2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」の記事に対する3回目のコメントです。
では始めます。前回と同様記事を黒字で、私たちのコメントを赤字で表記します。
東京医科歯科大の春日井昇平教授によれば、手術前にCTスキャンであごの内部を把握すれば事故は避けられる。
診断時、あるいは術前にCTスキャンを撮影することは大切です。CTから得ることのできる情報はとても有意義で通常のレントゲン撮影のみで行うインプラント治療から比べ、格段に安全性が向上します。また、現在はこのCTのデータをもとに解析し、手術のシミュレーションを行うことができるソフトウェアーも数種類は開発されています。
しかし、だからと言って残念なことですが、CTを取れば事故が絶対に防げるわけではありません。最近ではCTのデータをもとにし、手術をコンピュータガイドシステムで行うこともできるようになっているのですが、これもまた万全ではありません。
CTやコンピュータガイドシステムについてはこちらもご覧になってみて下さい。
http://blog.118.md/article/13195096.html
インプラント治療に伴う画像診断についてはこちらもご覧下さい。
http://blog.118.md/article/13166851.html
http://blog.118.md/article/13168227.html
http://blog.118.md/article/13169963.html
http://blog.118.md/article/13171392.html
インプラント治療全般に関してはこちらをご覧下さい。
http://www.118.md/e_implant/index.html
また、糖尿病の人や治療でスレロイドを服用している人、骨粗鬆症の治療を受けている人の一部は、傷や骨の治りが遅く、手術が可能か慎重な検討が必要だ。
お身体に病気をお持ちに方は、その病気が現在どのような状態なのか、そしてどのような薬をどのくらいの期間服用されているか等を担当の医師に聞く必要があります。その上で手術が必要かどうかを判断することが大切です。病気があってもインプラント治療が可能かどうか等についてはこちらもご覧になって下さい。