前回の続きで口腔癌のお話です。
お口の中のがんは、多くの場合が、40歳代頃から発症するようになり、年齢とともに発生率は高くなる傾向があります。もちろん20歳代でも発症することはあります。 口腔がんも他のがん(肺がん、乳がん、大腸がん等)と同様、進行してしまうと命に関わる病気です。
しかし、また逆に、早期のうちに適切な治療が行われれば、これも他のがんと同様十分に治癒が見込めるものなのです。
やはり基本は早期発見、早期治療といえます。
実は、早期発見という意味では、口腔がんは、他の内臓のがんなどと違って直接目で見ることができるため、特殊な検査を必要としないという点が有利になります。
定期的な歯科医院の受診は、口腔がんの早期発見にも有利なります。
「歯肉や舌にできものがある」「口の中に白いものがある」「歯肉、上あごが膨らんできた」「口内炎がなかなか治らない」「食べ物が飲み込みづらい」・・・。これらの症状がある場合、そしてそれが、治りにくく、徐々に大きくなっているような場合、もしかしたら、それは「口腔(こうくう)がん」の可能性も考えられます。
気になる場合は、まずは歯科医院を受診してみて下さい。