今日はすごく寒いですね。雪ふるんでしょうか?雪は綺麗だけど、東京の場合、少しの雪でも簡単に交通機関が麻痺しますからちょっと考えものですよね。インプラントのふるさとスウェーデンはすごーく寒いでしょうね。私は幸運にも夏の素晴らしい季節しかスウェーデンに行った事がないので、寒い冬のスウェーデンは知りません。そうそう、皆さんにはあまり馴染みがないかもしれないですが、スウェーデンは良いところですよ、一度機会があれば行かれる事をお勧めします。
さあ、始めましょうか。ブローネマルクがインプラントを始めた頃、スウェーデン国内でも、ブローネマルクの研究はあまり注目をされなかったといわれているのです。
それには、
1. 過去にあまりにも失敗が多い分野のインプラントであったため、多くの歯科医師が、興ざめしてしまっていた為
2. まして、その分野(失敗が多い分野)に、歯科医師ではない医師が参入して来た為
ではないかとも言われています。
そして、NIHHarvard会議がアメリカを中心として、行なわれたため、スウェーデンは地理的にも、またその他の意味(意味深な表現です)でも遠かったのでしょうか?
結局、1981年にブローネマルクらによる15年間の膨大とも言える臨床追跡研究がAdell達によって発表され、その1年後の1982年のToronto会議で、やっと世界的な認知をされる事になったのでした。
そして、1988年米国において、第2回のコンセンサス会議が、NIHとFDAによって開催され、このなかで、特定のインプラントが優れているとはされなかったが、「もっともすぐれた長期的生存率を示したのは、インプラント表面が繊維組織ではなく骨と接触したシステムであった」と示されていたそうです。
これってブローネマルクシステムのことですね。
なんと回りくどい表現をされているのでしょうか。
そしてこの後、やっとADAがインプラントでは世界で初めてブローネマルクシステムに正式認証(歯が一本もない患者に対する治療法として)を与えたのでした。パチパチ
そのため、この後世界各国で、インプラントの研究が急速に進み、大学教育に取り入れられる様になっていきましたが、日本は不幸な事に、現時点でも、インプラント学の大学教育のレベルはかなりの遅れをとってしまっています。