口腔がんは日本の統計調査では、発症するがんの約2〜5%ですが、近年男女ともに増加傾向にあると言われています。
世界的にみると、口腔がんは欧米諸国では減少傾向ですが、日本では増加しています。様々な調査によって喫煙は肺がんをはじめとするがんの発生に関与していることが科学的に証明されています。
そして、タバコの煙に含まれる発がん物質は直接口の粘膜を刺激するため、特に口腔がんの発生に大きく関与しているといわれています。
また飲酒(多量であったり、濃度の高いアルコール飲料の摂取)も同様に、発がんに関与するといわれています。
極端に辛い食べ物を習慣的に摂ることも、発がんに関与するといわれています。
口の粘膜はタバコやお酒、非常に辛い食品の刺激に直接さらされるので発がんのリスクが高まる場所であり、実際の調査でも、喫煙者の多い国、アルコール飲料の消費が多い国、そして極端に辛い食べ物を習慣的に摂る国に口腔がんが多く発生しています。
他の臓器のがんに比べ、口腔がんは直接目で見ることができるため、その検査は比較的簡単なものもあり、早く発見できれば十分に治すことができます。
心配な方はまず、かかりつけの歯科医師に相談しましょう。