2009年5月13日付けの朝日新聞の21ページに
インプラント治療注意点は 歯周病などで、自分の歯を失った後、あごの骨に埋めた金属に自分のはを装着する「インプラント治療」を選ぶ人が増えている。入れ歯のような違和感がなく、自分の歯のように噛めるが、公的な医療保険は適用されないため治療費は高額だ。インプラント治療に関する様々な疑問について、専門家に聞いてみた。(太田啓之)
という記事が掲載されていました。
紙面の都合からの字数を考えても、その内容は充実していると思います。
以前に2009年2月13日(金)放送のニュースジャパン「時代のカルテここ数年、急速に普及しているインプラント治療の光と影。」という放送に対するコメントを掲載したように今後この記事に関するコメントを掲載しようと思っていますのでよろしくおねがいします。
新聞の記事本文を黒字で記載し、それに対する私たちのコメントを赤字で記載いたします。
人工歯根30万円以上
費用に関しては、歯科医院のインプラントに対する考え方、スタッフ、設備等様々な要因がありまので、高い、安い、を判断するのは難しい場合もあるようです。例えば、インプラント治療を「生体にとって異物であるインプラント体を丁寧に正確に、埋め込む治療」と考え、可能な限り清潔な空間で、トレーニングを受けたスタッフ複数名によるチームアプローチが必要と考えるとそれなりの環境、施設、設備そして人員の確保が必要となり、費用の方もある程度高額にならざるを得なくなります。
当院の費用についての考えについては以下のQ3をご覧下さい。http://www.118.md/qa.asp#1
人間の体には金属などの異物を排除する働きがあるが、チタンだけは骨の組織としっかり結合できる。
チタンという金属は、その特性上酸化膜というものに覆われているため、人間が異物と認識することが出来なく、そのため対内に入れても安定しているため、骨の組織としっかり結合出来ているといわれています。言い換えれば、チタンの表面の酸化膜を慎重に取り扱うことが大切で、インプラント手術時には、特に感染防御に気をつけ、またインプラント体の取り扱いを慎重にすることが大切です。インプラントが骨とくっつくことに関してはこちらもご覧下さい。http://blog.118.md/article/13178551.html
手術であごの骨にドリルで穴をあけ、チタンでできたネジ状のインプラントを挿入する。インプラントと骨が結合した時点で2度目の手術を行い、インプラントの上に歯の土台を装着し、その上に人工の歯をつける。最近では、1回の手術で仮歯まで入れる「1回法」と呼ばれる方法も普及している。
やはり基本は、二回法です。この表現の一回法というのは、その場で仮歯まで入れてしまっているため、現在の流行である即時加重型の治療法を表しているようです。即時加重インプラントは、条件の良い顎の骨の場合は、すぐに咬めるようにすることも可能で、条件さえそろえばお勧めできますが、残念ながら全ての患者さんの顎の骨の質が良いわけではありません。即時加重インプラントについてはこちらもご覧下さい。
http://blog.118.md/article/13326356.html
http://blog.118.md/article/13329371.html
インプラント全般に関しては、こちらもご覧になって下さい。
http://118.md/e_implant/index.html
次回は、その続きです。よろしくお願いします。
もう既に何回もお伝えしましたが、当院のHPhttp://www.118.md/もリニューアルすることが出来ました。いかがでしたでしょうか。ご覧頂けましたでしょうか?