今回も前回に引き続き歯科麻酔医からのお話しです。
当院には歯科麻酔医が3名います。本日ご紹介する麻生先生は当院の麻酔医として5年勤務しています。
実はその前から救急蘇生(突然心臓が止まってしまった人を蘇生させるために行う、人工呼吸や心臓マッサージ、電気ショック等)の講師として私は面識がありました。
講義の際に「心停止した人には、できるだけ早く電気ショックを行い、人工呼吸と心臓マッサージで脳に酸素を送る事が必要。AEDが普及すれば助けられる命がたくさんある。」ということを学びました。
その後2004年7月に日本でも“一般市民のAED使用を許可する”という通達が国から出されて、現在ではいたるところでAEDを見かけるようになりました。もちろん当院にもあります。AED(エーイーディー)は日本語で自動体外式除細動器といいます。
自動で心電図波形の分析をコンピューターが行って、その時心室細動の状態(心停止直後で心臓の筋肉が痙攣をおこしたようになり心臓が血液を送りだす働きを失った状態)であれば電気ショックで心室細動をとめるのです。
とても優秀な器械ですね。今年も“AEDで助かった”という報道を何度か耳にしました。もっともっともっと広く認知されることを願います!!
AEDに関しては別の機会に詳しくお話ししたいと思っています。
あっ、また前置きが長くなってしまいました。先生、お願いします。
初めまして、麻酔を担当しております、麻生順子です。
当クリニックではインプラント手術の時に静脈内鎮静法というリラックスできる最高の方法を用いています。この方法でより快適に、より安全に、より確実なインプラント手術が可能になります。
インプラント手術は緊張される方が多いと思いますが、東京医科歯科大学の歯科麻酔のデータでは約30%の方は「完全に寝てしまい何も覚えていない。」と返答があり、約60%の方は「ほとんど寝ていた。」「うっすら聞こえていた。」「とても楽だった。」とお答えになっています。そして、そのほとんどの方が「また、この方法で手術を受けたい。」とのことでした。
インプラント手術をする歯科医師にもアンケートをしたところ98%の歯科医師が静脈内鎮静法下での手術を希望していました。
患者様と歯科医師、お互いにストレスのない手術は『手術の成功』へとつながります。
どうぞ安心して手術を受けられて下さい。
本日は麻生先生からでした。
インプラント班からは今年最後のブログになります。
来年もスタッフ一丸となって良い医療を提供していくよう頑張ります。
それでは皆様!素晴らしき新年をお迎え下さい。