、レントゲン検査で受ける放射線の影響は大丈夫なのでしょうか?

陽河外

 実は、私たちは普通に暮らしている中でも宇宙と地面から発せられる放射線にさらされています。これを自然被曝と言います。普通に暮らして一年間自然被曝する放射線量と比べると、デンタル(小さなフィルムのレントゲン)ではその1/100、パノラマ(全体を診る為のレントゲン)では1/50、顎に限定されたCTでは1/7くらいの量となります。このように歯科のレントゲン検査では人体に大きく影響のあるような多量な放射線を一度に浴びせるようなことはないのでご安心ください。

管理区域レントゲン室


 レントゲン検査は、被曝を考慮に入れてそれでも診断や治療のために必要不可欠と判断した上で初めて受けていただく検査です。安全のためレントゲン室は放射線管理区域となっており、四方の壁に鉛が埋め込まれ頑丈な扉で密閉出来るようになっています。こうして室内で放射されるX線が外へ漏れないようにしています。もちろん当院のレントゲン室もこの基準に準じています。また当院では、検査に当たっては安全に最小限の放射線量で済むように努めています。例えば撮影に使用するフィルムを感度の良いものを使用することで、より少ない照射量でも鮮明なレントゲン写真が出来るようにしています。またデンタルの撮影の際には鉛の入ったエプロンを首から掛けていただき、首より下には放射線が当たらないようにしています。妊娠されている方にはお腹の子供への影響も考えレントゲン検査を控えることもあります。ですから、妊娠の可能性のある方は、必ずスタッフにお声掛け下さい。

 このようにして行われるレントゲン検査ですから私たち歯科医療従事者は安全にそして正確に撮影することを心掛けています。またレントゲン写真に映し出される情報を的確に読み取り・診断していくためにさまざまな知識を学び経験をつんでいくことが大切だと考えています。

 インプラント治療においては、お口の中にある歯・骨の健康状態を把握するため、またインプラント治療が可能かどうか判断するため、そしてインプラントを含めた形での治療計画を立てるためにデンタル、パノラマ、CT、それぞれの検査が必要となります。今回のお話の中で、これらのレントゲン検査で得られる情報をきちんと診断し治療計画を立てる事がインプラント治療の成功のために重要であることがお分かり頂けたでしょうか?

 今度、来院されたとき治療の合間に余裕がありましたらご自分の歯のレントゲン写真をじっくり覗き込んでみて下さい。人間の身体って奥深いものだなとつくづく感じられますよ。
たそがれ

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における画像診断BCT(コンピュータ断層撮影法)〜

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暖冬といわれてましたがここ最近寒い日が続きますね。今朝は東京でも雪っぽいものがちらついてなんだか冬に逆戻りな感じです。三寒四温といいますが春の訪れが近づいているんでしょうか?

 さて今回はインプラント治療を成功に導くために欠かせない検査であるCTについてです。CTはこれまでお話ししたデンタルやパノラマと同じX線を利用したレントゲン検査で、正式名称をComputed Tomographyコンピュータ断層撮影法といいます。

CT撮影装置

 撮影装置は大きなドーナツ型をしていて、その中心にスライドする台が設置されています。ドーナツの中心に向かってX線が回転をしながら360度全方向から照射され、台に乗った被写体(人間の場合は仰向けに寝転がって)がそこを通り撮影される仕組みになっています。
 被写体を透過したX線は検出器で測定しコンピュータで数値化され、その強弱を元に画像がつくられます。この画像情報はコンピュータでその濃さを調整することが出来ます。この調整によって、脳や筋肉、内臓などX線の透過度が微小な差しかないために普通に現像すれば同じようにしか写ってこない物質でも見やすく出来ます。こうしてコンピュータ上で画像処理されたものを、テレビモニターに映し出したり、フィルムに現像したりすることでCT画像をみることが出来ます。医科においては脳や心臓、肺、肝臓など内蔵、骨など広範囲な部分での検査に利用されています。
CT画像

 このCT検査がなにより特徴的なことは、そこで得られる画像が被写体を輪切りにしたものだからです。前回たとえとして挙げたとおりデンタル・パノラマなどのレントゲン写真はビルを真上から見た様なもので、そのビルが何階建てなのか、各フロアはどうなっているのかは推測するしかありませんでした。しかしCTを用いて検査することによって各階ごとの様子(間取り、柱の太さ、階段やエレベーターの位置、等)が切り出して見えるようになり、全体の状態が立体的にわかるようになるのです。つまりデンタルやパノラマでは一方向からしか見えなかった骨の状態もCT検査で立体的にあらゆる角度から観察することが出来るのです。

 また画像データをインターネットやCD-ROMでやりとりすることで大きなフィルムを持ち運ぶことなくパソコン上でCTの情報をやりとりして画像診断を行うことが出来ます。当院にはCTの撮影設備がないため、いまは外部の施設へCT検査を受けに行っていただきます。その結果をフィルムとCD-ROMで送っていただくことでCTを用いた診断が出来るのです。現在ではインプラント治療のためのCT画像診断ソフトもあり、パソコンでCTの画像を調整して診断することが出来ます。

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 このようにして得られたCT画像で、インプラントを埋め込む予定の部分に十分な骨の高さ・幅・厚みがあるかどうか、また骨の中になにか異常なものがないかどうか、さらに骨の状態(硬さ)などを診査します。こうしてインプラントを埋め込めるかどうか診断したり、埋め込むインプラントの長さや方向などを確認し手術に際して事前のシュミレーションをすることでインプラント治療をより確実なものにすることが出来るのです。

 当院で行われているレントゲン検査がどのようなものか、お分かり頂けたでしょうか?次回は、これらのレントゲン検査を実際のインプラント治療においてどのように利用しているのかをお話しします。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における画像診断A「デンタル」「パノラマ」〜

インプラント20.JPG
 前回お話しした通りレントゲンは歯や骨の検査として行われます。その時に使用するフィルムの大きさや撮影装置によって、いくつかの撮影方法がありますが、当院ではインプラント治療を行うにあたって、主に三種類のレントゲン検査(それぞれデンタル、パノラマ、CTと呼ばれます)を行っています。今回はこのレントゲン検査についてお話しします。

まずは「デンタル」です。
デンタルはマッチ箱サイズの小さなフィルムを使って撮影します。当院に初めていらした方はまずお口の中を細かく診査して全体的に把握する事から治療をはじめて行きます。この全体的なチェックのためにデンタルを最大14枚撮影しますデンタルでは個々の歯について詳しくみることができます。写し出される歯の形や被せ物・詰め物、歯を支えている歯の周りにある骨の状態などから虫歯や歯周病などの病気を正確にチェックして治療が必要な歯をピックアップする事が出来ます。
デンタル上デンタル下
    
D撮影

     14F



しかし残念ながらこのデンタルでは顎の骨全体をみることが出来ません。
そこで撮影されるのが「パノラマ」というレントゲン写真です。
パノラマはA4サイズくらいの横長の大きなフィルムを用います。撮影には頭の周りを装置がぐるりと回る大きな機械を使います。そこで得られる写真では上顎、下顎の状態が一目で分かり、顎の関節や骨の奥に埋もれている歯などデンタルでは見えかったモノも見ることが出来ます。しかしデンタルのように個々の歯の詳細まではわかりません。パノラマはインプラント治療において顎の骨の全体像を把握するためには欠かせない検査です。
パノラマ
     P撮影

このようにデンタルは個々の歯の状態を、パノラマは顎全体の骨の状態を検査するために有効です。

普段行われている歯科治療であればこの二つの検査で十分ですが、インプラント治療を行う上では十分とはいえません。これらのレントゲン写真は立体的なものを一方向から写し出したものなので、その高さや長さはわかりますが奥行きに関しては写し出す事が出来ないのです。たとえば、普通のレントゲンは、ビルを屋上の真上から見ている様なもので、建物の上から見た外形は分かりますが、そのビルが何階建てなのかが分かりません。つまりデンタルやパノラマでは骨がしっかりとあるようにみえる場所でも別な角度からみるとその厚みがなく実は骨が十分になかったりすることもあるのです。

このためインプラント治療を確実にするためには立体的に骨の状態を把握する必要があります。とくに上顎の骨は構造が複雑なのでしっかりとした診断が欠かせません。そのために受けていただくレントゲン検査が「CT」と呼ばれるものです。

CT(Computed Tomography)は医科においての検査で耳にされることが多いかと思います。脳や内臓、骨などを三次元的にみることができる検査なのですが、詳しくは次回にお話します。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における画像診断@レントゲン〜

インプラント19.JPG これまでお伝えしてきた通り、インプラント治療の成功のためには欠かす事の出来ないいくつかのハードルがあります。今回はその中でもインプラント治療のための検査であるレントゲンについてお話していきましょう。骸骨XP

 インプラントを埋めるためには、その場所に骨がないといけません。
 では骨がちゃんとあることを確認するにはどうしたらよいでしょうか?骨は普段、皮膚や粘膜に覆われていて外からではその様子がはっきりと見えません。まさか皮をはいで中を覗くわけにもいきませんから、目でみた感じや皮膚の上から指で触れたりすることで骨がどんな状態なのか想像するしかありません。こんなあいまいな確認でインプラント治療が成功するとは思えませんよね?

 でもご安心ください。現代ではレントゲンという検査があります。
 レントゲンはX線という目に見えない電磁波を利用する検査方法です。X線は1895年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンらの研究チームによって発見された電磁波です。X線には物質を透過する性質があり、物質の種類や厚みなどによって透過する度合いが変わります。この透過性の違いを特殊な装置を使うことでテレビ画面に映し出したり、フィルムに焼き付け現像することでレントゲン写真として確認できます。
 例えば液体や粘膜、筋肉などはX線の透過性が良いためレントゲン写真では黒っぽく写し出され、骨や歯など硬いものは透過性が悪いため白く写ってきます。金属、特に鉛においてはX線をほとんど通しませんから写真は真っ白になります。こうしてできる白黒のコントラストによって目的の物質の中がどのようになっているのかをその外身を壊す事なく確認できるのです。

 レントゲン検査は医療において脳、肺、心臓、腸など内蔵や骨の検査に使用されています。またこのほかにも遺跡から発掘された棺をレントゲンを使用して中身を確認したりと様々な分野において利用されています。歯科治療では骨や歯の状態を見るために行います。インプラント治療においてはちゃんと骨があるかどうかを確認するためにレントゲン検査は重要となります。

 このレントゲン検査は撮影方法によっていくつかの種類があり目的によって使い分けているのですが、そのことについては次回お話します。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術当日の流れB 手術終了からお帰りいただくまで〜

うさぎ
18旅行
おはようございます!今回はオペが終わってからお帰りいただくまでの流れについてお話します。

1、 インプラント手術が終わり、体調に問題がないようであれば血圧計などの器具と点滴を外します。静脈内鎮静法の効果が覚めるまでは、手術室で十分に休んで頂きます。麻酔医や、手術を担当した歯科衛生士が側におりますので、何かあれば遠慮なく声を掛けてください。  

2、 静脈内鎮静法の効果が覚めたら、手術をしたところのレントゲンを撮影します。
執刀医よりレントゲンのご説明をいたします。

3、 着替えて、お帰りになれます。

手術当日は、来院してからお帰りになるまでに約4時間から5時間ほどを要します。
(ただし、手術を行う範囲によって手術時間は異なります。)

手術後は、静脈内鎮静法の効果が覚めたことを確認した上でお帰りいただきます。しかし、薬剤の特徴として、しばらくして再び効果が発現してしまうことがありますので、運動や車、バイク、自転車の運転を禁止させて頂きます。また、重要な判断をするようなお仕事も控えて頂きます。

翌日は、傷口の確認に来院していただきます。

そして、10日後には抜糸を行います。
ひな祭り

3週に渡り、インプラント手術当日の流れについてお話してきました。
その他にも皆様のご質問や不安などございましたら、ご遠慮なく当医院のスタッフまでお問い合わせください。お待ちしております☆

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術当日の流れA 手術室に入ってから手術が終わるまで〜

_$B2,#1#7_(J.JPG前回のブログで登場した女の子。歯の頭と書いて、『シズちゃん』といいます。よろしくお願いします。これから、歯之助とシズちゃんでインプラント班のブログに花をそえていきます。_$B2,#1#6!]#2_(J.JPG


こんにちは。
先週は『インプラント手術当日の流れ〜来院から手術室にうつるまで〜』でした。今日は手術室に入ってから手術が終わるまでの流れについてお話します。

お口の清掃が終わり、お手洗いの確認をして手術室にうつるところまで前回お話しました。手術室に入室するときは、患者さんもスタッフも必ずキャップをかぶって頂きます。これは、きれいに消毒してある手術室に髪の毛や髪の毛に付いた埃などをまき散らさないようにするためです。手術当日だけでなく、普段から手術室に入室するときは、必ずマスク、キャップを着用し、専用のスリッパに履き替えています。

では、入室後はどのような事を行っていくのでしょうか?

1、まず、血圧計、心電図、脈を測定する為の器具をとりつけます。手術中は、常時お身体の状態を確認しながら手術を行っています。当医院では、全身管理を行う専門の歯科麻酔医がおります。

2、次に、点滴をします。昨年の12月14日・21日のブログでもお話しましたが、手術中は静脈内鎮静法といって、点滴からお薬を流し、リラックスした状態で手術を受けて頂きます。

3、手術開始です。局所麻酔を行いますので、お痛みなく手術を受けて頂けます。手術時間は、手術をする範囲によってかかる時間は異なりますが、約1時間〜3時間ほどです。
オペ
手術中は、歯科麻酔医が患者さんの全身管理を行いますし、スタッフも側におりますので安心してください。
来週は、オペが終わってからお帰り頂くまでの流れをお話したいと思います。
では、また来週お会いしましょう☆

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術当日の流れ@ 来院から手術室にうつるまで〜

_$B2,#1#6!]#1_(J.JPGおはようございます。
私は、先日東京ディズニーシーに行ってきました。新しくできたアトラクション『タワー・オブ・テラー』に乗りに行ったのですが、初めてのせいか並んでいるときからとても緊張していました。
乗ってからも‘次はどうなるの?!’と終始手に汗をにじませていました。やはり初めてのことって不安ですよね。
インプラント手術も同じでほとんどの方が『インプラント手術』は初めての経験だと思いますし、不安なことだと思います。
そこで今日は、インプラント手術当日の流れについてお話します。


1、ご来院後、受付にて貴重品等をお預かりさせて頂きます。

荷物預かり.JPG
手術中は、当医院の金庫で皆様の貴重品をお預かりします。
※写真の患者さん役は当医院のスタッフにお願いしました(^O^)




2、診療室では、手術着に着替えて頂きます。

血圧測定.JPG
これは、きれいに消毒のしてある手術室に埃や繊維を持ち込まないようにするため、また、衣服による締め付けのないリラックスした状態で手術を受けて頂くために行っています。当日の体調の確認と血圧、脈拍、体温の測定を行います。また、手術当日はお化粧も落として頂きます。


3、その後、歯科衛生士より手術の流れ、手術後の注意事項をご説明オペ前の説明.JPGいたします。
歯科麻酔医からは、手術の際に使用する静脈内鎮静法についてお話します。




4、そして、消毒液を使ってお口の中(歯から粘膜、舌にいたるまで)オペ前PTC.JPGを清掃していきます。

お口の中にはたくさんの細菌がいます。できる限りきれいな状態で手術にのぞむために行っています。



5、お口の清掃が終わり、お手洗いの確認をし、手術室に移動します。

手術中は静脈より点滴をとるためお手洗いが近くなる可能性があります。


ここまでが、来院されてから手術室にうつるまでです。お時間は1時間ほどです。


流れが事前にわかっていれば、皆さまの不安も少しは解消できるのではと思い今回はこのような内容を書かせて頂きました。いかがでしたでしょうか?来週は、手術室に入ってからの流れについてお話したいと思います。楽しみにしていてください☆

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントの治療期間はどのくらい?〜

しのすけ15
こんにちは。今日はインプラント班よりお送りします。最近は、インプラントという言葉もだいぶ知られるようになったようで、患者さんからもいろいろなご質問を頂きます。なかでもよく、「どのくらいで噛めるようになるの?」というご質問を頂きます。やはり皆さん気になるところですよね。



インプラント治療は、2回の手術を必要とし、手術をして噛めるようになるまでに個人差はありますが、最短でも4ヶ月を要します。また、手術を行う前までには、むし歯・歯周病の治療を終わらせる必要があります。(インプラントをするということは、なんらかの原因で歯を失っているということです。その歯を失った原因について十分に対処できないと、また同じことが起きてしまうのです。ですから、歯を失った原因を十分に理解して頂き、原因を除去して手術前にお口の環境を整えておく必要があるのです。)
むし歯・歯周病の治療が終わって、はじめて手術の日を迎えることができるのです。

1回目の手術では、顎の骨の中にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込みます。その後、約3ヶ月〜半年ほど待ちます。(これは、インプラント体と顎の骨とがくっつくのを待つ期間なのです。)

十分に期間をおいて、2回目の手術を行います。2回目の手術は、歯肉の状態を整え人工の歯を取り付けるために行います。

ここまでで手術は終わりです。噛めるようになるまで後一息!!ここからは、型を採って被せていく治療に入り、約1ヶ月〜2ヶ月で歯ができあがります。

猫100_0091..jpgということで、手術をしてから噛めるようになるまで約4ヶ月〜8ヶ月の期間が必要です。治療の流れは、むし歯・歯周病の治療を終えて、1回目の手術→2回目の手術→型取りなどの被せていく治療と、なります。
いかがでしたか?少しインプラント治療の流れについてイメージできましたでしょうか?もしも何か疑問な点などございましたら些細なことでも構いませんので、ご遠慮なくスタッフまでお問い合わせ下さい。皆様の不安やご心配が少しでも解消できればと思っております。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜日々の積み重ね、インプラント手術を成功に導く感染予防〜

_$B2,#1#4_(J.jpegこんばんは。
1月21日に、今回で4回目となる健康歯考講座を開催することができました。多くの方にご参加頂いただけたことを心から感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
今回の内容は少し難しいのではないかと案じていたのですが、講座の後、皆様から頂いたアンケートで「分かりやすかった」とのお言葉を頂き、スタッフ一同ほっとしています。
今週の馬見塚デンタルクリニックのスタッフは、講座を終えた達成感からか、いつもより輝いているように感じられました。
次回の健康歯考講座は5月を予定しております。詳細が決まり次第当院のHPやブログ上で報告していきます。

新年を迎え、もう1ケ月が経とうとしております。冬休みが懐かしいですね。
ところで、昨年の大晦日に皆さんは何をしていましたか?
実は私、格闘技が好きで、“ダイナマイト”という年末に行われる格闘技の試合を大阪まで観に行ってきました。今回は話題の選手が揃っていて、とても盛り上がりました。
そして、あの奇妙な入場パフォーマンスとトリッキーな試合で有名な須藤元気さんのリング上での突然の引退表明!!とてもビックリしました。
彼は背中にナスカのタトゥーをいれ、ダンサーと一緒に自らも踊りながらの入場をしていて、一見突拍子もなく見えますが、実は戦う哲学者とも言われているのです。

aflac-aspia-img-jugem-jp-20.jpgそんな須藤元気さんのエッセイ(「幸福論」)の中で、「日々の暮らしこそが修行であるのかもしれない」という一文がありました。
須藤元気さんが四国の88ヶ所のお寺を回った時ふと見かけた、淡々と日常をこなしているように見えるうどん屋のおばさん、農家のおじいちゃん達を見て思ったそうです。
きっと須藤元気さんは、日常の仕事を1つ1つきちんと確実にこなすことで築き上げることの大切さや、仕事に対する熱意を感じたのだと思います。

その話を読んで、私達が行っている日々の診療やインプラント手術にも通じるなぁと思いました。
今回の健康歯考講座でお話しさせて頂きました感染予防は、移植手術であるインプラント手術にとって最も大切なことだと考えています。
手術前の準備や器具の洗浄、消毒、滅菌などの1つ1つの行程を踏む事によって感染予防が確立し、インプラント手術の成功につながるのです。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラントのセミナー(健康歯考講座)まであと2日です!!〜

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皆さん、こんにちは。寒い日が続きますが、風邪などひかれていませんでしょうか?
今日はインプラントチームからおおくりします。
当医院主催の健康歯考講座まで、あと2日と近づいてまいりました。おかげ様で当初予定しておりました人数を上回るご応募のため、少し広めの会場に変更させていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。ご来場を心よりお待ちしております。

さて、今回のブログはインプラントのオペで使用されるディスポーザブル製品についてお話したいと思います。
ディスポーザブル製品とは、1回限りで使い捨てるもののことです。皆さんの身の回りにも、たくさんのディスポーザブル製品が溢れているのではないでしょうか?紙コップ、割り箸、カメラなど、その他にもたくさんのものがあります。ただ、皆さんのまわりにあるもので滅菌されているものはほとんどないのです。滅菌…??あまり聞き慣れない言葉がでてきましたね。滅菌とは全ての微生物を死滅させる事です。
当医院のインプラントのオペでは滅菌済みのディスポーザブル製品を使用しています。

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右の写真に載っているものは、全てオペで使用されるディスポーザブル製品です。これだけのものを毎回使い捨てているのです。1回のオペで出るゴミはとても大量で、このゴミを見る度に心苦しく思うのですが、インプラントのオペを成功させるためにはディスポーザブル製品を使用し、清潔な環境でオペにのぞむことが大切なのです。

明後日の講習会では、インプラントについて様々な情報が行き交う中で、インプラントとは何か、オペを成功させるためにどのようなことを行っているかということを、正しい知識として皆さんに伝える事ができればと思っております。インプラントに対する疑問や不安にお応え出来れば幸いです。今回ご参加できない方はぜひ次の機会にでもご参加下さい。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術における掃除力〜

鏡餅昨日は鏡開きでしたね。毎年、あのお餅の固さにてこずっています。開く(切るとか割るとかいう言葉は使ってはいけないそうです。)時も、お汁粉に入れる時も。何かいい方法を知っている方いらっしゃいませんか?
‘七草粥’‘鏡開き’ときて、主婦の私にとって忙しかったお正月もこれで一段落!という感じです。

さて、1月21日に行う『健康歯考講座』ですが、お申し込みの受付はすでに終了しております。たくさんのご応募本当にありがとうございました。
内容はインプラントに関しての事なのですが、あらためて皆様の関心の高さを知りました。今後も講座を定期的に開催する様頑張りますので、今回いらっしゃれない方も機会がありましたらぜひ参加してみて下さい。

今回の講座では私達インプラントチームからも「歯科衛生士が行う感染予防」についてお話させていただきます。私達が感染予防で行う大切な事の1つに手術室の掃除・消毒があります。
そういえば「掃除」って今大ブームですよね。何故今?松居一代さんの影響なのでしょうか?本もたくさん出ていますよね。
ところで『夢をかなえる掃除力』という本をみなさんはご存じですか。最近コンビニにも置いてあるのをみました。(実は私は一昨年購入したのですが、その時本についていた帯には「15万部突破!」とあったのがコンビニで見た本は「35万部」になっていました!)
その本にナイチンゲールの事がかかれています。有名な話なのですがナイチンゲールはクリミア戦争で兵士達の病院内での死亡率を42.7%から2.2%まで減らしたそうです。その時行ったのは徹底した衛生管理、掃除だったそうです。

話がとんでしまいましたが私達も可能な限り良い環境でインプラント処置を行いたいと考えています。手術の際は骨膜下とよばれる無菌状態のところにインプラント体を埋入します。その過程で汚染させてはいけないのです。
最近は歯科界でもいろいろな事を簡便にする方向に流れています。
効率良く行う事はもちろん必要です。でもブローネマルクインプラントにおける高い成功率はきちんと消毒した手術室の環境で行ったデータからきているものです。
消毒する順番、方法、細かい取り決めがたくさんあります。時間もかかります。でも当院ではインプラント治療をはじめた当初からこの方法をとってきましたし、今後もレベルは落としません。

ブログ12.jpegもしかしたら歯科衛生士である私が手術室の掃除を長時間かけて行っている姿は他の人から見たら奇異に映るかもしれませんね。でも私は手術室を消毒している時間が大好きで大切に考えています。壁や床を無心に拭いていると手術室にとても良い気が流れている感じがします。そして患者さんへの思いが手術室に充満してくるのがわかるんです!

そういえば先程ご紹介した本にもそういった事が書かれていました。今ブログを書きながら気付きました。う〜ん、すごいっ!!掃除力ブーム(?)の理由がなんとなくわかった気がする今日この頃です。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜新年あけましておめでとうございます〜

_$B2,#1#1_(J.jpeg新年あけましておめでとうございます。
当クリニックも今日から診療開始です。
皆様、お正月休み中はいかがでしたか。
寝正月で、くっちゃね星人だった方もいらっしゃるのではないですか?
プラークコントロールさぼりぎみではなかったでしょうか?
新年早々ですが虫歯も歯周病も一度進んでしまうと元に戻る事が出来ない怖い病気です。今日からプラークコントロール頑張って下さい。 今年は、亥年です。少しでも皆様のお役に立てるようスタッフ一同、お正月1.jpg
猪突猛進で頑張っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜安全なインプラント手術のために「静脈内鎮静法その2」〜

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今回も前回に引き続き歯科麻酔医からのお話しです。
当院には歯科麻酔医が3名います。本日ご紹介する麻生先生は当院の麻酔医として5年勤務しています。

蘇生率実はその前から救急蘇生(突然心臓が止まってしまった人を蘇生させるために行う、人工呼吸や心臓マッサージ、電気ショック等)の講師として私は面識がありました。
講義の際に「心停止した人には、できるだけ早く電気ショックを行い、人工呼吸と心臓マッサージで脳に酸素を送る事が必要。AEDが普及すれば助けられる命がたくさんある。」ということを学びました。

RIMG0080.jpgその後2004年7月に日本でも“一般市民のAED使用を許可する”という通達が国から出されて、現在ではいたるところでAEDを見かけるようになりました。もちろん当院にもあります。AED(エーイーディー)は日本語で自動体外式除細動器といいます。


自動で心電図波形の分析をコンピューターが行って、その時心室細動の状態(心停止直後で心臓の筋肉が痙攣をおこしたようになり心臓が血液を送りだす働きを失った状態)であれば電気ショックで心室細動をとめるのです。
とても優秀な器械ですね。今年も“AEDで助かった”という報道を何度か耳にしました。もっともっともっと広く認知されることを願います!!
AED 内面
AEDに関しては別の機会に詳しくお話ししたいと思っています。
あっ、また前置きが長くなってしまいました。先生、お願いします。

初めまして、麻酔を担当しております、麻生順子です。
当クリニックではインプラント手術の時に静脈内鎮静法というリラックスできる最高の方法を用いています。この方法でより快適に、より安全に、より確実なインプラント手術が可能になります。
インプラント手術は緊張される方が多いと思いますが、東京医科歯科大学の歯科麻酔のデータでは約30%の方は「完全に寝てしまい何も覚えていない。」と返答があり、約60%の方は「ほとんど寝ていた。」「うっすら聞こえていた。」「とても楽だった。」とお答えになっています。そして、そのほとんどの方が「また、この方法で手術を受けたい。」とのことでした。
麻生先生インプラント手術をする歯科医師にもアンケートをしたところ98%の歯科医師が静脈内鎮静法下での手術を希望していました。
患者様と歯科医師、お互いにストレスのない手術は『手術の成功』へとつながります。
どうぞ安心して手術を受けられて下さい。


本日は麻生先生からでした。
インプラント班からは今年最後のブログになります。
来年もスタッフ一丸となって良い医療を提供していくよう頑張ります。
それでは皆様!素晴らしき新年をお迎え下さい。花満開.jpg

歯科衛生士のインプラント歳時記 〜安全なインプラント手術のために「静脈内鎮静法」〜

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当院でのインプラント手術は「執刀医」「麻酔医」「直接介助者」そしてもう1人‘器械出し’と呼ばれる「直接介助者」以前ブログでもご紹介しました‘外回り’の「間接介助者」、以上5人体制で行っています。

今日は、その中の誰かに登場してもらおうと思っています........
あっ!いいところに今オペを終えたばかりの麻酔医がやって来ました。

当院でのインプラント手術では、麻酔医が静脈内鎮静法という精神鎮静法を行っています。
患者様の多くは、治療の際の痛みのイメージから、恐怖心・不安感を抱いていると思います。インプラント手術と聞けばなおの事ではないでしょうか。
治療中の精神的緊張状態は、時にショックや発作などの全身的偶発症の原因にもなってしまいます。そこで当院では麻酔医による静脈内鎮静法を行っているのです。
では先生お願いします。歯科麻酔医の藤井佳子先生です!

こんにちは、藤井です。
静脈内鎮静法というのは全身麻酔と異なり、患者さんの意識を失わせずに『恐怖心』や『不安感』のみを除去しリラックスした状態で治療を受けていただける方法です。
歯科ではインプラント埋入手術、埋伏智歯抜歯(顎の骨の中に埋まっている親知らずの抜歯)などの手術の時、歯科治療恐怖症の患者さん、内科的疾患(糖尿病、心筋梗塞、狭心症など)の急性憎悪の予防などを目的として行う場合が多いです。

手術や治療を受けようとしている患者さんは誰でも緊張しているものです。なるべく、その緊張を和らげ、リラックスできる環境を麻酔医として目指しています!!

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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜「第4回健康歯考講座インプラント編」を開催いたします!〜

サンタ8大変お待たせ致しました!以前からお話していました『健康歯考講座』の詳細が決定しました!!
今日はそのご案内です。

第4回 健康歯考講座
『科学的根拠に基づいたインプラント治療』
日程:2007年1月21日(日)午前10:00〜午前11:30(受付開始は午前9:45からです)
場所:東京国際フォーラム ガラス棟会議室G505号
   参加費無料
  
今回の講座ではインプラントについて分かりやすくご説明させて頂くとともに、手術に関する感染予防について日本の現状と世界の基準についてもお話させて頂きたいと思っています。今までブログでお話してきたことも含め、インプラントについての正確な情報をみなさんにお伝えできるよう、インプラントチームも総力をあげて講座を作り上げていきたいと思っています。スタッフ一同、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
なお、お申し込みはお電話、またはこちらまで http://www.118.md/kouza_04.asp  
もちろんインプラントチームからもお話しさせていただきます。ご期待下さい!!


本日もインプラントチームからブログをお届けしています。
これより先のブログは、インプラント治療にかかわる製品を注文している担当からのお話しとさせていただきます。

私が今任されている仕事は、インプラントのオペで使用する『ディスポーザブル製品の注文』です。ディスポーザブル製品とは1回限りで使い捨てる製品の事です。オペで使用する物のほとんどがディスポーザブルです。
エコに反しているようですが医療の現場ではどうしても必要なのです。インプラントのオペで使用するディスポーザブル製品は滅菌されています。つまり無菌状態ということです。
今回はその中の1つ、ドリルのお話をしたいと思います。
「ドリルを使い捨て!?」一般の診療ではありえないことで、最初に知ったときにはもったいないなと思いました。滅菌すれば何度だって使用できる物なのです。それでも使い捨てにしている訳とは、、、、。
インプラント手術では、ドリルで骨に、インプラントを埋入するための穴を形成していきます。その時に、細いものから徐々に太いドリルを使って直径を大きくしていきます。
はじめから太いものを使用してしまうと骨に摩擦熱がおこり骨の火傷を引き起こしてしまうからです。ドリルの切れ味が悪くても同じ事が起きてしまいます。
一度使ったドリルをもう一度使うには熱を加えて滅菌しなくてはなりません。しかしそうするとドリルの切れ味は鈍ってしまい骨の火傷を引き起こしてしまうのです。
そんな事が絶対にあってはならないのです。
そうなってしまうと骨とインプラントがくっつきません。インプラントの失敗です。
ですから、当院では必ず毎回、安全性を保障されているディスポーザブル製品を使っているのです。
ドリルインプラントで使用するドリルだけでも形、太さ、長さの違いで約50種類ものサイズがあります。(先輩の話を聞いたら昔はもっともっとたくさんの製品があったそうなのですが、何かしらの理由で少なくなってきているようです。そのあたりの事情は以前院長がブログでも少しお伝えしています。今回の健康歯考講座でもお話しする予定です。)
このたくさんのドリルの中から埋入するインプラントのサイズに合わせて必要なドリルを選択していきます。
インプラントのサイズは、模型、レントゲン写真、CT、またCTを立体的に構築してシュミレーション出来るソフトなどで神経との位置関係や骨の厚さや幅、硬さ、密度を確認し、事前に決めておきます。そのプランをもとに、在庫とは別にオペの際に必要なものを注文し、準備しておくのが私の仕事のひとつです。
どんな時でもベストなオペを提供できるように私もオペに望んでいます。今後もインプラントチームの一人として先輩と同じレベルになれるように頑張ります!!

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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術における歯科衛生士の役割りその2〜

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11月27日の院長のブログにも書いてありましたが、11月26日の日曜日にインプラントの講習会に行ってきました。実はこの講習会は歯科医師対象のものだったのですが、特別に私達歯科衛生士も参加させてもらうことができました。そして一昨日も院内での勉強会を行いました。こんなにも自分の望んでいる環境で仕事ができるなんて!歯科衛生士冥利に尽きます。
....と、私は思っているのですが、はたしてインプラントチームの他のみんなは?
ということで、今日は可愛い後輩の紹介です。
彼女はインプラントチームのメンバーに抜擢されたばかりで、現在、オペに使用する器具の滅菌を担当しています。滅菌がきちんとされていなければオペの成功はあり得ません。とても大切なポジションなのです。そして!このブログのイラストも担当してくれています。私は個人的に、前回の『築地魚河岸 〜競り落とした大間産マグロを抱える歯之助〜』編が気に入ってます。みなさんはどうでしょうか?
では、お願いします!

はじめまして。私は、10月よりインプラントチームに入りました歯科衛生士です。毎回ブログに登場する歯のイラストの名前(先程少しふれてますが)実は、歯之助(しのすけ)!?といいます。どうぞ宜しくお願いします。ただ今、歯之助はクリスマスの準備中です☆

インプラント体は顎の骨に埋め込みますので、細菌、埃の1つでも入ってしまえば、それが失敗へとつながってしまいます。その為手術中だけでなく、その準備の段階からの1つ1つのステップがインプラントの成功に関わる大切な仕事なのです。院長は「インプラントは成功か失敗かの2つしかない。」とよく口にしていますが、本当にその通りだと思うのと同時に、その言葉の意味の重さを強く感じています。
そして、今回のブログでは私の担当である器具の滅菌で、インプラントの成功へと導くために気をつけている事についてご紹介させて頂きたいと思います。

〜オペで使う器具の滅菌のレベルをより良くする為に〜

 1. まず洗浄消毒器からあがった器具は、空気清浄器のかかった部屋で滅菌にかける準備をします。
 2. そしてこの部屋に入る所から、帽子をかぶり、マスクをつけ、器具が不潔にならないようにします。
 3. また、汚れが落ちているかどうか、器具がきちんと機能するかどうか、また器具に水滴がついて いては滅菌がきちんとできないので、水滴がついていないかどうか等、隅々まで確認をします。
 4. 全ての器具の確認をしたら、次は器具を組んでいきます。この時も、ただ組むだけでなく、取り出しやすいように、使う順番になるように組んでいきます。(先輩からは何度ダメだしされたこ とか。。。しかし、きちんと滅菌された器具なしにオペは成り立たないのです。)
 5. オペが成功するように気持ちを込めて、器具を滅菌にかけます。

今迄のブログでも、何回か滅菌や洗浄について話してきたのは、手術だけでなく、準備の段階から全ての過程が大切と考えているからです。
手術はお芝居で言えば主役のようなものです。しかしたとえそれが一人芝居だとしても主役の役者さんだけでは成り立ちません。裏方さんを含めいろんな人たちの協力があるからこそ、素敵なお芝居になると思うのです。インプラント治療も同じで、チームが各々の役割を担う事そしてそれを確実に遂行する事で、安全で確実なインプラントへと繋がるのです。1つのミスにより、インプラント治療は失敗してしまいます!!だから、全ての事で、最高の状態にもっていけるようこだわらなくてはならないのです。
お芝居で例えると、裏方さんの (?)私の仕事☆とても重要でそれを任せてもらえて、責任感と共にやりがいを感じています。
小さなことでも、全て自分で気づくことができ、さらに安全で確実なインプラント治療を患者様に提供できるように、追究し努力していきたいと思っています。
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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における感染予防その3「インジケーター」〜

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前々回のブログで滅菌器についてお話しをさせていただきました。その中でインジケーターについてほんの少しだけ触れているのですが、今回はそのお話しです。(あんまりひっぱるなよーなんて言わないでくださいね!!)
その一つに『Bowie&Dick Test(ボウイ・ディックテスト)』という化学的インジケーターがあります。またまた聞き慣れない変わった名前が出てきました。
私達の使う器具にも聞いたことの無いような名前がたくさんでてきます。歯科衛生士になりたての頃はそれらの変わった名前に悩まされたものです。「どういう意味なんだこの名前は?」と考えていると実は人の名前!だったりするんです。しかもドイツの方だったりすることが多いのでホント覚えにくかった〜。
と、話をもどしまして、今回お話する、ボウイ・ディックテストはどうかというと、、、1960年代に「ボウイ博士」と「ディック氏」によって開発されたものでした。やはり人の名前ですね。
当院で使用している物は38枚の紙の中央にテストシートが入っており、わざと滅菌されにくい状態を作って、滅菌器が正常に機能しているかどうかをテストするもので、一日の始まりの前、つまり滅菌器を動かす前に行ないます。これによって器械の不具合があれば、器材の滅菌の前に分かり、滅菌不良の器材を事前に防ぐことができます。

もう一つは器材と一緒に入れるインジケーターです。滅菌した器材が滅菌過程を通過してきた物かどうかが分ります。確実に滅菌されていることが確認出来た器材でないと、インプラントの手術で使用することはできません。器材には、必ずインジケーターを入れて手術前に確認をし、手術後に保管しています。あとになって手術を振り返った時に、その器材が確実に滅菌されていたことの証にもなります。
滅菌されたものとそうでないものを、見た目で判断することはできません。このようなテストやインジケーターを使用することで、滅菌の確認ができることは私達の安心となり、患者様に安心して手術を受けて頂けることへの自信にもつながっています。
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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント手術における歯科衛生士の役割り その1〜

寒い?5みなさん、こんにちは。
今日は金曜日!インプラントチームからです。
本日担当させて頂きます私は、オペの“外回り”歴3年になる歯科衛生士です。オペ室全体
オペには基本的に、手術を執刀する歯科医師の他に内回りと呼ばれる歯科衛生士2人と外回りと呼ばれる歯科衛生士が1人、そして歯科麻酔医の計5人が携わります。

内回りは「直接介助者」と「手術助手」に分かれ、直接介助者は執刀医の直接のアシスタントを行います。もう一人の、手術助手と呼ばれる内回りは器具の準備やセッティング、術者のアシスタントを行います。この内回りと呼ばれる2人は術者と同じように滅菌された手術着、手袋を着用し滅菌された物しか触れることができません。手術中、新たに器具が必要になった場合、取りに行ったり、滅菌物の袋を開封したりすることが出来ないのです。(インプラントに使用するドリル等は使用する直前に開封します。)
そこで、外回りが必要な器具を取りに行ったり開封したり、患者さんの誘導などを行うのです。


外回り私は外回りとして、オペ全体の流れを把握し、オペの流れを止めることなく、術者や内回りのスタッフが手術に集中できる環境を維持できるよう考え動いています。
患者さんにとって手術をするということは不安があると思いますが、手術中は外回りが側にいて、患者さんのちょっとしたしぐさを見逃さず、できるだけ快適に手術を受けていただける事を第一に考えています。手術を安全に終わらせる為、私だけでなく、インプラントチーム全員がそれぞれの役割に責任と誇りをもって行っています。
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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における感染予防その2「滅菌器」〜

アラジン4
こんにちは!毎週金曜日は馬見塚デンタルクリニックのインプラントチームの歯科衛生士が担当しています。
院長のブログにスタッフ全員がおしかけているので、過去ログを読むと、それぞれの性格も出ていて、誰が何を書いたかを知っている私にとってはおもしろいのですが、知らない方にとっては少し風変わりな感じがするのかも?と、ちょっと心配しつつ今日もアップさせていただきます。

圧力なべ
今回は、先週に引き続き滅菌器についてです。
滅菌器とは高圧蒸気で字の通り菌を死滅させるのための器械です。
圧力鍋(子持ちの私が今一番欲しい物です!調理時間が短縮できるなんて素敵!!)の原理に少し似ていて、気圧が高いと沸点が上がるため短時間で確実に滅菌可能な状況が作れます。
滅菌器の中でも、日本の歯科で広く使われているのは重力置換式といわれ、器材の表面を滅菌することが可能なものです。
では、例えば筒状の器具や器材をこのようなタイプ(日本の歯科医院のほとんどがこのタイプです)の滅菌器で滅菌すると、筒の中はどうなっているのでしょうか?
実は筒の中には蒸気が入りにくいために充分な滅菌はできていないのです。箱の中に入っている器材、紙で包装されている器材も同様で充分な滅菌をすることは難しいのです。

滅菌器
そこで開発されたのが『Bサイクル』といわれる滅菌器です。5メートルのチューブの中の全てを滅菌することが可能です。ヨーロッパでは歯科を開業する際には、このタイプの滅菌器の導入を義務付けています。
日本では高圧蒸気滅菌器の義務付けはされていますが、『Bサイクル』滅菌器については義務付けはされていません。
ヨーロッパと日本では感染予防対策に差があるのが現状で、今後の歯科界での重要な課題だと思っています。

ちょっと話がずれてしまいました。このことでは話が終わらなくなってしまいますので、またの機会に・・・話を戻しますと、前回お話した通り、インプラント手術では無菌状態の器材を使用することが基本なので、完全な滅菌を行うために当院ではこの、『Bサイクル』滅菌器を使用しています。
また、ヨーロッパでは滅菌が確実に行われているかどうかをテストするインジケーターの使用が義務付けられています。
残念ですが、日本にはこのような厳格な基準はありません。外国かぶれしてるのではありませんが、当院はヨーロッパの基準に準じて器具の洗浄、消毒、滅菌を行っています。「良いものだけを世界から」というキャッチフレーズがありましたね。当院もそうありたいです。
あっ、また話がそれてしまいました。
もちろん、このテストも当院で行っていますので、安心してください。
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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜インプラント治療における感染予防その1「洗浄消毒器」〜

画伯
洗浄器と滅菌器.jpg今回と次回とで、当院の洗浄消毒器、滅菌器をご紹介いたします。
今回は洗浄消毒器です。この器械はスウエーデン製です。スウェーデンではこの2つがなければインプラント治療を行なえません。
日本ではそういった基準が無いためか、普及率は大変低く、実は東京都内でこの洗浄消毒器と滅菌器を導入したのは私達の医院、馬見塚デンタルクリニックが1軒目だと聞いています。
先週、その製造元であるマッケゲティンゲ株式会社[http://www.getinge.co.jp]のインフェクションコントロール事業部の方を招いて感染管理の現状と、世界の動向について教えていただきました。

インプラント治療とは、無菌状態の骨膜下組織の中にインプラントを埋入するため、使用する器材は全て滅菌された物でなければなりません。いいかえれば、移植手術といえるので菌を持ち込んではいけないのです。
完璧な洗浄の後、滅菌を行う事が重要です。

医療用洗浄消毒器.jpg 右隣りの写真は食器洗い器. . .ではありません。医療用洗浄消毒器です。高温熱水と酵素剤を用いた高いレベルの消毒ができます。次回は
滅菌器についてです。
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歯科衛生士のインプラント歳時記 〜日曜日にインプラントの勉強会をしました〜

運動会
日曜日に院長とインプラントチームの数名でインプラントについての勉強会を行いました。院長の休日に無理を言って、いわば『特訓』をしてもらいました。
この勉強会の目的はただひとつ、院長と同じレベルでインプラントを理解したい、インプラントについて考えられるようになりたいという思いで行っています。当院でのインプラント治療は7年目を迎え、いままでにも歯科医師向けの講習会やシンポジウム等様々なものに私達が行ったり、インプラントに対する知識を深めてきてはいるのですが、まだまだ足りないと感じています。オリジナルのインプラントの本当の意味、インプラント界の現状や今後、外科手術について、最新の消毒法や滅菌法など、患者様が本当に望むインプラント治療を考えた時、いろいろな疑問が次々と沸き上がります。このことを解決する為には、インプラントに関わる全てをもう一度、基礎から学びなおさなくてはとこの会を始めました。

歯科医師も歯科衛生士も学校で勉強してるんじゃないの?なにをいまさら?なんて感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
歯科衛生士学校の教育では『インプラント学』はありませんでした。(私が学生だった平成10年当時です。当院の若手に聞いてみましたがやはり現在も同じでした。)当時、私が学んだ事と言えばインプラントと聞いてなんとなくイメージできる、そんな程度でした。歯科大学でもインプラントの教育は立ち後れているのが日本の現状のようです。
学生の頃、歯科医院で歯科助手のバイトをしていましたが、そこでもインプラント治療が行われていました。今思えば通常以下のレベルでの内容でしたが、『知らない』というのは大変怖いことで、何も知らなければなんの疑問もなくそれを見ていられるんですね。私にはどうすることもできないことでした。
卒業後、本当の意味での勉強を始めてから今に至り、インプラントについて学ぶうち、ブローネマルク教授が考えたこと、そしてそこから生まれたオリジナルのブローネマルクシステムのすばらしさを痛感し、もっともっと知りたいと思うようになりました。

先生のとなりにいてアシストをするだけなら、歯科衛生士であれば誰でもできる仕事です。先生と同じ目標をもって、同じ知識をもって、ひとつの治療をチームでできること、これがインプラントチームの目標です。これからも勉強会はどんどん続きます!!
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歯科衛生士のインプラント歳時記 「決定!」

岡 ハロウィン
インプラントチームの歯科衛生士5人組、我妻、和知、大山、岡、太田です。

本日から毎週金曜日にインプラントチームのブログ「歯科衛生士のインプラント歳時記」をアップしていきます。
衛生士の仕事を通して皆様のお役に立てる情報を少しでも提供できたらと考えています。

よろしくお願いします。
本日はご挨拶まで. . . 。
岡 芽