前々回のブログで滅菌器についてお話しをさせていただきました。その中でインジケーターについてほんの少しだけ触れているのですが、今回はそのお話しです。(あんまりひっぱるなよーなんて言わないでくださいね!!)
その一つに『Bowie&Dick Test(ボウイ・ディックテスト)』という化学的インジケーターがあります。またまた聞き慣れない変わった名前が出てきました。
私達の使う器具にも聞いたことの無いような名前がたくさんでてきます。歯科衛生士になりたての頃はそれらの変わった名前に悩まされたものです。「どういう意味なんだこの名前は?」と考えていると実は人の名前!だったりするんです。しかもドイツの方だったりすることが多いのでホント覚えにくかった〜。
と、話をもどしまして、今回お話する、ボウイ・ディックテストはどうかというと、、、1960年代に「ボウイ博士」と「ディック氏」によって開発されたものでした。やはり人の名前ですね。
当院で使用している物は38枚の紙の中央にテストシートが入っており、わざと滅菌されにくい状態を作って、滅菌器が正常に機能しているかどうかをテストするもので、一日の始まりの前、つまり滅菌器を動かす前に行ないます。これによって器械の不具合があれば、器材の滅菌の前に分かり、滅菌不良の器材を事前に防ぐことができます。
もう一つは器材と一緒に入れるインジケーターです。滅菌した器材が滅菌過程を通過してきた物かどうかが分ります。確実に滅菌されていることが確認出来た器材でないと、インプラントの手術で使用することはできません。器材には、必ずインジケーターを入れて手術前に確認をし、手術後に保管しています。あとになって手術を振り返った時に、その器材が確実に滅菌されていたことの証にもなります。
滅菌されたものとそうでないものを、見た目で判断することはできません。このようなテストやインジケーターを使用することで、滅菌の確認ができることは私達の安心となり、患者様に安心して手術を受けて頂けることへの自信にもつながっています。