今週も引き続いて、週間朝日にインプラント治療に関する記事が掲載されていました。
この歯科医師が自殺を図ってしまったというのは、本当に残念なことです。
幸いにも、命に別条はないとのことですが、複雑な気持ちです。
私達は、ターミナルケアにも参加しているため、生きたくても生きることができない人達と関わらせていただいています。
日々の関わりの中から多くの事を学ばせて頂いているのですが、そのなかでも、一番重要な事は「命の尊さ」です。
それを考えるに、どんなに事情があろうとも、まして医療従事者であるものが、一度ならずとも自殺をはかるということはいかがなものなのでしょうか?
やはり、命は大切にしてほしいものです。
さて、今回の記事では、インプラントを製造販売しているメーカーの責任にも触れています。
今回の事に関して、実際にどこまで、責任があるかは別にして、私も、特に最近は「インプラントメーカー」のあり方に疑問を感じることがあります。
利益を追求するあまりに、「売れ売れの姿勢」が見え隠れするメーカーや、インプラントの学会と称し派手なプレゼンテーションをおこなったり、歯科医師でも、医師でもないメーカー幹部が壇上にたち、自社の製品有用性をあたかも医療者のようにプレゼンテーションしていたり、本来あるべき製品を営利追求のあまりなくしてしまったり、簡素化してしまったり、材料を変えてしまったり、何の意図かはわかりませんが製品の名称を変えてしまったりする、他のメーカーが売れたとなるとその中身を検証しているのかを疑ってしまうほど早く自社製品にとりいれてしまったりしているように見えるという事もおこっている要です。
もちろん、それぞれの改良?(私には改悪にしか思えない事が多いのですが)にはちゃんとした根拠に基づいているのでしょうが、私のような人間には理解できない事が起こっているのです。
再三申し上げている事なのですが、これを機にもう一度原点にかえり、本質を見極めていくことが大切だと思っています。
私は、たとえ、それは今の流行りでもなく、新しいものでもないのかもしれないが、ブローネマルク教授が提唱しているプロトコールを守りさえすれば、インプラント治療は、患者さんにとって、基本的に安全で確実な治療なことに間違いはないと思うのです。