2009年5月13日付けの朝日新聞、「インプラント治療 注意点は」という記事に対するコメントです。
週末に、知人たちとスポーツの合宿に行ってきました。
その時、不幸にも仲間の一人が、自転車で転倒し、救急車で搬送されることになってしまいました。その時、救急車に同乗し、病院まで行くことになったんです。
車中、救急隊の方の対応はとても親切でした。
しかし、驚いたというか、現実を目の当たりにできたと思えることがありました。
それは搬送先の病院が決まるまでに何ヶ所もの病院に連絡を取り確か5〜6ヶ所目でやっと受け入れてもらえたのです。
日曜日の昼間でも働いていなくてはいけない医療従事者は大変です。おそらく人手不足が起こってしまっているのは間違いのないことでしょう。
いま、様々なところで医療崩壊が取り上げられています。
タライ回し、医療事故、ミス、モラル、経営問題は様々です。
例えば、人手不足の解消法として、国は医学部の定員数の増加ということで対応しようとしています。
しかし、今の世の中、これだけ過酷な条件で仕事をし、そしてもちろん起こしてはいけないことですが、ミスを犯せばやり玉にあげられ、その割に収入が良いとは言えないような仕事を志す若者がいるのでしょうか?
もちろん収入の大小だけで語るものではないことは分かっています。
医療は、人の為に役立てる誇りある仕事の一つであることは確かです。
多くの皆さんが子供のころ一度はなったみたいとと思う職業の一つですよね。
でも現実に、例えば、医師、看護師、消防隊員、警察官といった職業が、今現在本当の意味で魅力のあるものといえるのでしょうか?
志の高い仕事だから、多少の苦労は我慢するべきかもしれませんが、努力、忍耐、根性といった日本的には美学のように映る言葉だけで、片づけて済む問題ではないと思うのです。
そんな、厳しい現実でも日々額に汗を流し、私たちの為に働いてくれる人たちがいる人たちがいるということ事、そしてその一つである医療が崩壊しかねないということをもう一度肝に銘じなければいけないと感じました。
さて本題です。
「インプラントの創始者、スウェーデンのブローネマルク教授に学び、日本にインプラントを導入した小宮山彌太郎医師は2回法を基本とする。
1回目と2回目の手術の間は3〜6ヶ月間は空ける。
「少しぐらい待っても、最終的に長持ちする方がよい」という考え方からだ。
また、安全性を考え全部の歯を支える際には最低5本はインプラントを挿入する。
私が勝手に恩師と思っている先生ですので、全く同感です。現在のインプラントがこのように普及できたことも、ブローネマルク教授の功績ですし、日本にブローネマルクシステムのインプラントがこのような形で普及できたのは、ひとえに小宮山先生のお力のおかげだと思っています。
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