前回はドリリングについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。今回はインプラント手術において次の段階であるインプラント体の埋入についてお話をさせていただきます。
まず、“埋入”とは埋め込むことをいいます。インプラントを埋入するというのは、インプラント体を顎の骨の中に埋め込むということです。ドリリングで穴を開けたところにインプラント体を埋入します。
埋入する際、インプラント体は直接その穴の中に入っていかなければなりません。穴の中に入る前に、唇や舌や歯肉などに触れてしまってはいけません。なぜなら、インプラント手術とは、皆さんのお体の中にインプラント体を入れるのですから、移植手術のひとつといえるからです。移植するインプラント体に細菌などの余計なものが付着している状態では、体が異物とみなし、うまく骨とくっつかなくなってしまいます。そのため、埋入するときには他のどこにも触れることなくドリリングで開けた穴の中に入らなければならないのです。
言葉で言うと簡単なことのように思いますが、手術中、院長をはじめスタッフみんなが一番緊張し、一番慎重になるところです。