先日、小さいお子様を持つお母様より、「子どもが転んで歯を強く打ってしまった。急患で診てほしい」とお電話をいただきました。
今回のテーマは歯牙破折(歯が欠けたり、折れてしまうこと)についてです。
歯は、無理な力が加わると欠けてしまったり、折れてしまったりします。
例えば、転倒による事故や交通事故で歯を強く打ってしまった時や、極度に硬い物を噛んだ時におこります。他にも、くいしばりや歯ぎしりで欠けてしまうこともあるんです。
折れてしまった歯はどうなるのでしょうか?
残念ながら、折れてしまった歯は元に戻りません。虫歯で失ったような状態になってしまうのです。
そのため、なんらかの形で折れてしまった部分を補うことになります。
しかし、歯の根まで折れてしまうとほとんど治す事ができなくなります。
残念ですが、抜歯の対象となります。
今回のお子様の場合も、根まで折れてしまっていたため、その歯を抜く事になったのですが、乳歯だったため、今後は永久歯が生えてくるかどうか経過観察をしていく事で、事なきを終えました。
(写真は歯牙破折の一例です。乳歯のケースではありません)