日曜日、福島にいました。朝からかなり冷え込み、雪がちらついていました。
寒さは辛かったんですが、私にとっての初雪でした。
さて、きょうも日刊スポーツの記事を掲載します。
今日は,インプラントについての記事です。字数に制限があり、伝えたい事が充に掲載されているわけではありません。多少加筆修正していますが、なるべく本文に忠実にしています。詳しい事をお知りになりたい方はどうぞこちらへ。それから、1月の
健康歯考講座 もインプラントについてです。今回は最近マスコミでも注目されている感染予防についてお話ししたいと思っています。ご興味のある方はどうぞご参加下さい。
平成18年10月27日 日刊スポーツより
予防歯科最新情報26
オフィスビル聖路加タワーの1階にある馬見塚デンタルクリニック(東京都・中央区)は
診察台が11台、歯科医師が7人、歯科衛生士が9人という大規模なクリニックだ。
予防歯科に力を入れているが、手術室では1日1,2件のインプラントの手術が行われる。
この日も午後から行われるインプラント手術のため、3時台から作業衣に手袋をしたスタッフが手術室の消毒、滅菌などの準備作業を行っていた。
インプラントは、歯を失った人が、あごの骨にチタンという金属でできた人工の歯根を埋め込む治療法だ。馬見塚デンタルクリニックでは多数の手術が行われている。
高価であることや、人工物を埋め込むことへの抵抗感、失敗例もあるのではというイメージもあり、まだまだ手軽に受けられる治療とはいえない印象があるのだが…
「僕はインプラントが最善の治療だとは思わないのです。でも口全体の負担を長い目でトータルで考えた時のメリットはどうでしょう。」
馬見塚賢一郎医師は、インプラントに対する考え方を長期的な口腔環境の維持という観点から説明する。
「人が歯を1本失った場合、治療法の選択肢は3つです。
従来の方法は、入れ歯を作ってそれをワイヤで両隣の歯に固定するか、ブリッジといって両隣の歯2本に連結した歯列を作ってそれをかぶせるかです。どちらも1本の歯のために隣の歯も削ったり、ワイヤをかけたりし、そこに長期的な負担を掛けることになる。それはいずれ隣の健康な歯にも悪影響を及ぼすことになります。
その意味で第3の方法であるインプラントは1本の歯の問題を単独で解決できる(残っている自分の歯に負担をかけない)唯一の方法です。」
インプラントの手術は、患者のあごの骨の状態や、歯を失ってからの期間など適応条件がある。
「条件を満たす患者さんに、整備された手術室で、経験の豊富な歯科外科医が行えば成功率の高い治療法です」と馬見塚医師。
患者も「外科手術(移植手術は自分身体の中に、ご自身あるいは他人の臓器、または異物を埋め込みそれを長期にわたって利用して行くこと)を受ける」という慎重な意識を持ち、感染管理などに配慮し、手術室あるいはそれに準じた設備があること、経験豊富な医師が執刀することなどを確認することを勧めている。
インプラントの費用
健康保険が適用されないので1本につき15万〜80万円。歯科医院によっても地域によって差がある。