7月も終わりに近づいてきましたが、梅雨明けはいつになるのでしょうか。今日は金曜日なので、インプラント班よりブログを書かせて頂きます。来週の更新日には梅雨明けしているとうれしいですね。じめじめした日が続きますが、体調など崩されないように気をつけてくださいね。
さて今回は、「インプラント治療における禁忌症」についてお話させて頂きます。禁忌症って?と思われた方もいるかもしれませんが、禁忌症とは、インプラント治療が行えない場合のことをいいます。
文献を見ると、高血圧症、糖尿病、心臓疾患、喘息、そして血友病や急性白血病などのように出血しやすい疾患などが挙げられていますが、これらの病気の方の全てが、絶対にインプラント治療を行うことができないというわけではありません。治療を行うことで期待される成果とリスクを、治療を受ける患者さんと全身疾患を担当する医師と歯科治療を行う歯科医師が、他の治療法と比較、検討して決めていきます。
例えば、糖尿病の方は、きちんと医科を受診し、HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)のコントロールができていないと、免疫力が低下し、感染しやすくなる場合があります。医科の担当医と直接連絡をとらせて頂き、HbA1-cの数値によっては手術を見送る場合もあります。きちんとコントロールできていれば、手術を行うことは可能です。
インプラント治療だけでなく、その他の治療にも利益と不利益が必ずありますので、その両方をよく理解し、治療を選択していく必要があります。
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