めっきり寒くなってきましたね。皆さん風邪などひかない様に注意して下さい。
昨日の日曜日にインプラントチームと講習会に行って来ました。私達が、一番尊敬している先生の講演を聞く事が出来、いろいろと勉強に成りました。インプラント治療に携わる歯科医師の姿勢についての講演のなかで、インプラント治療を取り巻く様々な問題、そのなかで私達がどうあるべきか、について示唆に富んだお話を聞く事ができました。
実は、ここ数年のインプラント学の講演や発表といえば、プレゼンソフトの進化によって派手さは増し、ヴィジュアルとしては見応えのあるものになっているのですが、その内容といえば、良くも悪くも症例報告ばかりで、何故その様な結果が得られたのか、また失敗は起こっていないのか?もし起こっていたとしたならば、それはどうしてなのか等の検証がされていないものが多くなっていると思えるのです。
臨床医としては、様々な症例を見せていただく事も、経験を共有出来るわけですから、もちろん大事な事だと思います。
この様な発表では、残念ながら私にとっては、発表されている先生に対して大変失礼な表現になってしまい申し訳ないのですが、あたかもショーを見ているか、稽古ごとの発表会の様にしか思えない事があるのです。自分のやって来た事の成果の発表にすぎず,言葉は悪いですが「すごいだろ、すごいだろ」って言ってるだけにすぎない様な発表も中にはあるように感じてしまうのです。
しかし、この様な発表を聞く若い先生達(この様な表現を使う様では、もはや私は若くないのでしょうか?)そして、経験の浅い先生達は、素直に受け入れてしまうのです。
素直である事は、歯科医師としてだけでなく人間としてもとても大切な事だと思います。しかし、それはやはり本物に接しているという事が前提だと思います。ところが,残念な事にその本物というのが少ない様に思います。
ここが問題ですね。
昨日の講演は本物といえるもので、参加された方達は本当に幸せだと思います。
講演の内容に関しても、歯科医療従事者だけでなく患者さんにも役立つものがありますので、ブログやホームページ上でお伝えして行きたいと思います。