ついに東京でもちらほらと桜が開花しましたね。当医院のある、明石町周辺にも、薄いピンク色が見られるようになりました。いよいよ春本番ですね。とても楽しみです!!
さて、今回は歯の治療の中で一番根気が必要な根の治療(駄洒落ではありません)についてお話させて頂きます。
Q:根の病気とは?
A:歯の中心にある神経が入っていたお部屋(これを私たちは根管と呼んでいます)が何らかの原因によって細菌に感染した時、その感染で根の先に炎症を引き起こしてしまう病気です。
通常、私たちが根の病気と表現しているものは、神経を抜いた歯、あるいは、神経が死んでしまった(と表現される)歯に起こります。
炎症の強さにもよりますが、症状としては、顎に違和感が出たり、体や、その歯が暖まると痛みが出たり、咬むと痛かったり、時には何もしなくても激痛に悩まされる事もあります。
先程、根の病気は「神経を抜いた歯」、「神経が死んでしまった歯」に起こるとお話しました。患者さんにとっては不思議なことなのですが、神経のない歯が、痛くなるという事が起きるのです。
Q:何故痛むのでしょうか?
A:歯に神経がないはずなのに痛むのは不思議ですよね。
実は、この痛みというのは歯自体が痛みを感じているのではなく、歯の周囲で歯を支えているところが炎症などで痛んでしまうからなんです。実際に、歯を削ったとしても削ることの痛み自体は歯は感じません。しかし、この病気の症状が強い場合は、削る事での振動や刺激が、歯を支えている周りや、患部に伝わり痛みを感じてしまいます。また温かい飲み物やお風呂、飛行機に乗って上空に行くと温度や気圧の変化で痛んだり、疼いたりすることがあります。