今日もよい天気ですね。日が出るのも少しずつ早くなり、早朝は、まだまだ寒いですが、春の足音が少しですが聞こえてきたような気がします。
では、本日の質問です。
ブリッジが生存できなくなった(外れるあるいは外さなければならなくなった)理由の一つである、「土台になる歯が虫歯になってしまう」というのはどうしてですか?
ブリッジの土台だから特別虫歯になり易いのですか?
はい、残念ながらブリッジの土台となる歯は、土台にされた事による様々な条件の変化で虫歯になりやすい状態になります。
その理由としては
1.ブリッジとしてつなげられているため、清掃性が悪くなります。つまり磨きにくくなってしまうようになり、虫歯になりやすい状態となります。しかし、ご本人がブリッジの部分をそのブリッジに適した清掃用具を用いて、日々清掃することで、虫歯になるリスクを減じることは可能です。
2.天然の歯は、一本一本が独立していて少しですが自由に動くことができるのです。つまりそれぞれの歯に通常のかみ合う力が加わった時に上手く順応することができるのです。ところがブリッジは土台になる歯同士を固定してしまう事になるのです。そうすると、たとえは稚拙ですが、二人三脚をさせられているような状態になるわけです。つまり咬む力を加えることはブリッジを外そうという力となり、徐々にではありますが、ブリッジを固定している接着剤が破壊され外れてしまうことになるのです。そして、この状態が、急速にブリッジの土台になっている歯全てに同時に起これば、問題は少ないのです。
?と思われるかもしれませんが、土台の歯、全部の接着の破壊が同時にそれも短期間に起こることは、結果としてブリッジが単に外れるだけになるわけです。もちろん外れないにこしたことはありません。しかし、良くお考えになればお分かりだと思うのですが、極論をいうと、くっつけたものは、たとえどんな素晴らしい接着剤を使用したとしてもいずれは外れてしまうわけなのです。
ところが、こちらが思っているほど物事は上手くいかないもので、多くの場合が、ブリッジの土台になっている歯の一部が緩み始めてしまい、残りの歯はしっかりとついてしまっているのです。この状態が問題なのです。患者さんとしてみると外れないのでそのまま使えてしまう。しかし、実際には、何本かの歯の接着は外れているわけで、その外れた歯とブリッジの被せ物の隙間は格好の細菌の住処となってしまいます。ですから、皆さんがいくら一生懸命歯磨きしても、ブリッジの被せ物が緩んだ中は、磨けないどころか細菌たちの温床となってしまうのです。そこで、着々と虫歯は進行してしまうのです。時にはブリッジが外れてみると土台になる歯の虫歯がものすごく進行していて、抜かなくてはならない状態になっていたということもあります。十分な注意が必要ですね。
そして、お恥ずかしい話なのですが、土台になっている歯が何本かありその中の例えば一本が外れただけですと、極端な場合は患者さん御自身では、何かブリッジが緩んだような感じがされていても、私たち歯科医師には絶対に、外れているという確証が持てないことがあるのです。もちろん御自身も分からないでいることも多々あります。
ブリッジでつながれている歯の中の一部の歯が外れてしまうという状態は、その診断も難しい場合があり、引き起こされる結果も良くないことがあります。
これは、ブリッジの欠点の一つですね。
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