昨日、今年はじめての忘年会にスタッフと行ってきました。いつも、お世話になっている方達の忘年会に招かれ、楽しいひとときを過ごしてきました。医療関係者の方の忘年会なのですが、いろんなお話が聞く事が出来ていつも勉強になるのと、素敵な人達とお会いする事ができるので、ちょっと図々しいのですが、お誘い頂くのを楽しみにしている忘年会です。
これから、皆さんも忘年会に出席される事が多くなるでしょうから、暴飲暴食には注意しましょう。
1981年にAlbrektssonアルブレクトソン先生『(また、聞き慣れないというかへんてこりんな名前(アルブレクトソン先生ごめんなさい))ですが、この先生も現代インプラントの重鎮と呼べる方です。)はインプラントが骨とくっつく為の条件(この事をオッセオインテグレーションの条件と言います。)として、下記の6条件について勧告しています。
なぜなら、前回のブログにもある様に「もっともすぐれた長期的生存率を示したのは、インプラント表面が繊維組織ではなく骨と接触したシステムであった」と1988年米国における、第2回のコンセンサス会議で示されていたのですから、インプラントは骨と直接、接触しなければいけないわけです。
そこで、アルブレクトソン先生はインプラントが骨とちゃんとつく為に守らなければいけない事を勧告しているのです。
当たり前の事ですけど、インプラントをするのですからちゃんと骨とついて欲しいですよね。その為に注意する事ということです。
1. インプラント材料の生体親和性
2. インプラントの表面性状
3. インプラントのデザイン
4. 宿主(インプラント手術部位)の状態
5. 手術技術
6. 治癒期間の荷重コントロール(いつになったら咬めるか)
これら6つの条件は1.2.3.と4.5.6.に分ける事ができます。
すなわち前の3つは、インプラント自体に関する事で、後の3つは私達歯科医療サイドによる臨床的な事になります。
つまり、前者は、「私達はインプラントを選ぶ際に、各メーカーの提示するデータや文献、能書きを鵜呑みにするのではなく、それらが科学的に信頼出来るかちゃんと評価した上で選ばなければいけない」という事になるでしょう。
そして、後者は、「臨床で、インプラント治療を行なう上で、我々が厳格に守らなければいけない事」になるでしょう。
いま、インターネット上を含め、皆さんに提供されている「インプラントは安全で、成功率が90%以上もあるもの」という情報の裏側には、守らなければいけない事が、ちゃんと明確に、提言されていたのです。それが出来てはじめて成功率云々がかたれるのですね。
なんでもかんでも、インプラントなら安全で、成功率が高いというわけではないのです。