今まで10回に渡り、手術前の流れをお話してきました。今回は今までの話を簡単にまとめさせて頂きます。
まず本題に入る前に、以前テレビで名古屋にある行列のできるラーメン屋さんの特集をやっていたのを見ました。そのラーメン屋さんのこだわりは、熟成庫で3日間ねかした自家製の麺、12時間じっくりと煮込んだスープ、長年かけてできあがった秘伝のたれ、1週間たれに漬け込んだジューシーなチャーシュー。この4つがこだわりと店長さんはおっしゃっていました。お客さんがおいしく食べるために、これだけの下準備があってこそ、おいしいラーメンが完成し、また行列ができるほどの人気がでてくるのでしょう。
さて本題に入ります!!インプラント治療も準備があってこそ、きちんとした結果がでます。
インプラント治療の準備は、患者さんの現状を把握する為、できる限りのデータを集めます。問診をとったり(身体の状態)、歯型取りやデジカメでお口の中を撮影(口腔内の状態)したり、パノラマ・デンタル・CTなどのレントゲン撮影(骨の状態)を行い、患者さんのデータを集めます。これらの資料があって初めて、インプラントの埋入位置や被せ物の完成予想が立てられるのです。
そして、事前に手術に携わるメンバー全員でミーティングを行います。そこでは、患者さんの情報を全員が把握し手術に備える為に、患者さんの身体や精神状態や、口腔内の情報を共有しています。
また、手術の前日に顎の模型でインプラント埋入手術のシュミレーションを行い、手術当日に備えます。最後に忘れてはならないのは、感染予防です。当院のブログで何度もでてきているクラスBの滅菌器で手術に使用する器具を滅菌します。
また手術室の隅から隅までの消毒を行い感染予防を行っています。 インプラント治療を安全に行うためには、予め起こりうることを予測し、それに備えることです。そのためには、これらの準備が必要不可欠だと考えています。
次回からは、手術当日の流れを数回に分けて話させて頂く予定です。
また来週は院長とインプラント班は海外研修に参加してきます。今回はデンマークとスウェーデンでの感染管理についての研修に参加してきます。現地病院で実際に行われている感染管理を見られるとあって、とても楽しみにしています。