前回は、日本のインプラント教育の現状についてお話ししました。
今日は、歯科医師の技術格差についてです。
この番組では以下のように話されていました。
歯科医の技術格差について、春日井教授は情報公開の必要性を説いている。
春日井教授は「全部入れたインプラントを(第3者機関などで)ちゃんとフォローするようなシステムをつくる。そうすると(手術ミスなどの)問題も全部あぶり出されてくる。今は(インプラントが)落ちてもデータとして残らない。そういうシステムをつくると、ある医院とか、あるドクターでは脱落が多いとか、そういう話になってくる」と話した。
利害関係もなく、公正な立場で、評価をすることが出来得るような文化的な背景が日本にはあるとは言い難いように感じますし、たとえばISO等もなぜあのような評価が導入されているのかというと、アメリカからの圧力で導入されただけで、日本の社会では本当に機能しているのかを疑問視する声もあるようです。
全国およそ6万5,000人の歯科医が加盟する日本歯科医師会が、インプラント問題について危機感を抱き、対応策を検討している。
日本歯科医師会の小谷田宏常務理事は「トラブル事例については、個別にたくさんの情報が都道府県単位で集まっております」、「その辺の分析については、これからの作業になります」、「(トラブルの多い医院の公表は?)個人情報の問題もありますので、それが本当にできるかどうかについては、十分に検討しなければならないというふうに思います」と話した。メリットと、リスクの二面性を抱えるインプラント治療。
治療を受ける際は、担当医師に十分な説明を受けられるとよいです。
しかし、現在の厳しい保険財政の中の治療において、説明に十分な時間をかけることが、臨床の場で難しくなっていることも事実なのです。どこか一つを取り正すのではなく、全体としてものをとらえ改善していく努力が必要だと考えます。
患者にとって必要な情報の整備が、今、強く求められている。
それよりも皆さんが、多くの情報の中から、より正しい、あるいは自分にとって本当の意味で利益になる情報を選択する力を持つことの方が大切だと思います。
私たちが発信する健康歯考ブログや当院HPhttp://www.118.md/index.aspが少しでもお役に立つことを願っています。