馬見塚デンタルクリニック
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土日で、地方に講演を聴きに行ってきました。

講演は、インプラントに関するもので、私が師と仰いでいる先生のお話をゆっくりと聞くことができました。幸運にも宿泊先が一緒であったため、朝食もご一緒でき、個人的にもお話が聞けたこともあり、私にとって最高の週末となりました。

さて、今日の質問です。

「部分入れ歯を使うとどのような問題が起きやすいのでしょうか?」

部分入れ歯は基本的にレジンと呼ばれる樹脂でできているため、長く使っていると部分入れ歯の歯の役割をする部分が減ってきたり、針金がゆるんだり、金属疲労を起こして壊れたりすることがあります。

時間の経過とともに、入れ歯を支える土手が痩せてきてしまい、土手と入れ歯の間に隙間ができて、ゆるくなってきたりもします。

また、針金が掛かる歯への力の負担によって、その歯が揺れてきたり、針金がかかるせいでプラークコントロールがしにくく、虫歯になってしまうこともあります。

部分入れ歯の予後については、ある調査では、下顎に入れた入れ歯と、ブリッジを5年間調査した結果、部分入れ歯を入れた患者さんの方が虫歯になる確率が6倍高く、咬み合わせや、入れ歯の安定は時間の経過と共に不安定になったそうです。

この調査結果をどう考えるかですが、このままとると以前の話から、ブリッジですら10年たつと様々な問題が起こることが示唆されているのに、それよりも早く入れ歯も駄目になってしまうことになります。私が考えるには、入れ歯はブリッジよりも早い時期に問題が引き起こされる可能性があり、ブリッジの場合はある程度入れ歯より長い期間問題なく使えるが、その後は様々な問題が起こってしまうことが考えられるのだと思います。

基本的に入れ歯は消耗していくものです。たとえは悪いかもしれませんが、革靴は使用されていくうちに革の底が擦り減っていきますが、定期的に修理をし、日々のケアを行うことによってある程度、長期に使用していくことができるように、入れ歯も、定期的に口腔ケアやPMTCのようなクリーニングを受け、メインテナンスを行うことで上記のような問題をある程度は防いでいくことが可能です。

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馬見塚賢一郎
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