ご 案 内

 

  • 当医院では、一般の方々向けに健康歯考講座を定期的に開催しております。
    本講座は、健康な歯を維持し、虫歯や歯周病を予防し、お口のQOLを向上するために役立つ知識、考え方、そしてさまざまな治療法に関する正しい知識等を公開している講座です。
    講座の日程、お申込みなどの詳細はこちらをご覧ください。
  • 当院ではご覧頂いている「健康歯考ブログ」の他に、公式ホームページにてインプラント治療に関する「インプラントブログ」、歯科全般に関する「予防治療ブログ」、「PMTC専門サイト」を開設しております。
    よろしかったら、そちらもご覧になってください。

週間朝日のスクープ第2弾 セレブ歯科医自殺の真相について

今週も引き続いて、週間朝日にインプラント治療に関する記事が掲載されていました。

この歯科医師が自殺を図ってしまったというのは、本当に残念なことです。

幸いにも、命に別条はないとのことですが、複雑な気持ちです。

私達は、ターミナルケアにも参加しているため、生きたくても生きることができない人達と関わらせていただいています。

日々の関わりの中から多くの事を学ばせて頂いているのですが、そのなかでも、一番重要な事は「命の尊さ」です。

それを考えるに、どんなに事情があろうとも、まして医療従事者であるものが、一度ならずとも自殺をはかるということはいかがなものなのでしょうか?

やはり、命は大切にしてほしいものです。

 

さて、今回の記事では、インプラントを製造販売しているメーカーの責任にも触れています。

今回の事に関して、実際にどこまで、責任があるかは別にして、私も、特に最近は「インプラントメーカー」のあり方に疑問を感じることがあります。

利益を追求するあまりに、「売れ売れの姿勢」が見え隠れするメーカーや、インプラントの学会と称し派手なプレゼンテーションをおこなったり、歯科医師でも、医師でもないメーカー幹部が壇上にたち、自社の製品有用性をあたかも医療者のようにプレゼンテーションしていたり、本来あるべき製品を営利追求のあまりなくしてしまったり、簡素化してしまったり、材料を変えてしまったり、何の意図かはわかりませんが製品の名称を変えてしまったりする、他のメーカーが売れたとなるとその中身を検証しているのかを疑ってしまうほど早く自社製品にとりいれてしまったりしているように見えるという事もおこっている要です。

もちろん、それぞれの改良?(私には改悪にしか思えない事が多いのですが)にはちゃんとした根拠に基づいているのでしょうが、私のような人間には理解できない事が起こっているのです。

再三申し上げている事なのですが、これを機にもう一度原点にかえり、本質を見極めていくことが大切だと思っています。

私は、たとえ、それは今の流行りでもなく、新しいものでもないのかもしれないが、ブローネマルク教授が提唱しているプロトコールを守りさえすれば、インプラント治療は、患者さんにとって、基本的に安全で確実な治療なことに間違いはないと思うのです。

 

週間朝日「告発スクープ!セレブ歯科医 恐怖のインプラント治療」という記事ならびに「インプラント使いまわし」に関するテレビ報道について

昨日は、今回のこの記事に関係した人が、理由は定かではありませんが、自殺を図ってしまうという事が起きました。
理由は何であれ、そこまで思い詰めなければならなくしてしまったのは、どうしてなのでしょうか。
このブログを含め、情報発信のあり方に問題があったのかもしれません。

このブログでは、このような事件の報道に便乗し、ある特定の人、事件等を揶揄するつもりも非難するつもりも、もちろん権利もありません。
ただ、報道された事が独り歩きしないように、皆さんの参考になると思う意見を述べているつもりです。

今回も、この件が報道されると同時に、HP、ブログ等の閲覧数が急速に増加し、皆さんからの疑問も頂いております。その疑問当が一つでも解決すればと思ってこのブログを掲載しております。

さて、今回の事で、使い回しがされたか否かは、定かではありません。
それがどうであったとしても、
「インプラント体は、絶対に使いまわししてはいけない」ということは事実なのです。

昨日、ニュースステーションでコメントされたいた小宮山先生の意見が、当然のことであり使いまわすということはあり得ないのです。
この報道で、小宮山先生の思いが全て伝わることは難しいと思うのですが、この事を機に我々歯科医療従事者は、インプラント治療に対して小宮山先生やブローネマルク教授が一貫して教えてきて下さったことにもう一度、真摯な気持ちで向かい合ってみる必要があるように感じます。

インプラント治療に関しては、http://118.md/">当院HP、http://blog.118.md/">健康歯考ブログ、にも多くの記載がありますのでご覧になって見て下さい。

 

週間朝日「告発スクープ、セレブ歯科医 恐怖のインプラント治療」について

またもや、残念なことですが、インプラント治療にまつわる雑誌報道がありました。

本件については、事実確認が出来ないので詳しいコメントはできませんが、当院のブログの閲覧数の増加や、問い合わせもありますので、私見を述べさせていただきます。

 まず、「インプラントの使いまわし、あるいは再使用ということはあってはいけない事」です。この記事に掲載されている、小宮山歯科医師の意見は、もっともなことなのです。

小宮山先生は、チタン製インプラントを日本で初めて導入したとされていますが、単に先駆者であっただけではないのです。現在の日本で安全に、そして確実にインプラント治療が、できるようになったのも小宮山先生の尽力なしにはありえなかった事なのです。

 では、なぜこのような事が起こってしまったのでしょうか?
実際の理由は、定かではありませんが、そのひとつに、小宮山先生の教えが、そして近代インプラントの父であるブローネマルク教授の教えが現在は軽視されているのではないかと思う事が多々あるのです。
 お二人の教えは、当たり前の事なのですが、それがあまりにもシンプルで、基本的、保守的なものであるがために重要視されていない気がするのは私だけではないと思います。
 
 例えは悪いですが、イチロー選手があのような偉業を成しえているのも、日々の生活を律し、派手な練習ではなく、地道にストレッチやキャッチボール、トスバッティング等を心がけているからだと思うのです。その行為は取り上げるにはあまりにも当たり前で、目新しいものではありませんが、とても大切で重要な事なのです。
短期的にはそれをサボったとしても、すぐに問題は出ないかもしれないこと、でも少しずつ取り返しのつかにことになることそれを守り続けることの大切さ、大変さを私達は再認識しなくてはいけませんね。

守っていないのは、一部の歯科医師だけではなく、インプラントに関連する歯科医療関連企業等もあると感じてしまうのです。

歯科医療関連情報誌等では、インプラント関連市場規模がいくらである等が騒がれており、利益のみを考えてインプラント歯科医療に参入してくる企業も多々あるようです。利益を追求することが悪いと言っているのではありません。ただ、本来考えなくてはいけないのは、患者の利益であり、それを提供したうえで企業、医療従事者が利益を得るというのが正しいことだと思うのです。利益を追求するあまり、そしてそれがあまりにも近視眼的なために、結果として事件、事故に至るというのは多々ある事です。
とても残念なことですが、インプラントを取り巻く環境もそうなりつつあるのかもしれません。
マスコミの報道も夢の治療のように取り上げてみたり、またとても恐ろしい治療とうったえみたりと一部偏り過ぎたものもあり、それに踊らされてしまっているような気がします。

 また、今回の記事にも出てくるのですが、歯科医師の治療レベルを図る指標としてその症例数の多さだけに目が行ってしまっているようにも思えます。

 実際に、私が尊敬している歯科医師は、ほとんどインプラント治療の手術は多くても一日に2〜3症例程度しか行っておらず、丁寧な手術を行っているのです。

 そして、設備を充実させ、スタッフをしっかり教育しています。

その代償として、インプラントの治療費が平均的相場(この考え方、言葉が医療行為に使われることに私は違和感を感じているのですが、あえて使わせて頂きます。)よりは高くなっていることも事実です。

 今回の事とは、無関係ですが。このような事が起こる前は、しっかりと丁寧に、行っている歯科医院を、あたかも高額医療費を請求する歯科医院と称し、安価で、症例数の多い歯科医院を患者の事を考えている、あるいは患者の身になった親切な歯科医院と表現していることもあるようです。
もちろんそれがすべてではありません。多くの歯科医院が一生懸命患者さんの為に診療している事は忘れてはいけないと思います。

 インプラント治療のみならず、皆さんの安心安全の為には、決して目新しい事ではなく、地道な努力の積み重ねが大切なのだと思います。

 

 インプラント治療に関しては、当院HPインプラントブログ、にも多くの記載がありますのでご覧になった見て下さい。

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」J

日曜日にインプラントチームの主任衛生士が、インプラントの講習会で講演をしてきました。学ぶだけでなくこのような形でアウトプット出来たことは良い経験になったのと同時に、自分の知識を深めきっかけになったのではないかと思っています。

さて、前回の続きです。

 2009513日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」という記事に対するコメントです。

医師の技量を測る目安として比較的信頼できるのが手術の経験数だ。

春日井さんは「少なくとも50症例以上の経験があるのが望ましい。思い切って医師自身に聞いてみるのもよいのでは」と話す。

確かに、症例数が多いということは、ひとつの目安かもしれませんが、単に多ければ良いというものではありませんね。実際に大きな問題を起こした歯科医師には、症例数がものすごく多かったと言いうこともあります。また、これから始めようと思っている歯科医師たちはどうなるのでしょうか?そして、今は症例数の多い歯科医師もはじめは初心者です。 

小宮山さんは「事前に治療についてきちんと説明してくれるか、治療を受けるかどうか判断する時間を与えてくれるか、が大切。

セカンドオピニオンを求め、さまざまな歯科医を訪れるもの有効」と話す。

何度もレントゲン撮影を受けるのは好ましくないので、歯科医院に診察資料を貸してもらうとよい。

そうなると、「事前に治療についてきちんと説明してくれるか、治療を受けるかどうか判断する時間を与えてくれるか、が大切。セカンドオピニオンを求め、さまざまな歯科医を訪れるもの有効」と言えるのかもしれませんね。

公的保険で歯科の診療報酬が抑えられる中、自由に価格設定できるインプラントは歯科医院の貴重な収入源になっている面もある。

安易にインプラントを勧める医師に惑わされず、慎重に判断したい。

インプラント治療だけではなく、どんな治療であったとしても基本的に病気というものを治すためには、患者さん自身もその病気や治療法についての理解を深め、病気と上手く折り合いをつけて、つきあっていくことが重要なことだと思うのです。歯科治療の多くは、完全な治癒というものが望めません。

だからこそ、歯科治療とは、患者さんと医療者が、力を合わせ、お互いが信頼し合っていかなければならないはずのものではないでしょうか。

当院では、このブログの他に、予防に関するブログインプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。


よろしければそちらもご覧になってみて下さい。

また、当院のHPもよろしくお願いします。

  

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」I

2009513日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」という記事に対するコメントです。

医師選び 経験も目安

歯科医の技量には差がある。春日井教授によれば、外来患者の数人に1人は他の歯科医院での失敗のフォローを求めてやってくるという。

この表現だとあまりにも多くの失敗があるように感じられますが、1.春日井先生のいらっしゃるような大学病院は、問題を抱えた患者さんが紹介を受け、受信することが多いということ2.外来患者さんを実際に一日に何人診られているのか、数人に一人とはいったい何人に一人なのか?その辺が大切ではないでしょうか。マスコミの表現は、良くも悪くも上手ですよね。

医師選びの参考基準として、下尾さんは「歯科医が自分の手に負えない時に頼る医師」「学術発表など研究活動をしている医師」という条件を挙げているが、一般の人が情報を得るのは難しい。学会が認めた専門医や認定医も実技試験はないことが多く、絶対的な基準ではないという。

歯科医師の技量に関しては、これといって推し量る方法はないといえます。確かに、「歯科医が自分の手に負えない時に頼る医師」「学術発表など研究活動をしている医師」というのは一つの目安になりうるかも知れませんが、まずその情報を一般の人は得にくく、また、学会等での発表をしているからと言って、イコール技術が優れているとは言えない場合があります。

インターネットにはインプラントに関する宣伝があふれているが、3人は「うのみにするべきではない」と口をそろえる。

インターネットで得られる多くのインプラントに関する情報は、ウソではないかもしれないけれど真実を全て伝えきれていないと思います。このブログもそうならないように努力します。

当院では、このブログの他に、予防に関するブログインプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。


よろしければそちらもご覧になってみて下さい。

また、当院のHPもよろしくお願いします。

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」H

2009513日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」という記事に対するコメントです。

厚生労働省や日本歯科医師会は「現状の保険診療で失った歯の機能回復は十分にできる」とする。インプラントの保険適用は当面望み薄だ。

手術代や材料費、かみ合わせの調整代金などを合わせた総費用は東京医科歯科大で145万円。下尾さんのセンターで475千円。小宮山さんが院長の「ブローネマルクオッセオインテグレイションセンター」(東京都千代田区)では約60万円。一般の歯科医院でも30万円以上が相場だ。

春日井教授は「高額な治療なので、失敗した時に治療費を返却してくれるのか、それともしばらく置いて再手術してくれるのか、事前に確認することが重要」と指摘する。

 確かに現状の保険診療で、失った歯の機能の回復歯できますが、それが十分なのかどうかは、相対的に考えるとその本ダンは難しくなります。そして、これは、何度もお話ししていることですが、治療には必ず利点と欠点があるわけですから、それらを十分に理解したうえで、治療法を選択すべきでしょう。治療費に関しては、様々な要因の上に成り立っているもので、その金額だけで判断できるものではないと思います。その医院の設備、スタッフ、研修料、治療に関わる器具、薬品等の質にもよります。

費用に関しては、なぜそのような費用がかかるのかを直接お聞きになることが良いのではないでしょうか?

当院では、このブログの他に、予防に関するブログインプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。


よろしければそちらもご覧になってみて下さい。

また、当院のHPもよろしくお願いします。

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」G

2009513日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」という記事に対するコメントです。

 

週末に、知人たちとスポーツの合宿に行ってきました。

その時、不幸にも仲間の一人が、自転車で転倒し、救急車で搬送されることになってしまいました。その時、救急車に同乗し、病院まで行くことになったんです。

車中、救急隊の方の対応はとても親切でした。

しかし、驚いたというか、現実を目の当たりにできたと思えることがありました。

それは搬送先の病院が決まるまでに何ヶ所もの病院に連絡を取り確か5〜6ヶ所目でやっと受け入れてもらえたのです。

日曜日の昼間でも働いていなくてはいけない医療従事者は大変です。おそらく人手不足が起こってしまっているのは間違いのないことでしょう。

いま、様々なところで医療崩壊が取り上げられています。

タライ回し、医療事故、ミス、モラル、経営問題は様々です。

例えば、人手不足の解消法として、国は医学部の定員数の増加ということで対応しようとしています。

しかし、今の世の中、これだけ過酷な条件で仕事をし、そしてもちろん起こしてはいけないことですが、ミスを犯せばやり玉にあげられ、その割に収入が良いとは言えないような仕事を志す若者がいるのでしょうか?

もちろん収入の大小だけで語るものではないことは分かっています。

医療は、人の為に役立てる誇りある仕事の一つであることは確かです。

多くの皆さんが子供のころ一度はなったみたいとと思う職業の一つですよね。

でも現実に、例えば、医師、看護師、消防隊員、警察官といった職業が、今現在本当の意味で魅力のあるものといえるのでしょうか?

志の高い仕事だから、多少の苦労は我慢するべきかもしれませんが、努力、忍耐、根性といった日本的には美学のように映る言葉だけで、片づけて済む問題ではないと思うのです。

そんな、厳しい現実でも日々額に汗を流し、私たちの為に働いてくれる人たちがいる人たちがいるということ事、そしてその一つである医療が崩壊しかねないということをもう一度肝に銘じなければいけないと感じました。

 

さて本題です。

「インプラントの創始者、スウェーデンのブローネマルク教授に学び、日本にインプラントを導入した小宮山彌太郎医師は2回法を基本とする。

1回目と2回目の手術の間は36ヶ月間は空ける。

「少しぐらい待っても、最終的に長持ちする方がよい」という考え方からだ。

また、安全性を考え全部の歯を支える際には最低5本はインプラントを挿入する。

 

私が勝手に恩師と思っている先生ですので、全く同感です。現在のインプラントがこのように普及できたことも、ブローネマルク教授の功績ですし、日本にブローネマルクシステムのインプラントがこのような形で普及できたのは、ひとえに小宮山先生のお力のおかげだと思っています。

当院では、このブログの他に、予防に関するブログインプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。


よろしければそちらもご覧になってみて下さい。

また、当院のHPもよろしくお願いします。

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」F

2009513日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」という記事に対するコメントです。 

東京都北区にある岸病院高度インプラントセンターの下尾嘉昭センター長は「オール・オン・フォー」という新しい手法の専門家だ。1本のインプラントで一つの人工歯を支えるのがインプラントの基本だが、オールオンフォーでは全体の歯にかかる力を計算し、4本のインプラントで上あご、または下あごのすべての歯を支える。手術は1回で、その時に仮の義歯を入れすぐに噛めるようにする。

この記述のような利点(これらは、今までのインプラント治療における欠点を補ったり、無くしあたりしています)の為に、とても注目を浴びている治療でもありますが、それに伴うトラブルも多く、決してもろ手を挙げて賞賛できるわけではありません。

これが万全という治療法は今ののところはないと言えるでしょう。

オールオンフォーについては何度か当院のブログでもコメントしました。

こちらをご覧下さい。

オールオンフォーについてhttp://blog.118.md/article/13332578.html

オールオンフォーの欠点についてhttp://blog.118.md/article/13332578.html

当院では、このブログの他に、予防に関するブログインプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。


よろしければそちらもご覧になってみて下さい。

また、当院のHPもよろしくお願いします。

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」E

2009年6月25日の続きになります。

間があいたコメントになってすみません。

さて、本題です。

東京都の40歳代の会社員は一昨年、2度のインプラント手術を受けたがいすれも失敗した。インプラントを除去するまで激痛が続いた。医師からは再度の手術を勧められたが決めかねているという。

インプラントについては様々な技法がある。公的保険に基づく治療のように国のお墨付きがあるわけではない。

 公的保険に基づく治療がお国のお墨付きがあるとの表現でありますが、お国のお墨付きのある治療がすべて万全であるとは、言えないのが現状でしょう。「何を持ってこのような考えが」と思われることもあるわけです。公的保険には、「国民がみな基本的に平等な治療を受ける権利が与えられている」ということは確かで、そのことによるアドバンテージもあります。しかし、この保険制度が引き起こしているであろう問題もあります。また、公的保険に基づく医療が、最善の医療であるとは言えないこともあります。

医療制度に関しては、こちらhttp://118.md/b_about/index.htmlもご覧下さい。

当院では、このブログの他に、予防に関するブログインプラント治療に関するブログ、そして当院とはどんなところなのか(就職、採用)に関するブログがあります。


よろしければそちらもご覧になってみて下さい。

また、当院のHPもよろしくお願いします。

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」D

                                        

2009529日の続きになります。

間があいたコメントになってすみません。

さて、本題です。

 

インプラントがうまく定着しない場合もある。骨に穴を開ける時に摩擦熱で組織を傷つけるなど手術時のミス、感染症などが理由だ。

インプラントが定着しない場合もありますが、基本的にまれなことです。

その原因は、様々ですが、考えられるものとしては、手術時に骨に穴をあける時に起こる加熱による火傷です。

物質を削る時には、ドリルと削られるもにとの間に起こる摩擦によって熱が発生します。

その熱がある一定の温度以上に上がると骨が火傷を起こしてしまい、インプラントが定着しなくなるということが、報告されています。

その対策として、

1.    可能な限りよく切れるドリルの使用、できれば使い捨てで新品がのぞましい。

2.    削る際は、生理食塩水をドリルに十分にかけること。

3.    いっきに削るのではなく、間欠的に削っていく。

4.    ドリルの回転数を定められた回転数で行う。あるいは可能な限り低い回転数で行う。

等を守ることが大切になります。 

また、手術後の感染については、

1.術前に歯周病等の感染症がある場合、手術までに歯周病治療を済ませておくことが大切です。

2.手術に際し、当日も、お口の中をクリーニングすることで細菌の数を限りなく少なくします。

3.手術は可能な限り、手術室あるいはそれに準じた場所で行う。

4.術後感染の予防として薬(抗生物質)を飲んでいただく。

5.インプラントに上部構造(歯の頭になる部分)が入った後も、定期的にメインテナンスを行う。

等の注意が必要です。 

インプラントが定着させるための注意点についてはこちらもご覧になって下さい。

インプラント手術に用いるドリルについて

インプラント手術時のドリルの仕方

インプラント手術の準備

インプラント治療の前にすること 

インプラント手術当日の流れ

インプラント手術に用いる器具について

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」C

 はっきりしない天気ですね。

今週スタートした採用ブログ 馬見塚デンタルクリニックってどんなところ?はご覧になっていただけましたでしょうか?

当院では、スタッフの雇用、人材育成に力を入れていきたいと思っております。

一人でも多くの方に就職していただくためには、可能な限り事前に当院の事を理解していただくことが大切だと思っております。

その為、このブログを通して就職希望の方に、当院がどのようなところなのかを理解していただく一助になればと思っています。

また、それ以外の方(患者さん)にも、当院がどのようなところなのかが、少しでもご理解いただければ、うれしいと思おておりますので、就職希望の歯科医師、歯科衛生士、受付の方、そして就職希望以外の方もどんどんご覧になって下さい。→こちらへ

そして、来週から新たにインプラントに関するブログ(水曜、金曜日アップ予定)とPMTCに関するブログ(火曜、木曜アップ予定)を始めますのでこちらもご覧になってみて下さい。

 よろしくお願いします。


 2009年5月13日付けの朝日新聞、インプラント治療 注意点という記事に対する4回目のコメントです。


では始めます。

 前回と同様記事を黒字で、私たちのコメントを赤字で表記します。


   あごの骨が厚く、骨の密度も高い人はインプラントに向いているが、その逆の人はリスクが高まる。上あごの骨は比較的薄いので、下あごに比べてリスクは高い。  


  この表現は、あまりにも簡単すぎるように感じます。

 基本的には、骨がたくさん存在することは条件としては良いといえますが、骨密度はただ単に高ければ良いというものではないのです。

  次回の記事にも出てくるように、インプラントが骨に定着しない理由の一つに、手術に際し、骨に穴を開ける時に摩擦熱で、骨組織を火傷させてしまい、傷つけその結果として、インプラントが定着しないということがあるのです。

  この火傷をおこす原因には、様々なことが考えられるのですが、その一つに骨が硬いことを考慮せずに、通常通り手術の手技を行ってしまうと、火傷を引き起こしてしまうことが、あるのです。

  つまり、ただ骨は固ければ良いというわけではないんです。

  逆に、骨の密度が低く、やわらかい骨だとしてもその状態にあったテクニックを用いることでインプラントの手術を成功に導くこともできるのです。

  インプラント治療に伴う火傷に関してはこちらをご覧下さい。 

http://www.118.md/e_implant/02_02.html

 http://blog.118.md/article/13219521.html    

 

 また、上記の表現の通り、平均的には上顎の骨は、下の顎に比べ薄いというか少ない場合が多く、インプラントがやりにくかったり、できなかったりすることがありますが、それが何のリスクが高いのかがわかり憎いですよね。

 皆さんは、おそらくリスクが高いと表現されると、上顎の手術の方が危険なんだと思われてしまいますよね。

  たとえば、そのリスクが、患者さん側が受ける身体的なダメージの事を表しているのなら、インプラントの手術では、比較的下顎の手術の場合に、重篤な事故が起こりうる危険があります。

  インプラント治療に伴う、このような重篤な偶発症に関しましては、以下のブログも参照して下さい。

 http://blog.118.md/article/13194753.html

http://blog.118.md/article/13195096.html

http://blog.118.md/article/13195690.html

http://blog.118.md/article/13195849.html 

 http://blog.118.md/article/13196251.html

 http://blog.118.md/article/13198091.html

 http://blog.118.md/article/13199327.html  
   

2009年5月13日付けの朝日新聞、インプラント治療 注意点はB

2009513日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」の記事に対する3回目のコメントです。

  

では始めます。前回と同様記事を黒字で、私たちのコメントを赤字で表記します。

 

東京医科歯科大の春日井昇平教授によれば、手術前にCTスキャンであごの内部を把握すれば事故は避けられる。

診断時、あるいは術前にCTスキャンを撮影することは大切です。CTから得ることのできる情報はとても有意義で通常のレントゲン撮影のみで行うインプラント治療から比べ、格段に安全性が向上します。また、現在はこのCTのデータをもとに解析し、手術のシミュレーションを行うことができるソフトウェアーも数種類は開発されています。

しかし、だからと言って残念なことですが、CTを取れば事故が絶対に防げるわけではありません。最近ではCTのデータをもとにし、手術をコンピュータガイドシステムで行うこともできるようになっているのですが、これもまた万全ではありません。

CTやコンピュータガイドシステムについてはこちらもご覧になってみて下さい。

http://blog.118.md/article/13195096.html

インプラント治療に伴う画像診断についてはこちらもご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13166851.html

http://blog.118.md/article/13168227.html

http://blog.118.md/article/13169963.html

http://blog.118.md/article/13171392.html

インプラント治療全般に関してはこちらをご覧下さい。

http://www.118.md/e_implant/index.html 

  

また、糖尿病の人や治療でスレロイドを服用している人、骨粗鬆症の治療を受けている人の一部は、傷や骨の治りが遅く、手術が可能か慎重な検討が必要だ。

お身体に病気をお持ちに方は、その病気が現在どのような状態なのか、そしてどのような薬をどのくらいの期間服用されているか等を担当の医師に聞く必要があります。その上で手術が必要かどうかを判断することが大切です。病気があってもインプラント治療が可能かどうか等についてはこちらもご覧になって下さい。

http://blog.118.md/article/13200087.html 

http://blog.118.md/article/13196291.html 

2009年5月13日付けの朝日新聞、インプラント治療 注意点はA

2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療注意点は」の記事に対する2回目のコメントです。

では始めます。前回と同様記事を黒字で、私たちのコメントを赤字で表記します。

手術の成功率は95%以上程度だが、まれに体質的に合わない人もいる。

  

「インプラント治療の成功率は術後10年で、95%以上とされています。」と表現されている事が多いのではないかと思います。 これは、ひとつの事実なのですが、十分な回答とはいえないと考えます。結論からいうと、ある一定の条件をクリアした上では、インプラント治療の成功率は術後10年で、95%以上になるといえます。しかし、この一定の条件をクリアすることが、本当に守られているのかが問題です。

  

詳しくはこちらをご覧ください。http://www.118.md/e_implant/02_01.html

                                 http://blog.118.md/article/13234764.html

  

そして、ここで言われているとおり、ごく稀ではあるが、治療としてはうまく出来たにもかかわらず、インプラント体が骨とくっつかない場合もあるのです。 

  

手術時に下あごの骨の中を通る神経を傷つけると、唇などにマヒが残る。

これも大変不幸なことですが、実際には比較的起こりやすいトラブルだといえます。下顎の骨、糸切り歯よりも奥の歯がある部分には比較的太い神経が通っています。インプラントを埋める手術に際して、何らかの間違いでこの神経を傷つけると唇やその周りにマヒが起こってしまいます。神経の傷つき方がひどい場合は、このマヒがずっと取れないこともあります。ですから、十分な注意が必要で、治療方針の決定や診断時にCT等の検査をすることが大切です。

  

麻痺についてはこちらもご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13109118.html

 

2007年には手術中に動脈を傷つけて大量出血し、患者が死亡している。

  

大変残念ですが、日本国内で、インプラント手術において死亡事故が発生した事は事実です。  まず、何よりも亡くなった方のご冥福をお祈りする事が第一だと思っておりますが、医療に携るものとしてはこのような事が二度と起こらぬ為にも、また一方的な報道等がなされてしまう事によって間違った認識を皆様がされてしまわない為にも、私見を述べます。



インプラント手術に伴い生命を脅かす様な偶発症にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回の原因も、おそらくは以下のことが考えられます。

  

 一番考えられる事は、オトガイ下動脈、舌下動脈の損傷が考えられます。

下顎の比較的前の方に手術を行う場合に、舌側の歯ぐきを剥ぐ時にこの動脈を傷つけてしまったり、また逆に充分に歯ぐきを剥がずに骨にドリルで穴を開けてしまい、その際に方向がずれている事に気づかず、ドリルが骨を飛び出してしまい、ドリルでこの血管を損傷させてしまう事があります。

 とくに、十分に歯ぐきを剥ぐ事をせずにドリルで血管を損傷させてしまう事が問題です。そして、損傷した血管から出血が起こり血液が舌の下の、のどの周りに溜まってしまい、気管を圧迫して窒息を引き起こしてしまう可能性があります。
この事実は、私の知る限りでも1986年のKrenkel&Holznerの文献を筆頭に10以上も発表されています。逆に言うと生命を脅かす様な出血の偶発症のほとんどは下顎の前歯に近い部分の手術時に起こりえる事だと言えます。

この様な事故を防ぐ為には、まずは充分な手術時間をとり、余裕を持って手術を行う事が大切です。

その為、例えば当院では基本的に一日の行う手術は、午前と午後の2回に限定しています。そして手術に際しては、丁寧な剥離操作(丁寧な歯ぐきを剥ぐ操作)を行うことと、歯ぐきを剥がすならば確実に行う事が大切です。また可能な限りCTの撮影を行ない術前に骨の形態を十分に把握しておく事も大切になります。
また、質,数ともに充分なスタッフと共に手術を行うように心がける事が重要です。可能であれば、麻酔の専門医もチームに入れる事で手術中の全身管理等も確実になります。この様な準備が出来ていれば、事故が起こる可能性を限りなく低くする事が出来、基本的にはインプラント手術とは安全なものになるはずです。
 

しかし、残念ながら医療上の偶発症をゼロにする事は不可能に近いとも言えます。

ですから、あってはいけない事ですが、もし事故が起こってしまったとしてもその事故に適切にそして迅速に対応するように日頃からトレーニングを怠らず、万が一の事を想定し病診連携等を確実にとる事も大切です。

インプラント治療に伴う、このような重篤な偶発症に関しましては、以下のブログも参照して下さい。

http://blog.118.md/article/13194753.html

http://blog.118.md/article/13195096.html

http://blog.118.md/article/13195690.html

http://blog.118.md/article/13195849.html

http://blog.118.md/article/13196251.html

http://blog.118.md/article/13198091.html

http://blog.118.md/article/13199327.html

http://blog.118.md/article/13201290.html 

インプラント治療全般に関してはこちらをご覧下さい。 

http://www.118.md/e_implant/index.html

  

次回は、この続きです。よろしくお願いします。

もう既に何回もお伝えしましたが、当院のHPhttp://www.118.md/もリニューアルすることが出来ました。いかがでしたでしょうか。ご覧頂けましたでしょうか?

まだの方はぜひ、ご覧になってみて下さい。http://www.118.md/よろしくお願いします。     

2009年5月13日付けの朝日新聞、インプラント治療 注意点は@

2009年5月13日付けの朝日新聞の21ページに 

  

インプラント治療注意点は 歯周病などで、自分の歯を失った後、あごの骨に埋めた金属に自分のはを装着する「インプラント治療」を選ぶ人が増えている。入れ歯のような違和感がなく、自分の歯のように噛めるが、公的な医療保険は適用されないため治療費は高額だ。インプラント治療に関する様々な疑問について、専門家に聞いてみた。(太田啓之) 

  

という記事が掲載されていました。

紙面の都合からの字数を考えても、その内容は充実していると思います。

以前に2009年2月13日(金)放送のニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影。」という放送に対するコメントを掲載したように今後この記事に関するコメントを掲載しようと思っていますのでよろしくおねがいします。

新聞の記事本文を黒字で記載し、それに対する私たちのコメントを赤字で記載いたします。

  

人工歯根30万円以上 

  

費用に関しては、歯科医院のインプラントに対する考え方、スタッフ、設備等様々な要因がありまので、高い、安い、を判断するのは難しい場合もあるようです。例えば、インプラント治療を「生体にとって異物であるインプラント体を丁寧に正確に、埋め込む治療」と考え、可能な限り清潔な空間で、トレーニングを受けたスタッフ複数名によるチームアプローチが必要と考えるとそれなりの環境、施設、設備そして人員の確保が必要となり、費用の方もある程度高額にならざるを得なくなります。

 

当院の費用についての考えについては以下のQ3をご覧下さい。 http://www.118.md/qa.asp#1    

  

人間の体には金属などの異物を排除する働きがあるが、チタンだけは骨の組織としっかり結合できる。

 チタンという金属は、その特性上酸化膜というものに覆われているため、人間が異物と認識することが出来なく、そのため対内に入れても安定しているため、骨の組織としっかり結合出来ているといわれています。言い換えれば、チタンの表面の酸化膜を慎重に取り扱うことが大切で、インプラント手術時には、特に感染防御に気をつけ、またインプラント体の取り扱いを慎重にすることが大切です。インプラントが骨とくっつくことに関してはこちらもご覧下さい。http://blog.118.md/article/13178551.html 

  

手術であごの骨にドリルで穴をあけ、チタンでできたネジ状のインプラントを挿入する。インプラントと骨が結合した時点で2度目の手術を行い、インプラントの上に歯の土台を装着し、その上に人工の歯をつける。最近では、1回の手術で仮歯まで入れる「1回法」と呼ばれる方法も普及している。 

  

やはり基本は、二回法です。この表現の一回法というのは、その場で仮歯まで入れてしまっているため、現在の流行である即時加重型の治療法を表しているようです。即時加重インプラントは、条件の良い顎の骨の場合は、すぐに咬めるようにすることも可能で、条件さえそろえばお勧めできますが、残念ながら全ての患者さんの顎の骨の質が良いわけではありません。即時加重インプラントについてはこちらもご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13326356.html

http://blog.118.md/article/13329371.html

インプラント全般に関しては、こちらもご覧になって下さい。

http://118.md/e_implant/index.html

 

次回は、その続きです。よろしくお願いします。

もう既に何回もお伝えしましたが、当院のHPhttp://www.118.md/もリニューアルすることが出来ました。いかがでしたでしょうか。ご覧頂けましたでしょうか?

まだの方はぜひ、ご覧になってみて下さい。http://www.118.md/よろしくお願いします。   

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」L

みなさんは、ゴールデンウィークの間は、思いっきり羽をのばし、楽しいことをして過ごせましたか?わたしは、運動三昧の日々でした。

  

楽しさにかまけて、歯磨きはサボっていませんでしたか?日々のケアが大切ですよ。

もう既に何回もお伝えしましたが、当院のHPhttp://www.118.md/もリニューアルすることが出来ました。いかがでしたでしょうか。ご覧頂けましたでしょうか?

まだの方はぜひ、ご覧になってみて下さい。http://www.118.md/よろしくお願いします。また、HPのリニューアルに伴い、ブログも、今までの健康歯考ブログのほかに、PMTCブログ、インプラントブログ、採用ブログの3ブログを追加することにしましたが、こちらはもう少しお待ちください。みなさんに役立つものにしようと思っています。

  

さて、前回まで、TV報道で取り上げられたことについて、コメントを書いてきましたが、今日から、また、以前の続きをさせていただきます。

前回は、2月22日に初めてインプラントの手術を受けた方は、現在は亡くなられてしまったのですが、お口の中では、何本かのやり直しはあったものの、最後までインプラントは機能して、40年以上にわたり使い続けられたというお話をしましたが、もう既に三か月もたってしまったので覚えてらっしゃらないですか? 

  

そして、今日の本題です。

「何故、ブローネマルク教授は解剖学教室の医師で、歯科医師ではないのに歯で研究したのか?」ですかそうですね、ちょっと変ですよね。でも、そこにはちゃんとした理由があるのです。

 皆さんは、ご自身のお口の中に何本、歯があるかご存知ですか?結構知らない方が多いのですが、もし、一本も抜かれていなければ、乳歯で上下20本、永久歯なら28本あるはずなのです。つまり歯は、一本ではなく沢山ありますよね。もちろん動物も同じですよね。という事は、

  

 →歯で研究すれば、数多くの治験が出来るという事になりますよね。  なおかつ、お口を「あん」とあければ、その実験がうまくいったか  どうかのチェックもし易い。だから、歯で研究したのです。こういう事を考えても、彼は本当に頭のいい人だとつくづく思います。 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」K

みなさんの中には、ゴールデンウィークに入ってらっしゃる方もいらっしゃるのでしょうね。

お休みの間は、思いっきり羽をのばし、楽しいことをして過ごせるといいですね。でも、そんなときでも、歯磨きはサボらずに頑張って下さい。日々のケアが大切ですよ。

以前からお話ししていた、当院のHPhttp://www.118.md/もやっと、リニューアルすることが出来ました。いかがでしたでしょうか。ご覧頂けましたでしょうか?

まだの方はぜひ、ご覧になってみて下さい。http://www.118.md/よろしくお願いします。

また、HPのリニューアルに伴い、ブログも、今までの健康歯考ブログのほかに、PMTCブログ、インプラントブログ、採用ブログの3ブログを追加することにしました。

健康歯考ブログは、歯に関する様々なことを綴ってまいりましたが、その内容が、あまりにも多岐にわたるため、わかりにくいという意見もあり、予防に関すること、PMTCに関することをPMTCブログに、インプラントに関することをインプラントブログに、それ以外の歯科に関することを健康歯考ブログに、そして、採用ブログには、求職者向けの内容ではありますが、馬見塚デンタルクリニックとはどんなところなのか?といった内容を書いていこうと思っておりますので、求職者以外の皆さんも、ぜひご覧になって下さいね。

現在ブログに関しては、整備中ですので、もうしばらくはこの健康歯考ブログをご覧ください。 

 

さて前回は、トラブルというものにも大きく分けると二つあるということをお話ししました。

ひとつは、人為的なミスで起こるトラブルでそして、もう一つが、不可抗力で起こってしまうトラブルがあるということをお話しいしました。

今日は、そのトラブルを起こさないためについてです。

まず、トラブルをおこさないための最善の努力としては、治療前の診断を確実に行う努力を惜しまないことです。そのためには、患者さんの協力が、とても大切になってきます。問診に始まり、各種検査に積極的に協力してもらうことが大切です。では、まずは問診についてです。当院では、初診時に血圧を測らせていたき、問診で、お口以外のお身体の病気についてお聞きしています。

ほとんどの場合、みなさんに正確にお答えいただいているのですが、時として、「そんなこと歯の治療に関係あるのですか?」と聞かれたり、後になって、「実は面倒だから、言わなかったんです。」と告白していただいたりすることがあります。

しかし、このようなことが、大きな事故につながることがあります。

例えば、私たちが、日々、使用している局所麻酔薬は、劇薬というカテゴリーに分類され、含まれている成分の中に、血圧を上げ、心臓の鼓動をはやくするものが含まれています。

一般の健常な方では、全く問題はないのですが、高血圧や、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞等の既往がある方の場合は、大きな問題につながることがあるのです。

その他にも、意外に思われるかも知れませんが、アトピー性皮膚炎等の皮膚科疾患を含め、様々な病気で、長期にステロイドの投与を受けているような場合にも、注意が必要であったりするのです。

ですから、できる限り問診の時には隠さないで、お伝えください。

それが、医療安全の第一歩です。こんなことは、関係ないだろうと思わないで、可能な限りお答えいただくことが、安全な治療への第一歩となるのです。

そして、トラブルが起きてしまったら、それを最小に防ぐ為には、経験というのが大切になってくるのです。その人の実力とは、うまくいっている時に測られるのではなく、問題が起きた時にそれをどう対処できるかで測るものかもしれません。

多くの経験から学ぶことは、とても大切です。

 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」J

お知らせです。

本日、午後6:00以降、当院のHPがリニューアルされる予定です。

お時間があるときに、皆さんご覧になって下さい。

http://www.118.md/ 

  

さて、前回まで、2009年2月13日(金)放送のニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」という放送の内容について、の当医院の考えをお話してきましまた。

このような報道がされてしまうということは、世の中で、インプラントのトラブルが多く出ているといことなのだと思います。

今回は、このトラブルとはどんなものかについてお話しさせて下さい。

トラブルというのは、起こらない方がよいに決まっています。それも、ましてや医療行為上では特に、ですね。

しかし、トラブルというものにも大きく分けると二つあるということを理解いただきたいのです。

ひとつは、人為的なミスで起こるトラブルです。これは極力起こらないように努力すべきものです。

残念なことに人間は、ミスを犯す生き物です。だからこそ、ミスを犯さないように工夫すると同時に、ミスが起きた時のことを想定し、極力そのミスが起きた場合に、被害を最小限にする工夫が必要です。

  

そして、もう一つが、不可抗力で起こってしまうトラブル。たとえば人間の体は、千差万別です。医療行為というのは、基本的には多くの人にとって安全な治療というものを確立するように、様々な研究を重ねて成り立っているものでが、それとて平均値をよしとしているのです。

つまり、例外ということは、考慮されていません。

ですから、ごく稀にこの例外という状態に遭遇すると、ちゃんと行われた医療行為でも、トラブルを起こす可能性があるのです。

特に、外科治療というのは、この例外というか、平均的ではないことが起こりやすいのです。

そのような条件下で、治療をおこなうわけですから、トラブルをおこさないための最善の努力と、もし起きてしまったら、それを最小に防ぐことが大切になります。

  

次回は、このトラブルにどう対処したらよいのかについてお話します。 

 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」I

前回は、日本のインプラント教育の現状についてお話ししました。

今日は、歯科医師の技術格差についてです。

この番組では以下のように話されていました。

 歯科医の技術格差について、春日井教授は情報公開の必要性を説いている。
春日井教授は「全部入れたインプラントを(3者機関などで)ちゃんとフォローするようなシステムをつくる。そうすると(手術ミスなどの)問題も全部あぶり出されてくる。今は(インプラントが)落ちてもデータとして残らない。そういうシステムをつくると、ある医院とか、あるドクターでは脱落が多いとか、そういう話になってくる」と話した。

私も春日井先生の意見には賛成ですが、残念ながら、日本の現状では、公平で正確な第3者機関を作ることが難しいと思います。

利害関係もなく、公正な立場で、評価をすることが出来得るような文化的な背景が日本にはあるとは言い難いように感じますし、たとえばISO等もなぜあのような評価が導入されているのかというと、アメリカからの圧力で導入されただけで、日本の社会では本当に機能しているのかを疑問視する声もあるようです。

 全国およそ65,000人の歯科医が加盟する日本歯科医師会が、インプラント問題について危機感を抱き、対応策を検討している。
日本歯科医師会の小谷田宏常務理事は「トラブル事例については、個別にたくさんの情報が都道府県単位で集まっております」、「その辺の分析については、これからの作業になります」、「(トラブルの多い医院の公表は?)個人情報の問題もありますので、それが本当にできるかどうかについては、十分に検討しなければならないというふうに思います」と話した。メリットと、リスクの二面性を抱えるインプラント治療。

インプラント治療のみならず、全ての治療がメリットと、リスクの二面性を抱えています。

治療を受ける際は、担当医師に十分な説明を受けられるとよいです。

しかし、現在の厳しい保険財政の中の治療において、説明に十分な時間をかけることが、臨床の場で難しくなっていることも事実なのです。どこか一つを取り正すのではなく、全体としてものをとらえ改善していく努力が必要だと考えます。

患者にとって必要な情報の整備が、今、強く求められている。

これだけITが普及し、マスコミが力を持ってしまったいま、情報を整備することが可能なのでしょうか?

それよりも皆さんが、多くの情報の中から、より正しい、あるいは自分にとって本当の意味で利益になる情報を選択する力を持つことの方が大切だと思います。

私たちが発信する健康歯考ブログや当院HPhttp://www.118.md/index.aspが少しでもお役に立つことを願っています。 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」H

前回は、インプラント治療を受ける歯科医院選びについて、少しお話しさせていただきました。

今回はその続きで、インプラントの教育とその技術の判断についてです。     

  

では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。さらに大半の歯科医は、大学でインプラント治療を学んでいないという。今現在でも、日本では、学生、歯科医師に対し十分なインプラント教育ができる大学は、存在しません。メーカーや学会による講習会のみで治療を始めるケースも多く、

現状では、十分なインプラントについての教育は日本の大学では行われていません。

それどころか、歯科学生に対しては、ほんのさわり程度としか言いようがありません。

ここは、海外特にスウェーデンの大学教育との違いです。それでも、大学が主催するインプラントに関する講習会もおこなわれており、それ以外にもメーカー、学会等が主催する研修会は数多く行われています。

少なくともそのような講習会に出て勉強をすることは大切です。しかし、その講習会に出たからと言って、すぐにインプラント治療ができるわけではありません。

それ以外は海外へ研修に出向いて、一定期間研修を受ける、

あるいは、後熟練したそして信頼のおけるインプラント専門医が開く研修会等に足しげく通い、出来得るならばその後も、治療を何回も見学させていただき、指導を受けながら実際に治療に参加していくということが大切です。

しかし、その為には、ある程度の研修期間と費用等がかかります。それを、実践して下さるような歯科医療機関は、そんなに数多くはありません。

  

それなのに、現実にはインプラント治療を行っている施設がこんなにも多いというのはどういうことなのか察していただけると思います。 

患者が歯科医の技術レベルを知ることは極めて難しい。

インプラント治療だけに限る話ではありません。残念ながら、現状では、歯科医師の技術レベルを患者サイドが正確に判断することは難しいと言わざるをえません。

 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」G

前回は、インプラントのトラブルについて、少しお話しさせていただきました。 今回はインプラント治療を受ける歯科医院選びについてです。   

 では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。  

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方に、堤院長は警鐘を鳴らしている。
堤院長は「インターネットのみで行かれることは、本当に危険そのものだと思います」、「(ウェブサイトに)非常にきれいなスライドがたくさん出ていますが、その中にはメーカーさんが提供してしまっているスライドが結構たくさん見受けられるんですよ。あれで、痛い目に遭って、来られている方が結構いらっしゃるんで」と話した。

  

私も同感で、インターネットのみというのは、あまりにも危険です。基本的にインターネット上の情報は、その多くが宣伝なわけであり、デバイスがかかっていることは当然のことだと思います。前にもお話ししましたが、特にインプラント治療やレーシック治療に関するサイトは何というか、どうしようもない状態だと感じます。この情報も、当院の宣伝を兼ねているわけですが、出来うるかぎり偏った情報にならないように努力しているつもりです。
 

インターネットに掲載されている「インプラント専門医」という肩書について、厚労省は、「医療法上の広告として認めていない」という見解だが、インターネットに関しては規制の対象外として、特に指導はしていない。

  

インターネット上は規制されていないことが多く、そこを問題視する意見はあります。ただしその規制がないため、多くの情報が発信でき、それを得ることもできるわけです。発信する側のモラルと受信する側の情報の選択する力が大切ですね。

そして、専門医という表現ですが、実は、これは各学会が認定しているものもあるのですが、それがどれだけの意味をなしているのかはわかりません。もちろん、各種の学会に所属し、十分な研鑽を積まれた結果として認定医をお持ちの先生もいらっしゃるわけですが、例えばインプラントの認定医の中には、それが単なるビジネスとなってしまっているようなものも存在します。

  

認定医、専門医だからではなく、その先生を信頼できるかが大切なのではないかと思います。

私が思う、良い歯科医院、あるいは歯科医師選びは、皆さんの話をよく聞いてくれ、その上で、いろんな治療法の説明をしてくれる先生、そして必要があればセカンドオピニオンをとることを勧めてくれるような先生が良いのではないかと思います。セカンドオピニオンについてはこちらのQ3もご覧になってください。

http://www.118.md/qa.asp#3

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」F

前回も、インプラントのトラブルについて、少しお話しさせていただきました。

引き続きインプラント治療のトラブルについてです。残念なことではありますが、インプラント治療に伴うトラブルについて報告が、最近多くなっています。 

  

 では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。

 

インプラント手術を2年前に受けた男性は、傷口から感染を起こしたため、歯科医に抗議した。
男性は「『失敗じゃない』と、突っ張っていましたね」、「その先生は最後に何を言い出すかというと、『わたしは借金している』という話、膨大な借金ですよ...、聞いたら」と話した。
歯科医院の経営が厳しいという、意外な現実がある。
理由は、保険の診療報酬の引き下げが続いていること、歯科医がおよそ9万7,000人と増えて、供給過剰になったことがある。
そうした中で、保険の対象ではないインプラント治療は、費用を自由に設定でき、一部の歯科医院にとってドル箱となった。
すでに、15年ほど前に確立されたインプラント治療が、今になって急激に伸びている要因の1つに、経済事情がからんでいる。

 

しかし、この報道の仕方は、まさにテレビ的手法というか、何というか・・・確かに、昨今は歯科医院の経営上環境は厳しいものがあります。この事に伴い、様々な問題が起こっています。その中には、結果として患者さん側に、被害が及んでしまう事が、起こってもいます。

  

しかし、それらをすべて一つにくくって、経営環境が厳しいからという判断をするのはあまりに短絡過ぎています。教育、報道、制度等様々な問題が絡まり引き起こっていることであり、可及的すみやかに、そして慎重な対応が、必要だと考えます。

  

そして確かに、経営環境の悪化と時を同じくして、なぜかインプラントバブル?というような現象も起こっています。インターネット上はその最たるものでしょう。手厳しい人たちは、歯科医院のインプラントに関するサイトは、医科のレーシックと同様、とんでもない状態になっていると言っています。

確かに、15年前は、歯科医師の殆どがインプラント治療に対して慎重な態度であったのに、ここ数年で、インプラント治療を行う歯科医院が急速に増えていることは確かです。

  

このサイトも確かにインプラント関連のものですが、情報の偏りをなくし、可能な限り、皆さんの役に立つサイトを目指しているつもりです。

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」E

 前回は、インプラントのトラブルについて、少しお話しさせていただきました。

今日は、引き続きインプラント治療のトラブルについてです。残念なことではありますが、インプラント治療に伴うトラブルについて報告が、最近多くなっています。 

  

 では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。

 

 インプラント治療に30年の経験を持つ、堤デンタルクリニックの堤 一純院長のもとには、ほかの歯科医院で失敗した患者が、相次いで訪れている。
 堤院長は「インプラントのボディー(人工歯根)が、本来なら歯茎の粘膜の下に入ってなければいけないんですね。長さ自体が11mm前後のものですから、3分の1が露出してしまっている。中にはやっぱり、とんでもない手術をしていただいている先生もいらっしゃることは事実なんですよ」と話した。

  

 この様なトラブルが多く出だしていることは確かです。ただ我々も患者さんに起こってしまった結果だけをとらえるのではなく、十分なインタビューを行い、事実関係を明らかにしていく必要があるのではないでしょうか?起こった結果は、同じようでもその原因やプロセスが違う事も多々あります。

 皆さんは今かかっている、あるいは今後通院するであろう歯科医師と十分なコミュニィケーションをとり、信頼関係を造り、継続的な関係を構築する事が大切です。

 現時点で、「施せばそのままでも一生持つというような治療」は存在しません。まして、インプラント治療は、歯を失うという何らかの理由がある患者さんに対して、人工的な歯を作ることになるわけですから、失った理由の改善がされていなければ、インプラント自体も失うことになるわけです。

 堤先生がおっしゃるような「とんでもない手術をしていただいている先生もいらっしゃることは事実」なのですが、それだけがインプラントがダメになる理由ではありません。

  

 患者さんの全身状態や、生活習慣、歯周病のリスク等の把握とそのコントロールが大切です。やはり、治療の前に、十分なコミュニケーションをとり、お互いが十分理解し、信頼関係が構築されることが大切でしょう。インプラント治療と全身疾患、術前のスクリーニング等についてはこちらもご覧下さい。 

 

http://blog.118.md/article/13196291.html

http://blog.118.md/article/13197125.html

http://blog.118.md/article/13200087.html

http://blog.118.md/article/13203051.html



ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」D

 前回は、インプラントの治療費について、少しお話しさせていただきました。基本的に費用というものも、その医院の治療に対する考え方、理念の表れのひとつだとおもいます。

 出来うることならば、その価格の高低だけにとらわれず、なぜそのような設定になったのかも、お聞きになってみたほうが良いのではないでしょうか?

 さて、今日は、インプラント治療のトラブルについてです。残念なことではありますが、インプラント治療に伴うトラブルについて報告が、最近多くなっています。 

 では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。

 ただし、インプラント治療は、高度な技術と経験が必要とされ、最近はトラブルが目立っているという。
 春日井教授は「神経だとか血管を避けながら、なおかつ残っている骨の少ないところにドンピシャにピタッとインプラントを入れるとなると、かなり熟練しないと難しい」、

 「特にここ数年、ほかの歯科医院でやったインプラントのリカバリーとか、問題のケースがすごく増えていますね。それが今悩ましくて」と語った。
 人工歯根がぽっかりと抜け落ちてしまったケースでは、外れた人工歯根が患者の副鼻腔(びくう)の中に入り込んでしまっていた。
 このほか、神経の損傷による顔面神経痛などの後遺症や、手術中の死亡事故も起きている。

  

 確かに、インプラント治療は、上記のような骨の少ない所、神経や血管のそばの手術等では難しい場合もあり、熟練を要します。

 しかし、現在熟練していると思われる術者もはじめは皆、初心者だったのであります。そして、手術でも骨が豊富に存在する場合、手術部位が比較的解剖学的にも簡単な場合というものも存在すします。

 私が思うに基本的に難しい症例は、経験豊富な歯科医師にゆだねるべきであり、まず歯科医師として、その症例が自分にとって難しい症例なのかどうかを見極める能力が必要だと考えます。全てのインプラント手術が高度な技術と経験が必要なわけではないと思います。まして、多くの患者さんの為になるには、後進が育つ必要もあるわけです。最近のマスコミ報道では、神の手を持つ?と呼ばれるドクターをもてはやし、経験が浅い人間のミスをとりたてて非難する傾向があるように思えます。

素晴らしい技術を持つドクターを紹介するのは喜ばしいことですが、医療者にミスはあってはいけないという事が、前提なのはわかりますが、それをただただ避難していては、今後の、後継者の育成にはつながっていかなくなる可能性があるのではないでしょうか?この話は、簡単に終わるものではありませんので、この辺にします。

 また、患者さん側は一人歯科医師の意見で不安に思ったならば、セカンドオピニオンを取る努力を惜しまないことも大切でしょう。

セカンドオピニオンについてはこちらhttp://www.118.md/qa.asp#3のQ3もご覧下さい。

 また、ここでふれられているように大変残念なことですが、インプラント手術に伴う死亡事故も起きています。

 ただこのことに関しても、「死亡事故が起きた」という事実だけを伝えたのでは、いたずらに不安をあおるのではないでしょうか?

 「それはなぜ起こったのか」を十分に調査、検討し二度とこのような事が、起こらないようにしていくことが大切ですね。死亡事故に関しても以下のブログに関連することを掲載していますのでよろしかったたらご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13194753.html

http://blog.118.md/article/13195096.html

http://blog.118.md/article/13195690.html

http://blog.118.md/article/13195849.html

http://blog.118.md/article/13196251.html

http://blog.118.md/article/13198091.html

http://blog.118.md/article/13199327.html

http://blog.118.md/article/13201290.html 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」C

 今日は、インプラントの治療費についてです。番組では、費用は、1本あたり10万円台〜60万円以上と、歯科医院によって大きな開きがある。
インプラント治療を受けた男性は「満足しています。何でも食べられるし、自分の一生の財産」と話しました。

 

オペ 費用に関しては、歯科医院のインプラントに対する考え方、スタッフ、設備等様々な要因がありまので、高い、安い、を判断するのは難しい場合もあるようです。例えば、インプラント治療を「生体にとって異物であるインプラント体を丁寧に正確に、埋め込む治療」と考え、可能な限り清潔な空間で、トレーニングを受けたスタッフ複数名によるチームアプローチが必要と考えるとそれなりの環境、施設、設備そして人員の確保が必要となり、費用の方もある程度高額にならざるを得なくなります。

 それとは相反しますが、インプラントは骨とは簡単にくっつく治療で、そのことは十分に証明されており、気軽に診療室で従来の治療と同じようにやって良い(当院は決してこのような考えではありません)と考えるならば、費用も比較的安価になると思います。

当院の費用についての考えについてはこちらのQ3をご覧下さい。

http://www.118.md/qa.asp#1  

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」B

 前回、「インプラントは、良く噛めるという事が、ひとつのメリットで、患者さんが受ける直接的な恩恵では、一番かもしれません。しかし、それ以外にもメリットもデメリットもあります。」というお話をしました。そしてインプラント治療の利点欠点については、以下のブログにも掲載しおりますので、よろしかったらご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13109117.html

http://blog.118.md/article/13204664.html

http://blog.118.md/article/13206439.html

 さて前回の続きです。
「インプラント治療の一般的な手術は、「歯槽骨」に直接穴を開けて、チタン製の「人工歯根」を埋め込み、いったん歯肉で完全にふさぐ。?u???[?l?}???NsmallRIMG0005.jpg
すると3カ月ほどの間に、新たな骨が人工歯根に形成されていく。
これはチタン特有の性質で、骨と人工歯根が強力に結合する。
その後、セラミックなどの義歯を装着して治療は終了。」というものでしたね。

 

 これが、一番オーソドックスな方法で、私たちもこの方法を推奨します。ここでは、「いったん歯肉で完全にふさぐ。すると3カ月ほどの間に、新たな骨が人工歯根に形成されていく。」とありますが、これは、下顎の手術をした場合の話であり、上顎の場合は、基本的には6ヶ月ほどの治癒期間を置きます。

 またこれとは全く別の新しい考え方として、治癒期間を置かずにすぐに咬めるようにするという、「即時加重型のインプラント治療」と言うものが最近話題になっていますが、顎の骨等の条件が良い場合には成功率も高いのですが、全ての皆さんにお勧めできるわけではないのです。

 その他、2000年ごろから新しいシステムが開発され、臨床でも応用され始めています。しかし、それがあたかも「最新のトレンド治療?」のような扱いを受けていますが、まだまだ臨床実績も少なく、いくつかの問題も指摘されており、今後の展開を見守っていた方が良いようです。

 その他の新しいインプラント治療についてもよろしければこちらをご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13326356.html 

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」A

 今日は、ひな祭りですね。当院でも恒例のスヌーピーのひな飾りを飾っています。そして昨日は、御隣の塩瀬の桜餅をみんなで美味しくいいただきました。さて、本日は、衛生士ブログのアップ日ですが、前回のニュースジャパンの続きをさせて頂きます。

 東京医科歯科大学インプラント・口腔(こうこう)再生医学の春日井昇平教授は「ほかの治療法である『ブリッジ』だとか、取り外しのきく『入れ歯』に比べると、義歯がしっかり安定する、すなわちすごくよくかめるということが一番のメリット、」と話しました。
  スヌーピーの雛壇

 自分の歯と同じように強くかめるインプラント。 インプラントは、良く噛めるという事が、ひとつのメリットで、患者さんが受ける直接的な恩恵では、一番かもしれませんが、それ以外にもメリットもデメリットもあります。インプラント治療の利点欠点については、こちらをご覧下さい。

 http://blog.118.md/article/13109117.html

ニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影」@

2009213日(金)放送のニュースジャパン時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影。という放送がありました。その内容について、の当医院の考えをお話します。番組の要約のようなものがありましたので、それを利用し数回に分けて、私見を述べたいと思います。

まず、基本的に出演された春日井、堤亮先生の意見に賛成です。しかし、おそらく番組制作等の問題で、両先生が伝えたかった内容がすべて網羅されているわけではないと思います。お二人の先生の代弁を出来るほどん立場ではありませんが、もう少し詳細について触れさせていただき、歯科インプラント治療についての理解を深める一助になればと思います。

尚、番組の内容については黒字で、当院の考えについては赤字にて表現しています。  

 

以下番組より

20歳以上のおよそ9割が虫歯になっている日本で、ここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影を取材しました。

 確かに、ここ数年で、インプラント治療が急速に普及し、それに伴い問題も多く出ていることは、確かです。そして、このようなことに対し、私の恩師を含め、モラルある歯科医師達(残念ながらごく少数と考えます)が、以前より警告を発していたのです。しかし、時として、その歯科医師達に対し、根拠もない誹謗中傷が、インターネットを含め様々なところで逆に広まっていたのです。例えば、モラルのある歯科医師達をあたかも過去の遺物のように表現したり、「その考えは、全く古い考えで、その様な危惧は不要である」というような話もありました。そして、私が師と仰ぎ、知識、技術、考え方を含め大変尊敬出来うる歯科医師は、残念ながらホームページも開設していないため、正しい情報が皆さんに普及できていないように思います。皆さんが必要としている情報があまりにも少ないように思います。 

まずは、注目いただきたいのが、インプラントとは離れますが、「20歳以上のおよそ9割が虫歯になっている日本」ということです。これが、問題だと思います。虫歯は、今や予防する事がほぼ可能な疾患なんです。それなのに、20歳以上のおよそ9割が虫歯になってしまっているのです。当院HPでもお話していますが、虫歯の始まり、そしてその治療の始まりが、多くの場合、歯を失う原因となってしまうのです。詳細は、こちらをご覧下さい。http://www.118.md/mondaiten.asp

 

今、インプラント治療は歯を失ってしまった人にとって最後のよりどころとなっている。 

 

インプラント治療は確かに、従来の入れ歯、ブリッジの欠点を補ってはいるが、インプラント自体にも欠点はあります。皆さんが治療を選択する場合は、ご自分のお口の状態、お身体の状態、ライフスタイル等を十分考慮にいれた上で選択するべきです。インプラント治療だけをよりどころにするというのは、いかがなものか?と考えます。もちろんその他の治療法も利点欠点はあります。その中からご自身に最適な方法を歯科医師と一緒に選んでいくことが重要ですね。インプラント治療とその他の治療についてはこちらのブログにも掲載されていますのでよろしかったらご覧下さい。

http://blog.118.md/article/13204664.html

http://blog.118.md/article/13206439.html 

http://blog.118.md/article/13204664.html 

 

笑っていいとも、美人女医、そしてオールオンフォー

笑っていいともという番組で、美人女医さんが出演され、その中のお1人からオールオンフォーについてのお話があったそうです。

私も出来るなら美しい女医に治療されたいと思います。しかし、容姿だけが美しいのではなく、心も美しく、知識、技術に富んでいることが前提になります。ここに出られている方は、制作の段階でその辺のことを十分にクリアされた方たちなのでしょう。

実は、残念ながら、私はテレビというものをほとんど見ることがありません。時間的に余裕がないということが一つですが、それに加え私にとって、最近の多くのテレビ番組は低俗(けしてすべてではありませんし、低俗という表現が適切とは言えないかもしれません)にしか映りません。

たまたま、堀場製作所最高顧問 堀場 雅夫氏がある雑誌で、ご自身が入院中に、再認識されたのが、テレビ番組の低俗さと、そのような見るに堪えない番組を、一流スポンサー企業が支えている現状を見直さなくてはならないということだということだそうです。

今回の番組が低俗かどうかは分かりません。しかし、医療を語る上で、美人かどうかが必要なのでしょうか?いや、第一条件なのでしょうか?優先順位は上なのでしょうか?あるいは人の美しさとはどういうことなのでしょう。

 

自分が醜男で、おそらくこのような美しい方とご一緒したら、それこそ美女と野獣になってしまうからのひがみなのかもしれません。

 

そんなことはさておき、この番組で出た「オールオンフォー」というインプラントの手法は、このような形で取り上げられるほど簡単なものではないのです。基本的なシステムはもちろん素晴らしいところもたくさんあるのですが、問題も多く抱えていることも事実はなのです。

先日も私が師と仰ぐ先生の御講演で、他の施設で行われたオールオンフォーがすぐに駄目になってしまい。その後始末をされたお話がありました。このことについてはまた後日掲載させて頂くとして、

この先生は、人間性、技術、知識に富んでおり、本当に心から尊敬できる数少ない方、イチロー選手が王監督の引退にさいしコメントされてた言葉の野球界をインプラント界に置き換えて表現できるような方なのです。そして悔しいことに容姿も素晴らしいのです。

その先生も「オールオンフォー」については、懐疑的に見られているところもあるのです。

 

長くなりましたが、私が申し上げたかったのは、テレビに出たからそれがすべてではないということ、私も何度か取材を受けたことがあるのですが、取材には時間をかけて頂けるのですが、なかなかこちらの真意をうまく伝えてもらえないことがあるようです。オールオンフォーは今歯科医療界ではブームになっていることは事実だが、問題もたくさんあるということを知って頂きたいのです。

モラルという言葉は、どこへ行ったのでしょうか?

インプラント手術で死亡 遺族、歯科医院を提訴という記事が配信されました。

インプラント手術で死亡 遺族、歯科医院を提訴という記事が昨日配信されました。62680分配信 産経新聞 
 東京都中央区の歯科医院で昨年5月、人工歯根を埋め込む「インプラント手術」を受けた女性=当時(70)=が手術中に大量出血し死亡した事件で、女性の遺族4人が歯科医院と男性院長を相手取り、約1億9000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたことが25日、分かった。一方、警視庁は業務上過失致死容疑での立件に向け、詰めの捜査を進めている。

 インプラントは、歯茎からドリルで穴を開けてあごの骨に人工歯根を埋め込み、人工歯根に義歯を装着する外科手術。入れ歯に比べてかみ合わせがよく、見た目がきれいなことなどから、利用者が増えている。院長は、国内のインプラント手術の先駆者として知られる。

 訴状などによると、女性は昨年5月22日、手術中に出血が止まらなくなり容体が急変。近くの総合病院に搬送されたが、すでに心肺停止状態で、翌23日に死亡した。司法解剖の結果、死因は口腔(こうこう)内の出血などによる窒息死と判明。ドリルであごの骨を貫通し、動脈を切断、大量出血していた。

 遺族によると、院長は当日は体調不良だったといい、手術ミスを認めているが、和解に向けた話し合いが進展していない。遺族は「手術は、体調が万全な状態で行うべきだ。その後の対応にも誠意が感じられない」と話している。

 歯科医院側は「訴状を見てから考えたい」としている。

上記がこの記事の全文となります。                                                                                     

昨年にも、この事件に関しての私見をこのブログに載せました。その時も今回と同じようにアクセス数が突然上がり、お問い合わせもいくつかいただきました。

まず、お話しさせていただきたいのは、このような記事が出たことに便乗しアクセス数を上げるためにこのようなブログを書いているのではないことを十分ご理解いただきたいと思います。

おそらく皆さんは、このような記事を読まれると、とても不安になってしまうと思うのです。そしてその後に様々な憶測が飛び交い、事実とそうでないことが入り混じってしまい、報道もそれに便乗し、あるいは助長し、ややもすれば事実を捻じ曲げてしまうことになりかねません。不安が不安を呼び、間違ったことにならないようにするためにこのブログがお役にたてばと思い今回もまたブログを書かせていただきました。

今日は、前置きが長くなりましたので、簡単に書かせていただきます。

今回、皆さんにご理解いただきたいことは、大変残念なことですが、このような事故は起こりえるということです。過去にも解剖学的に危険な部位であることは文献等で発表されています。

しかし、また逆を言えば、解剖学的なことを十分理解し、最近、注目されているフラップレス手術のようなことを避け、基本に準じた方法で手術を行えばこのような事故は、十分に防げるはずだということです。

これは、今回の事故が防げたと言っているのではありません。実際に起こったこの事故については、現時点ではいろいろな情報がありますが、私がそのことを判断できるわけではありません。

事故というのは、様々な要因から成すものであり、私が以前からお話ししているように、医療とは、実際には不確実なものなのであるということを前提に考えなければならないと思うのです。

一概に、報道されていることだけがすべてではありませんし、デバイスがかかってしまっている可能性が大きいと思います。ですから、今回の事故についての具体的な言及をしているのではありません。

しかし、だからといって、医療というものが不確実なことを前提に考えれば、事故が起きても仕方がないと言っているのでもありません。

う〜ん、自分でも少しまとまりがつかなくて、すみません。

ともかく、今回のブログでは、インプラント手術でこのような重大な事故が起こる可能性はあるということ、しかし、そのほとんどは我々医療者が注意すれば防げるのだ、ということをどうかご理解ください。

何か、ご不安なこと等がございましたらどうぞこのメールアドレスinfo@118.md

までご連絡ください。

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について9

8月も今週を残すだけとなりましたね。まだまだ暑さは厳しいですが、夏の終わりの気配が感じられますね。さて、今回は前回に引き続いて読売新聞の医療ルネサンスの記事についてです。

8月6日の読売新聞の医療ルネサンスに、「歯を失ったら」と題してインプラントに関する記事が掲載されていた記事に関するお話です。インプラントに関する不幸な記事が続いています。とても悲しい事です。
記事は要約すると
「都内の歯科医院で、下顎の奥歯にインプラント治療を受け、そのうちの一本の具合が悪いため再手術を受けたそうです。その結果、下顎の中を通る神経をインプラントがつき刺してしまい、その神経をねじ切ってしまい麻痺が起きてしまった。」とのことでした。

前回は、「下顎の神経の損傷」という事に付いては、下顎の奥歯の部分に対するインプラント治療の際に、一番注意しなくてはいけないことだという事がお分かりいただいたと思います。特に奥歯を歯槽膿漏で失ってしまわれたような場合や何らかの理由で顎の骨が細くなってしまった場合は、残された骨の量が少なく、顎の骨の厚さや、深さが充分に取れない場合があるのです。
そのような状態で、無理をしたり、あるいは充分な術前の検査をすること無しに手術を施したりするとこのような事は充分に起こり得るのです。
逆に言えば、術前の検査を充分におこない、正確な診断をすることによってこのような偶発症は、殆ど防ぐことができます。 
では、その為にはどのような検査が必要でしょうか? 
まずは、基本的にパノラマエックス線撮影が必要になります。
この装置は、殆どの歯科医院にあるものです。これは上下の顎の状態をある程度(ここが大切です)正確に調べることができます。
しかし、この撮影方では、殆どの場合、実際のサイズよりも大きく映し出されてしまいます。その為、まず映しだされるエックス線画像が、実際にどのくらいの倍率になってしまうのか、それぞれの歯科医院でチェックする必要があります。
ちなみに当院のエックス線装置は、1,3倍の大きさになるように設定されており、実際の検証でも1,3倍の画像が映し出される事を確認しています。その拡大率から実際の顎の骨の大きさを判断し、適切な長さのインプラントを選択する事が大切です。つまり、この倍率の確認が正確にできていないと想定と実際のずれが大きくなってしまい、今回のような事故につながる可能性があります。
また、この撮影では、患者さんの位置づけが重要で、その位置づけを誤ると映し出される画像に大きなひずみが生じてしまうのです。ですから位置づけに付いても注意が必要で、得られた画像が少しでもおかしいと思ったら再度撮影が必要になります。
他にも、撮影中に患者さん自身が動いてしまうこともあり、その場合も映し出される像にひずみが生じてしまいますので、撮影の際は、スタッフの指示に従うよう御協力をお願い致します。
もちろん、何度もレントゲンを撮る事はけして良いことではありませんが、事故を未然に防ぐためには御協力を頂く事がある事をお許し下さい。
ただし、最近の優れたタイプのエックス線装置は、患者さんがうけるエックス線の量も可能な限り少なくなるようになっており、殆ど心配はありません。
つまり、殆どの歯科医院にあるパノラマエックス線撮影装置を正確に取り扱うことで、診断の精度をあげていくことが出来る事になります。この様にすれば、初歩的なリスクの回避が可能となりますが、それだけでは充分といえません。

その事については、次回にさせて下さい。

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8

昨日は診療が終わってから、スタッフと一緒に当ビルの最上階にあるルークと言うレストランの屋上ビアガーデンに行ってきました。さすがに最上階という事もあり涼しく、眺めも素晴らしい中、みんなで暑気払いができました。時々みんなで飲み会を開くのですが、その時にいつも「当院のスタッフはみんな何をするにもパワーがあり、素敵だな」と思います。当たり前ですが、当院はこのスタッフみんなの力で成り立っています。大切にしなくてはいけませんね。

さて今回は、8月6日の読売新聞の医療ルネサンスに、「歯を失ったら」と題してインプラントに関する記事が掲載されていた記事に関するお話です。インプラントに関する不幸な記事が続いています。とても悲しい事です。
記事を要約すると
「都内の歯科医院で、下顎の奥歯にインプラント治療を受け、そのうちの一本の具合が悪いため再手術を受けたそうです。その結果、下顎の中を通る神経をインプラントがつき刺してしまい、その神経をねじ切ってしまい麻痺が起きてしまった。」とのことです。
では、まずこのような事は、簡単に起こり得る事なのかということです。
実は、「下顎の神経の損傷」という事については、下顎の奥歯の部分に対するインプラント治療の際に、一番注意しなくてはいけないことなのです。
特に奥歯を歯槽膿漏で失ってしまわれたような場合、残された骨の量が少なく、顎の骨の厚さや、深さが充分に取れない場合があるのです。
そのような状態で、無理をしたり、あるいは充分な術前の検査をすること無しにインプラント手術を施したりすると、このような事は充分に起こり得るのです。
また、今回の記述のように、一度埋め込まれたインプラントの具合が悪く、そのインプラントを取り去り、再手術によって新しくインプラントを埋め込む場合も注意が必要なのです。
なぜなら一つには、なるべく、インプラントがもとあった場所に近くに、新しいインプラントを埋め込みたいのですが、そこの部分はもとのインプラントの具合が悪くなった事によって、場合によっては、よりいっそう骨の量が少なくなってしまい、神経の管までの距離が、非常に短くなってしまう事があります。
また、最初に手術をするときには、治療計画の時点で、手術にとって有利な条件の部位にインプラントを埋めるようにするため、再手術の際は、条件が不利になる事もあるのです。
このような条件の場所に、再手術を行う場合には、前にあったところだから安心なのではなく、より慎重な検査と診断、そして手術が必要なのです。
他にもこのような偶発症が引き起こされることはあります。その事に付いては次回以降にさせて下さい。

つづきはこちらをご覧下さい→ インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1

                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
                                                                     

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7

おはようございます、週末はいかがでしたでしょうか?台風も去り、暑さが厳しいですね。先週末は、東北の方へ出かけていました。そこで温泉に泊まったのですが、その時少し考えてしまったことがあります。
それは、温泉のはいり方なのです。
自分では若いつもりでいるのですが、私と同年代かそれ以降の人とその人たちが連れてくるお子さんのマナーがまったくなっていないことがあるようです。
お風呂へ入る入口のドアはちゃんと閉めない、身体も洗わず(せめて汗や汚れをながしてほしいものです)にいきなり湯船にはいる。隣に人がいてもかまわずばしゃばしゃと髪を洗う、びしょぬれのまま脱衣所にでる等々、いったいどうなっているのかと思ったのです。
おそらく、この人たちだって、周りに迷惑をあえてかけたいとは思っていないのではないでしょうか?ただ単にマナーを知らないだけ、あるいは知ってはいても身についていないのではないでしょうか?
私は子供のころ、銭湯に通っていたのですが、親父はもちろんそこにはうるさい(気のいい)人たちが沢山いて、今で言うマナー違反をするとしょっちゅう怒られていました。そのため、いつの間にか社会生活のマナーを身につけてもらえたのだと思います。
ところが内湯が当たり前の今、風呂の入り方一つを取ってもまわりを気にする必要が無いわけですから、たまの温泉で風呂の入り方のマナーなどしっちるわけ無いのですよね。
教えてもらえないという事、そして知らないという事が、このような事をまねいてしまうのだとつくづく感じてしまいました。
これは、私達の世界にもいえることで、例えばインプラントに関する事でも、自分ではそれが正しいと信じてしまっていたり、勉強不足で本当のことを「知らない」という事で、大変な結果を招きかねません。日々勉強にはげまなくてはいけませんね。
さて、今回は、気道内異物についてです。
私達の手術領域は「口の中」という環境で、これは気道の入り口でもあります。
つまり、場合によっては、気道をふさいでしまうことが起こり得るわけです。その結果として窒息を引き起こしてしまい、死に至らしめてしまうことが考えられます。
現実問題としては、手術中に器具等を誤って落としてしまい、それが気道に入ってしまうことは充分に考えられるわけです。
まして私達がインプラント手術で用いる器具は小さい物が多く、その取り扱いは充分注意しないと、大変落としやすく危険です。手術中は患者さんも大きく口を開けている事が多く、飲み込ませやすい状態でもあります。
実際に、器具、インプラント体等を誤って飲み込ませたとの報告は、いくつも報告されています。また、インプラントの手術中ではありませんが、歯科治療中に被せ物を、お口の中におとしてしまい、結果として窒息を引き起こして、患者が死亡した事例も報告されています。

では、実際にこのような事態を防ぐために出来る事です。
まずは、器具の取り扱いに充分注意をし、落とさないようにすること。
それでも落ちる可能性があるため、可能なものには糸を結び落としたとしても、飲み込ませないようにしたり、場合によってはお口の中にガーゼを一枚ひく事で気道に入り込む事を防ぐ事も推奨されています。
又、手術には複数のスタッフが参加し、手術する者意外は、それぞれが受け持つ吸引チップを常に意識し、万が一にも器具等を口腔内に落としてしまったら速やかに吸い上げるようにする事が大切になります。
そしてもし、口腔内に何か落としてしまった場合は、それが食道に入ったのか、気道に入ったのかを確認するために、レントゲン等の検査を受けるようにする事が大切です。多くの場合は、気道に入ってしまうよりはむしろ食道に入る事が多く、食道に入ってしまった場合は、殆どが便に含まれて排泄されてしまいます。

つづきはこちらをご覧下さい→ インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1

                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8
                                  



 

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について 5

前回のブログでもお伝えしましたが、ITの影響もあり、世の中には本当に多くの情報があふれていて、その力の凄さを感じます。そして、それに翻弄されないようにしなくてはいけないなと感じる事があります。これはインターネットのことだけではありません。
例えば雑誌です。最近話題になっている男性雑誌は、中年男性のスタイルについてふれていますが、よくよく考えると、これをすればかっこいいとか、これが今のトレンドだという言葉のもと、購読者の購買意欲をそそっているだけで、それが上手くいっているため、もの凄い数の広告が掲載されています。ビジネスとしての成功例としても注目されています。ただし、このような意図を知ってか、知らずにか、不惑の年齢以上のいいオヤジ(私もその一人です)が、惑わされ、踊らされ、それを楽しんでいます。
この事は、趣味の問題ですし、それを楽しめば良いわけで、そのきっかけを雑誌が作ってくれているのでしょうから、否定するつもりはもちろん、問題視するつもりもありません。
しかし、孔子がみたらどう思うのでしょうか?
私はバイクやクルマが好きで、よくそれらに関する雑誌を読みます。その中のインプレッションと呼ばれる記事の多くは、良いことしか書いていないことがあります。また、何台かを比べるインプレッションの場合は、その台数と同じ数の記者を設定し、それぞれのお気に入りは必ず均等になり、どれか一つが特別な賞賛をされないようにされている事があります。これは、おそらく広告主に対する配慮のためで、これは、出版に携わる方たちの努力が伺える事でもありますが、結果として購読者は、その行間を読まなければならいこともあります。
いずれにしても、情報とは、必ず出す側に、制約や、意図、デバイス、あるいは何らかの形で一方的な意見になってしまうようです。
このブログのようにスポンサー等の制約を受けないはずのものですら、何らかの意図があり、一つの立場からの物言いにすぎません。
あえて言わせて頂けば、わかりきったことですが、このブログは、馬見塚デンタルクリニックの宣伝です。
しかし、私達は、その一方で、この「健康歯考」というブログを、一般の方にとっての一つ「開業歯科医院の歯科医師、歯科衛生士、受付、スタッフが書いた世界で一番分かりやすい歯科の教科書」(この表現もベタですね)にしたいと思っております。
今後もどうぞ宜しくお願いします。

さて、前置きが長くなりましたが、本題です。


インプラント外科手術にともなう麻酔にかかわり、死亡にいたるような重篤な偶発症についてです。

基本的にインプラント外科治療は局所麻酔下で行います。この時用いられる麻酔薬に対してアレルギーのある患者さんがいらっしゃいます。このアレルギー反応が重篤だと呼吸困難から死亡に至る場合があります。
対応策としては、一度も局所麻酔を受けた事がない方の場合には、アレルギーに対するテストを受けて頂く事が一つの目安となります。
また、万が一にもアレルギー反応がでてしまった場合、それに対応できるようなトレーニングを受けた歯科医師、あるいは専門の麻酔医が処置にあたりその為に必要な器具、器材,薬品等が準備されている事、あるいは救急車を呼び迅速に対応する事が大切です。
そのためには万一に備え、スタッフは全員、救急対応のトレーニングを受け基本的な蘇生の対応が出来るようにしなければなりません。それと同時に緊急対応できる医療機関と医療連携等がとられている事も大切です。

局所麻酔以外にもインプラント外科手術においては、静脈内鎮静法という麻酔を併用する事があります。この方法は、全身麻酔とは全く異なり、意識を失う事もありません。麻酔のトレーニングを受けた専門の歯科医師が、管理をして行えばリスクもほとんどないといえます。逆に手術を受ける方にとってはリラックスした状態で手術を受ける事が出来ますし、私達としても患者さんの状態を直接管理するスタッフがチームに入る事で、より安全に手術が出来るというメリットがあります。
デメリットとしては、スタッフを増やす事、そして手術時間自体が延びる事はないのですが術前から術後までの準備、コントロール、そして覚醒にある程度時間を要するために、患者さんが院内に滞在して頂く時間が長くなります。
他にも場合によってはごく僅かではありますが、インプラント手術で全身麻酔が併用される可能性があります。
これは入院設備のある医療機関が行う方法であり、この場合は全身麻酔に伴うリスクがありますが、基本的には術前の検査と術後の入院等でリスクをコントロールする事で対応しているようです。

ちなみに当医院では、基本的に全てのインプラント一次手術には麻酔医もチームに参加し、術前に全身状態を把握させていただき、術中も全身管理のもとで手術を行っておりますが、全身麻酔は行っておりません。また救急対応の薬剤、器具器材等も準備しておりますし、救急対応医療機関として聖路加国際病院と医療連携をとっております。

詳しくはこちらをご覧下さい→こちらをクリック


第7回健康歯考講座 インプラント編『インプラントの安全について』のお申込み受付を開始致しました。

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について 4

今日は、よいお天気ですね。やはり太陽の日を浴びるというのは気持ちのよいものです。梅雨明けはまだでしょうか?

さて、連日にわたり難しく、そして重たい問題についてふれさせていただいています。前回迄の三回の掲載でもおわかりのように、インプラント手術に伴い死亡事故の様な重篤な偶発症を引き起こす様々なリスクがある事、そしてそのリスクをマネジメントする事がある程度は出来る事が少しはご理解頂けましたでしょうか?
以前にも申し上げましたが、今回このような形でブログを掲載させて頂いているのは、決して起きてしまった事をとやかくいいたいわけではありません。当事者の皆様にとっては大変な事であり、回りがとやかく言う問題ではない部分もあると思います。
しかし、このブログがそうであるように、現代は恐ろしいまでの情報化社会となっており、あまりにも多くの情報があふれてしまい、その殆どが、ある一面からとらえたものになってしまっています。もちろんこのブログも一歯科医師が開業医として、またインプラントにかかわるものとして意見を述べているに過ぎないのです。ですから、受け取る側の人達の見方で、この情報も様々に解釈をされていると思います。わたくしが想像していた事とは別な形で解釈される事もあると思います。もちろんそれは致し方のない事ですが、出来うる事ならば私の意図も組んで頂けたらと思います。そして、その様な問題が起こる可能性があるにもかかわらず、掲載させて頂いているのは、わたくしが、一開業医ではありますが、学会等で医療の安全やリスクコントロールについてお話をさせて頂いたり、専門誌に論文を掲載させて頂いたりしている事も理由の一つです。
いずれにせよ、医療は安全で確実であって欲しいものですが、そこには限界があります。そして、その現実を直視しながら限界を超えていく努力を惜しみたくないのです。人間には無限の可能性があると信じています。ただし、例えば医療の場合ならば、医療従事者が独りよがりでいても仕方がないと思っております。やはり、患者さんと国民の皆様の協力と理解があって初めて成り立つものだと信じております。
今回の一連のブログでは、皆さんが医療の安全、そして、現代の歯科医療が抱えている問題について考えるきっかけとなり、我々、医療従事者に協力して頂ければ幸いです。
この伝えたい事すら本当に難しい問題で,私が文章にしてしまうと伝える事の難しさを感じます。文章の表現力があまりに稚拙なため、その表現に適切さを欠くことがありましたらお許し下さい。

ここで今回は、立場が異なると、同じ事に対して考え方が全く違ってしまう一例を、小松秀樹先生の「医療の限界」の1文を引用させて頂く事で参考にして頂きたいと思います。

医療とは本来、不確実なものです。
しかし、この点について、患者と医師の認識には大きなずれがあります。
患者はこう考えます。現代医療は万能で、あらゆる病気はたちどころに発見され、適切な治療を受ければ、まず死ぬ事はない。医療にリスクを伴ってはならず、100パーセントの安全が確立されていなければならない。善い医師による正しい治療では有害なことは起こり得ず、もし起こったなら、その医師は非難されるべき悪い医師である。医師や看護師はたとえ過酷な労働条件のもとでも、過ちがあってはならない。医療過誤は人員配置やシステムの問題ではなく、あくまでも善悪の問題である。
しかし、医師の考え方は違います。人間の身体は非常に複雑なものであり、人によって差も大きい。医学は常に発展途上のものであり、変化しつづけている。医学には限界がある。医療行為は、生体に対する侵襲(身体へのダメージ)を伴うため、基本的に危険である。人はいつか死ぬ。しかも医療は、いつも全てに対応できるような体制をとれない。

とあります。

この事について話し合ったり、意見を述べさせて頂くだけでも、どれほどの時間を要するか計り知れません。ただし、ここに記載されている事は少なからずわたくしも感じていることです。
なにか、難しい問題の投げかになってしまいましたが、今日は、ここ迄とさせて頂きたいと思います。
つづきはこちらをご覧下さい→ インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1

                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8
                                  


第7回健康歯考講座 インプラント編『インプラントの安全について』のお申込み受付を開始致しました。

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について 3

本日も、前回に引き続きインプラント外科治療に伴う偶発症、特に死亡事故に至る様なものについてのお話です。

止血が困難になってしまう事

皆さんが、歯を抜いたりお口の手術(インプラント等)をお受けになるとき、一番に心配されるのが出血の問題だと思います。
時々、「歯を抜いた後だけ血が止まり難かった。」というお話を伺う事があるのですが、これはどうしてでしょう?
なにか特別な事が起こってしまっていると思われやすいのですが、実は多くの場合は簡単なことで、実はほとんど血はとまっているのだけれど、カサブタの表面が唾液に溶かされ、その唾液が赤くなり血が止まっていないように感じてしまわれている場合が多いのです。身体を流れている血は全て同じで、お口の中だけ別の固まりにくい血が流れているわけではありません。ですから日常で怪我をされたときにちゃんと血が止まる方ならば、基本的に血液に止まる能力はありますからほとんど心配いりません。
しかし、慢性の歯周病で、歯がグラグラになるまで放っておいた様な場合、その歯を抜く事はとても容易い事なのですが、止血しにくい場合があります。それは、慢性の歯周病の様な場合、その歯の回りの歯ぐきが常に炎症を起こしてしまっていて、沢山の毛細血管が出来てしまっている事が多いのです。そうすると、量は多くはないのですが、にじむ様な出血がいつまでも続いてしまう事があります。この様な場合は、歯を抜いた時に、歯の回りの歯ぐきをしっかりと掻爬してあげる事が大切です。そうする事で、ほとんどの場合問題がなくなります。
またその他の場合でも、たとえ太い血管を傷つけないとしても出血が止まらない場合があります、その多くの場合が、何らかの病気(狭心症、脳血管疾患等)があり、血をとまりにくくする薬あるいは、血をサラサラにする薬を服用飲されている場合です。この様な場合は、止血が困難になることがあります。したがって事前に主治医と連絡を取り、現在の止血時間等から判断し必要に応じて休薬をして頂く事で対処する場合もあります。
また、極まれにですが、ご本人が気づかれないうちに、血液の病気(血が止まり難くなってしまう様な病気、白血病等)にかかってしまっていて、それを知らずに手術を受けてしまう場合があります。この様な場合には可及的、そして迅速に止血処置を行い手、状態によっては,手術は中断し然るべき医療機関に搬送する事が大切になります。
いずれにしても、お身体の病気が歯の手術(特に止血)に影響をおよぼす事がありますので、事前に歯科医師等と充分にお話をされたほうが良いと思います。

つづきはこちらをご覧下さい→ インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1

                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8
                                  



第7回健康歯考講座 インプラント編『インプラントの安全について』のお申込み受付を開始致しました。

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について 2

?C???v?????g?R?W.jpeg 本日は、インプラントチームのブログ更新日ですが、私が割り込ませて頂きたいと思います。
 では、前回に引き続きインプラント外科治療に伴う偶発症、特に死亡事故に至る様な偶発症についてのお話です。

 2000年以降、インプラントのシステムは、急速に変化してきています。治療期間の短縮や手術法の変化、審美的な要求に対する対応、CTの読映の為のコンピュータソフトウェアーの開発とその進歩等があげられます。各インプラントメーカーがこぞって新しいシステムを開発しており、目を見張るものがあります。そして、それに伴い手術法も新たなものが開発されています。
 その一つに切らないインプラントシステムというものがあります。医科の世界で例えるならば内視鏡手術の様なものです。
皆様もおそらくご存知の内視鏡手術は、低侵襲手術の代表といわれています。実際に、開腹手術よりも傷が小さく、術後の痛みが少なく出来ることがメリットです。
しかし、実は開腹手術よりも「より安全」かというとそうとは限りません。いや、むしろ安全性の観点のみならば、開腹手術のが安全性は高いかもしれません。
実際に、手術する部位全体を確実に見渡す事が出来、制約されることが少ない開腹手術の方が安全性では優れているという意見もあります。
また手術後も、例えば痛みに関しては、医療、医薬品の進歩に伴いかなりコントロール出来るようになっているそうです。
実は私の身内も内視鏡の手術を受けた経験があるのですが、その手術の承諾書には、万が一の場合は開腹するとの項目がありました。また、新聞、テレビのニュース等でも、手術時における大きな事故の報告の多くが内視鏡手術のようです。
これと同じように、切らない、歯肉を剥がない、腫れないインプラント手術とされる「フラップレス手術」も低侵襲手術の代表とされています。
実際には、CTのデータを用い、コンピュータにガイドされる事によって手術の部位を確定したり、あるいはガイドでするためのマウスピースのようなものを作りそれを手術に用いて、歯ぐきを切ったり、歯ぐきを骨から剥がす事なしに手術を行うものなのです。基本的には多くの症例で、利用されよい結果を得られているようですが、しかし、過信は禁物で、この様なシステムもいくらコンピュータといえども完璧ではないのです。

確かに手術後の腫れは少なく、痛みに関しても多少少ないようです。しかし、このような「フラップレス手術」にたいして今迄の手術よりも安全性を高めたものだというアナウンスはありません。実際に、いくつかのトラブルが現在までに報告されています。

 どうも私達はコンピュータと聞くとそれは完璧なものと思いがちですね。システム上の誤差はそれが複雑になればなるほど様々な問題を引き起こす可能性があります。最先端のテクノロジーが導入されているであろう航空機の飛行に関してもパイロット(人間)が重要な役割を担っているように、いかなるシステムに対しても過信は禁物です。
例えば,コンピュータでインプラントの手術をガイドするようなシステムの場合、想定していた場所や,方向にインプラント体を手術で埋め込む事が、出来ないことによって、問題を引き起こしてしまった等の実際にいくつかの偶発事故の報告かあります。これも、間違えれば,血管の損傷を引き起こす可能性もあります。もちろん、このようなエラーが起こる確率は大変低いもので、通常の手術では殆ど問題が無いと言えるでしょう。しかし、手術が難しくなればなるほど、誤差の許容範囲は少なくなるわけですし、例えほんのわずかとはいエラーが起こる確率があるとするならば、その事を前提に準備を行ない、処置を慎重に行なう必要があるのではないでしょうか。
 ですから、この新しいシステムがダメだと否定しているのではありません。むしろ、新たなシステムとは、手術をより安全、確実で、そして患者さんのみならず、われわれの負担も軽減するものでなくてはならず、それを拒む者などいるはずもありません。
 しかし、最近のインプラント関連企業からのインフォメーションは、それをあたかも万全であるかのように謳ってしまい、その情報を受ける医療者側も簡単に鵜呑みにしてしまう傾向があるようです。
どの様なシステムであったとしても、問題が起こる可能性がある事を念頭にいれ利用すれば良いことなのです。
 私達医療者は、プロフェショナルなのですから、新しいシステムであろうと、優れたシステムであろうとそれを利用する事によって、例えば手術をより良いものにする為にそのシステムを上手く利用する事が大切です。
しかし、それらのシステムに頼ってしまうのは問題だと思います。例えば自らの未熟さを何らかのシステムに補ってもらうためだけにそのシステムを利用するならば、もしもそのシステムにエラーが起こってしまったら大変な事になります。
 また、新しいシステムを用いるという事は、たとえその利用者がベテランだとしても、そのシステムに対しては、ビギナーな訳ですから慎重さが必要だと私達は考えているのです。
 新しいシステムの導入に伴う事故を防ぐ為にも、まずはそのシステムが科学的な裏づけがあるのか、又それは信頼出来うるものか充分に検証し(大変残念なことですが、私達から見ると最近発表されたシステムには、充分な研究期間を経ていないようなものも存在しているように思えるのです。)その上でシステムの内容を熟知することが重要です。そのシステムを利用するにあたっては、充分な手術時間をとり、余裕を持って手術を行う事が大切ですね。

つづきはこちらをご覧下さい→ インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1

                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8
                                  

                                  


第7回健康歯考講座 インプラント編『インプラントの安全について』のお申込み受付を開始致しました。

インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1

7月14日7時1分配信 産経新聞

 東京都中央区八重洲の歯科医院で今年5月、人工歯根に人工の歯をつける「インプラント手術」を受けた、都内に住む会社役員の女性(70)が、手術中に出血し死亡していたことが13日、分かった。警視庁中央署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、遺体を司法解剖するなど捜査を始めた。
 調べでは、インプラント手術は歯茎部分を切開するなどして人工歯根を差し込んだ上に、義歯を装着する外科手術。女性は5月22日、60代の男性院長から手術を受けている最中に出血が止まらなくなり容体が急変。すぐに別の病院に運ばれたが翌23日に死亡した。
 警視庁は出血と死亡との因果関係を調べるとともに、手術に問題がなかったか、院長らから事情を聴いている。

という記事が掲載されていました。

まず、何よりも亡くなった患者様のご冥福をお祈りしたいと思います。

そして、この記事を読まれた方の多くは本当に驚かれたのではないでしょうか?
「インプラントってそんな恐ろしいものなんだ。」
「多くの情報では安全だと言っていたのにいったいどういう事なのだろう?」
「インプラント治療を受けるつもりだったのだけれど不安でしょうがない」
等のお気持ちをお持ちになられているのではないのでしょうか?
実は、この報道に関しては、以前より私どもの所にも多少なりとも情報がありました。この事実を受け、歯科医療、ましてやインプラント治療にかかわるものとして、皆様に対し何らかの正確な情報をご提供しなければならないと考えておりましたが、ある程度、公になってからコメントすべきと考え現在に至っております。

今回の事実の詳細等に関しては、警察等の関係機関からの発表を待つしかありません。
しかし、インプラント手術において死亡事故が発生してしまった事はまげることが出来ません。またその事をうけてなにか詮索めいたと事をしたいわけでも、憶測でものを言ってうわさ話に興じたいわけではありません。
冒頭にも述べましたが、何よりも亡くなった方のご冥福をお祈りする事が第一だと思っておりますが、医療に携るものとしてはこのような事が二度と起こらぬ為にも、また一方的な報道等がなされてしまう事によって間違った認識を皆様がされてしまわない為にお手伝いが出来ればと思いこのブログを掲載致しました。

さて本題です。

インプラント手術に伴い生命を脅かす様な偶発症にはどのようなものがあるのでしょうか?
一番考えられる事は、オトガイ下動脈、舌下動脈の損傷が考えられます。下顎の比較的前の方に手術を行う場合に、舌側の歯ぐきを剥ぐ時にこの動脈を傷つけてしまったり、また逆に充分に歯ぐきを剥がずに骨にドリルで穴を開けてしまい、その際に方向がずれている事に気づかず、ドリルが骨を飛び出してしまいドリルでこの血管を損傷させてしまう事があります。とくに、十分に歯ぐきを剥ぐ事をせずにドリルで血管を損傷させてしまう事が問題です。そして、損傷した血管から出血が起こり血液が舌の下の、のどの周りに溜まってしまい、気管を圧迫して窒息を引き起こしてしまう可能性があります。
この事実は、私の知る限りでも1986年のKrenkel&Holznerの文献を筆頭に10以上も発表されています。逆に言うと生命を脅かす様な出血の偶発症のほとんどは下顎の前歯に近い部分の手術時に起こりえる事だと言えます。

この様な事故を防ぐ為には、まずは充分な手術時間をとり、余裕を持って手術を行う事が大切です。その為、例えば当院では基本的に一日の行う手術は、午前と午後の2回に限定しています。そして手術に際しては、丁寧な剥離操作(丁寧な歯ぐきを剥ぐ操作)を行うことと、歯ぐきを剥がすならば確実に行う事が大切です。また可能な限りCTの撮影を行ない術前に骨の形態を十分に把握しておく事も大切になります。
また、質,数ともに充分なスタッフと共に手術を行うように心がける事が重要です。可能であれば、麻酔の専門医もチームに入れる事で手術中の全身管理等も確実になります。この様な準備が出来ていれば、事故が起こる可能性を限りなく低くする事が出来、基本的にはインプラント手術とは安全なものになるはずです。
しかし、残念ながら医療上の偶発症をゼロにする事は不可能に近いとも言えます。ですから、あってはいけない事ですが、もし事故が起こってしまったとしてもその事故に適切にそして迅速に対応するように日頃からトレーニングを怠らず、万が一の事を想定し病診連携等を確実にとる事も大切です。

今回の新聞報道に伴い、インプラント治療における重篤な偶発症とその対処についての一例をお話させて頂きましたが、これは今回の報道と直接関係するものではありません。また、今回のブログで偶発症のすべてを記述出来ているわけではありませんが、皆様が抱かれている不安がすこしでも小さくなることにお役に立てればと思っております。
今後も少しでも多くの正確な情報を皆様にお伝えするようこのブログ等を利用して努力していきたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

つづきはこちらをご覧下さい→ インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
                                   インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8
                                  

第7回健康歯考講座 インプラント編『インプラントの安全について』のお申込み受付を開始致しました。