自分に合ったインプラント治療と医者選びのチェックポイントとは?
いつも申し上げることですが、どのような治療法であっても、欠点、あるいはリスクはあるものです。
ですから、担当医と十分に話し合うこと、あるいは話し合える環境があることが大切です。インフォームドコンセントとよく言われていますね。日本語では説明と同意というふうに理解されることが多いようですが、同意するには、理解が必要であり、理解するにはわかりやすい説明が必要です。
ひとつの指標ですが、ご自身が十分理解できるまで説明してくれることが歯科医院選びでは大切ですね。ただし、私たちも時々困惑する事があるのですが、患者さん側が、ご自身に都合の良いことだけを理解してしまって、それで納得されてしまう事がある場合があります。これは、もちろん医療者側の説明が不十分なこともあると思うのですが、場合によっては、患者さん側が強い固定観念を持ってしまっていたり、全てを理解したつもりになってしまう事もあるようです。やはり、よく話し合い、お互いが理解できることが大切だと思います。
このブログでも何度も出てきたことですが、欠点のない治療法はありません。ですから、利点だけに惑わされずに、その欠点も十分に理解できた上で医院、あるいは治療法を選択されることが大切ですね。
現在では、インプラント治療は、きちんと治療が行われれば安全で比較的長期にわたりほぼ自分の歯と同じように使えるものになっています。
しかし、インプラント治療が必要だということは、一度、何らかの理由で歯を失っているということになります(ごく稀に先天的に歯がないという事もありこれは例外です)。
何よりもまず、歯を失った原因をきちんと究明し、それを解消することが大切となります。それが不十分だと、たとえインプラント治療を受けたとしても、また今度はそのインプラント自体を失うことになりかねません。
そして、術前のX線やCT等の画像診断などの検査を入念に行い、正確な治療計画を立て、患者さんが十分に納得した上で、治療が始まるべきだと考えています。
また、インプラント治療を長持ちさせるためには、治療後のメンテナンスもとても大切になります。このような事項を事前に十分説明してもらえることが大切ではないでしょうか。
また、今回掲載したようにインプラント治療にはいろいろな方法があります。それらについてもそれぞれの利点欠点の説明を十分にしてもらう事が大切です。
これもよくお話ししているのですが、利点だけにとらわれるのではなく、その欠点に目を向けそれを受け入れることができるかどうかもよく検討されることが大切ですね。もちろん、必要があればセカンドオピニオン(こちらの下段のほうにもセカンドオピニオンについて掲載していますので、どうぞご覧下さい。http://www.118.md/qa.asp#3)を取るべきでしょう。
後悔しないようにきちんと見極めていくことが、大切です。