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歯科インプラントの歴史的背景を教えてください?
《インプラントの歴史》
インプラントの歴史についてお話しします。
過去には様々な時代に世界各地で動物の歯、石、象牙、乾燥した骨などがインプラントの材料として試されていた記録があります。
古くはインカ帝時代にインプラント治療と考えられるものが行われたことを証明する、歯が抜けたところにエメラルド製の歯根が植えられたミイラが、南米ペルーのマリ市博物館に、展示されています。
現存する世界最古の成功した(科学的に検証された上で)と言われるインプラントはハーバード大学Peabody考古学、人類学博物館に保管されています。1931年Willson Popeoe 博士夫妻によりホンジュラスで発見されま
した。
大昔、古代マヤ文明時代のもので、なんとそのインプラント体は真珠貝製です。数本分のインプラント体が埋められていて、レントゲン撮影によってインプラント体と骨との結合が一部認められたことから、『成功していた』と科学的に証明されているインプラントです。
その後もおそらく世界中で様々な形のインプラント治療が試行錯誤のうえ繰返されましたが、ほとんどが良く噛むことができず失敗に終わっていたようです。このようなことが、1960年代まで繰り返されていました。
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