馬見塚デンタルクリニック
東京都中央区明石町8-1 聖路加ガーデン内 セントルークスタワー1階

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健康歯孝講座ブログ版をはじめます。
昨日、19世紀に建てられたウプサラ大学の大講堂のエントランスに「自由に思考する事は素晴らしいが、正しい知識を得ることはさらに偉大である」という言葉があげられていた、という事を書きました。
本当に良い言葉ですね。
当院では皆様に少しでも多く、そして、より正確に歯科医療というものを理解していただけるよう『健康歯考講座』を開催しています。
10月30日にインプラント治療についてのお話をさせていただきました。
インプラント治療とは、失ってしまったご自身の歯の代わりに人工歯根を外科的に埋め、人工の歯を造って行く治療のこと言います。
素晴らしい治療といわれる一方、患者さんの中には、否定的な意見をお持ちの方もいらっしゃいます。
なぜ、この様に、賛否両論が、出てしまうのでしょうか?
いったい、インプラント治療とはどうなのか?
それなのに、残念なことに、医療者サイドから出てくる情報は一方的なものや偏った情報も少なくないように感じています。
そこで、この健康歯孝講座ブログ版は、10月30日に東京フォーラムにて、私達が行なったものをブログ上でもう一度、発表することで、参加出来なかった方の疑問や不安が少しでも解消され、また、参加された皆様にとっては再確認となり、皆様のお口の健康のお役に立てればと思っております。
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私達が日々外来診療で患者さんとお話していて、皆さんが抱かれるインプラントへのイメージは上記の様なものがほとんどです。
向かって左側の青印の物は良いイメージ、右側の赤印の方は悪いイメージと分けてあります。
一つの治療に対して、何故こんなに評価が分かれてしまうのでしょう?
きっと、治療を受けられた方に、インプラントをして幸せになった方と、そうでない方がいらっしゃって、その方達のお話を聞いたりする事によって賛否両論いりみだれてしまうのでしょうね。
しかし、これは皆さんだけでないのです。日本の歯科医師を含め歯科、医科の従事者の中にもこのような意見の違いが、起こっています。
これって凄い事ですよね。
何故このように一つの治療法に対して、相反するイメージが創り出されてしまったのでしょうか?
その原因を探る旅に皆さんをお連れしようと思っています。
その旅の終わりにはインプラントの実際を知っていただく事になればいいなと思っています。
今後もこの表の事が何度か出てきます、内容の事は結構ですが、皆さんが抱かれるインプラントへのイメージに左側の青印(良いイメージ)と、右側の赤印(悪いイメージ)があった事は、出来ましたら覚えておいて下さいね。
それでは、次回からインプラントの歴史を巡る旅に皆さんをご招待したいと思います。
どうぞ、お楽しみに。
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昨日は、ボージョレーヌーボーの解禁日でしたね。
皆さんの中には勢い余って、のみ過ぎの方もいらっしゃるのではないですか?
私は残念ながら、基本的に酒を飲みませんので、楽しむ事も、二日酔いになる事もありませんでした。
この、ボージョレーヌーボーってやつなんですが、こんなに大騒ぎする事なのでしょうか?
ほんとに世界中で祝っているのでしょうか?
実はオーストラリア人の親友がいるのですが、彼、実家はイギリスで、若い頃(現在も充分若い)から何ヶ国も旅していて、結構インターナショナルなんです。そんな彼に5年くらい前、「今日はボージョレーヌーボーの解禁日だね。」って話したら「なんだそれ?」って言われちゃったんです。
これは、私の個人的見解なのですが、もしかして、私達は、マスコミと輸入業者さん達に踊らされているだけなのではないでしょうか?
こういう事って結構ありますよね。
様々な情報のなかから、正しい情報をちゃんと選択していく力、能力って、大切ですね。
私達歯科の世界でも、一部のメーカーや業者のご都合主義的な情報に踊らされ、受け取る側の先入観によって、本来正しい物を素直に受け取る事が出来ず、結果として患者さんが不幸になってしまっている事があります。
今回のテーマのインプラントについても同様です。
私達は、そうならない様に努力し続けたいと思っています。
またまた、前振りが長くなってしまいました。
さて、インプラントの歴史です。
インプラントの歴史は、実は大変長く、Atillaという研究者は、失った歯を何かを利用して置き換えるという行動は、人類の歴史と同じくらい古いのではないかと言っています。
実際に「様々な時代に、世界各地で、動物の歯、石、象牙、乾燥した骨などがインプラントの材料として試された。(Lemons&Natiella,1986)」という発表もされています。
やはり、昔から、人間は歯を失うと大変な思いをしていたのでしょうね。
そして、様々なインプラントが試される中で、古代マヤ文明期に真珠貝製インプラントというものが行なわれていました。ホンジュラスで、1931年にWilson Popenoe博士夫妻により発見されています。
「このインプラントは成功していたと思われる所見が科学的に証明されている」といわれています。
この、現存する最古の成功したインプラントはハーバード大学Peabody考古学・人類学博物館に保管されているそうですよ。
しかし残念な事に、この成功したインプラントのシステムは世界に普及することなく、その後も様々なインプラントが試され、殆どが機能する事なく失敗に終わっていたようです。
20世紀に入ってもその状況は変わる事なくほとんど上手くいく事はなかったのです。
例えば、ブレード型インプラントといものが1969年頃に開発されました。これも、結論からいうと、ダメなインプラントだったのですが、不幸にもつい最近まで使われていたのです。実際に当院でもこのタイプのインンプラントが入っている患者さんが来院され、失敗しているインプラントを撤去する手術を何度も行ないました。
様々な試行錯誤が繰り返された中、じつは、1952年に小さな偶然を見逃さず、大きな発明に結びつける出来事がありました。
ブローネマルクというスウェーデン人医師がその偉業を成し遂げたのです。
なんか、ドラマチックな展開ですね。
それでは、次回をお楽しみに。
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インプラントの歴史
さあ、月曜日です。
昨日は、皆さんどんなふうに過ごされたのでしょうか?
私は、依頼されている原稿があり、その仕事をしていました。
歯科医師になる前は、「歯医者さんは、週休二日だし、昼休みも長いし楽な仕事だろう。」などと勝手に思っていましたが、現実はちょっと違っていました。
私の場合今のところ週休は基本的に1日ですし、ときには日曜も講習会に参加する事があったりして、いろいろ忙しく、残念ながら想像と現実はかなり違う物のようです。
実は聖路加ガーデンに来て11年になるのですが、今まで夏休みらしい休みは一度、9月に北海道に一週間程のバイクツーリングに当院の若い(自分も若いと思って入るのですが)先生二人と出かけたくらいでしょうか。
このツーリングはとても楽しかったです。また行きたいな。
ところで、今日になって私のパソコンの調子が悪くなり、メールも出来ない状態になっています。
依頼されている原稿の事もありますし大変焦っております。
こういう事があるとまだまだ、パソコンってやつは家電にはなれないなと感じます。
そのため、この原稿は他のパソコンから投稿しています。
さあ今週も、頑張って行きましょう。
古代から様々なインプラントが試され、20世紀にはいっても、失敗が繰り返される中、インプラントの不幸ともいえる歴史を大きく変える発見がスウェーデンでありました。
この写真のおじいちゃん(ブローネマルク教授すみません)の登場です。
ブローネマルク教授はスウェーデン、イエテボリ大学の解剖学教室の医師で、当時、自分の研究である骨髄内微小循環観察の目的で、ウサギの骨にチタン製の顕微鏡を埋め込んで観察した後、その顕微鏡が骨とくっついて取れない事を発見しました。それは、1952年のことでした。ちなみに私が生まれる前の事です。
そして、ブローネマルク教授が凄いのは、ただ、発見した事にとどまらず、何故、骨とチタンがくっつくのか、それはどういう条件のもとに起こるのかを研究し始めたことです。
そして、1952年にチタンが骨と直接くっつく事を発見してから、13年にも及ぶ基礎研究(デザイン、動物実験等)を行なったのでした。
えっ、「何故、ブローネマルク教授は解剖学教室の医師で、歯科医師ではないのに歯で研究したのか?」ですか
そうですね、ちょっと変ですよね。
でも、そこにはちゃんとした理由があるのです。
皆さんは、ご自身のお口の中に何本歯があるかご存知ですか?
結構知らない方が多いのですが、もし、一本も抜かれていなければ、乳歯で上下20本、永久歯なら28本あるはずなのです。
つまり歯は、一本ではなく沢山ありますよね。もちろん動物も同じですよね。という事は、
 →数多くの治験が出来るという事になりますよね。
なおかつお口を「あん」とあければ、その実験がうまくいったかどうかのチェックもし易い。
だから、歯で研究したのです。パチパチ。
こういう事を考えても、彼は本当に頭のいい人だとつくづく思います。
そして、1965年 やっと人体への応用が始まる事になるのです。
1965年9月29日長期にわたる基礎研究、動物実験をへてグスタラーション氏の下顎にインプラント手術が施されたのでした。
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今日はケーキの写真で始まりです。
前回書いた事ですが、私のパソコンがまだ直りません。私の原稿はどうなってしまうのでしょうか?ちょっと心配です。
ケーキで思い出したのですが、そういえばこんなニュースがありましたね。 
   オーストラリア、ブリスベーン近郊の動物園で飼育されているカメが15日、
   175歳の誕生日を迎えハイビスカスの花でできたケーキで祝福されました。
   ハリエットと名付けられた雌のガラパゴスゾウガメは、1835年に英科学者
   チャールズ・ダーウィンによって、捕獲されたと言われており、オーストラリア
   動物園で17年間飼育されてきました。
   ハリエットは、世界最高齢のカメとしてギネス記録に認定されています。当初
   は雄だと思われていたため、100年以上もハリーと呼ばれていました。
   園経営者で、自然保護論者としてテレビでも人気のスティーブ・アーウィン氏
   は、ギネス・ワールド・レコーズに対し 「ハリエットは明らかに、地球上で最も
   長寿の動物となるだろう。200歳まで長生きするに違いない」と語ったそうで
   す。
すごく長生きですね。きっといろんなことを見てきたのでしょうね。
出来ることなら話を聞いて見たいですね。
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このケーキはもちろんハイビスカスで出来てはいません。
正真正銘のあま〜いケーキです。
歯医者がお見せしてはいけない甘い物ですね。
いったい何が40周年なのでしょう。
よく見て頂くと、スウェーデンの国旗、海賊の絵、幸運を運ぶ赤い馬、中央に「最初のインプラント治療がブローネマルク教授によって行なわれてから40周年」と書いてあります。
今年の9月29日で、ブローネマルクインプラントが初めて埋入されてから40年になりました。
そのお祝い(にかこつけて)で、記念として注文したケーキの写真です。
もちろん美味しくいただきました。
実はその第1号の患者さんはご存命で、今でもインプラントは機能しています。
えっ、教授ですか?もちろんお元気です。
私達にとってインプラントとはスタッフみんなで祝えるものなのです。
びっくりされている方もいらっしゃるでしょうね。
こんなにインプラントが素晴らしかったら、この講座のはじまりでお見せした、皆さんが抱かれるインプラントへのイメージの、向かって左側の赤マークの様なダメな印象は起こるはずがありませんよね?
だって、40年も問題なく機能しているインプラントがあるのですから。
もちろん、全てのブローネマルクシステムが40年もつという事ではありません。
でも、実際に、現在最長で40年問題なく使えているインプラントがあるのも事実として受け止めて下さい。
では、このブローネマルクのインプラントは何が違ったのでしょうね?
次回をおたのしみに。
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いよいよ12月になりましたね。
街はクリスマス飾りがきれいなってきましたね。聖路加ガーデンの2階にある大屋根広場もきれいなクリスマスツリーが飾られていますよ。お近くにお見えの際はご覧になってみてください。
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ブローネマルク教授は1952年にチタンが骨とくっつく事を発見しました。このチタンが骨とくっつく仕組みの事を、「オッセオインテグレーション」って名付けたのです。
難しい言葉はさておき、その後13年にも及ぶ研究の末、1965年に患者さんにインプラント治療して、40年も経っている。前回のケーキ思い出して下さいね。
またまた、ちょっと変ですよね、もしそうならインプラントは、うまくいっている物だし、最初の表の向かって左側の赤印の様なイメージは抱かれないはずですよね。
ということは、実際には上手くいかないインプラントも世の中では、使われてしまっていたという事になります。
現存する文献からは、ブローネマルクインプラント以前の物は、先ほどの真珠貝インプラント以外は骨と直接ついていなかった。
つまり、「1965年以前のインプラントは骨と直接結合しないものが殆どであった。にもかかわらず、様々なインプラントが使用されてしまっていた。そして、その中の一部のインプラントとその後も科学的に裏付けのないインプラントが最近まで使われてしまっている。」ということになります。
ブローネマルクインプラントが上手くいったからという事で、見よう見まねのインプラントが開発されたり、よかれと思いブローネマルクインプラントをその本質を振り返る事なく勝手にアレンジした物が開発され、良いものと良くないもの全てがひとくくりにされ、インプラントと呼ばれ一人歩きを始めてしまっていたのです。
つまり、玉石混淆だったといえるでしょう。
その結果として、良い評判と悪い評判がたってしまい現在のようになってしまった。
そして、評判評価という物は往々にして、悪い物の方が広がり易く、例えば、日本では、少なくとも1980年代いや、1990年代初期まで、インプラントという分野は大学の歯学教育でもほとんど取り上げられないどころか、インプラントをひとくくりにして、だめなものというレッテルを貼っている大学関係者もいたという状態だったのです。
そして、ブローネマルクインプラント以前のインプラントが、惨憺たる物であったという経緯とブローネマルク教授がスウェーデン人であり、医師で、歯科医師ではなかった。この事があとで、ブローネマルクインプラントに不幸を招く事となった可能性があると言われています。
いったいそれはどんな事だったのでしょうか?
次回をお楽しみに。
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急に冷え込んできましたね。皆さんお風邪などひかぬように注意してください。今日から当院のクリスマス飾りの写真を一緒に掲載しようと思っています。
今回は、スウェーデンの木製の人形と一緒です。
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さて、本当にブローネマルクの発明は素晴らしかったのでしょうか?ではなぜ、世界に普及しなかったのでしょう?
初めてのインプラントを患者さんに埋入してから12年たった、1977年にブローネマルクチームは『osseointegrated Implant in the Treatment of the Edentulous Jaw.』下顎に1本も歯のない患者さんに対するオッセオインテグレーテッド(骨と直接くっつくインプラント治療について)という研究発表をしました。
これは今見ても素晴らしい内容だと思います。
実はこの翌年にインプラントに関する最初の科学的評価の会議といわれるNIH(National Institutes of Health:国立保健研究所)-Harvard(Harvard大学)会議が開催され、それは、FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)とADA(American Dental Association:米国歯科医師会)から呈された、インプラント治療の安全性と有効性に対する疑問を受けたものであったのでした。
しかし、残念な事に1977年のブローネマルクチームの研究発表はこの会議に反映されなかったのです。
これはいったいどうしてなのでしょうか?
今見ても素晴らしい報告なのに、取り上げられていないのです。
残念ですね。
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今日はすごく寒いですね。雪ふるんでしょうか?雪は綺麗だけど、東京の場合、少しの雪でも簡単に交通機関が麻痺しますからちょっと考えものですよね。インプラントのふるさとスウェーデンはすごーく寒いでしょうね。私は幸運にも夏の素晴らしい季節しかスウェーデンに行った事がないので、寒い冬のスウェーデンは知りません。そうそう、皆さんにはあまり馴染みがないかもしれないですが、スウェーデンは良いところですよ、一度機会があれば行かれる事をお勧めします。
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さあ、始めましょうか。ブローネマルクがインプラントを始めた頃、スウェーデン国内でも、ブローネマルクの研究はあまり注目をされなかったといわれているのです。
それには、
1. 過去にあまりにも失敗が多い分野のインプラントであったため、多くの歯科医師が、興ざめしてしまっていた為
2. まして、その分野(失敗が多い分野)に、歯科医師ではない医師が参入して来た為
ではないかとも言われています。
そして、NIHHarvard会議がアメリカを中心として、行なわれたため、スウェーデンは地理的にも、またその他の意味(意味深な表現です)でも遠かったのでしょうか?
結局、1981年にブローネマルクらによる15年間の膨大とも言える臨床追跡研究がAdell達によって発表され、その1年後の1982年のToronto会議で、やっと世界的な認知をされる事になったのでした。
そして、1988年米国において、第2回のコンセンサス会議が、NIHとFDAによって開催され、このなかで、特定のインプラントが優れているとはされなかったが、「もっともすぐれた長期的生存率を示したのは、インプラント表面が繊維組織ではなく骨と接触したシステムであった」と示されていたそうです。
これってブローネマルクシステムのことですね。
なんと回りくどい表現をされているのでしょうか。
そしてこの後、やっとADAがインプラントでは世界で初めてブローネマルクシステムに正式認証(歯が一本もない患者に対する治療法として)を与えたのでした。パチパチ
そのため、この後世界各国で、インプラントの研究が急速に進み、大学教育に取り入れられる様になっていきましたが、日本は不幸な事に、現時点でも、インプラント学の大学教育のレベルはかなりの遅れをとってしまっています。
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昨日、今年はじめての忘年会にスタッフと行ってきました。いつも、お世話になっている方達の忘年会に招かれ、楽しいひとときを過ごしてきました。医療関係者の方の忘年会なのですが、いろんなお話が聞く事が出来ていつも勉強になるのと、素敵な人達とお会いする事ができるので、ちょっと図々しいのですが、お誘い頂くのを楽しみにしている忘年会です。
これから、皆さんも忘年会に出席される事が多くなるでしょうから、暴飲暴食には注意しましょう。
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1981年にAlbrektssonアルブレクトソン先生『(また、聞き慣れないというかへんてこりんな名前(アルブレクトソン先生ごめんなさい))ですが、この先生も現代インプラントの重鎮と呼べる方です。)はインプラントが骨とくっつく為の条件(この事をオッセオインテグレーションの条件と言います。)として、下記の6条件について勧告しています。
なぜなら、前回のブログにもある様に「もっともすぐれた長期的生存率を示したのは、インプラント表面が繊維組織ではなく骨と接触したシステムであった」と1988年米国における、第2回のコンセンサス会議で示されていたのですから、インプラントは骨と直接、接触しなければいけないわけです。
そこで、アルブレクトソン先生はインプラントが骨とちゃんとつく為に守らなければいけない事を勧告しているのです。
当たり前の事ですけど、インプラントをするのですからちゃんと骨とついて欲しいですよね。その為に注意する事ということです。
1. インプラント材料の生体親和性
2. インプラントの表面性状
3. インプラントのデザイン
4. 宿主(インプラント手術部位)の状態
5. 手術技術
6. 治癒期間の荷重コントロール(いつになったら咬めるか)
これら6つの条件は1.2.3.と4.5.6.に分ける事ができます。
すなわち前の3つは、インプラント自体に関する事で、後の3つは私達歯科医療サイドによる臨床的な事になります。
つまり、前者は、「私達はインプラントを選ぶ際に、各メーカーの提示するデータや文献、能書きを鵜呑みにするのではなく、それらが科学的に信頼出来るかちゃんと評価した上で選ばなければいけない」という事になるでしょう。
そして、後者は、「臨床で、インプラント治療を行なう上で、我々が厳格に守らなければいけない事」になるでしょう。
いま、インターネット上を含め、皆さんに提供されている「インプラントは安全で、成功率が90%以上もあるもの」という情報の裏側には、守らなければいけない事が、ちゃんと明確に、提言されていたのです。それが出来てはじめて成功率云々がかたれるのですね。
なんでもかんでも、インプラントなら安全で、成功率が高いというわけではないのです。
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クリスマスになると真っ赤な「ポインセチア」を、あちらこちらで見かける様になります。これは、赤色と緑色の色が、クリスマスカラー?だから親しまれる様になったのでしょうか?
皆さんはご存知でしたか?あの赤い部分はお花ではないんですよ、実際は中央に小さく集まって咲いているのが、お花だそうです。
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アルブレクトソン先生が勧告した、インプラントが骨とちゃんとつく為に守らなければいけない6つの事についてです。
まず始めに、インプラントが骨とくっつく為の条件のひとつとして、あげられた生体親和性とは、そのものが身体となじむかどうかという事です。
このスライドでは、副作用という表現を使ってしまっていますが、本来はあまり適切とは言えないのですが、皆さんにとってはなじみ易い言葉なので、あえて使わせて頂いています。
皆様にとってみれば素材が本当に安全か、どうかという事が心配になりますよね。まず、「何故チタンという材料が、骨とくっつくのか」という事の研究から、ブローネマルクインプラントははじまっているため、チタンと骨がくっつく事については問題がないと言えるでしょう。
そしてチタンの安全性は、人工関節、骨折部を止める為のネジ、そして骨の代わりとして、医科でも広く応用されているため、証明されていると言えます。
基本的には、今歯科の分野で使用出来る金属(インプラントだけではなく、被せるものやつめるものの材料)としては、一番アレルギーも少ない物といえるのではないでしょうか。現在も新たなより良い材料を求め様々な研究開発が行なわれていますが、チタンに変わる材料はまだ出て来ていない様です。
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昨日は、結婚式に招待され出席してきました。前途洋々で、幸せいっぱいの二人とともに時間を過ごすと、何かパワーをいただいた様な気がします。幸せな笑顔、幸せな涙はいいものですね。二人には素敵な家庭を造ってもらいたいです。
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インプラントの表面性状とデザインについてです。
インプラントの表面はどうあるべきかについても、様々なものが検討されています。
ブローネマルクのオリジナルの表面は機械研磨の見た目がツルツルのものではじまっています。それはもちろん長期にわたるデータがあるのですが、それに勝るものをもとめて、その後様々なものが開発されました。開発された時は鳴り物入りの様な登場をするのですが、なかなか上手くはいかないようです。
90年代になり、インプラントの表面がザラザラなものが発表され現在はそれが主流になっています。
ブローネマルクにもザラザラな物が導入されています。
カタチもいろいろと、試されてきました。以前にも説明した今では否定されているブレード型という板みたいなものや、棒状の物、中が空洞になった筒状の物、ワインのコルク抜きみたいな形の物、それぞれ開発時はそれなりの理屈を伴っているのですが、これもなかなか上手くいかない物が多い様です。
結論として、現存するほとんどのインプラントが、ブローネマルクインプラントと同じスクリュー型になっています。
私達は、ブローネマルクシステムに固執しているのではありません。
患者さんの立場にたち、それが本当によりよい物ならば、積極的に導入して行きたいと思っています。
アストラテックインプラントを始めとして、信頼出来るインプラントシステムも現在ではいくつか開発されています。
ただし、私達はインプラントを選ぶ際に、各メーカーの提示するデータや文献、能書きを鵜呑みにするのではなく、それらが科学的に信頼出来るかちゃんと評価した上で選ばなければいけない」という事が大切だと思うのです。
材料費が安いとか、面倒くさくないとか、新しくて何か良さそうだというだけでは、選ぶべきではないと思っています。
余談ですが、歯科医師や歯科衛生士を採用する際の面接で、当院がブローネマルクシステムを採用しているとしらせると、「それは大変ですね」とか「面倒じゃないですか」と言われてしまう事があります。
もちろんその様な方は、採用対象外となります。
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今朝も冷え込みが一段と厳しいですね。朝起きるのがつらいですね。
今朝オーストラリア人の友人と話したとき彼が、「冬は空がきれいだね。夏が好きだったけど、日本の冬も好きになって来たよ」と行っていました。その時見上げた空は、確かにすごく澄んできれいで、「こんな綺麗な空が見られる冬も確かに悪くないあ」なんて思ってしまいました。私って単純ですね。
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宿主(インプラント手術部位)の状態についてです。
基本的に皆さんの状態ということです。
1. 全身の状態
2. 骨の質、量の問題
3. 年齢
4. 感染
5. 喫煙
以上の事などが、考慮しなければならないでしょう。
まず、
1.全身の状態についてですが、インプラントを希望される方の多くが、中高年以降の方が多く、高血圧、糖尿病とうの生活習慣病に罹患されている方が多く、その事を心配されています。
でもこれはインプラント治療だけが特別なのではなく、歯科医院を受診されるときはその旨を歯科医師に伝える事が大切です。
もし、何らかの病気をおもちでしたなら、かかりつけの医科の先生と連絡をとらせて頂いた上、今後の治療について話し合って行く必要があります。
おからだの病気と歯科治療については、ブログのワンポイントアドバイスにも記してありますので、ご興味のある方はご覧になって下さい。
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一段と寒くなっていますね。新潟の方では大雪の心配が出ています。今年は世界各地で、天災による被害がありました。直接被害を受けていないと、その時は大騒ぎをするのですが、すぐ忘れてしまって、本当にいけない事ですね。
被害に遭われた方達は、その後、復興するまで、いろいろとご苦労が続いているはずですよね。
今回も大事にならない事をねがうばかりですね。
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さて、それでは
2. 骨の質、量の問題についてです。
 基本的に骨の量が足らないところには、そのままではインプラント手術はできません。それでも望まれる場合は、骨を移植して、その後でインプラント手術をする場合があります。
ただし、移植後のインプラントの手術の成功率は、標準的なインプラント治療の成績より若干悪くなります。
骨の質については、CTを撮影し、コンピュータで解析する事で、多少は予測がつく様になっています。しかし、実際に手術をしてみないと皆さんの骨の質は完全に予測する事は難しいといえます。
最近主流になりつつある、ザラザラ表面のインプラントを使う事で、骨の質の悪さを補う事ができる事もあるといわれています。
皆さんがよく「私は骨が弱く、その為に歯槽膿漏になってしまって歯が無くなったのでインプラントをやっても同じ様にダメになるのでは?」と疑問に思われる事があります。
この場合、皆さんの骨の質に問題がある事はとても少なく、歯槽膿漏の治療をちゃんとすませてから、インプラント治療を行なう事で、インプラントに問題が出る事を防ぐ事が大切になります。
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だんだん歳の瀬が近づいてきたと感じる今日この頃ですね。
この時期になると、年間なんとか大賞とか、今年のなんとかといったたぐいの物が発表されますね。
12月12日は漢字の日だったそうで、その日に、2005年の世相を象徴する「今年の漢字」が発表になりました。
今年の漢字は、「愛」だったそうです。
昨年は「災」だったそうで、それから比べたらずいぶん心あたたまる、素敵な漢字が選ばれたとおもいませんか?
しかし、選ばれた理由は、ごく身近なところにある「愛」、地球や世界規模で必要な「愛」、残念ながら「愛」を感じられない事件が多発してしまったことと、全てが心あたたまる、素敵な理由ではないのが残念ですね。
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3. ブローネマルクシステム自体が、当初は一本も歯のない方が対象で、開発、研究、調査されている事からも、患者さんの対象も、比較的年齢が高い方が多いといえます。
現実問題として、何歳だから手術が出来るとか、出来ないという事ではありません。
加齢という現象は、経時的な変化において、様々な要因が絡み合っておこっており、当たり前の事ですが、個々によって差異があるといえます。
これは、生理学的、科学的な加齢を考える上でもいえます。
いろんな機能の大部分は、年齢を重ねるに連れて低下し、結果として高齢者は環境、温度の変化や障害、運動のストレス等に対して上手く適応する事が難しくなると言われていますが、この能力の低下も、やはり大きな個体差が存在します。
そのため、暦上の年齢だけで、全てを判断する事は避けなければいけませんね。
皆さんそれぞれという事になります。
だからこそ、歯科医師、歯科衛生士と充分なコミュニケーションが大切です。
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グリーンサンタをご存知ですか?
赤色の衣装に白いひげ姿がサンタクロースの定番ですよね。
いつもオーストラリア人の友人に聞こうと思っていて忘れてしまうのですが、オーストラリアのサンタはどんなカッコウしているんでしょうか?
Tシャツ、短パンでトナカイのかわりはイルカでしょうか?
近いうちに聞いてみますね。
実は緑色のサンタクロースがいることをご存知でしょうか?
サンタクロース会議(北欧デンマークで開かれる)では、地球環境の急激な変化で雪やモミの木、トナカイが少なくなっていることが問題になっているんだそうです。やはり、地球は急速に壊れてしまっているのでしょうか?
その問題をみんなに知ってもらい、解決するため立ち上がったのがこのグリーンサンタだそうです。
緑色の衣装で、地球上のあらゆる国々で、この問題を訴えているそうです。
日本にも来ているらしいんですよ。
これってサンタクロースだけの問題ではないですよね。というか、ついに子供達の夢(大人にとっても)のサンタにまで、この問題が及んでしまったといえないでしょうか。
みんなで、地球にやさしくすることを心がけたいですね。
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4. 感染について
感染については、術前、術中、術後に分けて考えてみましょう。
まず、術前、これは手術の直前という事ではなく、手術を受けるまでの時期だと思って下さい。インプラント手術を受けるにあたり、一つの重要なポイントとして、歯を失った原因を除去することが、必要だと言われています。
特に多くの患者さんが、歯槽膿漏で、歯を失っています。この歯槽膿漏とは、歯に歯垢と呼ばれる細菌がくっついて(この状態を歯科では感染と考えています。)歯の周りの組織、歯ぐきや歯を支えている顎の骨にダメージを与えてしまい、最終的には歯が抜けてしまう病気のことです。
この病気は、インプラントにもおこります。つまり、歯槽膿漏で歯を失い、そこにインプラント治療を受ける場合は、インプラントの手術前に、歯槽膿漏の原因除去治療を確実に受けて頂くことで、感染の危険をコントロールしておく必要があります。これはとても重要な事で、術前のコントロールなしで、インプラントの手術はあり得ないと言っても過言ではありません。
また、これは術後の事になりますが、歯槽膿漏で、歯を全て失ってしまい、現在は総入れ歯になってしまっている方も、インプラントの治療を受けるのであれば、たとえ人工とはいえ歯がお口の中に出来るわけですから、インプラントを歯槽膿漏にしない様に、ブラッシングのチェックや定期的なプロフェッショナルクリーニングを受けられるべきでしょう。
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"Tracks Santa 2005"をご存知ですか?
これは北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)によるサンタクロース追跡プログラムのことです。
事の発端はある店が「サンタさんとお話が出来る」と広告したのですが、間違った電話番号を載せていたため、なんとその広告を見た子供は、中央防衛航空軍基地(CONAD)の司令長官、Harry Shoup大佐のホットラインに電話してしまったのが始まりだそうです。
Shoup大佐はサンタさんが北極から南へ向かった形跡があるか調べさせて、「電話をした子供たちは、サンタさんの居場所の最新情報を貰いました。」ということです。なんて粋な計らいなんでしょうね。どこかの国のお偉い方達?も見習って欲しいもんですね。
そして、それ以来24日には、人工衛星から戦闘機まで、さまざまな技術と機材を駆使してサンタクロースを追跡し(ほんとかな?)、これが"Tracks Santa 2005"のサイトを通じてみることができるそうです。
サイトはまだ準備中のところもあるようですが、日本語版も用意されているそうです。言語を選ぶと、音が出るのでご注意ください。
また、「かっこいいダウンロード」というところではプロモーションビデオやパズル、キャロルなどを楽しむことができます。
http://www.noradsanta.org/index.php
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感染の話の続きです。
まず、術中です。手術中に感染が起こらない様にする為には、患者さんだけではなく、私達医療者側が注意しなくてはいけません。実際に外科的な常識を踏まえた「清潔な診療条件」であれば、手術室を用いた厳格な無菌的なインプラント手術条件と同様の結果が得られたという報告が1993年にされています。
この事だけをみて、一般の歯科治療環境で手術をしても良いと思われがちですが、その、3年後にはやはり、スウェーデンのFriberg(フリーベリ)先生が、「清潔な診療条件」に対する追跡研究がない以上、厳格な無菌的手術条件を守るべきであると述べています。それを受け、私達の診療室にも手術室とそれに伴う手術環境を整備しています。やはり、感染が起きない様な手術室、手術前の手洗い、手術器具の滅菌、管理等が大切になります。
そして、手術をする部位がお口の中ということになり、お口の中は食道と気道に続いているため比較的細菌の多い環境ですので、インプラントの手術前に確実に歯周病の治療を終了させておくだけでなく、当院では手術1週間前と手術直前に、十分に時間をかけたプロフェッショナルクリーニングを受けていただく事を義務づけさせて頂いています。
そして、術後です。手術当日には術後の注意事項を説明させていただき、手術部位に感染が起きない様に、ご協力頂き、基本的に翌日、消毒と手術部位のチェック、1週間から10日前後で抜糸、それまでは、感染予防のため抗生物質の服用と含嗽剤による消毒の励行をして頂いております。
それから、術後ズーットという事になりますが、インプラントは基本的に自分の歯と同じ様にケアーが大切で、歯周病にもかかってしまいます。ですから、日々のご自身によるブラッシングと定期的なメインテナンスケアーがとても大切です。
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クリスマスはどんなふうにすごされたのでしょうか?
今回は土日と重なった為にいろんな過ごし方が出来たのではないでしょうか?
25日の日曜日に私は私用で土浦の方に出かけていたのですが、いつもなら帰りの常磐道が渋滞するのに今回はすいていました。
きっと皆さん遠くには出かけなかったのでしょうね。
5.喫煙についてです
 基本的に喫煙は身体によくありませんよね。実際に喫煙は歯周病にとっても良くありません。なるべくなら禁煙をお勧めします。インプラントの成功と喫煙の関係についても様々な研究がある様ですが、現時点では喫煙と通常のインプラント手術の術後の成功率には強い因果関係は認められない様です。しかし、私が、通常のインプラント手術と表現している様に、例えば、移植を伴う様なインプラント手術は明らかに成功率が下がってしまう様です。
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新年あけましておめでとうございます。
当院は5日から診療をはじめているのですが、お正月中にお餅を食べてつめ物や被せものが取れてしまったり、痛みが出てしまった方が急患で沢山おみえになり、今週はてんてこまいの状態でした。
今年はいったいどのような年になるのでしょうか?
ありきたりですが、良い年になって欲しいですね。
さて、健康歯孝講座の始まりです。
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手術の技術
一般的な歯科の外科手術(抜歯や歯槽膿漏の手術)が、感染したものを取り去る事が主なのに対して、清潔な状態の部位に清潔なもの(インプラント体)を埋め込む手術であるという事がインプラントの手術の大きな特徴といえます。
その為に、手術する部位の感染のコントロールや、手術のテクニックも異なっています。
まず、インプラント手術は、その手術によって出来たキズが治る時に、周りの骨が、インプラント体をとりこむことで、インプラント体と骨がくっつく事を目的としています。
その為には可能な限り治り易い状態にしてあげるべきですよね。
非侵襲的(可能な限りダメージを与えない様)に、きれいな環境で、行なう事が大切な事はもちろん、それに加え、オーバーヒートの問題が取り上げられています。
オーバーヒートという言葉は、車に詳しい方ならご存知ですよね。過熱(必要以上に熱くなる事)です。インプラントの手術では手術部位である顎の骨に、インプラント体を埋め込む為に直径3ミリ前後の穴をあける必要があります。その時に発熱が起こってしまうのです。この発熱をコントロールしないと、オーバーヒートにより顎の骨にダメージを与えてしまい、インプラント体と骨がくっつかない事があるのです。実際にスウェーデンの研究で、ドリルで穴をあける事で起こる過熱により骨が50℃になると一瞬でもだめ、47℃では一分間が限界44℃では数分間でも大丈夫という事が解っており、なおかつ適切な機器を使用し充分な注水下ではドリル先端は34℃にコントロール出来る事が解っています。(いやあしかし細部にわたって研究されていますよね)
そこで、私達は、手術中にオーバーヒートを起こさない為に以下の様な事を注意しています。
オーバーヒートを防ぐ為に
切れない刃は使わない→手術に使用するドリル等は全て新品、ディスポーザブル製品を使用する。
速すぎるスピードはだめ→インプラント専用に特別に開発された精密な手術機器を使用しゆっくりした回転(2000rpm以下)を保って手術する         
手のブレが起こってはいけない→精密な手術機器使用する、確実な手技でおこなう、手術野(手術する部位)を確保する為に必要十分なスタッフで手術を行なう。
一気に太いもので削らない→段階的に穴を広げていく様に考えられたシステムを用いる
注水不足を防ぐ→充分なスタッフの確保し、安全確実な手術を行なう。
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昨夜は、東京でも雪が降りましたね。
今朝早く、犬と散歩に出かけたときうっすらと白いところがありました。
この程度は、まったく問題ないですが、少しでも積もると東京の場合すぐに交通機関に影響が出てしまいますよね。
各地では大雪で、いろんな被害や、事故が起きていますね。こんな事があるたびに、自然の力は驚異的だとつくづく感じます。人間のわがままで、地球環境をいため続けてしまった結果、地球が怒ってしまったのではない事を望みます。
地球に優しい生活をして行く必要がありますね。
さて、始めますね。
いつから、咬める様になるのか?
インプラント治療(2回法)では、一度手術を受けてもすぐに咬める様になるのではなく、暫く期間をおき、2度目の手術(これは簡単な手術です)を行ないます。その後、型や咬み合わせをとってインプラント体にくっつける被せ物を作り、それがくっついてはじめて咬める様になります。
つまり、治療開始から咬める様になるまでにある程度期間を要する治療です。
特に、1回目の手術から2回目の手術まで暫く期間をおきます。この期間が36ヶ月を要します。これはこの期間に骨がインプラントの表面にくっつく事を妨げない為の安静期間の様な物だとお考え下さい。
インプラントが骨とくっつくには骨折したところが治るメカニズムの様なものが、働いており皆様が例えば骨折したとすると、一定の期間はギブスの様な物で固定しますよね。それと同じ様な考え方だと思おって下さい。
この治癒の為の期間も様々な研究やリサーチのおかげで大分短くなって来ています。
平均すると、下顎で、2~4ヶ月、上顎で4~6ヶ月位治癒をまちます。
これは、手術時の骨の状態や、インプラントがどのくらいしっかり埋め込めてかによって術者が判断します。
この判断は、術者の経験により期間を決める事が多いのですが、インプラントの固定度について、共鳴振動を調べる装置をもちいて計測し治癒期間を決める事も最近では行なわれています。この装置も当院にあります。
また、最近の研究では、その治癒期間であってもインプラントにコントロールされた力ならば加えても大丈夫と言われています。その事を受け、1回の手術ですべてを終えて、その日のうちに咬める様にしてしまう治療も開発されています。
この事については後日掲載させて頂きます。
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健康歯孝講座インプラント編をお読み頂いてありがとうございます。
難しい話が続いて、つまらなくなり飽きてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もう暫く続きますので頑張って下さいね。
先日、スイス在住の方からメールをいただきました。日本にいらっしゃる時は患者さんとして来院されていた方で、現在もスイスでこのブログをご覧いただいているそうです。ちょっと嬉しくなりました。
さて今日はちょっと一休みで、動物の歯のお話です。
 私達は永久歯を一度失うと、もう二度と生えてくる事がありません。
 その為、歯を失った後は、歯科医院で何らかの治療をしなければならず、そ 
 のひとつの方法としてインプラントがあるわけです。
 しかし、サメは歯が何度も生え替わることで、有名です。
 サメの歯は何列にもなっていて、一番前の歯が抜け落ちると後ろの
 歯が前に出てくる様にできています。うらやましいと言って良いのかどうか
 きっと患者さんにとっては、うらやましくて、私達(歯科医療従事者)に
 とっては、あまりうらやましくないかもしれませんね。
 何度も生え替わるのは、サメだけと思われがちですが、実は象も何度も生えかわる         んです。
 象というとあの長い鼻と牙がイメージですよね。
 では、ゾウの歯は何本でしょうか?  
 実はゾウには、歯が4本しかありません。
 すごく大きな臼歯(人間でいう奥歯)が、上下左右に1本ずつだけなので
 す。そして象の歯は、後ろから生えてくる新しい歯に押し出されて前の歯が
 抜けるしくみになっていて、口の中にはずっと歯が揃っていて、歯が、
 無くて、歯医者に行かなければいけないなんてことはないのです。
 実は、動物は歯が無くなると生きて行けないんです。
 大変ですよね。
 学生時代に、昔、上野動物園のロバ(だったと思うのです)が歯を全部
 失ってしまいこのままでは死んでしまうという事で、その当時の歯科医師が    
 入れ歯を作ってあげた。という話を聞いた事があります。
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馬見塚デンタルクリニック

歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科

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馬見塚デンタルクリニック院長
馬見塚賢一郎
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