梅雨の晴れ間の今日、皆さんはいかがお過ごしですが?
実は私、今年になってから泳いだり、自転車に乗ったり、走ったり、しています。そのためか、天気が妙に気になります。
今日は、早朝60分ほど走ってみました。とても気持ちが良かったですよ。
さて、本日の質問に行きましょう。
接着性ブリッジの利点は「歯を削らない」ということだというのは十分理解できます。ということは、もし問題が起きたとしても、土台となる歯に問題は起こりにくいのでしょうか?
実は、通常のブリッジのところでもお答えしているのですが、被せ物等の治療の中で一番トラブルの多いものが通常のブリッジで、二番目にトラブルが多いのが接着性ブリッジだという研究があります。
この文献は、1976年から2000年に出された48の文献をまとめたもので、接着性ブリッジのトラブルの内容についても記載があります。それによりますと、調査対象の7,024個のブリッジの中で、1,823個に問題が生じ、これは全体の26%にあたるそうです。そのトラブルの中で、最も多かったのが接着の脱離で1,481個でおこり、それは全体の21%になるそうです。
またその研究の中に、5つの文献の結果をまとめ、343個のブリッジの内、62個に歯とブリッジの境界に変色があったという報告があります。この変色とは、新たな虫歯の発生を意味しています。
ブリッジが外れる時、皆さんとしては突然はずれたと感じられることが多いと思いますが、実はほとんどの場合が、少しずつ接着がはがれ取れていくことが多く、そのため、少しでもはがれたところから細菌が入り込み虫歯を作り始めてしまうのです。
ですから、接着性ブリッジの利点である「歯をまったく削らない」ことで、土台になる歯のエナメル質と呼ばれる硬い表面が残っているため、二次的な虫歯になりにくいものの、逆に歯をまったく削らないために外れやすいという欠点も併せ持っているわけですので、結果として虫歯にならないわけではありません。
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