前回もお知らせいたしましたが、健康歯考講座インプラント編の開催が決定いたしました。今回も、皆さんが日頃抱いていらっしゃる疑問等にお答えできるよう頑張るつもりです。御興味のある方はふるってご参加下さい。
では、今日は前回の続きになります。前回「ブリッジに様々な問題がおこるこという可能性があることは、わかりました。しかし、このような問題が全てのブリッジに起こるわけではないと思うのです。では、しつこいようですがブリッジの治療でこの様な問題を起こしやすい特別な理由があったら教えて下さい。」という質問がありました。
前回の回答のように失って補わなければならない歯の本数が多いとブリッジに問題が起こってしまう可能性が高くなること以外に、土台となる歯の特に奥側の歯が、神経のない歯であった場合、その歯が折れたり、割れたり、外れたりしやすい傾向があるという報告があります。また別の報告では土台になる歯が神経のない歯の場合は、神経のある歯に比べて4倍も問題を起こす危険性が高いという報告があります。下顎の方が上顎より2.7倍問題を起こす危険性が高く、一番後ろの歯をブリッジの土台にした場合は、手前の歯を土台にするよりも3.2倍の危険性があるといわれています。また、ブリッジの土台になる歯が歯周病でまわりの骨が減ってしまっている場合は、たとえ歯周病がコントロールされていたとしても、骨が減っていない状態よりも2.5倍の危険性があったそうです。
以上のことを考えると、ブリッジという方法は、私達の日常臨床でも比較的頻繁に用いられがちな治療法なのですが、失って補わなくてはならない歯の本数や、土台になる歯の状態、場所によっては、いくら装着後の違和感が少ないといっても、安易に選択するのではなく他の治療法も充分に考慮に入れる必要があるといえるのではないでしょうか。
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