おはようございます、週末はいかがでしたでしょうか?台風も去り、暑さが厳しいですね。先週末は、東北の方へ出かけていました。そこで温泉に泊まったのですが、その時少し考えてしまったことがあります。
それは、温泉のはいり方なのです。
自分では若いつもりでいるのですが、私と同年代かそれ以降の人とその人たちが連れてくるお子さんのマナーがまったくなっていないことがあるようです。
お風呂へ入る入口のドアはちゃんと閉めない、身体も洗わず(せめて汗や汚れをながしてほしいものです)にいきなり湯船にはいる。隣に人がいてもかまわずばしゃばしゃと髪を洗う、びしょぬれのまま脱衣所にでる等々、いったいどうなっているのかと思ったのです。
おそらく、この人たちだって、周りに迷惑をあえてかけたいとは思っていないのではないでしょうか?ただ単にマナーを知らないだけ、あるいは知ってはいても身についていないのではないでしょうか?
私は子供のころ、銭湯に通っていたのですが、親父はもちろんそこにはうるさい(気のいい)人たちが沢山いて、今で言うマナー違反をするとしょっちゅう怒られていました。そのため、いつの間にか社会生活のマナーを身につけてもらえたのだと思います。
ところが内湯が当たり前の今、風呂の入り方一つを取ってもまわりを気にする必要が無いわけですから、たまの温泉で風呂の入り方のマナーなどしっちるわけ無いのですよね。
教えてもらえないという事、そして知らないという事が、このような事をまねいてしまうのだとつくづく感じてしまいました。
これは、私達の世界にもいえることで、例えばインプラントに関する事でも、自分ではそれが正しいと信じてしまっていたり、勉強不足で本当のことを「知らない」という事で、大変な結果を招きかねません。日々勉強にはげまなくてはいけませんね。
さて、今回は、気道内異物についてです。
私達の手術領域は「口の中」という環境で、これは気道の入り口でもあります。
つまり、場合によっては、気道をふさいでしまうことが起こり得るわけです。その結果として窒息を引き起こしてしまい、死に至らしめてしまうことが考えられます。
現実問題としては、手術中に器具等を誤って落としてしまい、それが気道に入ってしまうことは充分に考えられるわけです。
まして私達がインプラント手術で用いる器具は小さい物が多く、その取り扱いは充分注意しないと、大変落としやすく危険です。手術中は患者さんも大きく口を開けている事が多く、飲み込ませやすい状態でもあります。
実際に、器具、インプラント体等を誤って飲み込ませたとの報告は、いくつも報告されています。また、インプラントの手術中ではありませんが、歯科治療中に被せ物を、お口の中におとしてしまい、結果として窒息を引き起こして、患者が死亡した事例も報告されています。
では、実際にこのような事態を防ぐために出来る事です。
まずは、器具の取り扱いに充分注意をし、落とさないようにすること。
それでも落ちる可能性があるため、可能なものには糸を結び落としたとしても、飲み込ませないようにしたり、場合によってはお口の中にガーゼを一枚ひく事で気道に入り込む事を防ぐ事も推奨されています。
又、手術には複数のスタッフが参加し、手術する者意外は、それぞれが受け持つ吸引チップを常に意識し、万が一にも器具等を口腔内に落としてしまったら速やかに吸い上げるようにする事が大切になります。
そしてもし、口腔内に何か落としてしまった場合は、それが食道に入ったのか、気道に入ったのかを確認するために、レントゲン等の検査を受けるようにする事が大切です。多くの場合は、気道に入ってしまうよりはむしろ食道に入る事が多く、食道に入ってしまった場合は、殆どが便に含まれて排泄されてしまいます。
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