先週までの「スタッフの小言」では、歯科で使われている代表的な「針」麻酔についてのお話をさせていただきました。
しかし、注射以外でも歯科で針を使っているところがあるそうです。
それは、痛みをとる‘ツボ’に針を打つのだそうです。それにより、麻酔の針を刺すときの痛みがなくなるということです。いわゆる「鍼」治療ですね。私たちの医院では行っていませんが、まさに東洋医学の神秘といえます。
さて、みなさんは食の世界でもこのように針が使われているって聞いたことがありますか?
「生きた魚に針を刺すことによって、泳がなくさせる技術」があるそうです。
通常の魚は水槽を置いて魚を泳がせていますが、魚が餌を食べなかったり、泳いでエネルギーを使って魚が痩せてしまったりすることもあって、新鮮な状態を維持するのが難しいそうです。また、魚を〆るときにバタバタと暴れて魚の体内に乳酸がたまり、ストレスがかかることで活性酸素が発生し、味が落ちてしまうのだそうです。
そこでこの針を用いた技術の登場です!
針を魚のある個所に刺して、運動神経を麻痺させ眠っているような状態にします。こうすることで魚は調理するときまで生きたまま睡眠状態にできるため、暴れることもストレスをかけることもなく〆ることができます。つまり新鮮とれたての状態で調理が出来るということです。
この針で魚を睡眠状態にして出荷する技術は、大分県の人が98年に考案し「快眠活魚」として商標登録されています。
私は数年前にテレビでこの技術を紹介している番組を見たことがありますが、最近まで自分の身近な場所で口にすることが出来るお店があったなんて全く気づきませんでした。
さあお待たせしました!
次回はそのお店をご紹介いたします。
では、来週をお楽しみに☆