先日、ロックコンサートへ行ってきました。音楽を聴くのが好きな私ですが、ライブ会場で体感する迫力にかなうものはありません。緊張感溢れる演奏にも大興奮ですが、私はいつも歌声に魅かれます。バンドが演奏する往年のヒット曲に合わせて一緒に歌えば、いろんなモヤモヤが吹き飛んでいきます。
印象的だったのはステージ中央で歌うボーカルの大きく開けた口です。笑顔からかいま見せる白い歯は、遠く観客席からでも確認出来ます。ステージ後方のスクリーンに大映しにされる彼の顔をみて、とても綺麗な歯をしているなと感心してしまいました。素敵な歌声と口にはなにか関係があるのでしょうか。
声は喉の奥でつくられます。喉の奥、気道の入り口付近に声帯という二枚の薄い筋肉の膜があります。肺から出る空気が通る事で声帯が振動して声がでます。「あー」と声を出しながら指で喉に触れてみてください。指先に声帯の振動が伝わって来るでしょう。この声は胸から上にある筋肉や骨格で共鳴し大きく響きます。よく通る声は身体の使い方で得ることができます。
こうして発せられた声は、口、鼻、喉などで変化されいろいろな音として発音することができるのです。なかでも口(唇、舌、歯、歯ぐき、口蓋)は重要な働きをしています。例えば「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、、、」と口の動きを気にしながら発音してみてください。自分の口がいろいろな形に動いているのを実感できますよね。
歯の間を通ってつくられる音(サ行など)、そして舌が歯や歯ぐきに当たってつくられる音(ラ行など)などは、健康な歯があってこそしっかりと発音出来る音なのです。歯を失う事は唇や舌の動きが制限され発音にも影響を与えてしまいます。良い発音で話したり歌ったりするためには、健康な口でいる事も大切なのです。
感動を呼ぶ歌声は、健康な口から生まれます。ロックと健康は、そのイメージからすると繋がりにくいかもしれませんが、健康優良な身体・精神でなければ良い音楽も生まれてこないでしょうね。私はそんな音楽にパワーをもらって今日もがんばっています!
美味しくお食事が出来るように、そして素敵な声でお話したり歌ったり出来るように、みなさんもご自身の歯を守ってくださいね。