ご 案 内

 

  • 当医院では、一般の方々向けに健康歯考講座を定期的に開催しております。
    本講座は、健康な歯を維持し、虫歯や歯周病を予防し、お口のQOLを向上するために役立つ知識、考え方、そしてさまざまな治療法に関する正しい知識等を公開している講座です。
    講座の日程、お申込みなどの詳細はこちらをご覧ください。
  • 当院ではご覧頂いている「健康歯考ブログ」の他に、公式ホームページにてインプラント治療に関する「インプラントブログ」、歯科全般に関する「予防治療ブログ」、「PMTC専門サイト」を開設しております。
    よろしかったら、そちらもご覧になってください。

口腔がんについて3

口腔がんは日本の統計調査では、発症するがんの約2〜5%ですが、近年男女ともに増加傾向にあると言われています。

世界的にみると、口腔がんは欧米諸国では減少傾向ですが、日本では増加しています。様々な調査によって喫煙は肺がんをはじめとするがんの発生に関与していることが科学的に証明されています。

そして、タバコの煙に含まれる発がん物質は直接口の粘膜を刺激するため、特に口腔がんの発生に大きく関与しているといわれています。

また飲酒(多量であったり、濃度の高いアルコール飲料の摂取)も同様に、発がんに関与するといわれています。

極端に辛い食べ物を習慣的に摂ることも、発がんに関与するといわれています。

口の粘膜はタバコやお酒、非常に辛い食品の刺激に直接さらされるので発がんのリスクが高まる場所であり、実際の調査でも、喫煙者の多い国、アルコール飲料の消費が多い国、そして極端に辛い食べ物を習慣的に摂る国に口腔がんが多く発生しています。 

他の臓器のがんに比べ、口腔がんは直接目で見ることができるため、その検査は比較的簡単なものもあり、早く発見できれば十分に治すことができます。 

心配な方はまず、かかりつけの歯科医師に相談しましょう。

口腔癌について2

前回の続きで口腔癌のお話です。

お口の中のがんは、多くの場合が、40歳代頃から発症するようになり、年齢とともに発生率は高くなる傾向があります。もちろん20歳代でも発症することはあります。 口腔がんも他のがん(肺がん、乳がん、大腸がん等)と同様、進行してしまうと命に関わる病気です。

しかし、また逆に、早期のうちに適切な治療が行われれば、これも他のがんと同様十分に治癒が見込めるものなのです。

やはり基本は早期発見、早期治療といえます。

実は、早期発見という意味では、口腔がんは、他の内臓のがんなどと違って直接目で見ることができるため、特殊な検査を必要としないという点が有利になります。

定期的な歯科医院の受診は、口腔がんの早期発見にも有利なります。

「歯肉や舌にできものがある」「口の中に白いものがある」「歯肉、上あごが膨らんできた」「口内炎がなかなか治らない」「食べ物が飲み込みづらい」・・・。これらの症状がある場合、そしてそれが、治りにくく、徐々に大きくなっているような場合、もしかしたら、それは「口腔(こうくう)がん」の可能性も考えられます。

気になる場合は、まずは歯科医院を受診してみて下さい。

口腔癌について

お盆休みも終わり、皆さんいかがお過ごしですか?

今回のお休みは、高速道路通行料金が安くなったこともあり、道路はかなり混雑したみたいですね。

経済の活性化に対しては、何らかの効果がある措置なのでしょうが、現在の地球環境の事を考えると、いかがなものなのでしょう?

いずれなくなるその場しのぎの対策ではなく、もう少し長期的視野にたった措置はないものなのでしょうか?

地球を守らない限り、私たちは生きていくことが出来ないのではないのでしょうか?

科学、文明?の進歩という名のもとに、繰り広げられていることの多くは、近視眼的なものが多く、そん付けがそろそろ回ってきているのではないのかなと感じます。

さて、今日から口腔癌のお話です。

口の中にも「がん」ができるのかな?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以前になりますが、元双子山親方が「口腔底がん」になったということがありました。 口腔がんは、その多くの場合、口の中の粘膜(舌、ほほ、歯肉、舌の下等)にできます。

そして、歯肉がん、舌がん、口底がん等と、それぞれ「がん」ができた場所によって、名前が違っています。

お口の中というのは、その場所の特徴から、いろんな刺激(熱い、冷たい、細菌、ウィルス、入れ歯、歯の詰めもの、硬い食べ物、刺激の強い食品、たばこ等)を受けていると臓器と言えます。

その刺激物の中には、飲食物や嗜好品そしてその他の外来物質に含まれる発癌物質も含まれ、その作用を最初に受ける場所でもあります。

また、例えばあっていない入れ歯を我慢して使い続けたり、詰め物かぶせ物等が、とがっていてほほや、舌を刺激し続けてしまうようなこともあり得ます。

このような、体にとってあまり良くない刺激が、続くことで「がん」が発生すると考えられています。

虫歯はなぜ黒くなるのですか?B

前回は初期虫歯の色は、白い色をしていて、そのために、どうしても見落としがちになってしまうということ。

初期虫歯は穴になっておらず、この段階で、プラークコントロールを徹底し、フッ素入りの歯磨き剤や、フッ素のせん洗口剤を用いたり、歯科医院でフッ素を塗布してもらったり、適切な間隔でPMTCを行うことで、初期虫歯をコントロールする事が出来るということをお話ししました。

  

 初期虫歯の色は白く、進行した虫歯はすべて黒くなるわけではなく、個人差、虫歯の進行具合等によって、その色は違ってくるのです。

実際には、黄色であったり、茶色、黒褐色とさまざまです。この色の変化を利用して、虫歯の進行具合を判断しようとする試みもあるくらいなのですが、なかなかうまくいっていません。

 虫歯の進行の程度は、ある程度は、肉眼で判断できることも多く、レントゲンを撮ることによって、より正確に判断できるのです。歯科医院で、比較的頻繁にレントゲンを撮るのはそのためなのです。

そして、現在では、特殊な光線を歯に当てることで、虫歯の進行の程度を調べる機器も開発されています。当院にも、その診断機器はありますが、ある程度は正確だと言われていますが、それだけですべてを判断するのは、少し危険な場合もあります。

そして、もう一つの欠点として、歯と歯の間の虫歯のような、直接光を当てることができない場所の虫歯は、診断することが難しいのです。 

  

その他にも、現在いろいろな診断機器の研究開発がされているのですが、未だこれだというものは出てきていないようです。

しばらく前に、あるメーカーの方から、虫歯診断の機器についての意見を求められたことがありました。とても真面目な方たちで、素晴らしい研究をされており、少しだけアドバイスをすることができました。

今後、それらの製品が実用化されるといいなと思っています。

  

 しかし、虫歯が出来てしまってから、診断機のお世話になるのではなく、虫歯にしない、あるいは初期虫歯の段階で、進行させないようにすることが大切ですね。その為にも、PMTCは皆さんのお役にたてるものの一つだと思います。

PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さい→ここをクリック   

虫歯はなぜ黒くなるのですか?A

前回は、虫歯はなぜ黒くなるのかについてのおはなしでした。

 

そして、皆さんに、初期虫歯の色はどんな色かご存じですか?ということをお聞きしましたね。

  

では正解です。初期虫歯の色は、白い色をしているのです。そのために、どうしても見落としがちになってしまうのです。

しかし、実際は、皆さんの歯は、真っ白なわけではなく、少し象牙のような色をしているため、注意深く見ると場所によっては、初期虫歯の白い色は、見つけることができます。 

最近CMで言われている、治る可能性がある初期虫歯はこの状態のことで、虫歯の表面はでこぼこしていません。

  

虫歯というと穴を想像しがちですが、初期虫歯は穴になっていないのです。

この段階で、プラークコントロールを徹底し、フッ素入りの歯磨き剤や、フッ素のせん洗口剤を用いたり、歯科医院でフッ素を塗布してもらったり、適切な間隔でPMTCを行うことで、初期虫歯をコントロールする事が出来るのです。

  

PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さいここをクリック  

虫歯はなぜ黒くなるのですか?@

桜が満開で、とてもきれいですね。

昨日は、多くの学校で入学式があったようですが、今年は、桜も咲いていてよかったですね。四季折々に趣がある日本はとても良い国だなと思います。

さて、今日は、虫歯予防のために効果的なPMTCですが、その虫歯についてです。 

  

虫歯はなぜ黒くなるのでしょうか?

健康な歯は、白い(実際には白いというより象牙色)のに、虫歯になると黒っぽく見えます。

一般的には、虫歯は黒いということで、子供たちが描く虫歯も、やはり黒く塗りつぶされています。

しかし、臨床上、虫歯はすべて黒くなるわけではありません。

個人差、虫歯の進行具合等によって、その色は違ってくるのです。黄色であったり、茶色、黒褐色とさまざまです。この色の変化を利用して、虫歯の進行具合を判断しようとする試みもあるくらいです。 

  

そんな中で、たとえば、一番見逃されやすいのですが、初期虫歯です。さて、ではここでクイズです。

皆さん、初期虫歯の色はどんな色かご存じですか?

次回をお楽しみに、

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むし歯の歴史的背景C まとめ

お知らせがあります。4月中旬を目途に当院のHP、ブログをリニューアルしていきます。昨年から、準備を始めており、もう直ぐ完成になりますので、その際は、どうぞよろしくお願いします。 

 

さて前回は、野生動物に虫歯は基本的にないと言われているというお話をさせていただきました。野生動物は、食事(餌)を生のまま加工することなく食べている為、その多くは、咬み応えがあり、なおかつ繊維性の成分を多く含みます。そのため良く噛まねばならず、それが結果として、歯磨き効果を生んでいるのです。つまり、天然のものを、生でよく噛んで食べることで食べながら歯磨きもしている状態になっており、虫歯だけではなく、歯周病もなかったのですね。

 

それでは、今日は、虫歯の歴史的背景をまとめてみましょう。むし歯は、人間の食習慣の変化によって、世界中に蔓延してしまったことがご理解いただけたのではないでしょうか?その予防の為に、いまさら、古代の食事に戻すことは、不可能ですね。それから砂糖のない生活をする事も同じです

 

ではどうするのか?一番ベーシックで確実な方法が、ブラッシングをちゃんとすることです。おそらく、皆さんの多くは、もっと簡便な方法はないかと思われるのでしょうが、やはり基本はブラッシングです。

昔から比べ、これだけいろんな美味しいものを食べることができる社会で生活しているのですから、ブラッシングの努力ぐらいは惜しまずにしましょう。ただ、ここで100点のブラッシングをいきなり頑張る必要はありません。竜頭蛇尾にならずに、継続できるように少しずつ上手になっていきましょう。出来ないところは、皆さんそれぞれの状態に合わせて、PMTCを受けられることをお勧めします。

 

 PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さい→ここをクリック   

むし歯の歴史的背景B野生動物に虫歯はありますか?

前回、虫歯は十六世紀に入って砂糖が大量に生産されるようになり、世界中に流通するようになると同時に世界中に虫歯が大発生したと言われているとお話しいしました。

  

そして、虫歯は文明病の一つで、人間は、火を利用するようになり、農耕を確立し、食という面での危機(飢え)から逃れるすべを得たのですが、それと同時に、虫歯という病気もつくってしまったというおはなしでした。

そして今日の本題です。野生動物に虫歯はないのでしょうか?

  

答えは、野生動物に虫歯は基本的にないと言われています。野生動物は、食事(餌)を生のまま加工することなく食べています。

  

その多くは、咬み応えがあり、なおかつ繊維性の成分を多く含みます。そのため良く噛まねばならず、それが結果として、歯磨き効果を生んでいるのです。

  

つまり、天然のものを、生でよく噛んで食べることで食べながら歯磨きもしている状態になっており、虫歯だけではなく、歯周病もなかったのです。

  

しかし、最近では、野生動物とはいえども、人里に現れ人間が食べているものを食べているような場合は、虫歯も歯周病も発症しています。

  

野生ではありませんが、ペットの犬や猫は、ほとんどが歯周病になっています。そして、最近では、ペットにまでスウィーツを与える傾向があるようで、そのため虫歯も特に増加していると言われています。

  

本当の野生動物でも、例えば、餌を捕獲する際に、自分の牙を折ってしまったたり、長年の使用で歯が擦り減り、そこから虫歯になってしまうことはあるようです。しかし、基本的に動物は自分の歯を失うこと=死ということになるわけです。じつは、野生動物ではありませんが、上野動物園で飼育されていたロバが高齢になり自分の歯がなくなってしまって、ものが食べられなくなるという事態が発生したことがあるそうです。

  

その時は、何と歯科医師が、ロバの為に入れ歯を作り、事なきを得たそうです。しかし、この話には、残念なオチがあり、入れ歯を入れたロバは、餌が食べられるようになり、現紀になったのは良かったのですが、元気になりすぎて、囲いの柵を飛び越そうとして、柵に刺さって死んでしまったそうです。

  

かわいそうな結末になってしまいましたね。実は、当院の院長はとても動物が大好きで、今は、シェパードとブルドックと一緒に暮らしているのですが、ちゃんと歯磨きをしているそうです。さすがに、PMTCはしてはいないそうです。

  

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むし歯の歴史的背景Aむし歯はなぜ世界中にひろがったのか?

 さて前回、虫歯は、約1万年前の農業革命が起こってから人間で比較的高頻度で見つかるようになったとされているというお話をしました。そして、十六世紀に入って世界中に虫歯が大発生したと言われています。

 ではこの時何が起こったのでしょうか?答えは、砂糖が大量に生産されるようになり、世界中に流通するようになったのです。我々が、おいしいものを比較的手軽に食べられるようになったが為に、虫歯も世界中に広がったんですね。

  

  虫歯.jpgむし歯は、言いかえれば文明病の一つといえるのではないでしょうか?人間は、火を利用するようになり、農耕を確立し食という面での危機(飢え)から逃れるすべを得たのですが、それと同時に、虫歯という病気もつくってしまったのでしょう。

 そして、この文明病、21世紀の現在、食べ物の軟食化、簡単に糖分がとれる、ストレス等からの口腔乾燥等の問題で、とても虫歯になりやすくなってしまっているのです。

 今回の答えから、砂糖が悪者扱いされやすいのですが、それはどうでしょうか?確かに砂糖は虫歯の原因の一つです。しかし、それは砂糖だけではないのです。炭水化物の殆どが虫歯の原因となりえるのです。では、炭水化物を取らないことは良いことでしょうか?

 そうでは、ありませんね。炭水化物は栄養学的にみてもとても重要な栄養素の代表で、基本的にはバランスよく摂取する事が大切になります。ダイエットやカロリーのことは別にして、甘いものを嗜好することを問題にするのはどうかと考えます。

 それよりもその取り方を工夫して、なるべく虫歯を引き起こさないようにすることが、大切ですね。それに、問題のある食べ方をしない限り、基本的には、歯磨きがちゃんとできていれば、お口の中に問題はほとんど起こらないんですよ。

 ですからまずはセルフケアとしての歯磨きの充実が大切です。そして、それをサポートするのがPMTCです。PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さいここをクリック

 

 では、野生動物に虫歯はないのでしょうか?

 

 答えは次回です。どうぞお楽しみに。 

むし歯の歴史的背景@むし歯はいつ頃から始まったのか?

虫歯はいったい、いつ頃から始まったのでしょうか?

皆さんご存知ですか? 

マンモス.jpg いろんな説があるんですが、有力なものの一つとして、虫歯は、ヤンガードリアス期と言われる氷河期の前後に、人間が生きていくために食料を生産する必要がもとで起こったのではないかとされる、農業革命が起こった約1万年まえ以降の人類において比較的高頻度で見つかっているようです。

 それ以前にも、約二十万年前に虫歯が見つかっており、これが最古の虫歯らしきものとは言われているようですが、人類の歴史がはじまってから、数百万年の間、我々の先祖が狩猟生活をしていた時には虫歯は発見されていないんだそうです。

 つまり、食生活が変わったことで、虫歯というものが発生してしまったんだと言えるでしょう。そして、十六世紀に入って世界中に虫歯が大発生したと言われています。

ではこの時何が起こったのでしょうか?

 

 答えは次回です。どうぞお楽しみに。

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患者様からの質問にお答えします〜歯がしみるのは知覚過敏なのでしょうか〜

最近は夕方になるとスコールのような雨、そして雷がすごいですよね。しかし昼間は残暑がきびしい日が続き、まだまだアイスやかき氷が恋しくなります。

でも、そんなとき歯がしみて冷たいものが食べられないというのは辛いですよね。

最近ではTVのコマーシャルなどで『しみる=知覚過敏』というフレーズをよく耳にしますが 、しみる症状の原因全てが知覚過敏だとは限りません。

しみる症状の原因はさまざまです。

○知覚過敏

○むし歯

○歯と歯肉の境目が削れてしまっている

○何も問題ない (個人差はありますがとくに冷たいものは健康な歯もしみることがあります。)

  などがありますので原因を見つけもし問題があれば改善しなければなりません。

 しみる=知覚過敏と決めつけずにお気軽に歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。

患者様からの質問にお答えします〜歯ぎしり〜

「家族に寝ている時に歯ぎしりをしていると言われました。どうすればよいでしょうか?」

 

歯ぎしりは、無意識にされている方が多いかと思います。特に寝ている時の歯ぎしりは他の人に指摘されない限りは気が付く事もないでしょう。 

歯ぎしりの原因はよくわかっていません。咬み合わせや歯並びの問題、日頃のストレスからくるなどいろいろと言われていますが、実際どうなのかは科学的に答えが出ていないのです。この歯ぎしりによって歯がすり減る、折れる、割れる、しみるなどの症状がでたり、顎に傷みが出たりすることがあります。

口とプレトプレトはずすプレト

 

残念ですが直接歯ぎしりを治す事はできません。しかし歯や顎への影響をやわらげる方法はあります。

その一つが、プレートを使用する方法です。プレートとは上顎の歯にカポッとはめて着脱出来るマウスピースのようなものです。夜寝る時に使用していただきますので、慣れるまでは異和感を感じる事もあるかと思いますが、プレートを通して噛むことにより歯ぎしりの影響を歯に直接与えないようにするのです。 

 

現在のところこのような対症療法しか一般の歯科医院では出来ませんが、歯ぎしりを放っておいて起こるトラブルを少しでも減少させる為に、まずは歯科医院へご相談にいらして下さい。

患者様からの質問にお答えします〜象牙質知覚過敏について〜

さて、本日の質問です。

「歯がしみるのですが、虫歯ですか?」

来院される方の中でも、『しみる』ことを訴えて来院される方は、実は多くいらっしゃいます。

「歯がしみるのですが・・・」という方にまずお伺いするのは、“どのような時”に“どのくらいの時間”しみるのかということです。しみる症状は主に4つに分けられます。

                    

  1. 冷たいものを食べた時(アイスや冷たい飲み物、歯磨き後にうがいをした時な
    ど)、冬場では外気や風を吸い込んだ時
  2. 温かいものを食べた時(お茶やコーヒーなど)
  3. 甘いものを食べた時(チョコレートなど)
  4. 歯ブラシや歯間ブラシなどが歯に触れた時

1〜4のことでしみてしまう時は、まず、レントゲンを撮って虫歯があるかどうかの診査をします。
虫歯のないことが確認できた上で、しみてしまう症状があることを象牙質知覚過敏症といいます。

象牙質とは歯の神経に近い部分のことをいいます。

ブログ歯の構造.mini.jpg


知覚過敏の症状がでている歯は象牙質が露出してしまっていることが多く、その表面には、象牙細管といって小さな穴が開いています。そのため、冷たいものや温かいもの、機械的などの刺激が神経に伝わることで痛みがでるのです。

 

ではなぜ、知覚過敏はおこるのでしょうか?

 

  1. 歯肉の退縮により歯の根元(牙質)の部分が露出しているため
    これは、歯周病が重度に進行した場合や歯周病の治療後、歯肉の炎症がおさまった場合におこります
  2. 歯の根元の部分(象牙質)が削れているため。
    これは、不適切なブラッシング法を長期にわたり行った場合や、特異的な噛み合わせによって 過重な負担が歯の根元に加わった場合におこります

診断として、冷たいものがしみたり、歯磨きをした時にしみる症状はあるが、一過性の痛みであれば象牙質知覚過敏症であると考えられます。このような時には、正しいブラッシング法をご理解いただき、象牙細管の穴を石灰化させてふさぐことを目的にフッ素というお薬を塗布します。

また、市販の知覚過敏用の歯磨き粉は長期的な使用で症状の改善がみられるという報告があります。

歯科治療では露出した歯の根元を白い樹脂で修復する方法があります。

これから冷たいものがおいしく感じる季節になりますね。

「歯がしみて・・・」と心配されている方に今回の内容が参考になれば幸いです。

患者様の質問にお答えします〜抜髄について〜

 いよいよ6月に突入にしました。梅雨の時期ももう間近ですね。最近は気温の寒暖差が目間ぐるしく、体調管理が難しい今日この頃ですが、皆さんお体にお変わりはありませんか?ちなみに明日は6月4日、虫歯予防の日です!!

 今回のテーマは虫歯などで歯が痛んだとき歯の神経を取る「抜髄」(ばつずいと読みます)についてです。 

御存知の方もいると思いますが、歯の構造はエナメル質、象牙質、神経や血管の入っているお部屋(歯髄)から成ります。  

 虫歯菌や虫歯菌が出す毒素が歯髄に進入してくると歯髄は身体を守るために免疫反応を起こします。その結果、痛んだり、しみたりといった、サインをだします。この刺激がちょっとしたものならば免疫反応で対応出来るので、しばらくして無くなったりします。ところが長期間の刺激を受けたり、持続性の痛み、自発痛になったりすると歯髄全体に炎症が及んでいるため、歯髄を取り除くことになります。これを「抜髄」といいます。 虫歯以外の原因として、歯髄は熱い、冷たい、ぶつかった衝撃などの刺激も痛みとして知らせてくれるため、刺激が強過ぎたり、長く続くと歯髄は炎症を起こしてしまうこともあります。例えば、よく小さなお子さまで転んで前歯をぶつけ、炎症を起こしたり、歯髄が死んでしまい、変色したり、根の先が腫れたりすることがあります。 

 よく歯医者さんで「歯の神経を取ります」って言いますが…歯を抜くことではありません。炎症を起こしている歯髄(血管や神経の集まり)を取り除き、そのお部屋をお掃除することです。歯髄の取り除き方は根の病気の時に簡単に書きましたが、歯の頭(歯冠)より穴を開け、神経、血管を特殊な器具を使用しきれいに取り除き、よく消毒をしてバイ菌を殺すのです。

Q;痛みますか?

A;処置中は麻酔をしますから、基本的に痛みません。ただし、炎症の強い状態だと麻酔が効きにくいので、お痛みを感じた場合は、麻酔を足すことがあります。処置後は、数日疼くような痛みを感じることがありますが、症状は落ち着いてきます。必要であれば痛み止めを処方します。

Q;神経をとった後はどうなるの?

A;歯髄を取り除くことで炎症が治まれば、歯髄の入っていたお部屋に最終的なお薬を入れ、被せ物をすれば機能的に咬むことができます。ただし、歯髄を取り除くことで歯の強度は下がり、かつ虫歯になった時のサインがなく再度虫歯になった時には発見が遅れてしまうこともあるので、定期的なチェックや、予防を取り入れることをおすすめします。

 

患者様からの質問にお答えします〜歯と歯の間にものがつまる〜

今回のテーマは「フードインパクション(食片圧入)」についてです。聞き慣れない言葉ですが、「フードインパクション(食片圧入)」とは、歯と歯の間に食べ物が詰まることをいいます。

 

では、「なぜ歯と歯の間に食べ物が詰まるのでしょうか?」

 

歯と歯の間に食べ物が詰まる原因として考えられるのは、

1、上下の歯の咬み合わせ

2、歯周病による歯の揺れや、歯肉が下がって隙間ができる

3、歯と歯の間の虫歯

4、過去に治療した詰め物、被せ物に問題がある

5、歯並びが悪い

などがあげられます。

 

次に、「食べ物が詰まりやすいとどうなるのでしょうか?」

 

歯と歯の間に食べ物が詰まってその状態を放置すると、そこにプラークが溜まりそのプラークが原因で、治しにくい根の虫歯や歯周病になることがあります。

 

最後に、「どのような治療が必要なのでしょうか?」

 

まず、どうして歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなったのか、原因を歯科医院で診断してもらいましょう。原因によって治療法は異なりますが、咬み合わせの調整や歯周病、虫歯の治療、詰め物、被せ物のやり直しなどを行う必要があります。

食べ物がつまっただけで大したことないだろうと思われる方がよくいらっしゃるのですが、虫歯や歯周病が重度に進行してしまうことがありますので、歯科医院を受診されることをお勧めします。

  

顎関節症

緑のまぶしい新緑の季節となりました。

みなさん、ゴールデンウィークはどのように過されましたか?

私は母と共に広島、京都の世界遺産を訪れました。

世界に誇る日本の建築物や風景を見て、改めて「あぁ、まだまだ日本にはすばらしい所があるなぁ」と感動しました。

 

さて、今回は、《顎関節症》についてです。みなさんも名前だけなら一度は耳にした事があるのではないでしょうか。

 顎関節B顎関節A

◎顎関節症とはどんな病気ですか?

主な症状として以下のようなことが起こります。

  • 口を大きく開けられない
  • 顎を動かすと「シャリシャリ」「カクカク」と音がする
  • 顎が痛む

 (場合によっては偏頭痛や肩こりを伴う場合があります。)

 

◎なぜ顎関節症になるのでしょう?

  • はぎしり、くいしばり
  • 咬みあわせの異常
  • 食事を常に片側で噛む。頬杖をつく
  • ストレス

 顎関節症は次の5つのタイプに分けられます

  1. 顎の周囲の筋肉の異常によるもの
    くいしばりや歯ぎしりなどが原因で顎を動かす筋肉の緊張が長く続いた場合に生じる痛み
  2. 外傷によるもの
    顎を強打するなどして関節の組織に損傷が生じるもの
  3. 関節円盤の異常
    顎を動かす際にクッションの役割をする軟骨(関節円盤)の位置がずれたり変形することによって、口が開きにくくなったり顎を動かす時に音がする
  4. 顎関節症の変形
    顎の関節に強い負荷がかかり骨が変形していくもの
  5. 心理的なもの
    ストレスや精神、心理的な要因により生じるもの

 

◎どんな治療法があるのでしょう?

 顎関節@

  • 薬による治療
    痛みを鎮めたり筋肉の緊張をやわらげたりする薬を服用します
  • スプリント療法
    マウスピースのような装具を歯にはめ顎関節や筋肉の負担を軽くして歯ぎしりやくいしばりの害を緩和させます
  • 外科療法
    重症の症例では 関節内の癒着を剥離する手術や関節円板を取り除く手術を行う場合があります。
  • セルフケア
    患者さん自身が日常生活の中で自己管理をおこなうことにより症状の原因となる悪習慣やその背景をさぐりご本人の自覚によりそれらを取り除くようにする。生活リズム、食習慣、姿勢を正しくしストレスを和らげるとそれだけで症状が改善することがあります。

   具体的には、

  1. 頬杖をつかない
  2. よい姿勢を保つ
  3. うつぶせ寝をせずできるだけあお向けに寝る
  4. 硬いものや長く噛まなければならない食べ物は控える
  5. 歯をくいしばらないよう気をつける

  などがあります。

  顎関節症は進行するとお口が開けられなくなります。

  口は栄養の入り口です。何か気になる事があれば、歯科医院を受診して下さい。

患者様からの質問にお答えします〜誤咬〜

おはようございます。ゴールデンウィークはあんなに暖かかったのに、ここ最近急に冷えるようになりましたね。風邪などひかないように気をつけて下さい。
芝桜.mini.jpg
右の写真はゴールデンウィークに帰省した際に見て来た、芝桜公園の写真です。
暖かい日が続いたため、すこし満開のピークは素過ぎてしまっていましたが、とてもきれいでした!!
さて、本題に入りますね。今回は『誤咬』についてです。ちょっと聞きなれない言葉ですが、よくやってしまうことなんです。


 

「舌や頬を咬んでしまいました…。このまま放っておいても大丈夫でしょうか?」

 

舌や口唇・頬粘膜を誤って咬んでしまうことを『誤咬 ごこう』といいます。

軽度であれば口内炎ができ、口内炎用の軟膏を塗れば数日で治ります。(軟膏は歯科医院にて処方することができますよ。)強く咬んでしまうと、出血したり「粘液のう胞 ねんえきのうほう」というものができることがあります。これは、口唇に小さな唾液の出口が無数にあり、そこに閉塞障害が起こると唾液がたまりプクッと腫れます。大半は自然に治っていきます。自然治癒しないときは、外科処置をすることもあります。また『誤咬』も一時的なものなら心配はいりませんが、日常的に咬んでしまうようなら、改善しなくてはいけません。ひどい時は、潰瘍を作ってしまったり、ガンになってしまうこともあります。傷口から感染してしまうと治りにくいので、お口の中は清潔にしておきましょう。

粘液のう胞.mini.jpg

  写真:粘液のう胞

 

 

 

 

 

「誤咬はどうしてしてしまうの?」

 

  よくある原因は、歯が無い場所の頬粘膜の筋肉が緩んでしまい、修復したとき…たとえば新しい被せものや入れ歯・インプラント部の被せものがお口の中に入ったときに頬粘膜を噛んでしまう…また歯並びの関係や適合の悪い被せものが影響することがあります。その他、不慮の事故(食事中・転倒・ボールが当たる…交通事故・てんかんの発作など)で起こることもあります。

歯科治療でも麻酔をした後は起こしやすいです。感覚がないので、気が付かないうちに『誤咬』してしまうのです。「麻酔をした後は1〜2時間ほどお食事を控えてください!」とお伝えしているのはそのためなんですよ。特に小さなお子様は注意してあげてくださいね。

患者様からの質問にお答えします〜口内炎〜

桜前線も北上し、今頃はどのあたりで満開を迎えているのでしょうか。東京はすでに葉桜です。近頃一段と暖かくなり春の訪れです。ピカピカのランドセルを背負った新1年生や新しい制服を着た学生の姿に目を細めてなんだか嬉しい気分になります。

ピンクの花」水仙ぱんじー2

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は口内炎についてです。経験のある方はご存知のように痛くてハミガキがしにくかったりお醤油などの刺激物がしみる〜なんてこともあります。

Q,どうして口内炎はできるのでしょう?

A,原因はわかって いません。しかし、誤ってほっぺたの内側の粘膜を噛んでしまったり歯肉に ハブラシをぶつけてしまうなどして傷をつくってしまった後にできやすいです。その他には、ウイルスや細菌感染・アレルギーちょっとむずかしくなりますが自己免疫反応・内分泌異常・栄養障害・消化器疾患・疲労・ストレスなども原因として考えられています。

Q,どうしたら治せるのでしょう?

A,治療方法は症状や状態により様々です。しかし、原因が分からないという事もあり対症療法的治療がほとんどとなります。

@薬を直接塗る

 歯科医院で副腎皮質ステロイド軟膏や貼付錠、貼付膜を処方します。

 薬局で直接購入する事もできますが薬剤師さんと相談の上使用して下さい。

市販薬:ファイザー・テラコートリル軟膏

     J&J テラマイシン軟膏(ポリニキシンB含有)

Aレーザー照射

Bビタミン剤を内服する

 

アフタ2アフタ.mini.jpg

口内炎ができてしまったらなるべくお口の中を清潔に保ち、お食事の際は刺激物をさけた方が良いでしょう。通常であれば1〜2週間で治ります。ご心配な事がありましたら歯科医院を受診して下さい。4月は様々な行事や新しい生活の始まりなど何かと忙しい時期ですよね。栄養をしっかり取り規則正しい生活を心けましょう。 

患者様からのご質問にお答えします〜歯につめたものがとれてしまった〜

sakura.jpg

昨日からの雨と強風で、桜が散ってきてしまいましたね。桜が散るのは残念ですが、落ちてくる花びらもまた格別の美しさです!この時期だけの、このはかなさがなんともいえない魅力ですよね。日本に生まれてよかったとしみじみ感じます。これは築地川公園の桜です。週末になると、キャンプ場ではバーベキューで盛り上がっています。今朝は、会社の方でしょうか、場所取りのシートがすでに敷き詰められていました。 

 

今日のテーマは、「歯につめていたものが取れてしまった」ことについてのQ&Aです。みなさんも経験されたことはありませんか?

 

Q1. 虫歯を治療してセメントで金属のつめ物をつけているのにどうして取れてしまうの?

まずはじめに、虫歯を治療した歯は本当に治っているのでしょうか?
実はどんなに腕のいい歯科医が治療をしたとしても、歯が治ったわけではありません。歯を虫歯のない元の通りの状態に戻せるわけではないのです。虫歯になった部分の歯を削り、その部分を金属などを使って修復したにすぎないのです。

お口の中は、いつも唾液にふれていて濡れた状態にあり、食べ物や飲み物などを栄養源にする細菌にさらされています。また、つめ物や被せ物に噛む力が加わり、その環境の中で詰め物や被せ物をくっつけているセメントの一部が溶け出したり、破壊されたり、接着力の効力が弱くなり、金属が取れてしまうことがあります。
また、例えば歯ぎしりなどでつめている歯に強い負担がかかると取れてしまうことがあります。
つめ物と歯の適合が悪い場合、その隙間から細菌が入りこみ、つめ物の下が虫歯になって取れてしまうこともあります。

 

Q2. つめ物が取れた状態で長い期間、放置しています。大丈夫ですか?

早急に治療が必要です。痛みがないからといって放置をしていませんか?詰め物は、歯が虫歯などで失われた部分を補っています。取れたままになっていると、食べ物がつまりやすくなったり、新たな虫歯菌の住みつく場所になります。また、残っている歯が欠けたり、割れたりする恐れがあります。
また、つめ物がとれたところは歯が鋭利になっていることがあり、頬の粘膜や舌を傷つける可能性があります。ですから、詰め物が取れてしまったら、できるだけ早く歯科医院を受診して下さい。

 

Q3. 1度取れた金属は元に戻せますか?

戻せる場合と、再治療が必要な場合があります。取れてから長期間が経っていると、歯の位置がずれてしまい金属が戻せなくなることがあります。また歯に金属をつめるには、強度を得るため、削ったところにある程度の金属の厚みが必要です。その厚みが浅いと取れてしまう原因となることがあります。そのような時は、金属の厚みをとるために歯を削りなおす可能性があります。同様に、歯が欠けていたり、虫歯になっていたら再治療が必要です。

 

Q4. とれた金属を飲み込んでしまったのですが大丈夫ですか?

取れてしまったものを、ゴックンと飲み込んでいればおそらく大丈夫です。排泄され、便と一緒にでてきます。しかし、むせたりして、誤って気管に入ってしまった場合は、いち早く胸部のレントゲンを取れる病院を受診して下さい。誤嚥して(飲み込んだものが肺に入ってしまって)いないか、レントゲン診査が必要です。

 

つめ物が取れてしまう原因は様々です。取れた時に痛みがなくても、歯科医院を受診してチェックを受けるようにして下さい。

とはいえ、何度も治療を受けなくてはならないのは、患者さんにとってとても負担が大きいことですよね。まずは、虫歯にならないために予防をきちんと行うことが第一です!もし虫歯になってしまったら、歯とつめ物の適合がよいものをいれることが、再治療のリスクを少なくするための重要なポイントです。 虫歯の治療が必要になった時には、どのような治療を選択するのか先生とよく話をすることも大事なことです。

患者様からの質問にお答えします.〜根の治療2

隅田川の周りはあっという間に桜が満開となり、一年で最もきれいな時期になりました。

さて、根っこの病気の続きです 。

Q1:治療ってどんな事をするのですか?

A:根の治療初日は、歯の頭の部分(私たちは歯冠と呼びます)の中心に削って穴を開け、根管内(歯の中の神経が通っていた管の事です)の感染を取り除き、洗浄後、薬を入れ蓋をします。
2回目以降の治療は、症状を確認しながら洗浄と消毒を行い、炎症が消えていれば、最終的なお薬を詰めて封をします。これで根っこの治療は終了です。その後は、削った歯の頭を元のしっかり噛める状態に戻す為に被せ物を入れていきます。

 Q2.治療は何回かかりますか?

A.通常、根管の消毒が終われば、身体が治す力(治癒能力)によって炎症は消え、2、3回で終わります。しかしながら、根管の構造は樹木の幹が枝別れしているように複雑な場合が多くあり、その場合炎症がすぐには消えず、症状が長引いたりすることがあります。
症状の有無をみながら治療を行うので、回数、期間は個々の歯によって異なります。

 Q3.治療により痛みがでますか?

A.根の先の病気を引き起こしている細菌に対して身体の戦う力(免疫反応)が過剰に起きれば、腫れを伴う痛みが出る可能性がありますが、適度な反応ならば痛みはありません。つまり身体の抵抗力や細菌の種類などが関係すると思われますので、残念ながら、実際治療をしてみないと分かりません。例えば、レントゲン等で根の病気がみつかり治療を始めてみると、今まで全く痛んでいなかった歯が、治療した為に痛みだす事もあります。ただし、ほとんどの場合この痛みはしばらくするとなくなります。
治療中の注意点としては、治療の間、削った歯の穴は仮の蓋でふさいでいる為、蓋が外れてしまうとお口の中の細菌が唾液に混ざって再び根の中に入り込んで感染してしまう恐れがあります。また、治療が終わるまではその歯は弱く、無意識に硬い物を強く噛まれたり、衝撃が加わることでその歯が破折する危険があります。つまり、治療を中断されたり、蓋が外れたまま痛く無いからと放置してしまうと問題がおこる場合がありますので、根の治療を行ったら絶対に治療の中断はさけて下さい。

Q4.完治しますか?根の病気にはもう2度となりませんか?

A.多くの根の病気は根管内がきれいになることで治りますが、残念ながらわずかですが症状が落ち着かない場合や一度治ってもまた感染し再発してしまう場合もあります。最悪の場合は抜歯になるケースもあります。根の中は複雑な形をしており、治療がうまくいかないケースもあるのです。
 やはり根の病気にならない為にも、まずは虫歯にならない事、そのためにきちんとした日常のケアを行い、さらに定期的なチェック、予防的ケアをうけることがとっても大切なことなのです。 

患者様からの質問にお答えします 〜根の病気〜

ついに東京でもちらほらと桜が開花しましたね。当医院のある、明石町周辺にも、薄いピンク色が見られるようになりました。いよいよ春本番ですね。とても楽しみです!! 

さて、今回は歯の治療の中で一番根気が必要な根の治療(駄洒落ではありません)についてお話させて頂きます。 

 

Q:根の病気とは? 

A:歯の中心にある神経が入っていたお部屋(これを私たちは根管と呼んでいます)が何らかの原因によって細菌に感染した時、その感染で根の先に炎症を引き起こしてしまう病気です。
通常、私たちが根の病気と表現しているものは、神経を抜いた歯、あるいは、神経が死んでしまった(と表現される)歯に起こります。 
炎症の強さにもよりますが、症状としては、顎に違和感が出たり、体や、その歯が暖まると痛みが出たり、咬むと痛かったり、時には何もしなくても激痛に悩まされる事もあります。
先程、根の病気は「神経を抜いた歯」、「神経が死んでしまった歯」に起こるとお話しました。患者さんにとっては不思議なことなのですが、神経のない歯が、痛くなるという事が起きるのです。

 

Q:何故痛むのでしょうか?

A:歯に神経がないはずなのに痛むのは不思議ですよね。
実は、この痛みというのは歯自体が痛みを感じているのではなく、歯の周囲で歯を支えているところが炎症などで痛んでしまうからなんです。実際に、歯を削ったとしても削ることの痛み自体は歯は感じません。しかし、この病気の症状が強い場合は、削る事での振動や刺激が、歯を支えている周りや、患部に伝わり痛みを感じてしまいます。また温かい飲み物やお風呂、飛行機に乗って上空に行くと温度や気圧の変化で痛んだり、疼いたりすることがあります。

患者様からの質問にお答えします〜歯周病編〜

今回のテーマは歯周病です。

 Q1:歯周病ってどんな病気?歯の表面についた歯垢(細菌のかたまり)が出す毒素により、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。歯を支えている骨が溶けると、歯はぐらつき咬みにくくなり、虫歯でなくても、抜かなければならない状態になることがあります。 

Q2:歯周病は痛みを伴うの?歯周病は症状の出にくい病気です。特に初期にはほとんど症状が出ないため、サイレントディジーズ(沈黙も病気)と呼ばれています。ブラッシング時に出血したり、病気が進むと、歯がぐらついたりなどといったくらいで、むし歯のようにしみたり、痛みがでたりなどということはほとんど起こりません。ただし、疲れたり体調をくずしたりすると、体の抵抗力が低下し、急に歯肉が腫れ、強い痛みが出ることもあります。

 Q3:歯周病の治療ってどんなことをするの?まずは、歯垢を除去できるようなブラッシング方法をアドバイスさせて頂きます。そして、歯石取りをします。歯石とは、歯垢が長い間蓄積し、唾液の成分と反応して硬くなったもののことをいいます。歯石になってしまうと、日常のブラッシングでは除去できません。歯周病が進行している所は、麻酔をして歯石取りを行います。 

Q4:歯周病は治るの?歯周病により、一度失われてしまった骨を元に戻すことはほとんどできません。骨を戻すために特殊な治療法を用いることがありますが、確実性がありません。残念ながら、今の状態を維持し、進行しないようにすることがメインとなります。 

Q5:歯周病を進行させないようにするにはどうしたらいいの?歯周病の原因である、歯垢を落とせるようなブラッシングを継続しましょう。また、御自身では落とすことの出来ない部分の歯垢まで、徹底して除去するPMTCというクリーニングを定期的に受けていただくと効果的です。そして、歯周病は症状が出にくく、御自身では気がつかないことが多いため、何もなくても定期的に歯科医院を受診し、検査を受けるとよいでしょう  

患者様からの質問にお答えします 〜親知らず編〜

前回から始まりましたQ&A形式のブログはいかがですか?
ブログに無い質門があったら遠慮せずにメールなどで質問して下さいね。 今回のテーマは親知らずです。 

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Q1:なぜ親知らずというの?

A :昔は元服といって15歳で親から独立していました。
親知らずは他の永久歯(大人の歯)と違って15歳を過ぎてから生えてきます。そのため、親の知らないところで生える=親知らずと言われるようになりました。

 Q2:親知らずはなぜ痛くなるのか?

A :Q1でもお話したように、親知らずは他の永久歯(大人の歯)よりもあとから成長して生えてきます。生えてくる頃には生えるのに十分な場所が無い事が多く、そのため歯肉の下に隠れていたり、斜めや横になって生えてきます。このような場所は歯磨きが難しく、清潔する事が困難で汚れが溜まりやすく、炎症(化膿)を起こしやすい環境なのです。そのため、歯肉が腫れたり、親知らずやその手前の歯が虫歯になって痛くなるのです。
余談にはなりますが、歯肉が腫れる原因や過程は歯槽膿漏と同じです。ただし、親知らずの炎症の場合はその生え方に原因があるため“智歯周囲炎”という別名があるのです。(智歯とは親知らずのことです)

Q3:どんな時に痛むのか?

A :化膿した状態には、急性期と慢性期といって波があります。
普段、体が元気な時には炎症があっても押さえ込むことができ、この状態を慢性期と言います。しかし、風邪をひいたり疲れがたまったりなど体が弱っていると炎症を押さえる力も弱くなり、腫れたり、痛くなったりします。この状態を急性期と言います。
また、親知らずやその手前の歯が虫歯になっていると虫歯の状態による痛みが出てきます。

Q4:親知らずは抜かないといけないの?

A :生え方に問題がある場合は、繰り返し痛くなるので抜歯が必要になります。また、手前の歯に虫歯のリスクが考えられる場合には早めに抜歯した方がよいでしょう。最近、親知らずや乳歯の細胞を使って歯を再生させる研究がすすんできています。これが実用化されると歯科治療が大きく変わる事ができますが、残念ながらまだまだ先のお話です。

患者様からの質問にお答えします 〜虫歯編〜

浜離宮.jpg3月に入りましたね!今回から馬見塚デンタルクリニックのブログも新シリーズになります。「日々患者様から寄せられる質問にお答えする」と題して、Q&A方式でブログを進めていきたいと思います。 梅.jpg

今回の質問のテーマは「虫歯」についてです。患者様からよく聞かれる質問4つをご紹介致します。


Q1:なぜ虫歯は痛くなるの?
 A:虫歯の痛みの原因は、本来硬い組織(エナメル質、象牙質)に囲まれて保護されていた神経が虫歯によって硬い所に穴があいてしまうため、刺激をうけやすくなってしまいます。その為、痛みが生じます。

 

Q2:どうして歯科医院で「どんなときに痛むのか?」と聞くの?
 A:歯の神経は様々な刺激に反応します。
@冷たいもの → Aチョコなどの甘いもの  → B温かいもの・・・
基本的にですが、@ABの順番で症状が悪いことが多いです。皆さんの感じるこれらの痛みの段階で、私たちは虫歯の進行がどの程度なのかを予測することができます。そして、お口の中を拝見し、レントゲン写真を診て診断をしています。

 

Q3:以前治療した歯が、なぜまた痛くなるの?
 A:ずいぶん前に治療して詰め物を詰めた歯が、穴もあいていないのに痛む・・・
治療したのにどうして??と思いますよね。
穴があいていなくても、詰めた物とご自身の歯の隙間から虫歯菌が入り込み、再び感染してしまい、虫歯になってしまったからです。

 

Q4:神経のない歯は虫歯にならないの?
 A:虫歯になります。ただし、神経がないため痛みが伴いません。
痛い=虫歯!!と皆さんは瞬間的に連想されると思います。
痛みのあることは、歯の神経の生きている証拠です。神経のない歯は痛みを伴いません。ですから、大きな虫歯になっても気づかないことが多いようです。


残念ながら、削ってしまった歯ほど再び虫歯になってしまうことがよく起こります。そのようなことにならないように、適合性の高い修復物(詰め物や被せ物)やPMTC(プロによる機械的歯面清掃)、フッ素による歯質の強化がとても重要です。

歯の構造

日に日に寒くなってきましたが、皆さん体調は崩されていませんか?

さて、今回は歯の構造と虫歯の進行についてお話しましょう。

図のように、歯は三重構造からなり、歯髄に象牙質が被さり、歯の頭の部分は象牙質の上からエナメル質が被ってできています。
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  • エナメル質
    人体の中でも一番硬く、細菌は容易に侵入することができません。
    また温度や噛む力等の熱や刺激に耐えられるものです。

 

  • 象牙質
    エナメル質に比べてやわらかく、歯随まで小さな穴が空いているため、細菌の侵入するスペースがあり、熱や刺激にも弱いです。

 

  • 歯随
    血管や神経、歯を作る細胞からできており、血管が栄養分を運んだり、細菌が入ってきた時に免疫反応を起こして身体を守ったり、象牙質を作って歯の強度を保ったり、痛みを発して異常を知らせてくれる役割を持ちます。

 

 

 

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C1.mini.jpg虫歯の進行は、まずエナメル質を溶かし(脱灰)、次に象牙質へと進みます。この段階での治療のほとんどは、虫歯になってしまった部分を削り、穴の空いた所に代わりの物質(樹脂や金属)を付ける処置で終了します。

 

 

 

 

 

 

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しかし、虫歯が神経まで達し炎症が起きていたり、歯髄のある歯の根の中が感染もしくは腐敗して膿んでしまうと、抜髄をして「根の治療」をしていかなくてはなりません。

 

 

「歯の治療で神経を抜いたんだ」という声を耳にされたこと、また実際に治療をされたことはありませんか?

この治療が「抜髄」と言われ、歯髄をとってしまう処置なのです。

歯髄がなくなると、歯髄の役割もなくなります。歯は、強度が不足して割れたり、虫歯になったことを痛みで知らせることができず、気づいた時には手遅れになっていたなんてこともあり得るのです。
 

歯の構造について、少しご理解いただけましたか?

虫歯予防は毎日のケアがとても大切です。

虫歯に負けない強い歯を作りましょうね。

自費診療と保険診療

朝晩が冷え込む季節となってきましたが、みなさんは風邪などひかれていないでしょうか。体調には気をつけてくださいね。

今日は、自費診療と保険診療の違いについてお話しさせて頂きます。

被せ物や詰め物の治療をする際、被せる物や詰める物を選択することができます。基本的には、保険診療の範囲で治療をするとパラジウムという金属(いわゆる銀歯)になります。また、自費診療をご希望される場合はセラミック(白い歯)やPGAというプラチナと金の合金(金歯)にすることもできます。

さて、ではこれらの詰め物は何が違うのでしょうか。まず、当たり前ですが材質が異なります。例えば、PGAに含まれる金は金属としては軟らかく、噛み合わせることでよくなじみます。材質の他に、大きく違う点が精度です。詰め物や被せ物をするというのは、虫歯になってしまった部分を削って穴の空いた所に代わりの物質を付ける治療をすることで、本来の歯の機能を回復するために行います。歯と詰め物や被せ物がぴったりとくっついていたほうが隙間から虫歯菌が入りにくくなります。保険診療でもなるべくぴったりと適合のよいものを入れたいのですが、保険診療の範囲内の材料を使い、治療をするのですから自費診療と比べると精度は落ちてしまいます。その点、自費診療となると、保険の制約がないため、型をとる材料や接着剤の種類などをよりよいものを使い、診療にかける時間も十分にとることができます。また、実際に被せ物や詰め物を作成する歯科技工士も腕のいい者を採用していくことが可能になります。

このように、自費診療と保険診療とでは違いがあります。しかし、保険診療の範囲内でもなるべく精度のよい物を作成するよう心がけています。

治療をしていく上で何かご要望があればスタッフにお声をかけてください。 

虫歯のできるメカニズム

いよいよ明日はバレンタインデーですね。バレンタインの定番といえばチョコレート!!コンビニエンスストアでもスーパーでもデパートでもたくさんのチョコレートがずらり並んでいるのを見ると、またこの季節がやって来たな〜と思います。最近は、ポリフェノールが体に良いなどと健康番組でも特集されていますが、食べ方によってはむし歯の原因になってしまいます。
ということで、今日はむし歯がどのようにしてできるのかについてお話したいと思います。

チョコムシバラスお口の中にはたくさんのむし歯菌がいます。お食事や間食をして糖(砂糖だけでなく、ごはんやパンなどの炭水化物)がお口の中に入ると、歯の表面にくっついているむし歯菌たちはその糖を栄養として酸を作り出します。その酸によって歯の表面が溶かされてしまう事でむし歯ができるのです。これが、むし歯のできるメカニズムです。
いかがでしたか?
むし歯がどのようにしてできるのか御理解頂けましたでしょうか?
みなさん、チョコレートばかり食べてむし歯にならないように気をつけてくださいね。

親知らず

月日が経つのも早いもので、今年も残すところ あと1ヶ月!
今週末には師走に入り、皆さんは仕事の追い込みによる残業や忘年会など大変忙しい日々となりますね。特にこの季節は急激な寒さや疲れで風邪を引きやすかったり、疲れが溜まりやすかったりと体調を崩しやすいので、皆さん気をつけてくださいね。

今回のブログの内容は親知らずです。
よく患者さんから『親知らずって抜かないとダメなの』とか『抜いた後ってどうなるの』と質問を受けます。
実はこの時期、歯科医院では親知らずが痛いとおっしゃる方が多くお見えになります。それは、何故でしょう?
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親知らずは写真のように、きちんとはえてくることが少ないため、日常的に汚れが溜まりやすく、絶えず炎症状態にあります。普段は体の抵抗力(免疫力)で抑えられていて、痛みや腫れがでてきません。しかし、風邪や疲労で体力が低下すると、そのバランスが崩れ、痛みや腫れがでてきやすくなります。ですから、この寒い時期、年末のお忙しい時期になると親知らずに症状がでてお見えになる方が多くなってしまうのです。またこの季節の特徴として忙しいため歯科医院に行かずに我慢してしまい、かなり腫れてからお見えになる方が多いのも特徴です。腫れや痛みといった症状がでてしまうと、通常は消毒したり薬を飲んでいただいて症状を抑えた後、親知らずを抜いていくことになります。腫れが強いほど治療をしても治まるのに時間がかかりますし、何度も炎症を繰り返すことが多いので早めに歯科医院を受診してくださいね。
先に述べたように、親知らずはきちんとはえることが少ないため、歯磨きもしずらい環境にあり、汚れをきちんと落とすことが難しいです。また親知らず手前の奥歯も虫歯になりやすい環境になってしまいます。そのような理由があって親知らずは抜いた方がいいですよとお話ししています。また、抜いた後2,3日は傷が出来たことによる腫れや痛みはでますが、痛み止めで様子をみます。その後は少しへこみがありますが生活には支障もなく、次第にへこみも消えて治癒します。
ただし、歯を抜いた当日は、お風呂やお酒は控えてくださいね。

親知らずに関らず、何か気になる症状がある場合には早めに歯科医院に相談し、そして、楽しい年末・年始をお過ごし下さい。