馬見塚デンタルクリニック
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皆さんおはようございます。今年も早4月、新しい期の始まりですね!この4月に職場や学校など、新たな環境でスタートをきった方もたくさんいらっしゃると思います。
当クリニックにも2名の歯科衛生士が入ってきました。真剣に様々な事を学んで吸収していっている彼女たちを見ていると、私達が彼女たちの見本になれるようにならなければ!!と思います。初心を忘れず頑張ります!!

それでは今回の質問です。 「うちの子供に6才臼歯が生えてきたのですが、生えてきてから歯茎を痛がるようになりました。いったいどうしたのでしょうか?」

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さて、質問にある6才臼歯ですが、これは奥歯で最初に生えてくる大人の歯です。ちょうどこの4月に新一年生になった6才くらいの時期に生えてくる歯です。

ここでお子さんが訴えている痛みは『萌出性歯肉炎(ほうしゅつせいしにくえん)』によるものと思われます。
『萌出性歯肉炎』とは、萌出(歯が生えてくる)時に見られる歯肉(歯茎)の炎症です。歯が生えてくるころ、乳歯で6〜7ヶ月頃、永久歯で6〜7才頃に発症します。

歯は生え始めてから生えきるまでに期間がかかり、その間は、部分的に歯が歯肉に被われている状態が続きます。そこにプラーク(細菌のかたまり)や食べかすがたまって歯肉に炎症を引き起こすのです。そして質問にあったように、歯や歯肉の痛みが出てきます。他に、歯肉が腫れる、出血する、むずがゆい感じがする、といった症状が出ます。

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特に今回の質問にある6才臼歯には『萌出性歯肉炎』が多くみられます。
6才臼歯は完全に生えきるまで約1年と長くかかることや、噛み合わせの面に深い溝があり他の歯よりもプラークや食べかすが停滞しやすいことが原因です。(と同時に虫歯にもなりやすいということです。注意してくださいね!)
さらにこの時点では一番奥に生えていて(12才頃に6才臼歯の奥に12才臼歯が生えてきます!)前の歯よりも背丈が低いのでブラッシングがしづらいのです。

また、写真のように噛み合わせの面に歯肉が被さっているので、咀嚼したときに歯肉を噛んでしまい、痛くなってしまうこともあります。

この萌出性歯肉炎は、歯が完全に生えると歯にかぶさっていた歯肉はなくなるのでおさまります。ですからあまり心配はいりません。 でも、もちろん炎症を起こさせないに越したことはありませんよね。

萌出性歯肉炎を起こさせないためには、ここをいかに清潔に保つかにかかっています。そうです、やはりブラッシングが大切になってきます。 デリケートな部分ですので保護者の方が必ず仕上げ磨きをしてあげてくださいね。本人には歯肉をこすらず歯をやさしく磨くように教えてあげてください。


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ブログでもご紹介したことのあるプラウトや仕上げ磨き専用の歯ブラシなど毛先の小さな物を使って、やさしい力加減で丁寧に磨きましょう。歯肉に被われている部分の歯も慎重に磨いてください。

質問のようにすでに萌出性歯肉炎になっている状態であれば、セルフケアによって歯肉を傷つけて症状を悪化させてしまうこともありますので、一度、歯科医院にいって診てもらい、適切な処置と指示を受けることをお勧めします。

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