本日の質問です。
「先生の答えからするとオールオン4という方法は、患者にとって良いことばかりのような気がします。欠点はないのですか?
いつも申し上げていることですが、欠点のない治療法は私の知りうる限りありません。オールオン4も例外ではありません。
以前のブログでもお話しているように、オールオン4は、基本的にフラップレス手術で、即時加重を行いますので、それらの方法にある欠点が存在します。
そして、オールオン4は、基本的に4本のインプラント体を埋め込むことで、上下の片方の顎全部の歯を作ります。しかし、日本人の様に、幅が広く奥行きが短い顎の骨格では、場合によっては(比較的高頻度で)出来上がったインプラント義歯の奥歯が足りなく、咬み心地に不満を覚えることもあります。
また、起きてはいけないことですが、将来的にインプラント体に問題が起こり、そのインプラント体を抜き取らなくてはならなくなった場合、残りのインプラント体だけでは、とても咬みにくい状態となり、ご不自由をおかけしなければならないことが考えられます。