前回は、インプラント治療を受ける歯科医院選びについて、少しお話しさせていただきました。
今回はその続きで、インプラントの教育とその技術の判断についてです。
では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。さらに大半の歯科医は、大学でインプラント治療を学んでいないという。今現在でも、日本では、学生、歯科医師に対し十分なインプラント教育ができる大学は、存在しません。メーカーや学会による講習会のみで治療を始めるケースも多く、
現状では、十分なインプラントについての教育は日本の大学では行われていません。
それどころか、歯科学生に対しては、ほんのさわり程度としか言いようがありません。
ここは、海外特にスウェーデンの大学教育との違いです。それでも、大学が主催するインプラントに関する講習会もおこなわれており、それ以外にもメーカー、学会等が主催する研修会は数多く行われています。
少なくともそのような講習会に出て勉強をすることは大切です。しかし、その講習会に出たからと言って、すぐにインプラント治療ができるわけではありません。
それ以外は海外へ研修に出向いて、一定期間研修を受ける、
あるいは、後熟練したそして信頼のおけるインプラント専門医が開く研修会等に足しげく通い、出来得るならばその後も、治療を何回も見学させていただき、指導を受けながら実際に治療に参加していくということが大切です。
しかし、その為には、ある程度の研修期間と費用等がかかります。それを、実践して下さるような歯科医療機関は、そんなに数多くはありません。
それなのに、現実にはインプラント治療を行っている施設がこんなにも多いというのはどういうことなのか察していただけると思います。
患者が歯科医の技術レベルを知ることは極めて難しい。
インプラント治療だけに限る話ではありません。残念ながら、現状では、歯科医師の技術レベルを患者サイドが正確に判断することは難しいと言わざるをえません。