1次手術が終わったら、2次手術を受けて頂きます。インプラント体と顎の骨が結合するのを待って頂く期間は基本的に上顎で6ヶ月、下顎で3〜4ヶ月です。その間は定期的にPMTCを受けて頂く他は、インプラント治療では何もすることはありませんので、他の歯の治療などを行ったりもします。
なぜ上顎と下顎で治癒期間に違いがあるかというと、上顎の方が下顎に比べ骨密度が低いため、インプラント体と骨との結合に時間がかかるからなのです。
2次手術の時期が近づいたら、1ヶ月程前にレントゲン写真を撮影し、インプラント体に問題が起きていないかを確認します。1次手術と同様、1週間前にはPMTC(クリーニング)を受けて頂き、お口の中の環境を手術のできる状態にします。
では、2次手術では一体何を行うのでしょうか。1次手術では顎の骨にインプラント体を埋入しました。2次手術では、簡単にご説明すると、歯肉を切開しインプラント体の上につけたキャップの交換を行います。1次手術でつけるキャップは薄く、縫合時に歯肉で覆いますが、2次手術の場合は大きめのキャップに付け替えるため、縫合のあと歯肉から見える状態になります。
当院では、1次手術に比べ2次手術は患者さんの負担が少ないため、静脈内鎮静法(点滴)は基本的に行っていません。しかし、どうしても恐怖感が強かったり、不安がある場合、静脈内鎮静法をご希望があれば、行っています。有料にはなりますが、静脈内鎮静法を併用し手術を行うことが可能です。やはり、あの手術室の独特な環境は嫌ですからね。。。
2次手術後は、1次手術後と同じように、翌日に消毒を行い、10日程後に抜糸と1回目の型どりを行います。次回より、いよいよインプラントの補綴物(被せ物)を作成するための型どりに移っていきます。