馬見塚デンタルクリニック
東京都中央区明石町8-1 聖路加ガーデン内 セントルークスタワー1階

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暖冬といわれてましたがここ最近寒い日が続きますね。今朝は東京でも雪っぽいものがちらついてなんだか冬に逆戻りな感じです。三寒四温といいますが春の訪れが近づいているんでしょうか?
 さて今回はインプラント治療を成功に導くために欠かせない検査であるCTについてです。CTはこれまでお話ししたデンタルやパノラマと同じX線を利用したレントゲン検査で、正式名称をComputed Tomographyコンピュータ断層撮影法といいます。
 撮影装置は大きなドーナツ型をしていて、その中心にスライドする台が設置されています。ドーナツの中心に向かってX線が回転をしながら360度全方向から照射され、台に乗った被写体(人間の場合は仰向けに寝転がって)がそこを通り撮影される仕組みになっています。
 被写体を透過したX線は検出器で測定しコンピュータで数値化され、その強弱を元に画像がつくられます。この画像情報はコンピュータでその濃さを調整することが出来ます。この調整によって、脳や筋肉、内臓などX線の透過度が微小な差しかないために普通に現像すれば同じようにしか写ってこない物質でも見やすく出来ます。こうしてコンピュータ上で画像処理されたものを、テレビモニターに映し出したり、フィルムに現像したりすることでCT画像をみることが出来ます。医科においては脳や心臓、肺、肝臓など内蔵、骨など広範囲な部分での検査に利用されています。
CT画像
 このCT検査がなにより特徴的なことは、そこで得られる画像が被写体を輪切りにしたものだからです。前回たとえとして挙げたとおりデンタル・パノラマなどのレントゲン写真はビルを真上から見た様なもので、そのビルが何階建てなのか、各フロアはどうなっているのかは推測するしかありませんでした。しかしCTを用いて検査することによって各階ごとの様子(間取り、柱の太さ、階段やエレベーターの位置、等)が切り出して見えるようになり、全体の状態が立体的にわかるようになるのです。つまりデンタルやパノラマでは一方向からしか見えなかった骨の状態もCT検査で立体的にあらゆる角度から観察することが出来るのです。
 また画像データをインターネットやCD-ROMでやりとりすることで大きなフィルムを持ち運ぶことなくパソコン上でCTの情報をやりとりして画像診断を行うことが出来ます。当院にはCTの撮影設備がないため、いまは
外部の施設
へCT検査を受けに行っていただきます。その結果をフィルムとCD-ROMで送っていただくことでCTを用いた診断が出来るのです。現在ではインプラント治療のためのCT
画像診断ソフト
もあり、パソコンでCTの画像を調整して診断することが出来ます。
 このようにして得られたCT画像で、インプラントを埋め込む予定の部分に十分な骨の高さ・幅・厚みがあるかどうか、また骨の中になにか異常なものがないかどうか、さらに骨の状態(硬さ)などを診査します。こうしてインプラントを埋め込めるかどうか診断したり、埋め込むインプラントの長さや方向などを確認し手術に際して事前のシュミレーションをすることでインプラント治療をより確実なものにすることが出来るのです。
 当院で行われているレントゲン検査がどのようなものか、お分かり頂けたでしょうか?次回は、これらのレントゲン検査を実際のインプラント治療においてどのように利用しているのかをお話しします。
 前回お話しした通りレントゲンは歯や骨の検査として行われます。その時に使用するフィルムの大きさや撮影装置によって、いくつかの撮影方法がありますが、当院ではインプラント治療を行うにあたって、主に三種類のレントゲン検査(それぞれデンタル、パノラマ、CTと呼ばれます)を行っています。今回はこのレントゲン検査についてお話しします。
まずは「デンタル」です。
デンタルはマッチ箱サイズの小さなフィルムを使って撮影します。当院に初めていらした方はまずお口の中を細かく診査して全体的に把握する事から治療をはじめて行きます。この全体的なチェックのためにデンタルを最大14枚撮影しますデンタルでは個々の歯について詳しくみることができます。写し出される歯の形や被せ物・詰め物、歯を支えている歯の周りにある骨の状態などから虫歯や歯周病などの病気を正確にチェックして治療が必要な歯をピックアップする事が出来ます。
デンタル上
デンタル下


しかし残念ながらこのデンタルでは顎の骨全体をみることが出来ません。
そこで撮影されるのが「パノラマ」というレントゲン写真です。
パノラマはA4サイズくらいの横長の大きなフィルムを用います。撮影には頭の周りを装置がぐるりと回る大きな機械を使います。そこで得られる写真では上顎、下顎の状態が一目で分かり、顎の関節や骨の奥に埋もれている歯などデンタルでは見えかったモノも見ることが出来ます。しかしデンタルのように個々の歯の詳細まではわかりません。パノラマはインプラント治療において顎の骨の全体像を把握するためには欠かせない検査です。
このようにデンタルは個々の歯の状態を、パノラマは顎全体の骨の状態を検査するために有効です。
普段行われている歯科治療であればこの二つの検査で十分ですが、インプラント治療を行う上では十分とはいえません。これらのレントゲン写真は立体的なものを一方向から写し出したものなので、その高さや長さはわかりますが奥行きに関しては写し出す事が出来ないのです。たとえば、普通のレントゲンは、ビルを屋上の真上から見ている様なもので、建物の上から見た外形は分かりますが、そのビルが何階建てなのかが分かりません。つまりデンタルやパノラマでは骨がしっかりとあるようにみえる場所でも別な角度からみるとその厚みがなく実は骨が十分になかったりすることもあるのです。
このためインプラント治療を確実にするためには立体的に骨の状態を把握する必要があります。とくに上顎の骨は構造が複雑なのでしっかりとした診断が欠かせません。そのために受けていただくレントゲン検査が「CT」と呼ばれるものです。
CT(Computed Tomography)は医科においての検査で耳にされることが多いかと思います。脳や内臓、骨などを三次元的にみることができる検査なのですが、詳しくは次回にお話します。
 これまでお伝えしてきた通り、インプラント治療の成功のためには欠かす事の出来ないいくつかのハードルがあります。今回はその中でもインプラント治療のための検査であるレントゲンについてお話していきましょう。
骸骨XP
 インプラントを埋めるためには、その場所に骨がないといけません。
 では骨がちゃんとあることを確認するにはどうしたらよいでしょうか?骨は普段、皮膚や粘膜に覆われていて外からではその様子がはっきりと見えません。まさか皮をはいで中を覗くわけにもいきませんから、目でみた感じや皮膚の上から指で触れたりすることで骨がどんな状態なのか想像するしかありません。こんなあいまいな確認でインプラント治療が成功するとは思えませんよね?
 でもご安心ください。現代ではレントゲンという検査があります。
 レントゲンはX線という目に見えない電磁波を利用する検査方法です。X線は1895年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンらの研究チームによって発見された電磁波です。X線には物質を透過する性質があり、物質の種類や厚みなどによって透過する度合いが変わります。この透過性の違いを特殊な装置を使うことでテレビ画面に映し出したり、フィルムに焼き付け現像することでレントゲン写真として確認できます。
 例えば液体や粘膜、筋肉などはX線の透過性が良いためレントゲン写真では黒っぽく写し出され、骨や歯など硬いものは透過性が悪いため白く写ってきます。金属、特に鉛においてはX線をほとんど通しませんから写真は真っ白になります。こうしてできる白黒のコントラストによって目的の物質の中がどのようになっているのかをその外身を壊す事なく確認できるのです。
 レントゲン検査は医療において脳、肺、心臓、腸など内蔵や骨の検査に使用されています。またこのほかにも遺跡から発掘された棺をレントゲンを使用して中身を確認したりと様々な分野において利用されています。歯科治療では骨や歯の状態を見るために行います。インプラント治療においてはちゃんと骨があるかどうかを確認するためにレントゲン検査は重要となります。
 このレントゲン検査は撮影方法によっていくつかの種類があり目的によって使い分けているのですが、そのことについては次回お話します。
うさぎ
おはようございます!今回はオペが終わってからお帰りいただくまでの流れについてお話します。
1、 インプラント手術が終わり、体調に問題がないようであれば血圧計などの器具と点滴を外します。静脈内鎮静法の効果が覚めるまでは、手術室で十分に休んで頂きます。麻酔医や、手術を担当した歯科衛生士が側におりますので、何かあれば遠慮なく声を掛けてください。  
2、 静脈内鎮静法の効果が覚めたら、手術をしたところのレントゲンを撮影します。
執刀医よりレントゲンのご説明をいたします。
3、 着替えて、お帰りになれます。
手術当日は、来院してからお帰りになるまでに約4時間から5時間ほどを要します。
(ただし、手術を行う範囲によって手術時間は異なります。)
手術後は、静脈内鎮静法の効果が覚めたことを確認した上でお帰りいただきます。しかし、薬剤の特徴として、しばらくして再び効果が発現してしまうことがありますので、運動や車、バイク、自転車の運転を禁止させて頂きます。また、重要な判断をするようなお仕事も控えて頂きます。
翌日は、傷口の確認に来院していただきます。
そして、10日後には抜糸を行います。
3週に渡り、インプラント手術当日の流れについてお話してきました。
その他にも皆様のご質問や不安などございましたら、ご遠慮なく当医院のスタッフまでお問い合わせください。お待ちしております☆
前回のブログで登場した女の子。歯の頭と書いて、『シズちゃん』といいます。よろしくお願いします。これから、歯之助とシズちゃんでインプラント班のブログに花をそえていきます。
こんにちは。
先週は『インプラント手術当日の流れ〜来院から手術室にうつるまで〜』でした。今日は手術室に入ってから手術が終わるまでの流れについてお話します。
お口の清掃が終わり、お手洗いの確認をして手術室にうつるところまで前回お話しました。手術室に入室するときは、患者さんもスタッフも必ずキャップをかぶって頂きます。これは、きれいに消毒してある手術室に髪の毛や髪の毛に付いた埃などをまき散らさないようにするためです。手術当日だけでなく、普段から手術室に入室するときは、必ずマスク、キャップを着用し、専用のスリッパに履き替えています。
では、入室後はどのような事を行っていくのでしょうか?
1、まず、血圧計、心電図、脈を測定する為の器具をとりつけます。手術中は、常時お身体の状態を確認しながら手術を行っています。当医院では、全身管理を行う専門の歯科麻酔医がおります。
2、次に、点滴をします。昨年の12月14日・21日のブログでもお話しましたが、手術中は静脈内鎮静法といって、点滴からお薬を流し、リラックスした状態で手術を受けて頂きます。
3、手術開始です。局所麻酔を行いますので、お痛みなく手術を受けて頂けます。手術時間は、手術をする範囲によってかかる時間は異なりますが、約1時間〜3時間ほどです。
手術中は、歯科麻酔医が患者さんの全身管理を行いますし、スタッフも側におりますので安心してください。
来週は、オペが終わってからお帰り頂くまでの流れをお話したいと思います。
では、また来週お会いしましょう☆
おはようございます。
私は、先日東京ディズニーシーに行ってきました。新しくできたアトラクション『タワー・オブ・テラー』に乗りに行ったのですが、初めてのせいか並んでいるときからとても緊張していました。
乗ってからも‘次はどうなるの?!’と終始手に汗をにじませていました。やはり初めてのことって不安ですよね。
インプラント手術も同じでほとんどの方が『インプラント手術』は初めての経験だと思いますし、不安なことだと思います。
そこで今日は、インプラント手術当日の流れについてお話します。
1、ご来院後、受付にて貴重品等をお預かりさせて頂きます。
手術中は、当医院の金庫で皆様の貴重品をお預かりします。
※写真の患者さん役は当医院のスタッフにお願いしました(^O^)
2、診療室では、手術着に着替えて頂きます。
これは、きれいに消毒のしてある手術室に埃や繊維を持ち込まないようにするため、また、衣服による締め付けのないリラックスした状態で手術を受けて頂くために行っています。当日の体調の確認と血圧、脈拍、体温の測定を行います。また、手術当日はお化粧も落として頂きます。
3、その後、歯科衛生士より手術の流れ、手術後の注意事項をご説明
いたします。
歯科麻酔医からは、手術の際に使用する静脈内鎮静法についてお話します。
4、そして、消毒液を使ってお口の中(歯から粘膜、舌にいたるまで)
を清掃していきます。
お口の中にはたくさんの細菌がいます。できる限りきれいな状態で手術にのぞむために行っています。
5、お口の清掃が終わり、お手洗いの確認をし、手術室に移動します。
手術中は静脈より点滴をとるためお手洗いが近くなる可能性があります。
ここまでが、来院されてから手術室にうつるまでです。お時間は1時間ほどです。
流れが事前にわかっていれば、皆さまの不安も少しは解消できるのではと思い今回はこのような内容を書かせて頂きました。いかがでしたでしょうか?来週は、手術室に入ってからの流れについてお話したいと思います。楽しみにしていてください☆
こんにちは。今日はインプラント班よりお送りします。最近は、インプラントという言葉もだいぶ知られるようになったようで、患者さんからもいろいろなご質問を頂きます。なかでもよく、「どのくらいで噛めるようになるの?」というご質問を頂きます。やはり皆さん気になるところですよね。
インプラント治療は、2回の手術を必要とし、手術をして噛めるようになるまでに個人差はありますが、最短でも4ヶ月を要します。また、手術を行う前までには、むし歯・歯周病の治療を終わらせる必要があります。(インプラントをするということは、なんらかの原因で歯を失っているということです。その歯を失った原因について十分に対処できないと、また同じことが起きてしまうのです。ですから、歯を失った原因を十分に理解して頂き、原因を除去して手術前にお口の環境を整えておく必要があるのです。)
むし歯・歯周病の治療が終わって、はじめて手術の日を迎えることができるのです。
1回目の手術では、顎の骨の中にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込みます。その後、約3ヶ月〜半年ほど待ちます。(これは、インプラント体と顎の骨とがくっつくのを待つ期間なのです。)
十分に期間をおいて、2回目の手術を行います。2回目の手術は、歯肉の状態を整え人工の歯を取り付けるために行います。
ここまでで手術は終わりです。噛めるようになるまで後一息!!ここからは、型を採って被せていく治療に入り、約1ヶ月〜2ヶ月で歯ができあがります。
ということで、手術をしてから噛めるようになるまで約4ヶ月〜8ヶ月の期間が必要です。治療の流れは、むし歯・歯周病の治療を終えて、1回目の手術→2回目の手術→型取りなどの被せていく治療と、なります。
いかがでしたか?少しインプラント治療の流れについてイメージできましたでしょうか?もしも何か疑問な点などございましたら些細なことでも構いませんので、ご遠慮なくスタッフまでお問い合わせ下さい。皆様の不安やご心配が少しでも解消できればと思っております。
こんばんは。
1月21日に、今回で4回目となる健康歯考講座を開催することができました。多くの方にご参加頂いただけたことを心から感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
今回の内容は少し難しいのではないかと案じていたのですが、講座の後、皆様から頂いたアンケートで「分かりやすかった」とのお言葉を頂き、スタッフ一同ほっとしています。
今週の馬見塚デンタルクリニックのスタッフは、講座を終えた達成感からか、いつもより輝いているように感じられました。
次回の健康歯考講座は5月を予定しております。詳細が決まり次第当院のHPやブログ上で報告していきます。
新年を迎え、もう1ケ月が経とうとしております。冬休みが懐かしいですね。
ところで、昨年の大晦日に皆さんは何をしていましたか?
実は私、格闘技が好きで、“ダイナマイト”という年末に行われる格闘技の試合を大阪まで観に行ってきました。今回は話題の選手が揃っていて、とても盛り上がりました。
そして、あの奇妙な入場パフォーマンスとトリッキーな試合で有名な須藤元気さんのリング上での突然の引退表明!!とてもビックリしました。
彼は背中にナスカのタトゥーをいれ、ダンサーと一緒に自らも踊りながらの入場をしていて、一見突拍子もなく見えますが、実は戦う哲学者とも言われているのです。
そんな須藤元気さんのエッセイ(「幸福論」)の中で、「日々の暮らしこそが修行であるのかもしれない」という一文がありました。
須藤元気さんが四国の88ヶ所のお寺を回った時ふと見かけた、淡々と日常をこなしているように見えるうどん屋のおばさん、農家のおじいちゃん達を見て思ったそうです。
きっと須藤元気さんは、日常の仕事を1つ1つきちんと確実にこなすことで築き上げることの大切さや、仕事に対する熱意を感じたのだと思います。
その話を読んで、私達が行っている日々の診療やインプラント手術にも通じるなぁと思いました。
今回の健康歯考講座でお話しさせて頂きました感染予防は、移植手術であるインプラント手術にとって最も大切なことだと考えています。
手術前の準備や器具の洗浄、消毒、滅菌などの1つ1つの行程を踏む事によって感染予防が確立し、インプラント手術の成功につながるのです。
皆さん、こんにちは。寒い日が続きますが、風邪などひかれていませんでしょうか?
今日はインプラントチームからおおくりします。
当医院主催の健康歯考講座まで、あと2日と近づいてまいりました。おかげ様で当初予定しておりました人数を上回るご応募のため、少し広めの会場に変更させていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。ご来場を心よりお待ちしております。
さて、今回のブログはインプラントのオペで使用されるディスポーザブル製品についてお話したいと思います。
ディスポーザブル製品とは、1回限りで使い捨てるもののことです。皆さんの身の回りにも、たくさんのディスポーザブル製品が溢れているのではないでしょうか?紙コップ、割り箸、カメラなど、その他にもたくさんのものがあります。ただ、皆さんのまわりにあるもので滅菌されているものはほとんどないのです。滅菌…??あまり聞き慣れない言葉がでてきましたね。滅菌とは全ての微生物を死滅させる事です。
当医院のインプラントのオペでは滅菌済みのディスポーザブル製品を使用しています。
右の写真に載っているものは、全てオペで使用されるディスポーザブル製品です。これだけのものを毎回使い捨てているのです。1回のオペで出るゴミはとても大量で、このゴミを見る度に心苦しく思うのですが、インプラントのオペを成功させるためにはディスポーザブル製品を使用し、清潔な環境でオペにのぞむことが大切なのです。
明後日の講習会では、インプラントについて様々な情報が行き交う中で、インプラントとは何か、オペを成功させるためにどのようなことを行っているかということを、正しい知識として皆さんに伝える事ができればと思っております。インプラントに対する疑問や不安にお応え出来れば幸いです。今回ご参加できない方はぜひ次の機会にでもご参加下さい。
昨日は鏡開きでしたね。毎年、あのお餅の固さにてこずっています。開く(切るとか割るとかいう言葉は使ってはいけないそうです。)時も、お汁粉に入れる時も。何かいい方法を知っている方いらっしゃいませんか?
‘七草粥’‘鏡開き’ときて、主婦の私にとって忙しかったお正月もこれで一段落!という感じです。
さて、1月21日に行う『健康歯考講座』ですが、お申し込みの受付はすでに終了しております。たくさんのご応募本当にありがとうございました。
内容はインプラントに関しての事なのですが、あらためて皆様の関心の高さを知りました。今後も講座を定期的に開催する様頑張りますので、今回いらっしゃれない方も機会がありましたらぜひ参加してみて下さい。
今回の講座では私達インプラントチームからも「歯科衛生士が行う感染予防」についてお話させていただきます。私達が感染予防で行う大切な事の1つに手術室の掃除・消毒があります。
そういえば「掃除」って今大ブームですよね。何故今?松居一代さんの影響なのでしょうか?本もたくさん出ていますよね。
ところで『夢をかなえる掃除力』という本をみなさんはご存じですか。最近コンビニにも置いてあるのをみました。(実は私は一昨年購入したのですが、その時本についていた帯には「15万部突破!」とあったのがコンビニで見た本は「35万部」になっていました!)
その本にナイチンゲールの事がかかれています。有名な話なのですがナイチンゲールはクリミア戦争で兵士達の病院内での死亡率を42.7%から2.2%まで減らしたそうです。その時行ったのは徹底した衛生管理、掃除だったそうです。
話がとんでしまいましたが私達も可能な限り良い環境でインプラント処置を行いたいと考えています。手術の際は骨膜下とよばれる無菌状態のところにインプラント体を埋入します。その過程で汚染させてはいけないのです。
最近は歯科界でもいろいろな事を簡便にする方向に流れています。
効率良く行う事はもちろん必要です。でもブローネマルクインプラントにおける高い成功率はきちんと消毒した手術室の環境で行ったデータからきているものです。
消毒する順番、方法、細かい取り決めがたくさんあります。時間もかかります。でも当院ではインプラント治療をはじめた当初からこの方法をとってきましたし、今後もレベルは落としません。
もしかしたら歯科衛生士である私が手術室の掃除を長時間かけて行っている姿は他の人から見たら奇異に映るかもしれませんね。でも私は手術室を消毒している時間が大好きで大切に考えています。壁や床を無心に拭いていると手術室にとても良い気が流れている感じがします。そして患者さんへの思いが手術室に充満してくるのがわかるんです!
そういえば先程ご紹介した本にもそういった事が書かれていました。今ブログを書きながら気付きました。う〜ん、すごいっ!!掃除力ブーム(?)の理由がなんとなくわかった気がする今日この頃です。
新年あけましておめでとうございます。
当クリニックも今日から診療開始です。
皆様、お正月休み中はいかがでしたか。
寝正月で、くっちゃね星人だった方もいらっしゃるのではないですか?
プラークコントロールさぼりぎみではなかったでしょうか?
新年早々ですが虫歯も歯周病も一度進んでしまうと元に戻る事が出来ない怖い病気です。今日からプラークコントロール頑張って下さい。 今年は、亥年です。少しでも皆様のお役に立てるようスタッフ一同、
猪突猛進で頑張っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
こびとサンタ.jpg
今回も前回に引き続き歯科麻酔医からのお話しです。
当院には歯科麻酔医が3名います。本日ご紹介する麻生先生は当院の麻酔医として5年勤務しています。
実はその前から救急蘇生(突然心臓が止まってしまった人を蘇生させるために行う、人工呼吸や心臓マッサージ、電気ショック等)の講師として私は面識がありました。
講義の際に「心停止した人には、できるだけ早く電気ショックを行い、人工呼吸と心臓マッサージで脳に酸素を送る事が必要。AEDが普及すれば助けられる命がたくさんある。」ということを学びました。
その後2004年7月に日本でも“一般市民のAED使用を許可する”という通達が国から出されて、現在ではいたるところでAEDを見かけるようになりました。もちろん当院にもあります。AED(エーイーディー)は日本語で自動体外式除細動器といいます。
自動で心電図波形の分析をコンピューターが行って、その時心室細動の状態(心停止直後で心臓の筋肉が痙攣をおこしたようになり心臓が血液を送りだす働きを失った状態)であれば電気ショックで心室細動をとめるのです。
とても優秀な器械ですね。今年も“AEDで助かった”という報道を何度か耳にしました。もっともっともっと広く認知されることを願います!!
AEDに関しては別の機会に詳しくお話ししたいと思っています。
あっ、また前置きが長くなってしまいました。先生、お願いします。
初めまして、麻酔を担当しております、麻生順子です。
当クリニックではインプラント手術の時に静脈内鎮静法というリラックスできる最高の方法を用いています。この方法でより快適に、より安全に、より確実なインプラント手術が可能になります。
インプラント手術は緊張される方が多いと思いますが、東京医科歯科大学の歯科麻酔のデータでは約30%の方は「完全に寝てしまい何も覚えていない。」と返答があり、約60%の方は「ほとんど寝ていた。」「うっすら聞こえていた。」「とても楽だった。」とお答えになっています。そして、そのほとんどの方が「また、この方法で手術を受けたい。」とのことでした。
インプラント手術をする歯科医師にもアンケートをしたところ98%の歯科医師が静脈内鎮静法下での手術を希望していました。
患者様と歯科医師、お互いにストレスのない手術は『手術の成功』へとつながります。
どうぞ安心して手術を受けられて下さい。
本日は麻生先生からでした。
インプラント班からは今年最後のブログになります。
来年もスタッフ一丸となって良い医療を提供していくよう頑張ります。
それでは皆様!素晴らしき新年をお迎え下さい。
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当院でのインプラント手術は「執刀医」「麻酔医」「直接介助者」そしてもう1人‘器械出し’と呼ばれる「直接介助者」以前ブログでもご紹介しました‘外回り’の「間接介助者」、以上5人体制で行っています。
今日は、その中の誰かに登場してもらおうと思っています........
あっ!いいところに今オペを終えたばかりの麻酔医がやって来ました。
当院でのインプラント手術では、麻酔医が静脈内鎮静法という精神鎮静法を行っています。
患者様の多くは、治療の際の痛みのイメージから、恐怖心・不安感を抱いていると思います。インプラント手術と聞けばなおの事ではないでしょうか。
治療中の精神的緊張状態は、時にショックや発作などの全身的偶発症の原因にもなってしまいます。そこで当院では麻酔医による静脈内鎮静法を行っているのです。
では先生お願いします。歯科麻酔医の藤井佳子先生です!
こんにちは、藤井です。
静脈内鎮静法というのは全身麻酔と異なり、患者さんの意識を失わせずに『恐怖心』や『不安感』のみを除去しリラックスした状態で治療を受けていただける方法です。
歯科ではインプラント埋入手術、埋伏智歯抜歯(顎の骨の中に埋まっている親知らずの抜歯)などの手術の時、歯科治療恐怖症の患者さん、内科的疾患(糖尿病、心筋梗塞、狭心症など)の急性憎悪の予防などを目的として行う場合が多いです。
手術や治療を受けようとしている患者さんは誰でも緊張しているものです。なるべく、その緊張を和らげ、リラックスできる環境を麻酔医として目指しています!!
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大変お待たせ致しました!以前からお話していました『健康歯考講座』の詳細が決定しました!!
今日はそのご案内です。
第4回 健康歯考講座
『科学的根拠に基づいたインプラント治療』
日程:2007年1月21日(日)午前10:00〜午前11:30(受付開始は午前9:45からです)
場所:東京国際フォーラム ガラス棟会議室G505号
   参加費無料
今回の講座ではインプラントについて分かりやすくご説明させて頂くとともに、手術に関する感染予防について日本の現状と世界の基準についてもお話させて頂きたいと思っています。今までブログでお話してきたことも含め、インプラントについての正確な情報をみなさんにお伝えできるよう、インプラントチームも総力をあげて講座を作り上げていきたいと思っています。スタッフ一同、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
なお、お申し込みはお電話、またはこちらまで http://www.118.md/kouza_04.asp  
もちろんインプラントチームからもお話しさせていただきます。ご期待下さい!!
本日もインプラントチームからブログをお届けしています。
これより先のブログは、インプラント治療にかかわる製品を注文している担当からのお話しとさせていただきます。
私が今任されている仕事は、インプラントのオペで使用する『ディスポーザブル製品の注文』です。ディスポーザブル製品とは1回限りで使い捨てる製品の事です。オペで使用する物のほとんどがディスポーザブルです。
エコに反しているようですが医療の現場ではどうしても必要なのです。インプラントのオペで使用するディスポーザブル製品は滅菌されています。つまり無菌状態ということです。
今回はその中の1つ、ドリルのお話をしたいと思います。
「ドリルを使い捨て!?」一般の診療ではありえないことで、最初に知ったときにはもったいないなと思いました。滅菌すれば何度だって使用できる物なのです。それでも使い捨てにしている訳とは、、、、。
インプラント手術では、ドリルで骨に、インプラントを埋入するための穴を形成していきます。その時に、細いものから徐々に太いドリルを使って直径を大きくしていきます。
はじめから太いものを使用してしまうと骨に摩擦熱がおこり骨の火傷を引き起こしてしまうからです。ドリルの切れ味が悪くても同じ事が起きてしまいます。
一度使ったドリルをもう一度使うには熱を加えて滅菌しなくてはなりません。しかしそうするとドリルの切れ味は鈍ってしまい骨の火傷を引き起こしてしまうのです。
そんな事が絶対にあってはならないのです。
そうなってしまうと骨とインプラントがくっつきません。インプラントの失敗です。
ですから、当院では必ず毎回、安全性を保障されているディスポーザブル製品を使っているのです。
インプラントで使用するドリルだけでも形、太さ、長さの違いで約50種類ものサイズがあります。(先輩の話を聞いたら昔はもっともっとたくさんの製品があったそうなのですが、何かしらの理由で少なくなってきているようです。そのあたりの事情は以前院長がブログでも少しお伝えしています。今回の健康歯考講座でもお話しする予定です。)
このたくさんのドリルの中から埋入するインプラントのサイズに合わせて必要なドリルを選択していきます。
インプラントのサイズは、模型、レントゲン写真、CT、またCTを立体的に構築してシュミレーション出来るソフトなどで神経との位置関係や骨の厚さや幅、硬さ、密度を確認し、事前に決めておきます。そのプランをもとに、在庫とは別にオペの際に必要なものを注文し、準備しておくのが私の仕事のひとつです。
どんな時でもベストなオペを提供できるように私もオペに望んでいます。今後もインプラントチームの一人として先輩と同じレベルになれるように頑張ります!!
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11月27日の院長のブログにも書いてありましたが、11月26日の日曜日にインプラントの講習会に行ってきました。実はこの講習会は歯科医師対象のものだったのですが、特別に私達歯科衛生士も参加させてもらうことができました。そして一昨日も院内での勉強会を行いました。こんなにも自分の望んでいる環境で仕事ができるなんて!歯科衛生士冥利に尽きます。
....と、私は思っているのですが、はたしてインプラントチームの他のみんなは?
ということで、今日は可愛い後輩の紹介です。
彼女はインプラントチームのメンバーに抜擢されたばかりで、現在、オペに使用する器具の滅菌を担当しています。滅菌がきちんとされていなければオペの成功はあり得ません。とても大切なポジションなのです。そして!このブログのイラストも担当してくれています。私は個人的に、前回の『築地魚河岸 〜競り落とした大間産マグロを抱える歯之助〜』編が気に入ってます。みなさんはどうでしょうか?
では、お願いします!
はじめまして。私は、10月よりインプラントチームに入りました歯科衛生士です。毎回ブログに登場する歯のイラストの名前(先程少しふれてますが)実は、歯之助(しのすけ)!?といいます。どうぞ宜しくお願いします。ただ今、歯之助はクリスマスの準備中です☆
インプラント体は顎の骨に埋め込みますので、細菌、埃の1つでも入ってしまえば、それが失敗へとつながってしまいます。その為手術中だけでなく、その準備の段階からの1つ1つのステップがインプラントの成功に関わる大切な仕事なのです。院長は「インプラントは成功か失敗かの2つしかない。」とよく口にしていますが、本当にその通りだと思うのと同時に、その言葉の意味の重さを強く感じています。
そして、今回のブログでは私の担当である器具の滅菌で、インプラントの成功へと導くために気をつけている事についてご紹介させて頂きたいと思います。
〜オペで使う器具の滅菌のレベルをより良くする為に〜
 1. まず洗浄消毒器からあがった器具は、空気清浄器のかかった部屋で滅菌にかける準備をします。
 2. そしてこの部屋に入る所から、帽子をかぶり、マスクをつけ、器具が不潔にならないようにします。
 3. また、汚れが落ちているかどうか、器具がきちんと機能するかどうか、また器具に水滴がついて いては滅菌がきちんとできないので、水滴がついていないかどうか等、隅々まで確認をします。
 4. 全ての器具の確認をしたら、次は器具を組んでいきます。この時も、ただ組むだけでなく、取り出しやすいように、使う順番になるように組んでいきます。(先輩からは何度ダメだしされたこ とか。。。しかし、きちんと滅菌された器具なしにオペは成り立たないのです。)
 5. オペが成功するように気持ちを込めて、器具を滅菌にかけます。
今迄のブログでも、何回か滅菌や洗浄について話してきたのは、手術だけでなく、準備の段階から全ての過程が大切と考えているからです。
手術はお芝居で言えば主役のようなものです。しかしたとえそれが一人芝居だとしても主役の役者さんだけでは成り立ちません。裏方さんを含めいろんな人たちの協力があるからこそ、素敵なお芝居になると思うのです。インプラント治療も同じで、チームが各々の役割を担う事そしてそれを確実に遂行する事で、安全で確実なインプラントへと繋がるのです。1つのミスにより、インプラント治療は失敗してしまいます!!だから、全ての事で、最高の状態にもっていけるようこだわらなくてはならないのです。
お芝居で例えると、裏方さんの (?)私の仕事☆とても重要でそれを任せてもらえて、責任感と共にやりがいを感じています。
小さなことでも、全て自分で気づくことができ、さらに安全で確実なインプラント治療を患者様に提供できるように、追究し努力していきたいと思っています。
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前々回のブログで滅菌器についてお話しをさせていただきました。その中でインジケーターについてほんの少しだけ触れているのですが、今回はそのお話しです。(あんまりひっぱるなよーなんて言わないでくださいね!!)
その一つに『Bowie&Dick Test(ボウイ・ディックテスト)』という化学的インジケーターがあります。またまた聞き慣れない変わった名前が出てきました。
私達の使う器具にも聞いたことの無いような名前がたくさんでてきます。歯科衛生士になりたての頃はそれらの変わった名前に悩まされたものです。「どういう意味なんだこの名前は?」と考えていると実は人の名前!だったりするんです。しかもドイツの方だったりすることが多いのでホント覚えにくかった〜。
と、話をもどしまして、今回お話する、ボウイ・ディックテストはどうかというと、、、1960年代に「ボウイ博士」と「ディック氏」によって開発されたものでした。やはり人の名前ですね。
当院で使用している物は38枚の紙の中央にテストシートが入っており、わざと滅菌されにくい状態を作って、滅菌器が正常に機能しているかどうかをテストするもので、一日の始まりの前、つまり滅菌器を動かす前に行ないます。これによって器械の不具合があれば、器材の滅菌の前に分かり、滅菌不良の器材を事前に防ぐことができます。
もう一つは器材と一緒に入れるインジケーターです。滅菌した器材が滅菌過程を通過してきた物かどうかが分ります。確実に滅菌されていることが確認出来た器材でないと、インプラントの手術で使用することはできません。器材には、必ずインジケーターを入れて手術前に確認をし、手術後に保管しています。あとになって手術を振り返った時に、その器材が確実に滅菌されていたことの証にもなります。
滅菌されたものとそうでないものを、見た目で判断することはできません。このようなテストやインジケーターを使用することで、滅菌の確認ができることは私達の安心となり、患者様に安心して手術を受けて頂けることへの自信にもつながっています。
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みなさん、こんにちは。
今日は金曜日!インプラントチームからです。
本日担当させて頂きます私は、オペの“外回り”歴3年になる歯科衛生士です。
オペには基本的に、手術を執刀する歯科医師の他に内回りと呼ばれる歯科衛生士2人と外回りと呼ばれる歯科衛生士が1人、そして歯科麻酔医の計5人が携わります。
内回りは「直接介助者」と「手術助手」に分かれ、直接介助者は執刀医の直接のアシスタントを行います。もう一人の、手術助手と呼ばれる内回りは器具の準備やセッティング、術者のアシスタントを行います。この内回りと呼ばれる2人は術者と同じように滅菌された手術着、手袋を着用し滅菌された物しか触れることができません。手術中、新たに器具が必要になった場合、取りに行ったり、滅菌物の袋を開封したりすることが出来ないのです。(インプラントに使用するドリル等は使用する直前に開封します。)
そこで、外回りが必要な器具を取りに行ったり開封したり、患者さんの誘導などを行うのです。
私は外回りとして、オペ全体の流れを把握し、オペの流れを止めることなく、術者や内回りのスタッフが手術に集中できる環境を維持できるよう考え動いています。
患者さんにとって手術をするということは不安があると思いますが、手術中は外回りが側にいて、患者さんのちょっとしたしぐさを見逃さず、できるだけ快適に手術を受けていただける事を第一に考えています。手術を安全に終わらせる為、私だけでなく、インプラントチーム全員がそれぞれの役割に責任と誇りをもって行っています。
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こんにちは!毎週金曜日は馬見塚デンタルクリニックのインプラントチームの歯科衛生士が担当しています。
院長のブログにスタッフ全員がおしかけているので、過去ログを読むと、それぞれの性格も出ていて、誰が何を書いたかを知っている私にとってはおもしろいのですが、知らない方にとっては少し風変わりな感じがするのかも?と、ちょっと心配しつつ今日もアップさせていただきます。
今回は、先週に引き続き滅菌器についてです。
滅菌器とは高圧蒸気で字の通り菌を死滅させるのための器械です。
圧力鍋(子持ちの私が今一番欲しい物です!調理時間が短縮できるなんて素敵!!)の原理に少し似ていて、気圧が高いと沸点が上がるため短時間で確実に滅菌可能な状況が作れます。
滅菌器の中でも、日本の歯科で広く使われているのは重力置換式といわれ、器材の表面を滅菌することが可能なものです。
では、例えば筒状の器具や器材をこのようなタイプ(日本の歯科医院のほとんどがこのタイプです)の滅菌器で滅菌すると、筒の中はどうなっているのでしょうか?
実は筒の中には蒸気が入りにくいために充分な滅菌はできていないのです。箱の中に入っている器材、紙で包装されている器材も同様で充分な滅菌をすることは難しいのです。
そこで開発されたのが『Bサイクル』といわれる滅菌器です。5メートルのチューブの中の全てを滅菌することが可能です。ヨーロッパでは歯科を開業する際には、このタイプの滅菌器の導入を義務付けています。
日本では高圧蒸気滅菌器の義務付けはされていますが、『Bサイクル』滅菌器については義務付けはされていません。
ヨーロッパと日本では感染予防対策に差があるのが現状で、今後の歯科界での重要な課題だと思っています。
ちょっと話がずれてしまいました。このことでは話が終わらなくなってしまいますので、またの機会に・・・話を戻しますと、前回お話した通り、インプラント手術では無菌状態の器材を使用することが基本なので、完全な滅菌を行うために当院ではこの、『Bサイクル』滅菌器を使用しています。
また、ヨーロッパでは滅菌が確実に行われているかどうかをテストするインジケーターの使用が義務付けられています。
残念ですが、日本にはこのような厳格な基準はありません。外国かぶれしてるのではありませんが、当院はヨーロッパの基準に準じて器具の洗浄、消毒、滅菌を行っています。「良いものだけを世界から」というキャッチフレーズがありましたね。当院もそうありたいです。
あっ、また話がそれてしまいました。
もちろん、このテストも当院で行っていますので、安心してください。
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今回と次回とで、当院の洗浄消毒器、滅菌器をご紹介いたします。
今回は洗浄消毒器です。この器械はスウエーデン製です。スウェーデンではこの2つがなければインプラント治療を行なえません。
日本ではそういった基準が無いためか、普及率は大変低く、実は東京都内でこの洗浄消毒器と滅菌器を導入したのは私達の医院、馬見塚デンタルクリニックが1軒目だと聞いています。
先週、その製造元であるマッケゲティンゲ株式会社[http://www.getinge.co.jp/]のインフェクションコントロール事業部の方を招いて感染管理の現状と、世界の動向について教えていただきました。
インプラント治療とは、無菌状態の骨膜下組織の中にインプラントを埋入するため、使用する器材は全て滅菌された物でなければなりません。いいかえれば、移植手術といえるので菌を持ち込んではいけないのです。
完璧な洗浄の後、滅菌を行う事が重要です。
医療用洗浄消毒器.jpg
右隣りの写真は食器洗い器. . .ではありません。医療用洗浄消毒器です。高温熱水と酵素剤を用いた高いレベルの消毒ができます。次回は
滅菌器についてです。
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日曜日に院長とインプラントチームの数名でインプラントについての勉強会を行いました。院長の休日に無理を言って、いわば『特訓』をしてもらいました。
この勉強会の目的はただひとつ、院長と同じレベルでインプラントを理解したい、インプラントについて考えられるようになりたいという思いで行っています。当院でのインプラント治療は7年目を迎え、いままでにも歯科医師向けの講習会やシンポジウム等様々なものに私達が行ったり、インプラントに対する知識を深めてきてはいるのですが、まだまだ足りないと感じています。オリジナルのインプラントの本当の意味、インプラント界の現状や今後、外科手術について、最新の消毒法や滅菌法など、患者様が本当に望むインプラント治療を考えた時、いろいろな疑問が次々と沸き上がります。このことを解決する為には、インプラントに関わる全てをもう一度、基礎から学びなおさなくてはとこの会を始めました。
歯科医師も歯科衛生士も学校で勉強してるんじゃないの?なにをいまさら?なんて感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
歯科衛生士学校の教育では『インプラント学』はありませんでした。(私が学生だった平成10年当時です。当院の若手に聞いてみましたがやはり現在も同じでした。)当時、私が学んだ事と言えばインプラントと聞いてなんとなくイメージできる、そんな程度でした。歯科大学でもインプラントの教育は立ち後れているのが日本の現状のようです。
学生の頃、歯科医院で歯科助手のバイトをしていましたが、そこでもインプラント治療が行われていました。今思えば通常以下のレベルでの内容でしたが、『知らない』というのは大変怖いことで、何も知らなければなんの疑問もなくそれを見ていられるんですね。私にはどうすることもできないことでした。
卒業後、本当の意味での勉強を始めてから今に至り、インプラントについて学ぶうち、ブローネマルク教授が考えたこと、そしてそこから生まれたオリジナルのブローネマルクシステムのすばらしさを痛感し、もっともっと知りたいと思うようになりました。
先生のとなりにいてアシストをするだけなら、歯科衛生士であれば誰でもできる仕事です。先生と同じ目標をもって、同じ知識をもって、ひとつの治療をチームでできること、これがインプラントチームの目標です。これからも勉強会はどんどん続きます!!
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馬見塚賢一郎
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