前回は、インプラントのトラブルについて、少しお話しさせていただきました。 今回はインプラント治療を受ける歯科医院選びについてです。
では、始めましょう、この番組では 、以下のように語られていました。
インプラント治療を受ける歯科医院の選び方に、堤院長は警鐘を鳴らしている。 堤院長は「インターネットのみで行かれることは、本当に危険そのものだと思います」、「(ウェブサイトに)非常にきれいなスライドがたくさん出ていますが、その中にはメーカーさんが提供してしまっているスライドが結構たくさん見受けられるんですよ。あれで、痛い目に遭って、来られている方が結構いらっしゃるんで」と話した。
私も同感で、インターネットのみというのは、あまりにも危険です。基本的にインターネット上の情報は、その多くが宣伝なわけであり、デバイスがかかっていることは当然のことだと思います。前にもお話ししましたが、特にインプラント治療やレーシック治療に関するサイトは何というか、どうしようもない状態だと感じます。この情報も、当院の宣伝を兼ねているわけですが、出来うるかぎり偏った情報にならないように努力しているつもりです。
インターネットに掲載されている「インプラント専門医」という肩書について、厚労省は、「医療法上の広告として認めていない」という見解だが、インターネットに関しては規制の対象外として、特に指導はしていない。
インターネット上は規制されていないことが多く、そこを問題視する意見はあります。ただしその規制がないため、多くの情報が発信でき、それを得ることもできるわけです。発信する側のモラルと受信する側の情報の選択する力が大切ですね。
そして、専門医という表現ですが、実は、これは各学会が認定しているものもあるのですが、それがどれだけの意味をなしているのかはわかりません。もちろん、各種の学会に所属し、十分な研鑽を積まれた結果として認定医をお持ちの先生もいらっしゃるわけですが、例えばインプラントの認定医の中には、それが単なるビジネスとなってしまっているようなものも存在します。
認定医、専門医だからではなく、その先生を信頼できるかが大切なのではないかと思います。
私が思う、良い歯科医院、あるいは歯科医師選びは、皆さんの話をよく聞いてくれ、その上で、いろんな治療法の説明をしてくれる先生、そして必要があればセカンドオピニオンをとることを勧めてくれるような先生が良いのではないかと思います。セカンドオピニオンについてはこちらのQ3もご覧になってください。