ブリッジに関するQ&Aのまとめです。
再三お伝えしていることですが、治療法を選択する場合に、利点だけで欠点のない治療法というのは基本的に存在しません。
選択の際に陥る傾向として、利点にばかり気を取られてしまい、欠点のことをあまり深く考えないで選択してしまうことがあります。私は、皆さんに治療法の説明をさせて頂く時に、「利点を十分理解していただくことも大切ですが、それぞれが持ち合わせている欠点の中でご自身が受け入れられることはどれなのかということもよく考えてみてください」とお話しています。
今回Q&Aでブリッジに関すことを取り上げ、特にその問題点について触れたのも、ブリッジは問題点があるからやめましょうという提案をさせて頂きたいのではなく、欠点をも含め十分理解していただいた上で選択していただきたいためです。
何しろ、理由は何であれ、歯を失った場合、場合によっては我々歯科医療従事者ですら、安易にブリッジを第一選択としてしまいがちになる傾向があります。
実際に、今回のブログを掲載するにあたり、いろいろ調べてみるとブリッジという治療法について様々な検証がされていることが分かりました。
ブリッジという治療法を選択する際の一つの参考として、
2003年にGoodacre先生たちが、1956年から1998年までに発表された19の文献を調べたところ、平均8年の間で、補綴物{歯科で行う被せ物の治療のことで今回の調査ではブリッジ、クラウン(日本でいうところの被せる銀歯)、差し歯(セラミックの被せ物)}の中でブリッジのトラブルが最も多かったという事実が解ったそうです。
以上のようなことをふまえた上で、
「先生はどのような場合にブリッジを選択されますか?」
基本的なには、失った歯の数が一本ないし二本で、土台となる歯がもう既に削られてしまっている場合、何らかの理由(患者さんご自身の病気等で歯科医院に通院することができない場合など)で、ほかの治療が受けられない場合は、第一選択となります。
ブリッジという治療は、それ自体が入ってしまうとほとんど違和感のない治療なため、患者さんにとっては比較的治療後が快適にすごせる治療です。
次回は、ブリッジと入れ歯との比較に関する質問についてお答えしていきたいと思います。
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