月日が経つのも早いもので、今年も残すところ あと1ヶ月!
今週末には師走に入り、皆さんは仕事の追い込みによる残業や忘年会など大変忙しい日々となりますね。特にこの季節は急激な寒さや疲れで風邪を引きやすかったり、疲れが溜まりやすかったりと体調を崩しやすいので、皆さん気をつけてくださいね。
今回のブログの内容は親知らずです。
よく患者さんから『親知らずって抜かないとダメなの』とか『抜いた後ってどうなるの』と質問を受けます。
実はこの時期、歯科医院では親知らずが痛いとおっしゃる方が多くお見えになります。それは、何故でしょう?
親知らずは写真のように、きちんとはえてくることが少ないため、日常的に汚れが溜まりやすく、絶えず炎症状態にあります。普段は体の抵抗力(免疫力)で抑えられていて、痛みや腫れがでてきません。しかし、風邪や疲労で体力が低下すると、そのバランスが崩れ、痛みや腫れがでてきやすくなります。ですから、この寒い時期、年末のお忙しい時期になると親知らずに症状がでてお見えになる方が多くなってしまうのです。またこの季節の特徴として忙しいため歯科医院に行かずに我慢してしまい、かなり腫れてからお見えになる方が多いのも特徴です。腫れや痛みといった症状がでてしまうと、通常は消毒したり薬を飲んでいただいて症状を抑えた後、親知らずを抜いていくことになります。腫れが強いほど治療をしても治まるのに時間がかかりますし、何度も炎症を繰り返すことが多いので早めに歯科医院を受診してくださいね。
先に述べたように、親知らずはきちんとはえることが少ないため、歯磨きもしずらい環境にあり、汚れをきちんと落とすことが難しいです。また親知らず手前の奥歯も虫歯になりやすい環境になってしまいます。そのような理由があって親知らずは抜いた方がいいですよとお話ししています。また、抜いた後2,3日は傷が出来たことによる腫れや痛みはでますが、痛み止めで様子をみます。その後は少しへこみがありますが生活には支障もなく、次第にへこみも消えて治癒します。
ただし、歯を抜いた当日は、お風呂やお酒は控えてくださいね。
親知らずに関らず、何か気になる症状がある場合には早めに歯科医院に相談し、そして、楽しい年末・年始をお過ごし下さい。