馬見塚デンタルクリニック
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昨日まで、お休みをいただき、伊豆の方に出かけていました。

峠で自転車に乗ったり、海で泳いだり、走ったりという日々を仲間と過ごし、肉体的には負荷のかかったお休みでしたが、とても充実したお休みで、また行きたいなと思っております。

それでは、今回の質問です。

「歯周病があったとしても、歯周病の治療をちゃんと受けておけば安心ですよね?」

基本的には、そうだといえますが、実は、たとえ歯周病の治療をちゃんと受けたとしても、ある程度進行してしまった歯周病の場合、歯周病で失った骨を元あった状態に戻すことはかなり難しく、基本的に現状を維持し、歯周病の進行を抑制することが、現段階では、歯周病の治療のゴールとなります。

その為、歯周病の治療を受け、状態が安定したとしても、例えば、今すぐには抜くほどではないにしても、ある程度歯周病が進行してしまい、その歯を支える骨が減っているような場合は、治療方針の決定が一番難しい状態といえます。

Palmqvist先生たちが1994年に発表された論文では、ブリッジの土台になる歯に影響を与える要素を調査したところ、ブリッジをいれる時に土台になる歯のまわりの骨が減っている場合は、減っていない場合に比べて、土台になる歯の生存に関するリスクが2.5倍高かったそうです。

残念なことですが、ある程度進行してしまった歯周病の場合は、たとえ歯周病の治療をしたとしても、全ての歯がブリッジの土台としてしっかりと機能する状態になるとはいえないのです。

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馬見塚デンタルクリニック院長
馬見塚賢一郎
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