緑のまぶしい新緑の季節となりました。
みなさん、ゴールデンウィークはどのように過されましたか?
私は母と共に広島、京都の世界遺産を訪れました。
世界に誇る日本の建築物や風景を見て、改めて「あぁ、まだまだ日本にはすばらしい所があるなぁ」と感動しました。
さて、今回は、《顎関節症》についてです。みなさんも名前だけなら一度は耳にした事があるのではないでしょうか。
◎顎関節症とはどんな病気ですか?
主な症状として以下のようなことが起こります。
- 口を大きく開けられない
- 顎を動かすと「シャリシャリ」「カクカク」と音がする
- 顎が痛む
(場合によっては偏頭痛や肩こりを伴う場合があります。)
◎なぜ顎関節症になるのでしょう?
- はぎしり、くいしばり
- 咬みあわせの異常
- 食事を常に片側で噛む。頬杖をつく
- ストレス
顎関節症は次の5つのタイプに分けられます
顎の周囲の筋肉の異常によるもの くいしばりや歯ぎしりなどが原因で顎を動かす筋肉の緊張が長く続いた場合に生じる痛み外傷によるもの 顎を強打するなどして関節の組織に損傷が生じるもの 関節円盤の異常 顎を動かす際にクッションの役割をする軟骨(関節円盤)の位置がずれたり変形することによって、口が開きにくくなったり顎を動かす時に音がする 顎関節症の変形 顎の関節に強い負荷がかかり骨が変形していくもの心理的なもの ストレスや精神、心理的な要因により生じるもの◎どんな治療法があるのでしょう?
- 薬による治療 痛みを鎮めたり筋肉の緊張をやわらげたりする薬を服用します
- スプリント療法 マウスピースのような装具を歯にはめ顎関節や筋肉の負担を軽くして歯ぎしりやくいしばりの害を緩和させます
- 外科療法 重症の症例では 関節内の癒着を剥離する手術や関節円板を取り除く手術を行う場合があります。
- セルフケア 患者さん自身が日常生活の中で自己管理をおこなうことにより症状の原因となる悪習慣やその背景をさぐりご本人の自覚によりそれらを取り除くようにする。生活リズム、食習慣、姿勢を正しくしストレスを和らげるとそれだけで症状が改善することがあります。
具体的には、
頬杖をつかないよい姿勢を保つうつぶせ寝をせずできるだけあお向けに寝る硬いものや長く噛まなければならない食べ物は控える歯をくいしばらないよう気をつけるなどがあります。
顎関節症は進行するとお口が開けられなくなります。
口は栄養の入り口です。何か気になる事があれば、歯科医院を受診して下さい。