馬見塚デンタルクリニック
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口腔がんは日本の統計調査では、発症するがんの約2〜5%ですが、近年男女ともに増加傾向にあると言われています。

世界的にみると、口腔がんは欧米諸国では減少傾向ですが、日本では増加しています。様々な調査によって喫煙は肺がんをはじめとするがんの発生に関与していることが科学的に証明されています。

そして、タバコの煙に含まれる発がん物質は直接口の粘膜を刺激するため、特に口腔がんの発生に大きく関与しているといわれています。

また飲酒(多量であったり、濃度の高いアルコール飲料の摂取)も同様に、発がんに関与するといわれています。

極端に辛い食べ物を習慣的に摂ることも、発がんに関与するといわれています。

口の粘膜はタバコやお酒、非常に辛い食品の刺激に直接さらされるので発がんのリスクが高まる場所であり、実際の調査でも、喫煙者の多い国、アルコール飲料の消費が多い国、そして極端に辛い食べ物を習慣的に摂る国に口腔がんが多く発生しています。 

他の臓器のがんに比べ、口腔がんは直接目で見ることができるため、その検査は比較的簡単なものもあり、早く発見できれば十分に治すことができます。 

心配な方はまず、かかりつけの歯科医師に相談しましょう。

前回の続きで口腔癌のお話です。

お口の中のがんは、多くの場合が、40歳代頃から発症するようになり、年齢とともに発生率は高くなる傾向があります。もちろん20歳代でも発症することはあります。 口腔がんも他のがん(肺がん、乳がん、大腸がん等)と同様、進行してしまうと命に関わる病気です。

しかし、また逆に、早期のうちに適切な治療が行われれば、これも他のがんと同様十分に治癒が見込めるものなのです。

やはり基本は早期発見、早期治療といえます。

実は、早期発見という意味では、口腔がんは、他の内臓のがんなどと違って直接目で見ることができるため、特殊な検査を必要としないという点が有利になります。

定期的な歯科医院の受診は、口腔がんの早期発見にも有利なります。

「歯肉や舌にできものがある」「口の中に白いものがある」「歯肉、上あごが膨らんできた」「口内炎がなかなか治らない」「食べ物が飲み込みづらい」・・・。これらの症状がある場合、そしてそれが、治りにくく、徐々に大きくなっているような場合、もしかしたら、それは「口腔(こうくう)がん」の可能性も考えられます。

気になる場合は、まずは歯科医院を受診してみて下さい。

お盆休みも終わり、皆さんいかがお過ごしですか?

今回のお休みは、高速道路通行料金が安くなったこともあり、道路はかなり混雑したみたいですね。

経済の活性化に対しては、何らかの効果がある措置なのでしょうが、現在の地球環境の事を考えると、いかがなものなのでしょう?

いずれなくなるその場しのぎの対策ではなく、もう少し長期的視野にたった措置はないものなのでしょうか?

地球を守らない限り、私たちは生きていくことが出来ないのではないのでしょうか?

科学、文明?の進歩という名のもとに、繰り広げられていることの多くは、近視眼的なものが多く、そん付けがそろそろ回ってきているのではないのかなと感じます。

さて、今日から口腔癌のお話です。

口の中にも「がん」ができるのかな?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以前になりますが、元双子山親方が「口腔底がん」になったということがありました。 口腔がんは、その多くの場合、口の中の粘膜(舌、ほほ、歯肉、舌の下等)にできます。

そして、歯肉がん、舌がん、口底がん等と、それぞれ「がん」ができた場所によって、名前が違っています。

お口の中というのは、その場所の特徴から、いろんな刺激(熱い、冷たい、細菌、ウィルス、入れ歯、歯の詰めもの、硬い食べ物、刺激の強い食品、たばこ等)を受けていると臓器と言えます。

その刺激物の中には、飲食物や嗜好品そしてその他の外来物質に含まれる発癌物質も含まれ、その作用を最初に受ける場所でもあります。

また、例えばあっていない入れ歯を我慢して使い続けたり、詰め物かぶせ物等が、とがっていてほほや、舌を刺激し続けてしまうようなこともあり得ます。

このような、体にとってあまり良くない刺激が、続くことで「がん」が発生すると考えられています。

前回は初期虫歯の色は、白い色をしていて、そのために、どうしても見落としがちになってしまうということ。

初期虫歯は穴になっておらず、この段階で、プラークコントロールを徹底し、フッ素入りの歯磨き剤や、フッ素のせん洗口剤を用いたり、歯科医院でフッ素を塗布してもらったり、適切な間隔でPMTCを行うことで、初期虫歯をコントロールする事が出来るということをお話ししました。

 初期虫歯の色は白く、進行した虫歯はすべて黒くなるわけではなく、個人差、虫歯の進行具合等によって、その色は違ってくるのです。

実際には、黄色であったり、茶色、黒褐色とさまざまです。この色の変化を利用して、虫歯の進行具合を判断しようとする試みもあるくらいなのですが、なかなかうまくいっていません。

 虫歯の進行の程度は、ある程度は、肉眼で判断できることも多く、レントゲンを撮ることによって、より正確に判断できるのです。歯科医院で、比較的頻繁にレントゲンを撮るのはそのためなのです。

そして、現在では、特殊な光線を歯に当てることで、虫歯の進行の程度を調べる機器も開発されています。当院にも、その診断機器はありますが、ある程度は正確だと言われていますが、それだけですべてを判断するのは、少し危険な場合もあります。

そして、もう一つの欠点として、歯と歯の間の虫歯のような、直接光を当てることができない場所の虫歯は、診断することが難しいのです。 

その他にも、現在いろいろな診断機器の研究開発がされているのですが、未だこれだというものは出てきていないようです。

しばらく前に、あるメーカーの方から、虫歯診断の機器についての意見を求められたことがありました。とても真面目な方たちで、素晴らしい研究をされており、少しだけアドバイスをすることができました。

今後、それらの製品が実用化されるといいなと思っています。

 しかし、虫歯が出来てしまってから、診断機のお世話になるのではなく、虫歯にしない、あるいは初期虫歯の段階で、進行させないようにすることが大切ですね。その為にも、PMTCは皆さんのお役にたてるものの一つだと思います。

PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さい→ここをクリック   

前回は、虫歯はなぜ黒くなるのかについてのおはなしでした。

そして、皆さんに、初期虫歯の色はどんな色かご存じですか?ということをお聞きしましたね。

では正解です。初期虫歯の色は、白い色をしているのです。そのために、どうしても見落としがちになってしまうのです。

しかし、実際は、皆さんの歯は、真っ白なわけではなく、少し象牙のような色をしているため、注意深く見ると場所によっては、初期虫歯の白い色は、見つけることができます。 

最近CMで言われている、治る可能性がある初期虫歯はこの状態のことで、虫歯の表面はでこぼこしていません。

虫歯というと穴を想像しがちですが、初期虫歯は穴になっていないのです。

この段階で、プラークコントロールを徹底し、フッ素入りの歯磨き剤や、フッ素のせん洗口剤を用いたり、歯科医院でフッ素を塗布してもらったり、適切な間隔でPMTCを行うことで、初期虫歯をコントロールする事が出来るのです。

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桜が満開で、とてもきれいですね。

昨日は、多くの学校で入学式があったようですが、今年は、桜も咲いていてよかったですね。四季折々に趣がある日本はとても良い国だなと思います。

さて、今日は、虫歯予防のために効果的なPMTCですが、その虫歯についてです。 

虫歯はなぜ黒くなるのでしょうか?

健康な歯は、白い(実際には白いというより象牙色)のに、虫歯になると黒っぽく見えます。

一般的には、虫歯は黒いということで、子供たちが描く虫歯も、やはり黒く塗りつぶされています。

しかし、臨床上、虫歯はすべて黒くなるわけではありません。

個人差、虫歯の進行具合等によって、その色は違ってくるのです。黄色であったり、茶色、黒褐色とさまざまです。この色の変化を利用して、虫歯の進行具合を判断しようとする試みもあるくらいです。 

そんな中で、たとえば、一番見逃されやすいのですが、初期虫歯です。さて、ではここでクイズです。

皆さん、初期虫歯の色はどんな色かご存じですか?

次回をお楽しみに、

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お知らせがあります。4月中旬を目途に当院のHP、ブログをリニューアルしていきます。昨年から、準備を始めており、もう直ぐ完成になりますので、その際は、どうぞよろしくお願いします。 

さて前回は、野生動物に虫歯は基本的にないと言われているというお話をさせていただきました。野生動物は、食事(餌)を生のまま加工することなく食べている為、その多くは、咬み応えがあり、なおかつ繊維性の成分を多く含みます。そのため良く噛まねばならず、それが結果として、歯磨き効果を生んでいるのです。つまり、天然のものを、生でよく噛んで食べることで食べながら歯磨きもしている状態になっており、虫歯だけではなく、歯周病もなかったのですね。

それでは、今日は、虫歯の歴史的背景をまとめてみましょう。むし歯は、人間の食習慣の変化によって、世界中に蔓延してしまったことがご理解いただけたのではないでしょうか?その予防の為に、いまさら、古代の食事に戻すことは、不可能ですね。それから砂糖のない生活をする事も同じです

ではどうするのか?一番ベーシックで確実な方法が、ブラッシングをちゃんとすることです。おそらく、皆さんの多くは、もっと簡便な方法はないかと思われるのでしょうが、やはり基本はブラッシングです。

昔から比べ、これだけいろんな美味しいものを食べることができる社会で生活しているのですから、ブラッシングの努力ぐらいは惜しまずにしましょう。ただ、ここで100点のブラッシングをいきなり頑張る必要はありません。竜頭蛇尾にならずに、継続できるように少しずつ上手になっていきましょう。出来ないところは、皆さんそれぞれの状態に合わせて、PMTCを受けられることをお勧めします。

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前回、虫歯は十六世紀に入って砂糖が大量に生産されるようになり、世界中に流通するようになると同時に世界中に虫歯が大発生したと言われているとお話しいしました。

そして、虫歯は文明病の一つで、人間は、火を利用するようになり、農耕を確立し、食という面での危機(飢え)から逃れるすべを得たのですが、それと同時に、虫歯という病気もつくってしまったというおはなしでした。

そして今日の本題です。野生動物に虫歯はないのでしょうか?

答えは、野生動物に虫歯は基本的にないと言われています。野生動物は、食事(餌)を生のまま加工することなく食べています。

その多くは、咬み応えがあり、なおかつ繊維性の成分を多く含みます。そのため良く噛まねばならず、それが結果として、歯磨き効果を生んでいるのです。

つまり、天然のものを、生でよく噛んで食べることで食べながら歯磨きもしている状態になっており、虫歯だけではなく、歯周病もなかったのです。

しかし、最近では、野生動物とはいえども、人里に現れ人間が食べているものを食べているような場合は、虫歯も歯周病も発症しています。

野生ではありませんが、ペットの犬や猫は、ほとんどが歯周病になっています。そして、最近では、ペットにまでスウィーツを与える傾向があるようで、そのため虫歯も特に増加していると言われています。

本当の野生動物でも、例えば、餌を捕獲する際に、自分の牙を折ってしまったたり、長年の使用で歯が擦り減り、そこから虫歯になってしまうことはあるようです。しかし、基本的に動物は自分の歯を失うこと=死ということになるわけです。じつは、野生動物ではありませんが、上野動物園で飼育されていたロバが高齢になり自分の歯がなくなってしまって、ものが食べられなくなるという事態が発生したことがあるそうです。

その時は、何と歯科医師が、ロバの為に入れ歯を作り、事なきを得たそうです。しかし、この話には、残念なオチがあり、入れ歯を入れたロバは、餌が食べられるようになり、現紀になったのは良かったのですが、元気になりすぎて、囲いの柵を飛び越そうとして、柵に刺さって死んでしまったそうです。

かわいそうな結末になってしまいましたね。実は、当院の院長はとても動物が大好きで、今は、シェパードとブルドックと一緒に暮らしているのですが、ちゃんと歯磨きをしているそうです。さすがに、PMTCはしてはいないそうです。

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 さて前回、虫歯は、約1万年前の農業革命が起こってから人間で比較的高頻度で見つかるようになったとされているというお話をしました。そして、十六世紀に入って世界中に虫歯が大発生したと言われています。

 ではこの時何が起こったのでしょうか?答えは、砂糖が大量に生産されるようになり、世界中に流通するようになったのです。我々が、おいしいものを比較的手軽に食べられるようになったが為に、虫歯も世界中に広がったんですね。

  むし歯は、言いかえれば文明病の一つといえるのではないでしょうか?人間は、火を利用するようになり、農耕を確立し食という面での危機(飢え)から逃れるすべを得たのですが、それと同時に、虫歯という病気もつくってしまったのでしょう。

 そして、この文明病、21世紀の現在、食べ物の軟食化、簡単に糖分がとれる、ストレス等からの口腔乾燥等の問題で、とても虫歯になりやすくなってしまっているのです。

 今回の答えから、砂糖が悪者扱いされやすいのですが、それはどうでしょうか?確かに砂糖は虫歯の原因の一つです。しかし、それは砂糖だけではないのです。炭水化物の殆どが虫歯の原因となりえるのです。では、炭水化物を取らないことは良いことでしょうか?

 そうでは、ありませんね。炭水化物は栄養学的にみてもとても重要な栄養素の代表で、基本的にはバランスよく摂取する事が大切になります。ダイエットやカロリーのことは別にして、甘いものを嗜好することを問題にするのはどうかと考えます。

 それよりもその取り方を工夫して、なるべく虫歯を引き起こさないようにすることが、大切ですね。それに、問題のある食べ方をしない限り、基本的には、歯磨きがちゃんとできていれば、お口の中に問題はほとんど起こらないんですよ。

 ですからまずはセルフケアとしての歯磨きの充実が大切です。そして、それをサポートするのがPMTCです。PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さいここをクリック

 では、野生動物に虫歯はないのでしょうか?

 答えは次回です。どうぞお楽しみに。 

虫歯はいったい、いつ頃から始まったのでしょうか?

皆さんご存知ですか? 

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 いろんな説があるんですが、有力なものの一つとして、虫歯は、ヤンガードリアス期と言われる氷河期の前後に、人間が生きていくために食料を生産する必要がもとで起こったのではないかとされる、農業革命が起こった約1万年まえ以降の人類において比較的高頻度で見つかっているようです。

 それ以前にも、約二十万年前に虫歯が見つかっており、これが最古の虫歯らしきものとは言われているようですが、人類の歴史がはじまってから、数百万年の間、我々の先祖が狩猟生活をしていた時には虫歯は発見されていないんだそうです。

 つまり、食生活が変わったことで、虫歯というものが発生してしまったんだと言えるでしょう。そして、十六世紀に入って世界中に虫歯が大発生したと言われています。

ではこの時何が起こったのでしょうか?

 答えは次回です。どうぞお楽しみに。

PMTCに関して、詳しくはこちらをご覧下さい→ここをクリック  

最近は夕方になるとスコールのような雨、そして雷がすごいですよね。しかし昼間は残暑がきびしい日が続き、まだまだアイスやかき氷が恋しくなります。

でも、そんなとき歯がしみて冷たいものが食べられないというのは辛いですよね。

最近ではTVのコマーシャルなどで『しみる=知覚過敏』というフレーズをよく耳にしますが 、しみる症状の原因全てが知覚過敏だとは限りません。

しみる症状の原因はさまざまです。

○知覚過敏

○むし歯

○歯と歯肉の境目が削れてしまっている

○何も問題ない (個人差はありますがとくに冷たいものは健康な歯もしみることがあります。)

  などがありますので原因を見つけもし問題があれば改善しなければなりません。

 しみる=知覚過敏と決めつけずにお気軽に歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。

「家族に寝ている時に歯ぎしりをしていると言われました。どうすればよいでしょうか?」

歯ぎしりは、無意識にされている方が多いかと思います。特に寝ている時の歯ぎしりは他の人に指摘されない限りは気が付く事もないでしょう。 

歯ぎしりの原因はよくわかっていません。咬み合わせや歯並びの問題、日頃のストレスからくるなどいろいろと言われていますが、実際どうなのかは科学的に答えが出ていないのです。この歯ぎしりによって歯がすり減る、折れる、割れる、しみるなどの症状がでたり、顎に傷みが出たりすることがあります。

口とプレト
プレトはずす
プレト

残念ですが直接歯ぎしりを治す事はできません。しかし歯や顎への影響をやわらげる方法はあります。

その一つが、プレートを使用する方法です。プレートとは上顎の歯にカポッとはめて着脱出来るマウスピースのようなものです。夜寝る時に使用していただきますので、慣れるまでは異和感を感じる事もあるかと思いますが、プレートを通して噛むことにより歯ぎしりの影響を歯に直接与えないようにするのです。 

現在のところこのような対症療法しか一般の歯科医院では出来ませんが、歯ぎしりを放っておいて起こるトラブルを少しでも減少させる為に、まずは歯科医院へご相談にいらして下さい。

さて、本日の質問です。

「歯がしみるのですが、虫歯ですか?」

来院される方の中でも、『しみる』ことを訴えて来院される方は、実は多くいらっしゃいます。

「歯がしみるのですが・・・」という方にまずお伺いするのは、“どのような時”に“どのくらいの時間”しみるのかということです。しみる症状は主に4つに分けられます。

冷たいものを食べた時(アイスや冷たい飲み物、歯磨き後にうがいをした時な
ど)、冬場では外気や風を吸い込んだ時温かいものを食べた時(お茶やコーヒーなど)甘いものを食べた時(チョコレートなど)歯ブラシや歯間ブラシなどが歯に触れた時

1〜4のことでしみてしまう時は、まず、レントゲンを撮って虫歯があるかどうかの診査をします。 虫歯のないことが確認できた上で、しみてしまう症状があることを象牙質知覚過敏症といいます。

象牙質とは歯の神経に近い部分のことをいいます。

ブログ歯の構造.mini.jpg


知覚過敏の症状がでている歯は象牙質が露出してしまっていることが多く、その表面には、象牙細管といって小さな穴が開いています。そのため、冷たいものや温かいもの、機械的などの刺激が神経に伝わることで痛みがでるのです。

ではなぜ、知覚過敏はおこるのでしょうか?

歯肉の退縮により歯の根元(牙質)の部分が露出しているため
これは、歯周病が重度に進行した場合や歯周病の治療後、歯肉の炎症がおさまった場合におこります歯の根元の部分(象牙質)が削れているため。
これは、不適切なブラッシング法を長期にわたり行った場合や、特異的な噛み合わせによって 過重な負担が歯の根元に加わった場合におこります

診断として、冷たいものがしみたり、歯磨きをした時にしみる症状はあるが、一過性の痛みであれば象牙質知覚過敏症であると考えられます。このような時には、正しいブラッシング法をご理解いただき、象牙細管の穴を石灰化させてふさぐことを目的にフッ素というお薬を塗布します。

また、市販の知覚過敏用の歯磨き粉は長期的な使用で症状の改善がみられるという報告があります。

歯科治療では露出した歯の根元を白い樹脂で修復する方法があります。

これから冷たいものがおいしく感じる季節になりますね。

「歯がしみて・・・」と心配されている方に今回の内容が参考になれば幸いです。

 いよいよ6月に突入にしました。梅雨の時期ももう間近ですね。最近は気温の寒暖差が目間ぐるしく、体調管理が難しい今日この頃ですが、皆さんお体にお変わりはありませんか?ちなみに明日は6月4日、虫歯予防の日です!!

 今回のテーマは虫歯などで歯が痛んだとき歯の神経を取る「抜髄」(ばつずいと読みます)についてです。 

御存知の方もいると思いますが、歯の構造はエナメル質、象牙質、神経や血管の入っているお部屋(歯髄)から成ります。  

 虫歯菌や虫歯菌が出す毒素が歯髄に進入してくると歯髄は身体を守るために免疫反応を起こします。その結果、痛んだり、しみたりといった、サインをだします。この刺激がちょっとしたものならば免疫反応で対応出来るので、しばらくして無くなったりします。ところが長期間の刺激を受けたり、持続性の痛み、自発痛になったりすると歯髄全体に炎症が及んでいるため、歯髄を取り除くことになります。これを「抜髄」といいます。 虫歯以外の原因として、歯髄は熱い、冷たい、ぶつかった衝撃などの刺激も痛みとして知らせてくれるため、刺激が強過ぎたり、長く続くと歯髄は炎症を起こしてしまうこともあります。例えば、よく小さなお子さまで転んで前歯をぶつけ、炎症を起こしたり、歯髄が死んでしまい、変色したり、根の先が腫れたりすることがあります。 

 よく歯医者さんで「歯の神経を取ります」って言いますが…歯を抜くことではありません。炎症を起こしている歯髄(血管や神経の集まり)を取り除き、そのお部屋をお掃除することです。歯髄の取り除き方は根の病気の時に簡単に書きましたが、歯の頭(歯冠)より穴を開け、神経、血管を特殊な器具を使用しきれいに取り除き、よく消毒をしてバイ菌を殺すのです。

Q;痛みますか?

A;処置中は麻酔をしますから、基本的に痛みません。ただし、炎症の強い状態だと麻酔が効きにくいので、お痛みを感じた場合は、麻酔を足すことがあります。処置後は、数日疼くような痛みを感じることがありますが、症状は落ち着いてきます。必要であれば痛み止めを処方します。

Q;神経をとった後はどうなるの?

A;歯髄を取り除くことで炎症が治まれば、歯髄の入っていたお部屋に最終的なお薬を入れ、被せ物をすれば機能的に咬むことができます。ただし、歯髄を取り除くことで歯の強度は下がり、かつ虫歯になった時のサインがなく再度虫歯になった時には発見が遅れてしまうこともあるので、定期的なチェックや、予防を取り入れることをおすすめします。

今回のテーマは「フードインパクション(食片圧入)」についてです。聞き慣れない言葉ですが、「フードインパクション(食片圧入)」とは、歯と歯の間に食べ物が詰まることをいいます。

では、「なぜ歯と歯の間に食べ物が詰まるのでしょうか?」

歯と歯の間に食べ物が詰まる原因として考えられるのは、

1、上下の歯の咬み合わせ

2、歯周病による歯の揺れや、歯肉が下がって隙間ができる

3、歯と歯の間の虫歯

4、過去に治療した詰め物、被せ物に問題がある

5、歯並びが悪い

などがあげられます。

次に、「食べ物が詰まりやすいとどうなるのでしょうか?」

歯と歯の間に食べ物が詰まってその状態を放置すると、そこにプラークが溜まりそのプラークが原因で、治しにくい根の虫歯や歯周病になることがあります。

最後に、「どのような治療が必要なのでしょうか?」

まず、どうして歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなったのか、原因を歯科医院で診断してもらいましょう。原因によって治療法は異なりますが、咬み合わせの調整や歯周病、虫歯の治療、詰め物、被せ物のやり直しなどを行う必要があります。

食べ物がつまっただけで大したことないだろうと思われる方がよくいらっしゃるのですが、虫歯や歯周病が重度に進行してしまうことがありますので、歯科医院を受診されることをお勧めします。

緑のまぶしい新緑の季節となりました。

みなさん、ゴールデンウィークはどのように過されましたか?

私は母と共に広島、京都の世界遺産を訪れました。

世界に誇る日本の建築物や風景を見て、改めて「あぁ、まだまだ日本にはすばらしい所があるなぁ」と感動しました。

さて、今回は、《顎関節症》についてです。みなさんも名前だけなら一度は耳にした事があるのではないでしょうか。

顎関節③
顎関節②

◎顎関節症とはどんな病気ですか?

主な症状として以下のようなことが起こります。

  • 口を大きく開けられない
  • 顎を動かすと「シャリシャリ」「カクカク」と音がする
  • 顎が痛む

 (場合によっては偏頭痛や肩こりを伴う場合があります。)

◎なぜ顎関節症になるのでしょう?

  • はぎしり、くいしばり
  • 咬みあわせの異常
  • 食事を常に片側で噛む。頬杖をつく
  • ストレス

 顎関節症は次の5つのタイプに分けられます

顎の周囲の筋肉の異常によるもの くいしばりや歯ぎしりなどが原因で顎を動かす筋肉の緊張が長く続いた場合に生じる痛み外傷によるもの 顎を強打するなどして関節の組織に損傷が生じるもの 関節円盤の異常 顎を動かす際にクッションの役割をする軟骨(関節円盤)の位置がずれたり変形することによって、口が開きにくくなったり顎を動かす時に音がする 顎関節症の変形 顎の関節に強い負荷がかかり骨が変形していくもの心理的なもの ストレスや精神、心理的な要因により生じるもの

◎どんな治療法があるのでしょう?

顎関節①

  • 薬による治療 痛みを鎮めたり筋肉の緊張をやわらげたりする薬を服用します
  • スプリント療法 マウスピースのような装具を歯にはめ顎関節や筋肉の負担を軽くして歯ぎしりやくいしばりの害を緩和させます
  • 外科療法 重症の症例では 関節内の癒着を剥離する手術や関節円板を取り除く手術を行う場合があります。
  • セルフケア 患者さん自身が日常生活の中で自己管理をおこなうことにより症状の原因となる悪習慣やその背景をさぐりご本人の自覚によりそれらを取り除くようにする。生活リズム、食習慣、姿勢を正しくしストレスを和らげるとそれだけで症状が改善することがあります。

   具体的には、

頬杖をつかないよい姿勢を保つうつぶせ寝をせずできるだけあお向けに寝る硬いものや長く噛まなければならない食べ物は控える歯をくいしばらないよう気をつける

  などがあります。

  顎関節症は進行するとお口が開けられなくなります。

  口は栄養の入り口です。何か気になる事があれば、歯科医院を受診して下さい。

おはようございます。ゴールデンウィークはあんなに暖かかったのに、ここ最近急に冷えるようになりましたね。風邪などひかないように気をつけて下さい。
右の写真はゴールデンウィークに帰省した際に見て来た、芝桜公園の写真です。
暖かい日が続いたため、すこし満開のピークは素過ぎてしまっていましたが、とてもきれいでした!!
さて、本題に入りますね。今回は『誤咬』についてです。ちょっと聞きなれない言葉ですが、よくやってしまうことなんです。

「舌や頬を咬んでしまいました…。このまま放っておいても大丈夫でしょうか?」

舌や口唇・頬粘膜を誤って咬んでしまうことを『誤咬 ごこう』といいます。

軽度であれば口内炎ができ、口内炎用の軟膏を塗れば数日で治ります。(軟膏は歯科医院にて処方することができますよ。)強く咬んでしまうと、出血したり「粘液のう胞 ねんえきのうほう」というものができることがあります。これは、口唇に小さな唾液の出口が無数にあり、そこに閉塞障害が起こると唾液がたまりプクッと腫れます。大半は自然に治っていきます。自然治癒しないときは、外科処置をすることもあります。また『誤咬』も一時的なものなら心配はいりませんが、日常的に咬んでしまうようなら、改善しなくてはいけません。ひどい時は、潰瘍を作ってしまったり、ガンになってしまうこともあります。傷口から感染してしまうと治りにくいので、お口の中は清潔にしておきましょう。

粘液のう胞.mini.jpg

「誤咬はどうしてしてしまうの?」

歯科治療でも麻酔をした後は起こしやすいです。感覚がないので、気が付かないうちに『誤咬』してしまうのです。「麻酔をした後は1〜2時間ほどお食事を控えてください!」とお伝えしているのはそのためなんですよ。特に小さなお子様は注意してあげてくださいね。

桜前線も北上し、今頃はどのあたりで満開を迎えているのでしょうか。東京はすでに葉桜です。近頃一段と暖かくなり春の訪れです。ピカピカのランドセルを背負った新1年生や新しい制服を着た学生の姿に目を細めてなんだか嬉しい気分になります。

ピンクの花」
水仙
ぱんじー2

さて、今回は口内炎についてです。経験のある方はご存知のように痛くてハミガキがしにくかったりお醤油などの刺激物がしみる〜なんてこともあります。

Q,どうして口内炎はできるのでしょう?

A,原因はわかって いません。しかし、誤ってほっぺたの内側の粘膜を噛んでしまったり歯肉に ハブラシをぶつけてしまうなどして傷をつくってしまった後にできやすいです。その他には、ウイルスや細菌感染・アレルギーちょっとむずかしくなりますが自己免疫反応・内分泌異常・栄養障害・消化器疾患・疲労・ストレスなども原因として考えられています。

Q,どうしたら治せるのでしょう?

A,治療方法は症状や状態により様々です。しかし、原因が分からないという事もあり対症療法的治療がほとんどとなります。

①薬を直接塗る

 歯科医院で副腎皮質ステロイド軟膏や貼付錠、貼付膜を処方します。

 薬局で直接購入する事もできますが薬剤師さんと相談の上使用して下さい。

市販薬:ファイザー・テラコートリル軟膏

     J&J テラマイシン軟膏(ポリニキシンB含有)

②レーザー照射

③ビタミン剤を内服する

アフタ2
アフタ.mini.jpg

口内炎ができてしまったらなるべくお口の中を清潔に保ち、お食事の際は刺激物をさけた方が良いでしょう。通常であれば1〜2週間で治ります。ご心配な事がありましたら歯科医院を受診して下さい。4月は様々な行事や新しい生活の始まりなど何かと忙しい時期ですよね。栄養をしっかり取り規則正しい生活を心けましょう。 

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昨日からの雨と強風で、桜が散ってきてしまいましたね。桜が散るのは残念ですが、落ちてくる花びらもまた格別の美しさです!この時期だけの、このはかなさがなんともいえない魅力ですよね。日本に生まれてよかったとしみじみ感じます。これは築地川公園の桜です。週末になると、キャンプ場ではバーベキューで盛り上がっています。今朝は、会社の方でしょうか、場所取りのシートがすでに敷き詰められていました。 

今日のテーマは、「歯につめていたものが取れてしまった」ことについてのQ&Aです。みなさんも経験されたことはありませんか?

Q1. 虫歯を治療してセメントで金属のつめ物をつけているのにどうして取れてしまうの?

まずはじめに、虫歯を治療した歯は本当に治っているのでしょうか?
実はどんなに腕のいい歯科医が治療をしたとしても、歯が治ったわけではありません。歯を虫歯のない元の通りの状態に戻せるわけではないのです。虫歯になった部分の歯を削り、その部分を金属などを使って修復したにすぎないのです。

お口の中は、いつも唾液にふれていて濡れた状態にあり、食べ物や飲み物などを栄養源にする細菌にさらされています。また、つめ物や被せ物に噛む力が加わり、その環境の中で詰め物や被せ物をくっつけているセメントの一部が溶け出したり、破壊されたり、接着力の効力が弱くなり、金属が取れてしまうことがあります。
また、例えば歯ぎしりなどでつめている歯に強い負担がかかると取れてしまうことがあります。
つめ物と歯の適合が悪い場合、その隙間から細菌が入りこみ、つめ物の下が虫歯になって取れてしまうこともあります。

Q2. つめ物が取れた状態で長い期間、放置しています。大丈夫ですか?

早急に治療が必要です。痛みがないからといって放置をしていませんか?詰め物は、歯が虫歯などで失われた部分を補っています。取れたままになっていると、食べ物がつまりやすくなったり、新たな虫歯菌の住みつく場所になります。また、残っている歯が欠けたり、割れたりする恐れがあります。
また、つめ物がとれたところは歯が鋭利になっていることがあり、頬の粘膜や舌を傷つける可能性があります。ですから、詰め物が取れてしまったら、できるだけ早く歯科医院を受診して下さい。

Q3. 1度取れた金属は元に戻せますか?

戻せる場合と、再治療が必要な場合があります。取れてから長期間が経っていると、歯の位置がずれてしまい金属が戻せなくなることがあります。また歯に金属をつめるには、強度を得るため、削ったところにある程度の金属の厚みが必要です。その厚みが浅いと取れてしまう原因となることがあります。そのような時は、金属の厚みをとるために歯を削りなおす可能性があります。同様に、歯が欠けていたり、虫歯になっていたら再治療が必要です。

Q4. とれた金属を飲み込んでしまったのですが大丈夫ですか?

取れてしまったものを、ゴックンと飲み込んでいればおそらく大丈夫です。排泄され、便と一緒にでてきます。しかし、むせたりして、誤って気管に入ってしまった場合は、いち早く胸部のレントゲンを取れる病院を受診して下さい。誤嚥して(飲み込んだものが肺に入ってしまって)いないか、レントゲン診査が必要です。

つめ物が取れてしまう原因は様々です。取れた時に痛みがなくても、歯科医院を受診してチェックを受けるようにして下さい。

とはいえ、何度も治療を受けなくてはならないのは、患者さんにとってとても負担が大きいことですよね。まずは、虫歯にならないために予防をきちんと行うことが第一です!もし虫歯になってしまったら、歯とつめ物の適合がよいものをいれることが、再治療のリスクを少なくするための重要なポイントです。 虫歯の治療が必要になった時には、どのような治療を選択するのか先生とよく話をすることも大事なことです。

隅田川の周りはあっという間に桜が満開となり、一年で最もきれいな時期になりました。

さて、根っこの病気の続きです 。

Q1:治療ってどんな事をするのですか?

A:根の治療初日は、歯の頭の部分(私たちは歯冠と呼びます)の中心に削って穴を開け、根管内(歯の中の神経が通っていた管の事です)の感染を取り除き、洗浄後、薬を入れ蓋をします。 2回目以降の治療は、症状を確認しながら洗浄と消毒を行い、炎症が消えていれば、最終的なお薬を詰めて封をします。これで根っこの治療は終了です。その後は、削った歯の頭を元のしっかり噛める状態に戻す為に被せ物を入れていきます。

 Q2.治療は何回かかりますか?

A.通常、根管の消毒が終われば、身体が治す力(治癒能力)によって炎症は消え、2、3回で終わります。しかしながら、根管の構造は樹木の幹が枝別れしているように複雑な場合が多くあり、その場合炎症がすぐには消えず、症状が長引いたりすることがあります。 症状の有無をみながら治療を行うので、回数、期間は個々の歯によって異なります。

 Q3.治療により痛みがでますか?

A.根の先の病気を引き起こしている細菌に対して身体の戦う力(免疫反応)が過剰に起きれば、腫れを伴う痛みが出る可能性がありますが、適度な反応ならば痛みはありません。つまり身体の抵抗力や細菌の種類などが関係すると思われますので、残念ながら、実際治療をしてみないと分かりません。例えば、レントゲン等で根の病気がみつかり治療を始めてみると、今まで全く痛んでいなかった歯が、治療した為に痛みだす事もあります。ただし、ほとんどの場合この痛みはしばらくするとなくなります。 治療中の注意点としては、治療の間、削った歯の穴は仮の蓋でふさいでいる為、蓋が外れてしまうとお口の中の細菌が唾液に混ざって再び根の中に入り込んで感染してしまう恐れがあります。また、治療が終わるまではその歯は弱く、無意識に硬い物を強く噛まれたり、衝撃が加わることでその歯が破折する危険があります。つまり、治療を中断されたり、蓋が外れたまま痛く無いからと放置してしまうと問題がおこる場合がありますので、根の治療を行ったら絶対に治療の中断はさけて下さい。

Q4.完治しますか?根の病気にはもう2度となりませんか?

A.多くの根の病気は根管内がきれいになることで治りますが、残念ながらわずかですが症状が落ち着かない場合や一度治ってもまた感染し再発してしまう場合もあります。最悪の場合は抜歯になるケースもあります。根の中は複雑な形をしており、治療がうまくいかないケースもあるのです。  やはり根の病気にならない為にも、まずは虫歯にならない事、そのためにきちんとした日常のケアを行い、さらに定期的なチェック、予防的ケアをうけることがとっても大切なことなのです。 

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