本日の質問です。
「骨移植とはどのような方法ですか?」
骨移植には考え方として基本的に二つの方法があります。一つは自家骨移植で、ご自身の骨を移植します。多くの場合、下顎の一部から採取しますが、場合によっては、腰骨や脛の骨の一部を採取する場合もあります。
ご自身の骨を使うため、安全性はもちろん高いのですが、手術をする時に採取するところと、移植するところの二か所を手術しなくてはならないことが、最大の欠点です。また採取する量によっては、術後に採取した部位に若干の後遺障害が出る可能性があります。
もう一つの方法は、人工骨を使用する方法で、今現在は、多くの場合自家骨と混ぜて行うことが多いです。この場合自家骨の採取量が少なくて済むために、術後に採取した部位に後遺障害が出る可能性がほとんどないというメリットがあります。
この人工骨の材料は、海外で広く使用され、問題がないとされていますが、薬事の未認可のものが多く出回っているという問題や、本当にこれが安全なのかというところに疑問が残るような動物由来の骨を材料にしているものが主流であったり、残念ながらまだ疑問が残るものが多いといえます。